すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

万愚節から始まるのだ

2019年04月01日 | 雑記帳
 新年度になった。退職して丸三年が経ったことになる。具体的な姿を描いたわけではなかったが、とりあえず三年は自由に好きな事や興味ある事をしながら、その中で残っていたり、新しく芽生えたりする思いを大切にしようと考えていた。多少のボランティアもしながら、嬉しい孫誕生もあり、いい日々を過ごせた。


 我が家の家訓(いや処世訓か)の一つに「人は変わらない」がある。この場合の人は「他人」を指し、だから結局自分を変えるしかないという結論なのだが、実はそうそう自分自身も変えられないと痛感することが多い。ただ仕事という要素が抜け生活習慣が変わったことは、いくらか影響を及ぼしたように思っている。


 格好つければ、俯瞰力は高まったかもしれない。かつて目標設定を心がける生き方は求められてもいたし、必要だった。しかしそういう枠内での思考・行動の価値は認めても、そのパターンが操作、誘導されていないか、気を配ることだ。そのために予定調和でいいことと駄目なことの区分には心を砕いていきたい。


 さて、へそ曲がりを自認してはいるが、新元号発表については素直に受け止める。関わりのある仕事を持つ人は特に発表が待ち遠しかったろうし、天皇の代替わりに向けての諸準備を進めるうえでも大切なことだ。全ての日本人にとって事前発表は初めてだが、大騒ぎする目的でこうしたわけではないと心に留めたい。


 残りの「平成」をあれこれ懐かしむ、来る「令和」に期待を込めて展望する…それは悪くはない。肝心なのは冷静に移り変わりを心に収め、吾が身に引き寄せることだ。時代だけが流れているわけではなく、自分も一緒にそこに身を浮かべている。どこを見て、どのように手足を動かしているか。その姿を想像しよう