日経平均2カ月ぶり安値、半導体が大幅下落-米金利急騰や地政学不安
Winnie Hsu、佐野日出之 2024年4月16日 7:36 JST更新日時2024年4月16日 15:27 JST
16日の東京株式相場は続落。日経平均株価はほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。世界的に株高のけん引役となってきた米大手ハイテク株が軒並み下落し、国内でも半導体株に売りが出た。
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TOPIXを構成する2146銘柄のうち1912銘柄が下落し、上昇は200銘柄にとどまった。
米国で小売売上高が市場予想よりも強かったことから利下げ期待が後退し金利が急騰、リスク資産である株式のバリュエーションを切り下げる圧力となった。中東情勢への警戒も相場の重しだった。
農林中金全共連アセットマネジメントの中尾真也ファンドマネージャーは、急ピッチで年始から相場が上がったため、需給的に上値が重くなるタイミングだと指摘。インフレ再燃や地政学リスクへの不安から売りの圧力が大きくなっているのだろうと述べた。
インサイト
- 東証全33業種中が31業種が下落、下落率トップは海運、上昇率トップは精密機器
- MSCIアジア太平洋指数は1.9%安
- TOPIXは年初来14%上昇、MSCIアジア太平洋指数は0.5%上昇
- TOPIXの12カ月先予想株価収益率(PER)は15.9倍
背景
- 米小売売上高、3月は予想上回り前月も上方修正-成長を押し上げ
- 神田財務官:主要国の財務官・中銀幹部と頻繁に連絡-金融・為替市場
- イスラエルはイラン対応で自制を、欧米要人ら相次ぎ呼び掛け
- ドル・円相場は1ドル=154円台前半で推移、前日の日本株終値時点は153円83銭
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
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