こんな局面があった、十一順目くらいから親リーチが入る。自分は以下のような仕掛けをしている。
ラス前ドラ
ツモ
チー
ポン
点棒的には以下のような状況
東家10000
南家20000
西家30000
自家40000
親リーには萬子が一切通っておらず、は1枚切れ、
が現物である。
和了連荘だしこんな形では勝負ならないので、を先に切りたくなるだろう。
が現物になれば、形聴も少しは取り易いし、タイミング的に他の二人に
が間に合ってしまう可能性もある。
私もこの打ち手の立場であればそうしているだろう。
しかし、打ち手はここでの対子落としをしたのだ。上述したように
は親には通っているが、他の二人には通ってる訳ではない。
を切る理由としては、以下のようなことがある。
1、立直や捨て牌に対し、強い牌を切っているか?
上家が無筋のを親リーに対して切り飛ばしている。
2、相手のスタイルはどうか?
そこそこの守備型である。現物待ちはあり得る。
3、相手から見て現物待ちをするような待ちであるか?
その局面はが親の捨て牌にも含めて2枚切れており分の悪い待ちといえば分の悪い待ちであった。
4、点棒状況的にどうか?
ラス目の親リーに勝負にするにしてはちょっと分が悪い点棒状況ではある。
実際は出来すぎてたのかも知れないが、西家がこんな待ちで聴牌を入れていた。
で、ここで打ち手はを対子で落としていき、結局、流局してしまい、次局アガり切ってトップを獲ってしまう。
とは言え、ここでの切りがそんな悪いことでもないだろう。
手詰まりでを切ってる可能性もあるし、まだ一向聴なのかも知れない。
見ておかなければならないのは、ここでを切る理由である。何を切ったかとかどういう結果になったかではない。
ここまで緻密に考えて麻雀を打ってるのであればかなり緻密で鋭い守備が出来ることは間違いないように思える。
これは流石にハイレベルな麻雀と言えるのではないだろうか。
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