トランプ氏、大統領指名に近づく-共和予備選、これまでに11州で勝利
Lauren Dezenski
2024年3月6日 10:18 JST
更新日時 2024年3月6日 12:46 JSTブルームバーグ
今月半ばまでに指名獲得を確実にし、バイデン大統領と再対決の方向
唯一の対抗相手ヘイリー元国連大使はバーモント州で勝利-AP通信
11月の米大統領選の共和党候補選びで、予備選・党員集会が全米15州で集中的に行われる「スーパーチューズデー」の5日、トランプ前大統領がこれまでのところ11州で勝利を確実にした。AP通信が報じたもので、トランプ氏は指名獲得に近づいた。
唯一の対抗相手であるヘイリー元国連大使はバーモント州での勝利を確実にしたとAP通信は伝えた。まだ確定していないのはユタ、カリフォルニア、アラスカの各州。
スーパーチューズデーでは指名獲得に必要な代議員数の3分の1余りが割り振られる。ヘイリー氏に対し、トランプ氏は圧倒的な強さを示しており、今月半ばまでに指名獲得を確実にし、本選挙でバイデン大統領と再度対戦する方向にある。
Donald Trump Holds Get Out The Vote Rally
トランプ前大統領
Photographer: Al Drago/Bloomberg
ヘイリー氏はこれまでに首都ワシントンの予備選で勝利し、同氏の陣営はスーパーチューズデー以降も見据えた選挙キャンペーンに言及している。だが、獲得代議員数を踏まえるとヘイリー氏に勝算がないことは明白だ。
ヘイリー氏が撤退せずにとどまることは基本的に、トランプ氏が本選挙に臨めなくなるような予期せぬ事態を考えた場合の一種の保険もしくは、2028年の大統領選に出馬する道を残すものと言えそうだ。
これまでに共和党予備選・党員集会が行われた州での出口調査によれば、トランプ氏は年齢や性別、人種を問わず、労働者階級および大卒以上の学歴を含め同党有権者の間で高い人気を誇っている。
ヘイリー氏はトランプ氏に見切りを付けたいと考える中道派の共和党支持者にアピールすることを目指してきたが、同氏が掌握しているような支持層をこれまでのところ確保できずにいる。
トランプ氏は私邸があるフロリダ州パームビーチの会員制高級リゾート「マールアラーゴ」で支持者を前に演説し、「スーパーチューズデーと呼ばれるのには一つの理由がある」と述べた上で、「専門家らは、これほど決定的なものはない話している」と語った。
トランプ氏は20年大統領選の結果を覆そうとしたとして起訴された事件など、刑事事件4件を抱えるが、共和党支持者はおおむね同氏のために集結し、ホワイトハウス返り咲きを狙う同氏にとって、一連の訴追などが大いに有利に作用する形となっている。
原題:Trump Closer to Republican Nomination With Primary Wins (3)、Haley Wins Vermont as Trump Remains GOP Frontrunner(抜粋)
(ヘイリー氏のバーモント州勝利やトランプ氏の演説を追加して更新します)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます