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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

稲荷湯(東京・神田)

2019-07-30 06:55:02 | 銭湯





JR神田駅から出世不動通りを経由して5分ほど歩くと稲荷湯に到着する。
古いビルの銭湯であるが、中は新しくて綺麗な銭湯だった。


【稲荷湯】をザックリいうと
◎バイブラ等あり
・ランナーが集まる銭湯
・中はきれい
・クールダウンができない








▲出発は、JR神田駅


▲西方面(皇居側)へと進む




▲ガードレールの中をくぐり




▲ガードレールを出たところ


▲地図でみると、ここ


▲右の細い方の道を進む。これが「出世不動通り」と呼ばれている










▲大きな道路にでて


▲渡って


▲まだまっすぐ


▲左に目を向けるとJP(日本郵便株式会)のでっかい本社ビルがみえる


▲ここを左折








▲稲荷湯がみえてくる


▲到着


入り口からきれいな印象だ。皇居まわりにある銭湯では一番新しい方かもしれない。傘立ての横にはランナーシューズ用のラックが置かれてある。
実際、ランナーの人たちが入り口付近に集って談笑をしていた。
皇居の周辺コースから少し離れてはいるものの、それでも呼び込む魅力があるのだろう。


狭いスペースの下足箱に靴を預けて扉を開けると、半円を描いたフロントが目の前にあって、座るのは80代ぐらいの女性。
「こんにちは」と言うと反応はやや薄いものの、ちゃんとこちらの目をみてくれる。
貸しタオルを聞くとないらしく、新しいタオルを購入。入浴料併せて590円。



出典:東京銭湯ホームページ引用


フロントはす向かいには、小さな休憩所。椅子と漫画本が並んでいた。
右側が男湯で、のれんをくぐるとやや狭い脱衣場ながら多くの人でごったがえしていた。とくに若者が目立ち、ランナーをしてる人たちだろう。引き締まった体がうらやましい。


脱衣場は右側にロッカーが並び、左は手前から古いマッサージチェア、さび付いたアナログの体重計、洗面台と並ぶ。
真ん中には細長いテーブル。
全体を見渡すと新しくてきれいではあるが、諸々のアイテムが古い銭湯であることを教えてくれる。  


浴室への扉を開けると、こちらととてもきれいだ。
真ん中に島カラン。左右の壁にもカランが並び、手前左に立ちシャワーが一つ。あとは、奥に浴槽である。


カランのシャワーはすべて固定であるが、右の壁のみホースタイプが2つあった。どちらも拡散するタイプで、けっこう勢いがある。
それとシャワーの温度がとても熱い。なので浴びてるだけで体がポカポカ暖まってくる。
備え付けもあるが、入り口付近にあるので、元に戻すのが面倒だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は、まず泡づくしである。それと区分けされてないので、実質的に一つの湯船だ。
L字型をしていて右が手前に突き出ている。その右側奥に勢いあるバイブラ。
左は、ハイパージェット、ボディジェット、ハイパージェットと交互に並ぶ。
ハイパージェットにしてもボディジェットにしてもその圧の案配が絶妙で、とくにボディジェットはずっと入っていられる気分だった。
ただ、温度が43℃前後だったので、ちょっと熱めである。
若いグループが突然ドドッと入ってきて、湯船に入ると「うわっ。スッゲェあつい!」と叫んでいたが、たしかに慣れてないと熱いかもしれない。


入ってる建物がビルということで、構造的に屋根は低く、すこし圧迫感がある。
壁絵は女湯に富士山があり、男湯は柔らかな曲線の緑をたたえた山稜。しかし一部雪をかぶっていた。
雲の表現だけは平安絵巻みたいな描写である。


入浴客は、若い人たちが多く、高齢者もいるものの、どちらかというと高齢者の方が少数派か。
あと指摘しておかなければならないのは、ここはクールダウンがまったくできないことである。


というのも、立ちシャワーを使ってみたところ、なんと水側のハンドルがスッポリ抜けていた。だからお湯は使えるのものの水は浴びることができない。
もちろん水風呂もなければ外気浴もできないので、あとはそのまま脱衣場にでるしかない。
ところが脱衣場もそんなにクーラーが利いてるわけでもなく、扇風機も古いので「強」にしても実質「弱」状態。
若い入浴客がしきりに「暑い暑い」「汗がなかなか引かないよ」と苦悶してたが、自分も心の中で「うんうん」とうなずいていた。
建物はきれいだし、場所もいい所にあるのだが、体を冷やす設備がことごとく機能してないとなると昨今の銭湯としてはどうなんだろう?と思ってしまった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 神田駅
経路 出世不動通りを歩く
周辺の環境 ビル

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 富士山、里山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 やや狭いがきれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ボディジェット、ハイパージェット
サウナ なし
温度 43℃前後
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(販売130円)
備え付け あり

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 高齢者もいるが若者が多い


【案内】

住所
〒101-0047
千代田区内神田1−7−3

電話番号
03-3294-0670

アクセス
東京メトロ丸ノ内線「大手町」駅下車、徒歩5分。
JR「神田」駅下車、徒歩6分

休日
日曜

営業時間
14:50−24:00
祝日は22:30まで営業

※東京銭湯ホームページ転載

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (p4p)
2019-07-30 20:47:25
おぉ!
水風呂も外気浴スペースも無く、一切のクールダウンを許さないスパルタ銭湯ですか。天井も低い様なので浴室に熱がこもりそうで今の季節はちょっと厳しいかもしれませんが、逆に水風呂や外気浴スペースのありがたみを再認識する為に行くのもありかも(笑)

でも、ランナー達に人気ということは、なにかしらの魅力があるという事ですよね。もしかしてランナーはジェット好き?
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Unknown (southandnorthface)
2019-07-31 06:42:19
秋冬はともかく夏は…キビシいですよね笑
浴室や脱衣場はとても綺麗だし、ちょっと変わった壁画の演出があったりと雰囲気はとてもいいんです。備え付けもあるなどサービスは他と比べていい方だと思うのですが。
あとは立地場所も大きいかもしれませんね。神田にあるので、たとえば銭湯でサッパリしたあとにどっか飲みに行ったり食事に行くとか利便性が高そうなので、そうしたのも支持される理由かもしれません。
せめて立ちシャワーで水浴びができれば笑
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Unknown (sun-sun)
2022-05-08 23:50:08
こんばんは。

行ってきました!
東京駅からオフィス街を歩いて辿り着きました。
狭いけど綺麗でよかったです。
ペンキ絵は富士山ではなくて描き換えられてました。サーフィンするペンギン(笑った)と、風車の風景と、新幹線(うろ覚え)の3部作でした。ゆる〜い感じでプロの作品ではないのかなと感じました。
その下にあるお店の広告も、一見昔の広告に見えるけど昔風な今のものでした。昔の広告に「検索」なんて文言はないですものね笑。なかなか芸が細かいなと思いました。
ジェットは半端なかったです。溺れかけました、、、
水風呂は欲しいところだけど、立シャワーの水、充分冷たかったです。
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Unknown (sun-sun)
2022-05-09 04:18:35
追記です。
ペンキ絵のこと、失礼なこと書いちゃったけど、もちろん褒め言葉です(^-^)
調べてみたら、田中みずきさんが年一回描きかえているみたいです。
すごく描きわけられるんですね。さすがです!
また訪ねて観察して来よう。
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Unknown (southandnorthface)
2022-05-09 06:15:30
sun-sunさんへ

おはようございます。

東京駅から稲荷湯なら結構歩きましたね。
受付の対応で賛否両論のある銭湯ですが、色々と楽しいところだったと記憶してます。

田中みずきさんの絵なら大体想像がつきます。ほかのお店でも遊び心ある絵が多くて、いかにも田中さんらしいなと思いました。
いまは銭湯絵師の方が3人しかいなくて、しかもそのうちのお2人がそろそろ引退してもおかしくない年齢なので、田中みずきさんが最後の人になる可能性も高いかなと感じています。仕事の需要も徐々に減ってますしね。
田中さんはブログもされていて、一度コメントを書いたことがあるのですが返信をいただいたことがあります。すごく真面目で銭湯への情熱を感じられました。

水風呂はたしかにほしかったです。とくにここはランナーの人たちが利用する銭湯なので、あれば最高なのにと思ってましたが、スペースの都合上、仕方ないのでしょう。
あとはせめて脱衣場のクーラーを利かせてほしいです笑
ここに限らずですが脱衣場で汗がなかなか引かないのは結構キツいので。
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