銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

野比温泉(横須賀・YRP野比)

2021-05-29 06:54:00 | 銭湯 温泉
#野比温泉

・隣のスーパーが経営する温泉施設
・昭和の感性が至るところに感じられる
・かなり狭い浴室






京急本線
#YRP野比駅


▲わいあーるぴーのび。奇妙な駅名であるが、これには訳がある








▲階段を降りる手前に


▲ドコモの広告


▲階段を下り




▲横には案内板


▲実はこのYRPというのは、横須賀リサーチパークの省略で、横須賀に作った民間研究開発の一大拠点である。
先ほどのドコモやNECや有名どころが集結し、世界的にも有名な場所らしい。
Googleで検索すると、「YRP野比 地獄」と出てきて、研究者にとってはかなり過酷な場所なんだとか


▲改札口


▲改札口を抜けると地図があって


▲今ここで、三浦海岸方面へと歩く(地図で見ると下側)


▲改札口をでたら左を向いて


▲一度線路沿いを歩く






▲住宅地へどんどん進む




▲道に沿って右に進み




▲次の分かれ道は左








▲すると大通りにでる。この通りは、尻こすり坂通りと呼ばれる道だ


▲名前から急坂かと思っていたが、その割には緩やかな傾斜である。
それもそのはずで、尻をこするほど急坂だったのは、開削するまえの話。先人たちのおかげで緩やかな坂をのぼることができる


▲あとはまっすぐ進むだけ


▲スーパーを横切り








▲山が近づいてくる


▲ファミマがみえてきたらもう近い




▲右側にみえてくる


▲YRP野比駅から歩いて13~15分ほどだろうか。ちょっと歩く距離である。
ここからさらに海沿いに進めば、ペリー上陸記念碑がある。横須賀はペリーさん一行が初めて日本の地に足を踏み入れた場所だ


▲後ろをみると


▲川になっている




▲到着


恐る恐る入ると、ちょうど女性従業員の女性が掃除をしている最中だった。
ここはすぐ上にある業務スーパー協同(ほかに町田店とかも運営している会社)がオーナーである。なぜスーパーの経営会社が温泉施設を始めたのかというと、食品を保存するために地下水を掘っていたところ(その発想がすごいが)、たまたま鉱泉が湧き出たらしく、それなら利用しない手はないということで温泉施設を始めたんだとか。
そのような経緯があるため、地続きで業務スーパーと駐車場を共有している。




野比温泉はとにかく昭和感満載で、昔の古い旅館を彷彿させるようなノスタルジーに彩られた空間である。
入って左側には休憩室があって、椅子にテーブルとテレビが置いてある。テレビは全画面緑色で故障したまま。このへんの緩さも昭和らしい。


受付は右側で、受付前には券売機が設置してある。
料金はこのときだとゴールデンウイークだったので、休日料金で900円。さらにバスタオルを借りる場合は、200円。ほかにタオル200円。これはおそらく販売用のフェイスタオルだろう。
当初は、バスタオルだからフェイスタオルもついてくるのかと思ったら、バスタオルだけだった。
チケットを差し出すと、一見さんとバレバレだったようで、丁寧に説明してくれた。
受付の右奥に下足箱があり、奥にある緑(青)が男で、手前のピンクが女性だという。先に下足箱に靴を入れて、その鍵を受付に渡す。同じ番号の鍵を渡され、それが脱衣場のロッカーの鍵になる。


男湯は2階で、狭い階段をのぼる。
階段の手前奥には、休憩所とレストランが併設されている。
とにかく古くて昭和の頃に作られたままだろうなと思ってたら、実は2009年にリニューアルしたのだとか。しかも数千万も掛けてるという。失礼ながら、とてもそこまでお金を掛けたとは思えなかった。
狭い通路を進むと、脱衣場も古くて狭いところだった。


▲殿方、婦人という表現も昭和の感性を感じさせる


▲階段をのぼってきたところ


右壁のところにロッカーが並び、示された番号をみつけて鍵を回すのだが、ガタついていて、上手く回せない。とにかく全体的に老朽化している(どこに何千万もお金を掛けたのだろう?)。


扉も小さくて、なんと引き戸。この時点でなにやら嫌な予感が…。
取っ手が不安定な洋風ぽい扉を開けると、入ってすぐに愕然としたのが、思った以上に狭いことだ。カランの数が片方で5つだけである。
入浴料900円にタオル200円はもはやスーパー銭湯とおなじ値段だが、設備はどうみても地方の公営温泉レベル。
これで温泉でなかったら失望は相当だったと思われる。


最初の手前左側にあるのが、サウナで、これまた扉が小さい。屈みながら中に入ると、一応詰めれば3人が入れるぐらいなのであるが、端っこは足の置き場がないので、実質2人用。
かなり薄暗くて、すみっこに照明が一つあるだけ。
温度は低めで、90℃もあるかどうか…。
それでもじっとしてれば汗が滲んでくる。


カランは左右にあって、ハンドルはスーパー銭湯タイプであるが、自動では止まらず自分のタイミングで調整できる仕様。一つひとつがみんな違ってるので、操作がバラバラなのは戸惑った。
備え付けはちゃんと用意してあって、シャンプー、ボディソープ、せっけんまでもある。
物を置くスペースは奥行きがあっていいのだが、シャワーのヘッドを固定する場所が奥にあるうえ、ものによっては角度が内側にあるので、正直使いづらい。


浴槽は奥にあって、一つのみ。
縦長で、半身浴が出来るように手前側は縁があって、奥にジェットバスがある。ジェットバスのところは仕切壁があり、湧出口が小さな岩のモニュメントでビニール管から流れてくる。
湯船は茶褐色というか、薄い黄土色。見るからに塩化物泉という感じで泉質は高いだろう。
温度は想像したよりも低くて、40℃ぐらいか。なので、体に優しくて久しぶりに長湯してしまった。


出典:ニフティ温泉ホームページ引用
▲信楽焼きのたぬきが置いてあるのもなんといえない味わいがある


客層は、高齢者が中心ながら若い人も2人ほどいた。
高齢者は顔見知りらしく、盛んに色々と話をしており、とてもにぎやか。昨今のコロナ渦における黙浴とは無縁だった。


設備はかなり老朽化が目立ち、設備はシンプルかつ最低限。下の階だと、おそらくまた違うのだろうけれども、上階に関してはコストパフォーマンスが悪く、風情を楽しむ以外に地元の人でないとリピートしようとは中々思えないところだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 YRP野比
経路 線路沿い
周辺の環境 業務スーパー、森、川

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 信楽焼きの狸
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ あり
温度 40℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ 古いけど清掃はされている
貸しタオル あり(200円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

所在
地神奈川県横須賀市野比4-3-5

電話番号
046-848-1430

営業時間
11:00〜21:00

定休日
毎週水曜日、12月30・31日

駐車場
40台

入湯料[入湯は11時より]
■10:30〜17:00大人 800円(日・祝日は900円)/子供 500円■17:00〜21:00大人 700円(日・祝日は800円)/子供 300円■幼児(0才〜小学生未満)100円* 毎月10日・20日・30日はサービスデー…大人500円/小人 300円
* 回数券(11枚つづり) 8,000円施設案内

・大浴場(内湯/男1 女1)

・サウナ

・休憩所(大広間)(飲食物は持込禁止)

・売店

・レストラン

※休憩室・カラオケのご利用は16:00まで

備付品
バスタオル(有料)、 石鹸(無料)、 ドライヤー(無料)泉 質ナトリウムー炭酸水素塩泉、弱アルカリ性、低張性、
冷鉱泉(神奈川温研第593号)16.8℃/加温効 能神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、
運動麻痺、うちみ、くじき、慢性消化器病、疲労回復期、痔疾、
冷え性、疲労回復、健康増進

※野比温泉ホームページ転載

お風呂が偉大である3つの理由

2021-05-27 06:43:00 | 銭湯考


みなさん、お風呂に入られているでしょうか?
毎日ではないにしても(自分は毎日ですが)、二、三日に一度は必ずお世話になっているはずです。
当たり前すぎて文字通り空気のような存在ですが、お風呂は体を洗うだけでなく、様々な効果を発揮してきました。
その大きな3つの点を今回は紹介したいと思います。
少しでも、お風呂いいね!と思っていただけたら幸いです。



お風呂はエウレカ!



とある紀元前の頃、アルキメデスさんという方が、王様からある難題を仰せつかっていました。
「金の王冠に混ぜ物がないか壊さずに調べなさい」
まるで一休さんのとんちに出てきそうな問題です。
それに対してアルキメデスさんはひどく悩みます。王様の野郎、王様だからって無茶ぶりしやがって…。そしてひとつの答えを導きます。
とりあえず風呂に入るか。
フィー。風呂はいいなぁ。たぶんそんなことを思ってたに違いありません。そこで突然天啓が降りてきます。
ヘウレーカ(エウレカ)!
アルキメデスさんは突然立ち上がると、拳を天に突き上げて叫びます。
ヒラメいたぞ!
これが伝説のアルキメデスの法則が生まれた瞬間でした。

時は流れて21世紀。
日本のとある研究者が悩んでいました。人生を掛けた研究が行き詰まっていたのです。
周りからはそんなの無理だと言われるような難しい挑戦でした。
お風呂場で娘の体を先に洗うと、今度は自分の髪を洗う番です。
「はあ、なかなか上手くいかないなぁ。やっぱり無理なのかなぁ…」心の中でそうつぶやいていたとき、ふとした瞬間にアイデアが思いつきます。
それが今ではiPS細胞と呼ばれる再生医療の原理を発見した瞬間でした。お風呂場で悩んでいたのは山中伸弥さんです。
のちにノーベル賞を受賞する時代を切り開く大発見でした。
こうした偉大な発見の数々には、じつはお風呂場が関わったエピソードは枚挙に暇がありません。それぐらいお風呂場は知の源泉でもあるのです。


生命は温泉から生まれた!




生命は一体どのようにして生まれたのでしょうか?
温泉です。

いまだ定説は確立していませんが、研究者の間でもっとも支持されている説が温泉説です。
一昔前は、海の底から生まれたと言われていましたが、色々とシミュレーションすると難しいことが分かってきました。
そこで注目されたのが温泉です。
なぜ温泉と考えられたのかというと、アミノ酸が結合するためには成分を溶かして乾燥させて濃縮し、また溶かすという繰り返しが必要だからです。
そのような一連の過程をもっとも可能とするのが温泉なのです。
暖かいお湯がアミノ酸の結合を促し、乾燥が早く、しかも地面から湧出することで新しいお湯や成分が足される。この繰り返しが生命を生み出したと考えられます。
生命の起源は温泉にあり。
温泉なくして、我々は誕生しませんでした。温泉は生命の母なのです。


日本人のDNAに結びついた文化




文明開化とともにヨーロッパの文化が日本に押し寄せ、その生活様式は一変しました。
外国人は、あまりの変貌に「OMG(オーマイゴッド)」と叫んだといいます。
しかしどうしても捨てられなかった文化がありました。
それが土足禁止と銭湯(公共浴場)です。これだけは明治維新の大改革があっても、命脈を保ち続けました。
その理由は、やはり日本人が清潔好きであることと温泉好きであることと無縁ではないでしょう。
そして、このように裸のつきあいができる公共浴場が多くあるのは、日本だけなのです。
このオリジナリティは、日本人がほかの人々とは違うこと示す象徴でもあります。
常に外国の文化を取り込んで日本にあっても、銭湯だけは存在し続けました。
銭湯を知ることは日本人の心の原風景を知ることでもあるのです。


まとめ



いかがだったでしょうか?
お風呂、温泉、銭湯。それらのキーワードで見えてくるのは、自分たちのアイデンティティに関わることばかりです。
生命の誕生から、革新的アイデアが生まれる場、そして日本独自の文化形成。
銭湯は、それらが集約した場所なのです。
時代とともにカタチは変わってきましたが、日本らしさを象徴する銭湯はこれからも続いてほしいと願ってやみません。

ーおわりー


千代の湯(東京・新小岩井)(閉店)

2021-05-25 06:53:00 | 銭湯
#千代の湯
2021年5月31日閉店

・昭和の精神を今に残す
・天井がストライプ
・店主の笑顔が素晴らしい






JR総武線
#新小岩駅

▲新小岩駅。東京の縁にある場所だ






▲階段を降りて




▲改札口


▲向かうは北口


▲近くにあった地図をみると


▲今ここで


▲左上に向かう


▲出ると駅前広場になっている


▲そのまんま真っ直ぐ進む






▲セブンイレブンのところでストップ


▲右折する




▲横断歩道を渡り


▲今度は左の横断歩道を渡る




▲横断歩道を渡ったら


▲歩いてすぐ右斜めに道があるので


▲右折して進む


▲しばらく歩くと


▲右になにやら「スナック仔猫」なる飲み屋さんを発見




▲ネコが寝ていた




子猫じゃなかったけれども、道行く人が足を止めてネコを眺めていた。



▲そのまま真っ直ぐ歩き










▲信用金庫がみえてきたら


▲右を向けば千代の湯がみえてくる


▲裏にまわると


▲コインランドリーがあった








▲到着








▲中に入ると、鏡のところに閉店の張り紙がはってあった



自動扉をあけて中に入ると目の前にはかなり広いロビーが広がり、左奥にはテレビがある。それを囲むようにソファーが並ぶ。
奥にはお孫さんだろうか、小さな子どもの写真と似顔絵が飾ってあった。大黒様の彫刻もある。
全体的にやはり老朽化を感じられ、経年劣化でくすんだ色と建物の踏ん張ってる感じが伝わってくる。


受付は右側のフロントで、座るのは70か80ぐらいの女性だ。ほんわかした雰囲気で、笑顔がとても素敵だった。
「貸しタオルありますか?」と聞いてみたところ、「ありますよ」の後ろから出してくれた。
「これは汚いかな」と最初のをやめて、きれいそうな二枚目を渡してくれた。普段はほとんど使われていないのだろう。
500円を出すと、お釣りは30円だったので、貸しタオルは無料だったようだ。
帰りは「ありがとうございました」と言うと、優しい笑顔を返してくれた。
この笑顔だけでここに来て良かったと思えた。


左側が女湯で、右が男湯。
入り口はのれんではなく、遮蔽板になっており、これはナイスと思った。
というのも、暖簾だとぶつかりそうになることがたまにあるので、これならそうした心配がない。


脱衣場に入ると、郷愁を誘う昭和の感性に彩られている。
壁紙が昭和後期に流行したデザインのもので、品の良い花柄。すっかり退色してしまったけど、貼られてるポスターが当時のまんまだ。
片隅に置かれた什器などがそうした雰囲気をさらに補完している。
中庭もあって、決して華やかさはないが木訥な感じで樹木が植えられていた。


脱衣場を細かくみると、右壁にロッカーが並び、その奥にトイレがある。
トイレはもちろん和式で、使用したあとに水を流そうとすると上の補給タンクに流れる水があまりに勢いよく、受け皿がすぐに溢れてしまった。綺麗な水ではあるが、ここでは服を着てトイレを使わないほうがいいかも。
脱衣場の左奥には洗面台。
全体的にスペースは縦長で、決して小綺麗な感じではないが、古い銭湯にありがちなガチャガチャした様子はなかった。


扉をあけて中に入ると、浴室は広い感じで、島カランが2つ並ぶ。
左手前には立ちシャワーがあり、パーティションはオレンジ色。
シャワーの湯量は豊富で使いやすかったが、ハンドルが業務用ぽいハンドル仕様だった。昔のプールにあるような作りである。
通常のカランもシャワーは使いやすかったが、湯量が安定しなくて、全体的に使う量によって供給量が変わり、最初は普通かなと思ってたら次第に滝のような勢いになり、突然チョロチョロになったり一定しない。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


浴槽は奥にあって、3つに分かれている。
右が浅浴槽で、なにもないのが半分と、もう半分が電気風呂。
最初に入ったのはこちらで、入浴客がノンビリ入ってるから大した熱さじゃないだろうと勝手に思いこんだら、めちゃくちゃ熱かった。我慢してそのまま腰をおろしたが、やはりきつい。
温度はおそらく46℃前後ではないかと思うが、ここの常連たちは慣れてるようで、かなり長湯している人たちがいた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


真ん中が深浴槽で、座湯が2つ。
こちらも温度は46℃前後だ。熱いお湯に勢いのあるジェットは刺激が強い。
最後は左端で、人間洗濯機とも呼ばれるものだ。
壁面に等間隔でジェットが取り付けられ、湯船が時計まわりに回転していた。こちらも46℃前後。
結局、ぜんぶ熱かった!
湯船は3つともじっこう(漢方薬湯)が使われており、薄紫色に染まっていた。匂いはそんなにキツくなくマイルド。
漢方薬湯が苦手な人もすんなり入れるだろう。


壁面はペンキ絵ではなく、ヤシの木が並ぶ写真だった。
天井を仰ぎ見ると、ストライプが描かれ、色とりどり。これは昭和後期あたりに創業した銭湯に見られる気がする。
間仕切り壁のタイルは比較的新しく、中普請をしながら維持してきたのだろう。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


客層はほとんど高齢者だったが、一部で中高年と、最後は黒人男性が入ってきた。
黒人男性はスーパー銭湯だとたまに見かけるが、こういう古い銭湯だと珍しい。
慣れた様子だったので、かなり通な人だったのかもしれない。


浴室や脱衣場では客同士が活発に会話をしており、閉店に関しても色々と言葉を交わしていた。
古い設備のところは維持費が掛かるから仕方がないといった声と、最終日の前の週(24、25日)は連休になっていたので、休み明けは危ないな、などと話していた。
残りの営業日が少ないから、なし崩し的に閉店してしまうことを懸念したのだろう。
実際に予定よりも早く閉店してしまう銭湯があるので、早めに訪ねるのが無難なのかもしれない。


とにかく、建物が今までよく持ちこたえたなという老朽ぶりだったが、デザインにしても雰囲気にしても古き良き時代の精神をそのまま残した貴重な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新小岩
経路 北へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 歴史の経過を感じる
壁画・眺望 中庭、ヤシの写真
統一感 あり
置物 子どもの似顔絵
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 縦長で古い
シャワーの出 勢いはあるが安定しない
浴槽の種類 電気風呂、座湯、ジャグジー
サウナ なし
温度 46℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 笑顔が素晴らしい
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒124-0023
葛飾区東新小岩5−17−6

電話番号
03-3697-5787

アクセス
総武線「新小岩」駅下車、徒歩8分

休日
月曜
祝日の場合は翌日休

営業時間
15:10−22:00

※東京銭湯ホームページ転載

川場湯(東京・氷川台)

2021-05-22 07:31:00 | 銭湯
#川場湯

・川の近くにある
・設備がしっかりしてて快適
・オリジナルキャラがいる





東京メトロ副都心線
#氷川台駅

▲氷川台駅


▲このあたりは埼玉と県境を接する場所だ






▲エスカレーターでのぼり




▲改札口


▲改札口を抜けたところ


▲ちかくに地図がある


▲目的地は、地図からみて大通りを南下するだけ


▲練馬区ではアニメ制作が昔からさかんらしく、ここをアニメ発祥の地としてアピールしている。この絵は、石ノ森章太郎の作品だった




▲さらにのぼる








▲ここは半端なく風が強い。タイミングによっては誇張抜きで台風並みの風が吹くときがあった




▲地上にでたところ


▲右に進む


▲ドコモショップを横切り


▲川がみえてくる。この川を渡って真っ直ぐ進む。なので最初は横断歩道を渡り


▲右に進む


▲正久保橋という。かなり横幅があって深い川だった


▲橋を渡り


▲歯医者さんを通り過ぎて


▲空き地を横目にみながら


▲まだちょっと歩くが、もうすぐ




▲右側に園芸センターなるものがみえてくる。そこを左折するだけ


▲ここを立ち止まる(写真では見えないが、右に園芸センターがある)


▲左折したところ


▲するともうみえてくる


▲マンション銭湯のようだ




▲手前がコインランドリーになっていた。東京でたまに見かける作り




▲到着


この日はあいにくの雨ということで、傘立てに傘を預けて下足箱の前に立つと、ちょうど下の方にはブーツサイズの下足箱があった。雨だったので長靴を入れることができて助かる。


右にある自動扉を開けると、中に入ればマンション銭湯らしくロビーの真ん中には柱があり、その周囲に椅子が並ぶ。ただ、なんとも不思議な空間で、家庭的とも無機質とも違う、どこか公共施設のような雰囲気だった。
受付の前には、アルコールスプレーが設置してあり、自動噴霧機。この手の機械は大量に出てくるので擦りあわせて乾かすのに時間が掛かる。
ようやく受付の前に立つと、座るのは10代後半ぐらいの女性と50代ほどの女性。やりとりはすべて50代の女性だった。
最初にコップを差し出されて、「鍵をいれてください」と言われる。下足箱の鍵をその中(たぶんアルコール)の中に浸ける。かなりの徹底ぶりだ。
かわりに今度はロッカーの鍵を受け取る。ロッカーは指定されるので選べない。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「フェイスタオルで大丈夫ですか? 2枚まで無料でお貸しできますが?」と言われた。2枚まで無料とは太っ腹。
(誤解がないように書くが、受付の女性の体型のことではない)
帰りは鍵を返すのだが、「お疲れ様です」といった挨拶をしてくれたり、ほかの銭湯とは違うなと思った。ただ、隣に座ってる若い女性は最初から最後まで終始無言。なぜそこに座っていたのか?


男湯は右側で、のれんをくぐるとマンション銭湯ということで、スペースはそんなに広くなく、天井がやや高め。これは浴室も同じだった。
足下にミッキーなどのキャラクターの足ふきマットがあった。
右にロッカーが並び、左側には洗面台。洗面台のドライヤーは20円3分と有料だが、ティッシュや綿棒といったアメニティは無料だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の出入り扉を開けて中に入ると、広さは若干小さめかなという印象。
左手前に立ちシャワーがあり、真ん中と左右の壁にもカランがあるのだが、真ん中は少し短め。左の間仕切りにあるカランのみハンドシャワー仕様だった。
ここは井戸水から汲んでいるらしく、ほとんどが軟水だという(トイレと洗面台は水道水)。正直あまり軟水ぽいとは思わなかったが、言われてみるとそんな感じがした。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


浴槽は奥にあって、真ん中で左右に分かれている。
左が通常の湯船で、手前がバイブラ、奥の左がハイパージェットで、右が寝湯である。温度は41℃と標準的。
その右側にあるのがここの目玉である高濃度炭酸泉だ。




この手の中規模銭湯になると、あまり濃度は期待できないのだが、ここはガッツリ濃厚で、ホンモノの“高濃”度炭酸泉を堪能することができた。
温度は当然ながら低めで、40℃あるかないかぐらい。一人の高齢者が長湯してて、ずっとこちらを気にしてる様子だった。移動してもなぜかこちらを確認してくるので、一見さんがそんなに気になるのだろうか?



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲コロナ対策で、5分を目安に3人ほどで入ってくださいと案内されていたが、守ってる人はほとんどいなかった


浴室の右側に目を転じると、露天風呂が奥にあって、扉が開けっ放し。こちらもコロナ対策の一環で空気を入れ替えているのだろう。
実際は、ほぼ室内で半露天である。外壁の下から外気が流れ込んでくる。
見た目はよくある岩風呂で、ここは通年で白濁の湯にしてるようだ。匂いはバスクリンと同じかな?という感じだった。
温度はここで一番高くて、43℃ほど。一般的に露天風呂は低めの傾向なので、逆なのは珍しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じで、サウナや水風呂はないものの、最先端の銭湯と比較しても引けを取らない設備が一通りそろっており、なによりも水回りの設備がとにかく素晴らしかった。
水質も井戸水(軟水)だし、快適そのもの。ここの水回りで不満を感じる人はほとんどいないだろう。


室内の色使いは少し変わってて、白を基調としながら、炭酸泉と天井は紫。
平成22年にリニューアルしたとあって、室内は新しく且つ綺麗だった。
それでも10年以上経過してるので清掃してないとボロがでてくると思うが、そうした汚れはまったく見えず、しっかりと清掃していることが伺われる。
もうひとつここのユニークな点として取り上げたいのが、川場湯独自に作ったキャラクターがいることだ。
個人経営でオリジナルキャラクターがいるのはここぐらいだろう。
「かわばりーぬ」という名前らしく、随所にそのイラストが描いてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じで若い家族の感性や遊び心が取り込まれており、アイデア満載。
細部に至るまでとてもしっかりしており、狭いながらも素晴らしい入浴体験ができる銭湯だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ぴーすけという名前のインコがいるそうだが、この時は見かけなかった


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 氷川台
経路 総合園芸センターで左折する
周辺の環境 住宅、川

●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 コンパクト
シャワーの出 最高
浴槽の種類 炭酸泉、ハイパージェット、寝湯、露天風呂
サウナ なし
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 しっかりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 50代と10代後半の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒176-0002
練馬区桜台3−15−14

電話番号
03-3991-7381

アクセス
東京メトロ有楽町線「氷川台」駅下車、徒歩2分

休日
月曜

営業時間
15:00−24:00



※東京銭湯ホームページ転載

秋葉原では特別な場所になる

2021-05-20 06:14:00 | 日記


みんながご主人様になるマチ秋葉原
ここは、ほかでもないものが特別なものに変身することがあります。
今回は、ありきたりだけどありきたりじゃないものを紹介したいと思います。
キーワードは、
・都会のオアシス公衆トイレ
・ツッコミどころ満載自販機
・ガチャポンの聖地
です。


都会のオアシス公衆トイレ


▲オアシスは、JR秋葉原の中央改札口、あるいはつくばエクスプレスの出入りすぐそばにあります


▲ちょうどヨドバシカメラが目の前にあるところです


▲見切れてますが、左にヨドバシカメラ。右端っこにオアシスがあります。正面が秋葉原駅


▲喫煙所もかねてます


▲入り口に入ると、こんなカウンターがあります。こちらは観光案内もしています


▲入って正面。左が女性トイレで、右が男性トイレになります


ここは有料トイレということで、なんと案内してくれる女性がいます。
「お客様!」と声を掛けられて(さすがにご主人様とは呼ばれません)、「個室が全部埋まってますが大丈夫ですか?」と尋ねられました。
有料なのにかなりの人気とはビックリ!
ただ待ち時間があるということは、ちょっとしたプライベート空間として使われてる可能性もありますね。
う○こしたら、はよ出ろ!


「はい、分かりました」とこたえて後ろで待っていると、若い男性が入ってきて、「全部個室が埋まってますが」と案内されたら、無言で帰って行きました。
ちょっとだけ待ってると、「車椅子用の多目的トイレがあいてますが」と言われ、どうやらこちらを使っていいそうでした。
本当は通常のトイレを見たかったのですが、考えてみたら多目的トイレは中々使えないから、逆にレアじゃんと思い、こちらを使わせてもらいました。
「ごゆっくりどうぞ」と案内され、トイレでごゆっくりどうぞなんてはじめて言われました。


▲中はふつうのトイレです

▲手洗いもふつうの設備です


ということで、全部ふつうのトイレですね。
有料で1回100円だから、すごい豪華とかなくて、ぶっちゃけ普通です。そのあたりはじつは事前に知ってたのですが、ここはなにが特別なのかというと、一度利用したら、必ず清掃が入るということです。つまり、常に最初の使用者になれるのです。総理大臣や大企業の社長、どんなお金持ちでも入るたびに清掃してくれるなんて中々ないのではないでしょうか?
まさに王様気分に浸れる夢のようなトイレなのです。
コロナ渦で衛生問題が心配な方もここなら安心!
間違いなく100円の価値がある都会のオアシスでした。


ツッコミどころ満載自販機


▲秋葉原の大通りをお茶の水方面に歩けば、万世橋の近くにきます

▲万世橋をわたります




▲渡ってる川は、神田川です


▲反対側は、かつての鉄道の痕跡。鉄道博物館があった跡地でもあります。いまはおしゃれな飲食店が入っています


▲そして万世橋をわたると、目の前には肉の万世本店


▲左側になにやら怪しげな自販機があります


▲そう。ここが秋葉原で有名な怪しい自販機なのです




▲さっそくみていくと


▲3つの味のポップコーンとあります


▲全部バター味でした


▲隣の自販機をみると


▲なぜかNゲージ。しかも売り切れ。売れているということ?


▲カブト虫(おもちゃです)


▲もうめちゃくちゃです


▲変な注意書き


▲不気味な奥へと入っていくと


▲防爆型防犯ベル設置とあります。防爆型防犯ベルとは一体??


▲なぜか鈴を売ってあります




▲「陽子はきらいだ」の文字


▲ヘラクレスだけ特別価格


▲訳分からない内容




▲けっこうドギツイ内容の文字。なぜこんな包装で売ってるのかも不明だし、そもそも400円の値段なのに、中身は100円程度のお菓子が入っているだけのようです。話のネタで買うものですね


▲強い忠告文が書かれありました


ガチャポンの聖地


▲秋葉原駅から末広町へと歩く途中に、じゃんぱちという中古屋さんがあって、その左に向くと


▲右にメイド喫茶


▲その左側にガチャポン会館があります。ここはおそらく日本一ガチャポンがあるお店で、秋葉原でも至るところにガチャポンがありますが、ここが一番多くあるところです


▲入り口に入ったところ


▲中です


▲ショーケースをみると、細部まで作り込まれた公衆電話には唖然としました


▲ブランコに乗る猫とかあります


▲こういうのはいかにも秋葉原っぽいのですが




▲ダジャレのものとか




▲もはや冷凍食品は意味不明


▲かなり精巧に作られた青虫。これはほしいと思いました


▲ハチもなかなか


▲クロワッサンを擬人化した黒和さん一家


▲ネコと猫をかけたもの


▲丁寧な暮らしをする餓鬼。ギャップをついた発想ですね


▲ミニチュアおじさん。よく企画が通ったなと思いました。かなり気持ち悪いです


▲いまはコロナ渦で外国人旅行客が少ないようですが、元の日常に戻れば外国人で溢れることでしょう


▲日本一のガチャポン天国でした