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NYダウ、一時初の4万ドル 米景気への楽観論強まる 北米 2024年5月16日 23:34 (2024年5月17日 3:25更新)

2024-05-16 17:54:17 | 日記
NYダウ、一時初の4万ドル 米景気への楽観論強まる
北米
2024年5月16日 23:34 (2024年5月17日 3:25更新)

5月に入ってダウ平均は急上昇している(ニューヨーク証券取引所)=ロイター

【ニューヨーク=斉藤雄太】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均が上昇し、取引時間中として初めて4万ドルの大台を付けた。インフレの鈍化で米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに転じ、米経済が急減速を回避する「軟着陸」を実現するとの期待から、投資家が積極的にリスクを取る動きが広がっている。

ダウ平均の前日比の上げ幅は一時100ドルを超えた。朝方発表の四半期決算が好調だった小売り大手ウォルマートの株価が一時7%超上昇した。工業製品・事務用品のスリーエム(3M)や航空機製造のボーイングの株価上昇も目立った。

前日に最高値を更新したS&P500種株価指数とハイテク株中心のナスダック総合株価指数も一段高になる場面があった。ダウ平均が大台を超えたことについて、バイデン米大統領は16日「米国の年金口座にとって素晴らしいニュースであり、米経済への自信の表れでもある」とX(旧ツイッター)でコメントを出した。

ダウ平均は4月末の終値(3万7815ドル)を直近の安値におよそ2週間で2000ドル超上昇した。原動力の一つがFRBの利下げ期待の持ち直しだ。年初から米景気・物価の強さを示す指標が相次ぎ、市場の利下げ観測は大きく後退していた。

5月に入って公表になった4月分の米雇用統計や小売売上高などは軒並み市場予想を下回り、15日発表の4月の消費者物価指数(CPI)も伸びが鈍った。米経済の過熱感やインフレ高止まりへの懸念が薄れ、市場ではFRBが年後半に利下げを始めるとの見方が優勢になっている。金利上昇が一服し、株高につながった。

堅調な企業収益への期待も株式相場を押し上げている。QUICK・ファクトセットの集計によると、S&P500採用銘柄の24年の1株当たり利益(EPS)は前年比11%増と3年ぶりの高い伸びになる見通しだ。

大手上場投資信託(ETF)運用会社グローバルXの投資戦略責任者、スコット・ヘルフスタイン氏は「人工知能(AI)や自動化といったイノベーションが定着し、企業の収益性が伸びている」と指摘。米株相場は一段高を試すとの見方を示す。

米株相場は急ピッチな上昇に伴う過熱感も出ている。利益確定の売りも出やすく、ダウ平均など主要3指数は16日午後にマイナスに転じる場面もあった。

FRBのパウエル議長は14日のイベントで「我々は忍耐強く、引き締め的な政策が役割を果たすのを待つ必要がある」と語り、高い政策金利を長く維持する姿勢を示した。長引く高金利は中低所得層の消費や地銀経営などに打撃を与えている。市場の楽観論の前提にある米景気の底堅さを維持できるかが株高の持続力を左右しそうだ。

(この記事は更新していきます)

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