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会食も飲酒もなし-米CPIとFOMC同日イベント控え市場警戒 2024年6月12日 10:03 JST 更新日時 2024年6月12日 11:45 JST

2024-06-12 13:51:54 | 日記

会食も飲酒もなし-米CPIとFOMC同日イベント控え市場警戒
Ruth Carson、日向貴彦、John Cheng
2024年6月12日 10:03 JST 更新日時 2024年6月12日 11:45 JST

CPIとドット・プロットのダブルパンチが市場を揺るがす可能性
米金融政策が最重要材料との事実避けられず-米との時差で状況複雑

今月の経済カレンダーで最も重要な日の一つが12日に到来する。5月の米消費者物価指数(CPI)の発表と米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定公表に備え、三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は夜遅くまで警戒するつもりだ。

  酒井氏は「会食の予定は入れていない。午後9時半のCPIの発表を自宅で心穏やかに見守るために、お酒は控えようと思う」と語り、「午前3時のFOMCの発表を見て、明け方はそのまま出社することになるだろう」と話す。

  これは酒井氏に限ったことではない。

US CPI, Fed Decision Set to Rip Across Assets



  東京からシドニーまで、投資家らは米インフレ指標とFOMCで新たに公表される四半期経済予測の金利予測分布図(ドット・プロット)のダブルパンチが株式から債券、為替まで全てを揺るがす可能性があるとして、その対策を練っている。ドット・プロットを変更する可能性は、変更しない可能性よりも高いとの見方が強いためだ。

  米金利の軌道を巡る見通しはこの1年、市場を揺るがしてきた。スワップトレーダーは利下げ回数を2024年初め時点の6回以上から1回近くへと引き下げた。その結果、米国債は売られ、ドルが反発し、円や人民元などのアジア通貨にも影響が出た。

  インド総選挙後のボラティリティーや日本銀行などの金融政策決定会合、さまざまな東南アジア通貨が節目のサポート水準を試していることを考慮しても、米金融政策が世界中のトレーダーにとって最も重要な材料であるという事実は避けられない。

  この地域の状況を複雑にしているのは米国との時差で、トレーダーは早朝にカフェインを大量に摂取して米金融当局の見通しを分析せざるを得ない。同じ日に明らかになる両イベントの重要性を考えれば、大半はそうする以外にほとんど選択肢はない。これは2014年以降、7回しか起きていない現象だ。
「キャッシュ・イズ・キング」

  みずほ証券金融市場部の大森翔央輝チーフデスクストラテジストは「キャッシュ・イズ・キングというセオリーが一番だと思う」と指摘。同氏も円相場を注視する。BNPパリバ・アセット・マネジメントのマネーマネジャー、ウェイ・リー氏は米国と日本、アジア新興国の株式市場でプラスのポジションを維持。「幾つかの戦術的調整を実施し、より短いデュレーションにシフトした」という。

  シンガポールでは、みずほ銀行の経済・戦略責任者ビシュヌ・バラサン氏がこの日に備えてスケジュールを空けている一人だ。

  バラサン氏は「目覚まし時計をセットしなければならない。さらに早起きすることになるだろう」とし、「理想的なのは当日に休みを取得し、午後はぐっすり眠り、午後11時にコーヒーとスナック菓子ツイスティーズで目を覚まし、スクリーンの前に座ることだ」と語る。

  キャピタル・ドット・コムの金融市場担当シニアアナリスト、カイル・ロッダ氏は目覚まし時計をメルボルン時間13日午前3時55分(日本時間午前2時55分)にセットする。自宅のノート型パソコンの前に直行し、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見後、オフィスに駆け込むと説明し、「ディーリングチームはもっと大変だろう」と述べた。

原題:‘Set the Alarm’ Rings Across Asia Desks on Double-Whammy Fed Day(抜粋)
(情報を追加し更新します)

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