9日の海外市場 NYダウ反発、ナスダックは最高値 Market Morning Briefing 2024年3月1日 7:12

9日の海外市場　NYダウ反発、ナスダックは最高値
Market Morning Briefing
2024年3月1日 7:12

株式

ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比47ドル37セント（0.12%）高の3万8996ドル39セントで終えた。29日発表の米個人消費支出（PCE）物価指数の伸び率が市場予想よりも上振れしなかったことで、インフレに対する過度な警戒感が和らいだ。ハイテク株を中心に買われ、相場を支えた。

ナスダック総合株価指数は約2年3カ月ぶりに史上最高値を更新した。前日比0.9%高の1万6091で終えた。人工知能（AI）需要の拡大期待を追い風に半導体関連銘柄が躍進。2023年11月〜24年1月期決算が好調だったエヌビディアや、半導体設計のブロードコムなどが時価総額上位に浮上し、高値更新の原動力となった。
債券

ニューヨーク債券市場で長期債相場は続伸した。長期金利の指標となる表面利率4.000%の10年物国債利回り米長期金利は前日比0.01%低い（価格は高い）4.25%で終えた。29日発表のPCE物価指数が市場予想と一致し、緩やかながらインフレ鈍化基調が続いたことが米国債の買いを誘った。
為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=149ドル台後半で推移している。
商品

ニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は続落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の4月物は前日比0.28ドル（0.4%）安の1バレル78.26ドルで取引を終えた。29日発表の経済指標が米景気の減速を示唆し、原油需給が緩むとの見方が意識されたことから売りが優勢だった。ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である4月物は前日比12.0ドル（0.6%）高の1トロイオンス2054.7ドルで取引を終えた。米長期金利が低下し、金利の付かない資産である金の先物の投資妙味が増すとみた買いが入った。
ワンポイント

米商務省が発表した1月のPCE物価指数は前年同月比で2.4%の上昇でした。市場予想と同じでした。前年同月比の上昇率は4カ月連続で鈍化しました。一方、前月比の伸びは0.3%と2023年12月の0.1%から加速し、鈍化のペースが緩やかであることもうかがえます。モノの値下がりが続く一方で家賃を中心としてサービス価格がけん引する構図が続いています。

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