銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

中川湯(東京・平井)

2021-10-30 06:50:00 | 銭湯
#中川湯






JR総武線
#平井駅

▲総武線の平井駅。亀戸の隣だ






▲賑やかな商店街も駅から見える




▲階段を降りて


▲右にまわると


▲改札口


▲平井駅では、「ひらいおん」なるゆるキャラを作っている。日本人は何ににしてもキャラクターを作らないと気が済まないらしい


▲改札口をでた先に地図がある


▲右が現在地で左に進む


▲川を渡った先にある「立花大正民家園」のすぐ近くだ


▲北口からでる


▲まっすぐ横断歩道を渡り


▲左斜めに向かう


▲大通り沿いに歩く






▲こちらの横断歩道も渡る


▲ひたすらまっすぐ










▲すると川と橋がみえてくる


▲目の前の川は、荒川によって分断された中川の下流部分。なので旧中川と表記されている


▲平井橋を渡り




▲旧中川をのぞむ




▲橋を渡ったらすぐ右






▲ここで止まって左折する


▲曲がったところ


▲道なりに進むと




▲左に中川湯がみえてくる




▲煙突が渋い




▲到着


中に入ると少し狭い下足箱のスペースで、奥の自動扉を開ければ、かなり暗いロビーが奥まで続いている。手前側は荷物が無造作に山積みにされ、率直に言えば不気味な雰囲気を漂わせていた。
右手にフロントがあり、そこだけスポットライトのように照明がつけられている。座るのは80代ほどの男性。ジロリとこちらを見据え、表情が伺えない。
緊張気味に「貸しタオルはありますでしょうか…」と丁重に訊ねたところ、受付の中で、これまた山積みになった幾多の物をかき分けて、わざわざタオルを発掘して出してくれた。
女湯は左側で、男湯は右側だった。


のれんをくぐって中に入ると、ロビーとうってかわり、脱衣場はふつうの感じにみえる。雑然とした様子はとくになく、照明も明るい。
ただ、よくよく見るとかなり荒廃が進み、脱衣場の左奥にある洗面台は目を疑うほどの惨状だった。ひなびたというのを通り越して完全に廃墟である。
周囲の壁が崩れ落ちて洗面台に赤錆が累積していた。よくここまで放置していたものだと逆に感心してしまった。
足下はやはり埃っぽくて心なしかざらついた感覚がある。ロッカーの上はもちろん埃が堆積していた。


脱衣場の扉を開けると、浴室内のレイアウトは東京でよくある造りと言える。
真ん中に島カランがあり、左の間仕切り側にもカランが並ぶ。奥には浴槽。左手前には立ちシャワーが2つ。それと右側はサウナと水風呂がある。
サウナはコロナに関係なく故障してから放置したままなのだろう。暗くて稼働してないようすだった。


立ちシャワーはハンドルが一部遊んでいてうまく回せないが、まあまあ普通にシャワーがでてくる。
島カランの方も意外と問題なく使えるように思えた。


奥の浴槽は3つに分かれていて、ひだりが薬湯で深浴槽。薬湯の案内はなかったが、匂いからしておそらくバスクリンだろう。薄い緑色で、温度は40℃ぐらいとぬるめ。
真ん中がおなじく深浴槽で、こちらは座湯のジェットバスがついていて、温度は45℃ぐらいか。一気に熱くなる。そして最後の右が浅浴槽で、こちらはなんら特徴もなく、同じく45℃ほど。
こんな感じで、熱いかぬるいかという感じだが、熱いのが好きな人もぬるいのが好きな人も楽しめる場所ともいえる。
水風呂は20℃~24℃ぐらい。こちらもそんなにキツい温度ではないので、交互浴に適してる。


改めて言う必要もないが、室内はまったく清掃してないらしく水垢や塩素の残留物がびっしり覆っていて、島カランは全体的に真っ白だし、鏡も水垢で覆われているので、その隙間を覗きながら使うしない状況だった。


ペンキ絵の壁絵は富士山であるが、こちらも例にもれず日焼けした肌のようにボロボロに剥がれている。
絵を描いたのは今は亡き早川さんで、平成十八年(=2006年)と署名されてあった。その時からまったくそのままなのだろう。西伊豆から眺める富士山の絵で波しぶきに特徴がある。
不思議なのは奥壁とサウナまわりのタイルで、それだけはめちゃくちゃ綺麗。目地も黒ずんでおらず真っ白。なぜ一部だけこんなに綺麗なのか不思議だった。


客層は高齢者がほとんどだが、一部中年男性がいた。こんなに汚いと普通は客が逃げそうであるが、けっこう入浴客がいてビックリ。こうした汚さがかえって居心地がいいのだろうか。
個人的にはまた来たいと思える場所ではなかったが、清掃せずに放置したらどうなるのか身をもって確かめることができる、ある意味貴重な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 平井
経路 北方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い
壁画・眺望 崩れた壁絵
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー?
脱衣所 埃っぽい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、座湯
サウナ あったが壊れてる
温度 40~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 淡々としてる
清潔さ きわめて汚い
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 80代の男性
客層 高齢者や中年


【案内】

住所
〒131-0043
墨田区立花6−14−11

アクセス
東武亀戸線「東あずま」駅下車、徒歩10分

休日
月曜

営業時間
15:30−23:30

※東京銭湯ホームページ転載


戦後最大の大量殺人事件ー旧大口病院点滴混入連続殺人事件の裁判を傍聴する

2021-10-28 07:13:00 | 日記


この日は久しぶりに平日が休みだったので、裁判傍聴に行ってきました。
扱うのは、戦後最大の大量殺人事件と呼ばれる旧大口病院での点滴混入殺人事件です。被告人は、当病院で看護師をしていた久保木愛弓(くぼきあゆみ)被告。
この手の裁判は希望者が多く、抽選になることから傍聴できるか定かでなかったのですが、運よく当選して傍聴することができました。


▲横浜スタジアムを横切って


▲真っ直ぐ進むと横浜地裁があります


▲テレビ局の車も来てました


▲抽選で配られる紙です。抽選会場では、番号の書かれた紙バンドを手首に巻かれ、発表を待ちます


▲当選番号が告知されて


▲当選すると傍聴券と交換します


入れたのは16名ほどで、あとは報道陣ばかりでした。一般の裁判傍聴はコロナ対策として席を開けて傍聴しなければならないのですが、報道陣は隣り合って座り、休憩時間中はかたまって談笑。
報道ではあれほどソーシャルディスタンスをアナウンスしていたのに…。

それはさておき、建物に入ると手荷物検査がありますが、特別な裁判になるとさらに手が込んできます。
101号室へ入る前に説明があって、中に入ったら席の移動の禁止、被告人質問中は一度出たら戻れないといったほかに様々な厳しいルールが適用されます。
抽選番号が本物かどうか確認されて、離れた場所にあるロッカーに手荷物を入れると、さらに金属探知機やボディタッチ(ポケットの中を探る程度)などで身体検査が行われます。財布やノートは自分で広げて確認してもらいます。
弁護士や検察官、証人(今回は心理学の先生)、被害者遺族といった関係者が次々に入っていくと、ようやく一般傍聴人の入場が許されます。

しばらく席に座って待っていると、久保木被告人が三人の警察官に付き添われて中に入ってきました。
服装は、ややダークグレーぽいジャケットに同色のスカート。足下をみると紺色のソックスで全体的には清楚な印象を受けます。長い髪を真ん中に分けて後ろで結んでいました。黄色っぽい色をした細いフレームの眼鏡を掛けて、当然ながら化粧気はなく、34歳という中年女性に入り始めた雰囲気を漂わせています。
背は低く、おそらく150あるかないかぐらいでしょうか。
一見すると地味な格好にみえますが、女性としての身だしなみを強く意識した印象を受けました。


被告人が座る折りたたみ椅子にはクッションが敷かれ、すぐ隣には若い女性警官が座ります。警官の椅子にクッションはありません。やはり被告人とはいえ、配慮されてると感じました。手錠を掛けたり外したりするのが女性警官なのは、被告人が女性ゆえだからでしょう。

裁判長と裁判員たちがぞろぞろと入場すると、全員が起立して、礼をします。
今回の裁判は冒頭から、心理学の先生による面接や心理テストの分析からはじまりました。

被告人は出産時は小さく生まれ、しばらくは保育器に入れられます。歩き始めはやや遅かったようですが、大きな病気をすることなく育ちました。
出生地は福島県で、親の仕事の関係から茨城県の水戸市に移り、当時住んでいたアパートでは同じアパートに住む子どもたちと遊ぶことが多かったそうです。
小学校にあがる頃になると友達つきあいがうまくいかず引っ込み思案で、親から積極的になるように叱られます。授業参観では休憩時間に一人でいることが多く、そうした孤立する姿を親に見られるのが嫌だったそうです。
小学校の低学年から高学年の頃までには父親が海外赴任で不在となり、過干渉気味な母親と少し年の離れた弟と疑似的な母子家庭環境の中で育ちます。
中学生の頃になると神奈川県伊勢崎市に引っ越して、地元の公立中学に通います。
中学校では何人か話をする同級生がいたようですが、高校生になると入学直後にそれぞれグループができて、そうしたグループに入りそびれてしまったことで三年間は孤独な時間を過ごします。
中学校、高校とも通して成績は真ん中ぐらいで、高校は教科書を丸暗記するなど努力したようでした。
中学校の時に作文コンクールで入選するのですが、先生から目立たない人間をあえて選んだと言われてとても傷つきます。
高校三年生のときに母親の勧めで看護師の道に進みます。看護専門学校に入ると、そこでも友人がでぎず、林間学校(奨学金をもらった学生たちが集まるイベント)でも孤立したといいます。
専門学校の実施研修では患者とコミュニケーションがうまくとれず、観察記録でも紋切り型の表現はできるものの臨機応変に表現することができなくて指導官によく怒られたようです。
ストレスが爆発すると、専門学校の寮の壁を蹴って穴を開けたこともありました。小さいときにはピアノを蹴ることもあったようですが、物に当たっても人を攻撃することはなかったようです。
そして研修のときに点滴がうまくできないことを患者の家族からなじられます。
専門学校を卒業すると、看護師としての仕事を始めますが、手順の決まった仕事はできるが、同時に複数の仕事をこなしたりすることが苦手だったようです。
仕事のストレスで過食症に陥り、お菓子を大量買いしては下剤を飲む乱れた生活がはじまります。睡眠薬も大量に服用してオーバードーズの傾向がありました。
旧大口病院では、死亡した患者の家族から同僚が激しく罵られるのを見て、ひどく動揺します。

異性との関係では、出会い系サイトを通じて出会うことがあり、その出会いの中で男性からほめられることがうれしかったと本人は語っています。

心理学者の先生の分析では、発達障害の一種であるASD(自閉症スペクトラム)の可能性を疑うものの、完全にそこまでは言い切れないのではないかと述べています。この手の「障害」は、健常者を完全に区分するものではなく、健常者と病気の間にグラデーションがあって、しいていえば被告人は近いほうだが障害者とまでは言い切れないだろうと観測しています。知能指数は言語分野がやや高い成績を納めますが、目で情報処理をする知覚統合ではかなり低い成績を見せたようです。
いくつかの心理学のテストでは、他者を極端に「非難しない」特徴がみられ、攻撃性もみられず、現実の行動とテスト結果の乖離は、検察官や弁護士双方から質問の対象となりました。
一度、宿題として次回に提出するように渡された心理テストが数ページ破られて返されたことがあったらしく、その理由を聞くと書き損じたからと言われたようです。逮捕後の精神科医での入院時ではトイレに雑誌を押し込んでトイレの水を溢れさせたこともありました。
ほかの分析医はうつ病の可能性を指摘する判定があり、それを踏まえた推測もありました。
小学生の頃から人間関係がうまくいかないゆえに自己肯定感がとても低く、常に人からの非難におびえていたように思われます。それゆえに患者家族から罵られることを極度におそれ、罪悪感よりも目の前の恐怖から逃れる為に犯罪を犯してしまったのかもしれません。
ただここで疑問なのが、そこまで病院の仕事が嫌ならふつうは辞める選択肢が出てくると思うのですが、彼女の場合は看護師以外の仕事はできないと思い込んでいたらしく、本来なら向いてない職種にも関わらず自ら袋小路にはまったようです。

裁判は終盤にさしかかると、被告人質問が行われました。検察官や裁判官からいくつ質問があったのですが、驚いたのは被告人の声がガーリーヴォイスだったことです。
子どもっぽい感じのアニメ声といえば理解してもらえるかもしれません。
そこには女性として可愛くみられたい、弱い存在として保護されたいという願望のようなものを感じました。


検察官の質問では、心理学の先生の質問にどう答えたかと聞かれました。
ー不安や困難に直面したときに人を殺してしまったことを反省、申し訳ないと思っています

どうすべきでしたか?
ー退職すべきでした

看護師はつらくなかったですか?
ーはい

仕事に関して母親と相談したかと聞かれて、あまり記憶にないと答えましたが、母親の供述によるとボーナスがもらえるまでがんばりなさいと言われたようです。

苦手な仕事もあったと思うけど、やりがいを感じることはなかったですか?
ー(10秒以上長い沈黙のあとに)記憶にありません

リハビリテーションでは患者さんが喜んでもらえたことを言っていたと思いますが
ー大口病院ではなく看護師を通してのことですか? リハビリのときは元気に退院していく姿をみてやりがいを感じることはありました


次に被害者家族の代理人弁護士が質問しました。

患者さんが苦しみながら死ぬのを見ていましたか?
ーはい

(被害者が)苦しみながら死んだことを看護師仲間から聞きましたか?
ー詳しくは知らなかったです

今は?
ーどれほどひどいことをしたか痛感しています

家族が同じ事をされたら?
ー許せないと思います

聞きそびれてしまったのですが、マスコミ関係者に積極的に関わったのではないかという趣旨のことを聞かれたときは珍しく語気を強めて、
ーマスコミに積極的に関わったことはありません

と話す姿が印象的でした。


ほかにも様々な質問がありましたが、整合性のとれない話を再確認するのが主で、新たに進展する話はありませんでした。ただ気になったのは、裁判官から薬を飲んでるか聞かれた下りで、なにか精神安定剤を飲んでるのかもしれません。


終始うつむきかげんで神妙な表情が変わることなく、アスファルトのように心をかたく閉ざした久保木被告。
心理学の先生は証言の中で久保木被告を「素直な方」と述べていました。被告人質問でも懸命に答えようとする姿は印象深かったです。
自閉症に近い素質をもって生まれて、人の繋がりが薄く、今までずっと生きづらさを感じながら生きてきたことは容易に想像できました。

今回の裁判では判決前の裁判(自分が傍聴した次の裁判)で異例の発言がありました。どんな判決であっても主文を後回しにすると宣言されたのです。
通例では、死刑判決になると決まって主文が後回しにされるのですが、今回は死刑であっても無期懲役であっても主文は後回し。静粛に聞いてほしいという願いからだそうです。
こうした異例の発言があったということは、死刑が回避される可能性もあるかもしれないと感じました。しかし事件の規模を考えると、死刑以外の判決はありえないかなとも考えてしまいます。

ともあえ、11月9日に運命の判決が下されます。





Smart Stay SHIZUKU 上野駅前 (東京・上野)

2021-10-26 06:46:00 | ホテル
#Smart Stay
SHIZUKU
上野駅前







JR山手線
#上野駅

▲不忍口方面の改札口


▲出口に向かい






▲出たら右側


▲横断歩道を渡り




▲公園を横切る


▲京成上野駅を通って




▲ここでもう目的の建物がみえる


▲横断歩道を渡ったら右


▲すぐに左


▲Smart Stay SHIZUKU がみてくる




▲到着


▲サウナイキタイのタイアップもやってる


▲中に入ったところ


下駄箱に靴を入れて右に進むとフロントがある。
受付に立つのは20代ぐらいの女性。
「ここははじめてなのですが…」とたずねると、案内用紙を示して丁寧に説明してくれた。
時間制によって金額がかわり、1時間コースが700円で、3時間が1500円。6時間になると2500円だ。延長すると15分ごとに200円が追加される。
下駄箱の鍵を受付に渡して、ロッカーの鍵を受け取る。支払いは前払いで、今回は1時間コースを選んだ。機械のところに鍵のポッチを置くと精算が始まる。
使えるのはクレジットカード類と現金。電子マネーは使えなかった。
帰りのときも同じように機械に鍵のポッチを置いて、追加注文や延長がなかったらそのまま0円で精算される。最後に下駄箱の鍵と交換する。


前払いが終わったら、フロントの先に進むと、左が休憩所で右の地下1階が大浴場になる。階段の手前には室内着があり、長居する人なら使ったほうがいいだろう。1時間コースなら使う必要はないはずだ。


地下を降りると、手前が男湯(青)で奥が女湯(赤)だった。
入り口のところにタッチと書いてある表示があったので、鍵のポッチをかざすとピッと鳴って扉が開く。
中に入るとご丁寧にのれんがあり、その先に脱衣場が広がっている。
脱衣場は大浴場という割には決して広くなく、どちらかというと狭い。
最初の手前左側には鏡台があって、いくつかのアメニティが並んでいた。化粧水や綿棒にティッシュ等々。 


ロッカーは手前と奥に分かれてて、渡された鍵にナンバーが振ってあるので、それと同じ番号のロッカーを探す。
扉をあけるとロッカーの中にはフェイスタオルとバスタオルが置いてある。ハンガーが2つ掛けてあり、残念ながらロッカーの中はやや狭い。ロッカーだけでなく通路も狭いので、脱いでる最中は少しストレスを感じる。
入り口横には給水器が置いてあって、個人的にはありがたい。ところが、ボタンを押してコップを出そうとするとストックケースが傾いて焦った。些細なことだが、ちゃんと取り付けてほしい。
それとオロポのポスターを発見。
オロポとは、オロナミンCとポカリスエットを合わせた飲み物で、このオロポを知ったのは横浜にある「いやさか湯」だった。なので、てっきりいやさか湯のオリジナル商品だと思っていたが、そうではなかったようだ。
サウナー御用達の神ドリンクらしいが、作り方は簡単で、ポカリスエットを半分飲んで、残りにオロナミンCを入れるだけ。どうやら、味はそんなに美味しくないらしい。


扉をあけて中に入ると、照明がすこし薄暗い感じになっている。最初に目に入ってくるのが主浴槽だ。浅浴槽の作りで、右側に二つジェットがついているが、それだけ。温度は41℃ほどと適温。
浴槽の右側をみると、スーパー銭湯同様にパーテーションで区切られたカランが並ぶ。数えてみると左右あわせて9つ。
カランはシャンプー、コンディショナー、ボディソープと洗顔用まである。
入り口そばにはナイロンタオルが用意されていて、嬉しい配慮だ。


出典:Smart Stay SHIZUKUホームページ引用


入り口に戻って左側をみるとサウナと水風呂が並ぶ。
サウナは入る瞬間からかなり熱く、そして暗い。スペースは狭く、詰めれば6~7人が入れるほどか。
サウナの横には水風呂があって、キンキンに冷えている。水温は14~16℃ぐらいの間と思われる。
主浴槽の前には椅子が三つほど点在し、サウナ→水風呂→休憩とコンパクトなスペースでルーティンが完結できる。


出典:Smart Stay SHIZUKUホームページ引用


出典:Smart Stay SHIZUKUホームページ引用


浴室は地下にあるということで天井は低く、やはり窮屈感は否めない。
新しくできた施設であるが、扉のところは水垢で白く浮かんでいたりと、若干汚れは目立つが、基本的に清潔感に徹して、とても綺麗なところだ。


客層は、若者や中年が中心で、少し高齢者が混じる程度。むしろこうした場所に高齢者がいることに驚いた。
11時に入店したときは自分しかいなくて、こんなに少なくて経営が成り立つのかと余計な心配をしたが、しばらくすると徐々に人が増えてきてほぼカランが埋まるほどだった。空いてるときに利用したいなら早い時間帯がいいだろう。


全体的にやはりホテルの浴場ということで格別広くもなく、設備に関しては最低限といった感じだが、1時間コースに限定して考えると、コストパフォーマンスはめちゃくちゃ高い。
サウナがあって貸しタオルはバスタオルまでついて全部で700円である。しかも駅からすぐそば。仕事帰りとかに立ち寄るのに最高のロケーションだ。
ただ、3時間コースで考えるとスーパー銭湯と同じ値段なのに時間制限があって設備は見劣りして、逆にコスパの悪さが目立つ。
なので、1時間コースで済む利用ならかなりオススメであるが、滞在時間が長く、いろんな設備を楽しみたいならスーパー銭湯に行ったほうが断然いいだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 上野
経路 公園沿い
周辺の環境 商業ビル

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 とくになし
統一感 あり
置物 各種色々
照明 浴室は薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ あり
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 若者が中心


【案内】
ショートステイ

【 ご利用時間 】24時間受付【 ご利用料金 】朝コース(5:00~10:00):¥1500
1時間コース:¥700
3時間コース:¥1500
6時間コース:¥2500

※延長15分:¥200
※カプセル利用:+¥500【 お支払方法 】お支払いは現金または各種クレジットカードをご利用いただけます。

大浴場・サウナ

【 ご利用時間 】大浴場 5:00 ~ 26:00

Smart Stay SHIZUKUホームページ転載

千歳湯(東京・西日暮里)

2021-10-23 07:40:00 | 銭湯
#千歳湯






東京メトロ千代田線
#西日暮里駅

▲西日暮里駅


▲場所でいうと、皇居のちょうど真上あたりだ




▲階段をのぼって




▲どんどんのぼって




▲ようやく改札口


▲さらにのぼると


▲出口1に到着


▲外に出たところ


▲ここを左折する


▲逆光がまぶひい


▲まっすぐ歩き






▲ここでストップ


▲右の横断歩道を渡る


▲渡ったところ


▲ファミマを横切れば、あとはまっすぐ進んだ突き当たりに千歳湯がみえてくる










▲ここらへんで千歳湯がみえる




▲この白い建物が千歳湯だ


▲両脇の植物がいかにもむかしの銭湯らしくて情緒がある




▲あらゆる政党のポスターが貼ってある。この風景は銭湯ならではだ


▲入り口


▲下駄箱を使うように促す注意書き。「絶対に」と強調してある


▲店内は備え付けもあって、ナイロンタオルまで無料で貸し出していた


自動扉をあけて中に入れば、右斜めに小さなフロントがあり、座るのは70代ぐらいの女性。愛想がいいわけではなかったけど、人の良さそうな女性だった。
貸しタオルありますか?と訊ねるとすぐに出してくれて、どっちが男湯か迷ってたら、「こちらです」と指先をピシッとそろえて案内してくれた。
受付の奥にはかなり小さな休憩所があり、いかにも家庭的な雰囲気。こうした店主の感性をそのままあらわした空間は個人的に好きである。


案内されたとおり男湯は左側で、のれんをくぐると規模にしてはそこそこ広いスペースだった。奥の壁にはロッカーが並び、手前にも小さなロッカーがある。奥のロッカーの上には壷が複数置かれていて、脱衣場の真ん中に目をやると、テーブルもなんと壷の形をした陶器だった。
左の扉をみると、外には中庭。池もあるが、残念ながら水は入ってなかった。その縁側の右端にトイレがある。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真のカゴは見た記憶がない


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲それぞれ古いアイテムが調和してて、心地よい雰囲気を醸し出していた


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲小さいながら中庭がある(男湯だけか?)


浴室の扉を開けて浴室の中に入ると、手前の左右に一つずつ立ちシャワーがある。真ん中には島カランが2つ並び、左右の壁にもカランが続いている。
シャワーを使ってみると幅は狭いのだが、勢いがあって使いやすい。ただ最初はぬるかったが、次第に熱くなってきて、おや?と思ってると今度はぬるくなったり、温度が安定しない。


浴槽は奥にあって、3つに分かれている。
左が薬湯で、この日は実母散だった。その上には草津湯と書かれた看板もある。かつては草津湯なる薬湯をやってたのかもしれない。温度は、44~45℃ほど。
右の真ん中が一番広い湯船で、ミクロンバイブラに赤外線がついている。温度計はあったが壊れていて点灯していなかった。こちらの温度はおそらく46~47℃ぐらいだろうか。かなり熱め。とはいえは長く浸かってても肌は赤く染まらなかったので、48℃はなかったと思う。
最後に右端の深浴槽で、こちらはジェットバスが2つついていた。温度は真ん中の湯船と同じ46℃前後と思われる。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯で

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こっちが男湯


壁絵は古典的な富士山のペンキ絵で、端っこにはいくつもの小さな剥がれ箇所があったので、けっこう前に塗り直したのかもしれない。それでも全体的に老朽化した感じがしないのは不思議だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層はやはり高齢者がメイン。いかにも下町のような場所にある銭湯であるが、客同士の会話は一切なかった。コロナ渦ということで模範的な客たちである。


この日はたまたま入浴感謝デーということで、帰りにオレンジジュースをいただいた。ちょうど店主の女性が電話中で、こちらの姿をみとめると「リンゴジュースもってて…ちがったオレンジだ」と笑いながら渡してくれ、こちらもつられて笑ってしまった。
最初から最後まで古き良き時代の空気感を残す居心地のいい銭湯だった。




【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西日暮里
経路 北西
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 壷
照明 ふつう

★設備
休憩所 小さなロビー?
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、バイブラ、赤外線、ジェットバス
サウナ なし
温度 44~47℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒116-0013
荒川区西日暮里4−8−4

電話番号
03-3828-0229

アクセス
東京メトロ千代田線「西日暮里」駅下車、徒歩5分

休日
金曜

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

NTTドコモ歴史展示スクエアー携帯電話の歴史を探訪する

2021-10-21 08:04:00 | 博物館






案内

開館時間
午前10時~午後5時

休 館 日
日曜・月曜、祝祭日、年末年始

入 館 料
無料

見学方法
5名以上の団体は事前にご予約ください。
※上記以外にもお気軽にご相談ください。

問合せ番号
03-6658-3535

■住所
〒130-0015 東京都墨田区横網1-9-2
NTTドコモ墨田ビル1階

■交通案内
①JR総武線各駅停車 両国駅西口 徒歩6分
②都営地下鉄大江戸線 両国駅A1出口下車 徒歩3分




墨田区の両国駅から北へ5分ほど歩いたところにNTTドコモ歴史展示スクエアがあります。
こちらは携帯電話の足跡をたどった懐かしさ満載の場所でした。



両国駅です



地図をみるとすぐ近くにあります



駅からも確かめることができます。白いアパホテルと小さくみえるスカイツリーの間にある建物です



今回はどこからでも追っていける建物なので地図を確認することなく訪ねることができました



近くでみると大きなビルです





右が入り口で左が出口になります。入り口に近づくと、中のスタッフが近づいて出迎えてくれます。
対応してくれたのは定年退職された方なのか年配の男性で、非常にアグレッシブで腰の低い方でした。
写真撮影や動画撮影は可能ですと教えられたので、気の向くままに思う存分撮影しました



案内には「小さな博物館」とあったように、たしかに小さかったです。エントランスホールの一角にあるスペースを使っているだけなので仕方ないでしょう。
ただ、狭いながら細やかな工夫がされていて、途中で食傷気味になることなく最後まで楽しむことができました



最初に展示されてるのは、日本で初めての無線電話機です。当初は港湾で使われたそうです。たしかに海上との連絡は無線じゃないと無理なので、なるほどと思いました



最初に無線電話が発明されたのは、1895年でイタリア人によるものです



次にでてきたのがポケベルです。1968年です。すぐに電話が可能だったわけではなく、呼び出しに限定されていました





それから1979年に自動車電話サービスが出現します





そして1985年にはショルダーホンの登場です。当時の携帯普及率は、0.3%ほどだったようです。ショルダーバッグのように持ち運ぶ必要があったので、これは社長や政治家などが秘書に持たせて使っていたのではないでしょうか。
左に見える分厚い銅鐸みたいなのは1989年から始まった携帯電話です



そこから発展がめちゃくちゃ早いです。1991年には一気に小型化が成し遂げられます




この時代以降、携帯電話の多種多様な時代を迎えることになります。
まさに携帯のカンブリア紀と呼べる頃かもしれません





とはいえ、1994年の段階でも普及率は微々たるものでした



この頃は、試行錯誤の時代です。色々な形の機器があって、ドラえもんのキャラクター機種も見受けられます



普及率から見ると、一般的にこのあたりから持ち始めた人が多いのではないでしょうか



1999年になると、普及率は一気に国民の半分まで広がります。5年間の間に若者や現役世代を中心として凄まじい勢いで浸透していったのが分かります。
携帯電話の大衆化は様々な社会変化をもたらしました




この時代(2000年)からすでに動画配信サービスが始まっていたことに驚きです。というのも3Gが始まったのは、2001年。まだ2Gの頃なので3Gを見越しての見切り発車サービスだったのでしょう



折りたたみケータイの登場です



2001年には6割の人が持つようになりました。感覚的に高齢者以外は大半の人が持っているという感じだったと思います







折りたたみの次に出てきたのはスライド式です。回転させたり、上下に動くタイプが誕生しました



当時は、色々なアイデアをひねり出していたんですね







そして2010年には、ついに普及率9割に達します。この頃に出てきたのがスマートフォンです。スマホの歴史はまだ10年足らずなんですね



この時(2010年)は携帯電話(フューチャーフォン)のほうが大多数をしめていました。まだまだスマートフォンの完成度が低くく操作方法も変わるため、躊躇してた人が多かったと思われます





2013年になると、携帯電話よりもスマホのほうが普及率で追い抜きます。たった3年でひっくり返すとは驚きでした



2015年にはほとんどスマホしか販売されていません



こんなのもありました。これはちょっと時代を先行しすぎたかも?







2018年にはスマホの普及率が8割におよびます。もう完全にスマホの時代です



何事もそうですが、成熟期を迎えると多様性を失い、一つの形へと収斂していきます。そして、しばらく停滞の時代を経て、またなにか新しいモノが生まれ出てきます



将来的には6Gになるそうですが、はたしてそこまで需要があるかどうか…



ここでは昔の携帯電話をさわることもできます。これは電源が入っていないので、たんに形状を確かめるだけです



特殊な携帯電話の設備。衛星電話で送受信するものです。一般の人にはあまり使う機会がないものですね





携帯電話とスマートフォンを分解したものを比較してありました





見た感じだと、携帯電話の方が細かく作られている印象です



こちらは昔の携帯を操作できるコーナーになっています



こっちはスマホ



進化を実感できます


最後にアンケートに答えてくださいと言われ、簡単なアンケートに答えると、抽選くじでガチャポンがもらえました


ちいさな博物館なので滞在期間はそれほど長くはありませんでしたが、無料で入れてスタッフの対応も素晴らしく、懐かしさも感じられる楽しい場所でした