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三井住友FGとソフトバンクG、高リスク社債への旺盛な需要を示す 2024年5月31日 14:22 JST

2024-05-31 16:55:44 | 日記
三井住友FGとソフトバンクG、高リスク社債への旺盛な需要を示す
Ken McCallum、日向貴彦
2024年5月31日 14:22 JST

三井住友FGは総額1900億円、ソフトバンクGは5500億円を起債
為替リスクのない国内社債は投資しやすい-マニュライフ

国内社債市場で31日、三井住友フィナンシャルグループが大型の劣後債を起債し、ソフトバンクグループは個人投資家を対象とするさらに巨額の社債の発行条件を決めた。国債金利が上昇する中でも、リスクが高めの社債に対する投資意欲がなお旺盛であることを示唆している。


  3大銀行グループの1社である三井住友FGはこの日、機関投資家向けに5本で総額1900億円の永久劣後(AT1)債を起債した。


  AT1債は銀行が発行する債券の中で最もリスクが高いものの一つと見なされている。発行体の自己資本比率が一定の水準を下回るなどした場合、株式に転換されたり、元本が削減されたりするように設計されているためだ。


SoftBank Group Headquarters Ahead of Earnings Announcement
ソフトバンクG本社(東京)Photographer: Akio Kon/Bloomberg
  一方、ソフトバンクGは主に個人を対象とする5500億円の7年債の発行利率を3.03%に決めた。同社の長期格付けはS&Pグローバル・レーティングによって今月、「BB」から「BB+」に格上げされたが、それでも投資適格を下回ることに変わりはない。


  3月にマイナス金利解除に踏み切った日本銀行が今後も利上げを実施するとの観測が高まる中、円社債の利回りはここ数週間、国債利回りに追随して上昇している。借り入れコストがさらに上がる前に資金を調達したいという企業のニーズが急増し、ブルームバーグが集計したデータによると、4-5月の円建て社債の発行総額は4兆428億円とこの期間として過去最高となった。


  マニュライフ・インベストメント・マネジメントの押田俊輔クレジット調査部長は、ベースとなる国債の金利が上がってきているため、社債に対する投資家の需要が増していると話す。「国内社債は為替リスクがなく金利変動もそこまで大きくないため、海外と比較して投資しやすい」とし、「発行体としても金利の先高観があるため、先に出したいという動きは今後増えてくるだろう」と見通した。


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