銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

和光温泉(大阪・動物園前)

2023-11-25 06:51:00 | 銭湯
#和光浴場




大阪メトロ御堂筋線
#動物園前駅
▲動物園前駅の2番出口

▲出たらアベノハルカスの方に歩く

▲ひたすら真っ直ぐ

▲阪神高速道路の下をくぐり




▲ここで立ち止まり


▲右折する

▲細い路地をちょっと歩くと




▲右手に和光温泉がみえてくる


▲炭酸温泉まであるそうだ

▲ここでもランナーズ銭湯。マラソン人気は東西を問わずである


▲到着


ここは一見すると、ふつうの銭湯かな?と思うのだが、中に入るとそのスケールの大きさに驚かされる。まずは入り口に入ると、すでに男女の入り口が分かれているのだが…。
自動扉をあけて中に入れば、左に番台、右に券売機が2つ並ぶ。
とりあえず入浴料と貸しタオルセットのチケット(この時はまだ入浴料が490円だった)を購入して、受付の人に渡す。
受付に座るのは、50代ぐらいの男性。物静かで淡々とした対応だった。


脱衣場に足を踏み入れると、さっそく戸惑ったのは、脱衣場が女湯側まで広がっていることだ。
当たり前だがすべて男湯のスペースであるが、ふつうなら男女に分かれている部分まで全部男湯になっている。
つまりここは一般的な銭湯の倍の広さなのだ。これにはすごくビックリしたし、女湯はどこ?と探してしまった。(結局、女湯の場所は最後まで見つけられなかった)


ロッカーは右壁一面に並ぶのと、一番左の手前側にも並ぶ。ドレッサーは、真ん中に二つとその左横に二つ。
ついでに言うと、トイレは右側の部屋に二つある。とにかくすべてが倍。
右の部屋は手前に窪みがあって、洗濯機や乾燥機が複数並ぶ。これは近所にある日ノ出湯とおなじ作りだった。地域共通の作りなのは銭湯あるあるである。
それらの間にソファーだったり、マッサージチェアが所々置かれ、一番ひだり端にはテレビとそれを囲むようにソファーが配置されていた。
建物自体はかなり古くて、ちょっと雑然としたところもあってけっして洗練された空間ではないが、このボリュームには圧倒される。
浴室の入り口も2つあるが、右側の扉は閉めきられて、左側のみ出入りできる。


通常だと男女に分かれているスペースだが、男湯のみで独占されているのでとにかく浴室もデカいし、種類も豊富で頭が混乱してくる。
まずは真ん中にある間仕切り壁の左右に湯船が並ぶのと、ここは露天があり、サウナがあり、水風呂もあり、スーパー銭湯と肩を並べる規模だ。


カランは左右両方の壁に並び、椅子が持ち運べるものではなく石で作られた固定されたもの。この作りは大阪でしか見掛けたことがない。
ハンドルは左右に切るタイプで、ノズルはやや小さいのだが勢いは十分。お湯と水が出る蛇口は高さが違っており、これも大阪特有の作りだ。


浴槽は間仕切りを真ん中にして左右に浴槽がほぼ対照的に並ぶ。左側は手前がバイブラで3~4人が入れる広さと温度は42℃ほどだった。


出典:和光浴場ホームページ引用


奥はなにもない浅浴槽の白湯であるが、ここだけ隣の間仕切りが切れており、右側の浴槽と行き来することができる。


出典:和光浴場ホームページ引用
▲間仕切りの切れた部分が鏡みたくみえるから面白い


さらに左の奥は二つに分かれ、その右が電気風呂で、左が座湯。電気風呂はかなり強烈なので痛かった。刺激を求めてる人はどうぞ。座湯は通常の勢いだったため快適だった。


出典:和光浴場ホームページ引用


そしていちばん奥がハイパージェットになっている。
すべて立体的になっていて、かつ奥に進むほど高くなっていく構造だ。


出典:和光浴場ホームページ引用


間仕切り壁の右側にある浴槽は手前側面が半円で、そこが部分的にカランとなっている。
湯船はこちらもバイブラで、奥に進むと左右に分かれ、右が座湯で、左がパワーフローと書かれてある。


出典:和光浴場ホームページ引用
▲パワーフロー


このパワーフローは縦長のスペースで、一番奥に大きな機械が鎮座している。ただ、なにも稼働をしていないので不気味だったのと、全体的に少しさび付いていたので衛生面で大丈夫なのかと少し心配になった。


右の部屋のカラン奥には、水風呂が二つある。手前の水風呂はかなり広くて5~6人が入れるほどの規模だ。奥にある水風呂は2~3人が入れるスペース。
ともに水温は18℃ぐらいだった。


出典:和光浴場ホームページ引用


右側の部屋の一番奥に、注目のサウナがある。一般的な銭湯としては広めで豪華な作り。しかも追加料金なしというのが一番の驚きだった。


出典:和光浴場ホームページ引用


入り口に視点を戻すと、右部屋の手前にミストサウナがある。横長でせいぜい4~5人が入れるほどの広さなのだが、頭上から猛烈なミストが降ってきていた。なので瞬く間に体がびしょびしょに…。もはやミストじゃなくてレイン(雨)だった。こんなミストサウナは初めてだ。


出典:和光浴場ホームページ引用


左の部屋を改めてみると、左の部屋のさらに左奥にも間仕切りとは別の湯船があって、死海の塩風呂と呼ばれる。
温度は40℃ほどで、死海のミネラルが入ってるとされてるが、肌感覚の実感はなし。ただぬるいだけで、のんびり浸かることができる。


出典:和光浴場ホームページ引用


左壁の真ん中付近には露天風呂の入り口があり、そこを抜けると湾曲した大きな露天風呂が目の前に広がる。
露天風呂だけでなく、手前には灯籠なども並ぶかなり立派な庭があった。
露天風呂は、「魔法のお湯炭酸泉」と命名されているが、温度はかなり高めで42℃ぐらいはありそうなのと、炭酸泉特有の泡がまったくなかった。はたして炭酸泉なのか疑問に感じた。


この日は開店直後の朝6時に入店したのだが、こんな朝早くからでもお客さんがめちゃくちゃ入っている。
ただスペースが広いので密度は高くなくなくて、非常に快適。
客層は、高齢者や一部若者と中高年といったところ。
風俗や飲み屋が連ねる場所なので、若い人たちは朝帰りだろう。とにかく大阪は朝から動き始める人、朝に帰る人がいて朝風呂文化が定着している。


ところで冒頭でも書いたように、ここは女湯のスペースも取り込んだ場所なので、女湯は一体どこに行ってしまったのだろうか?と調べてみると、女湯も同じぐらい広いらしい。これが住宅街にあるというのが信じられない。サウナも無料で設備も非常に充実しており、大阪というよりも全国屈指のコストパフォーマンスが高い銭湯だった。銭湯ファンなら必見の場所である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 動物園前
経路 アベノハルカス方面に歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 とにかく広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、電気風呂、ハイパージェット、パワーフロー、水風呂、露天風呂、死海風呂
サウナ あり
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 物静か
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(30円)
備え付け なし

◆人
受付 50代ぐらいの男性
客層 幅広い年齢層


【案内】

料金
大人(中学生以上)   490円(税込)
中人(小学生)     200円(税込)
小人(0歳から幼稚園児)100円(税込)

営業時間・営業期間
6:00~24:00

休業日
毎週水曜日

電話
06-6641-6675

住所
大阪府大阪市西成区山王1-7-6

交通アクセス
大阪地下鉄堺筋線 動物園前駅より徒歩5分

駐車場
あり

※ニフティ温泉ホームページ転載

常磐湯(東京・五反野)

2023-11-18 07:47:00 | 銭湯
#常磐湯





東武スカイツリーライン
#五反野駅
▲東武の五反野駅

▲北千住から近い場所にある



▲改札口

▲五反野駅前通り商店街をただ真っ直ぐ歩くだけだ


▲改札口を抜けて右が北方面で、左が南方面

▲今回は左方面に進む



▲歩いてすぐ右側のところに煙突がみえてくる


▲オレンジ色のテントが目印だ



▲到着


▲階段を上がり


▲二階に入り口がある


階段を上って二階まであがると、検温器とアルコールスプレーがあった。
額をかざしてみるが、一向に反応なし。帰りの時は腰の大きく曲がった高齢女性がショッピングカートを持ちながら懸命にあがっていた。息を切らせながらも来る熱意に感服する。その女性も検温器に額を近づけていたが反応していなかった。
入り口は右側にあるのだが、ちょうどそのタイミングでクロネコヤマトの配達員が荷物を届けている最中だった。運んできたものに人工温泉水と書かれてある。ということは人工温泉が楽しめる銭湯なのだろうか?


下足箱は左手前で、奥まった先に受付のフロントがある。座るのは、50代後半から60代前半ぐらいの男性。終始穏やかな対応だった。それとずっとパソコンとにらめっこしていた。
支払いはフロントの目の前にある券売機でチケットを購入するのだが貸しタオルの項目がなかったので直接聞くと、すぐに「ありますよ」と出してくれた。
男湯は右側で、女湯は左側。


のれんをくぐると、脱衣場は横幅のある空間で、その真ん中には机が置かれてある。周りを椅子が取り囲む。
控えめな音量であるが、BGMが流れていた。流れていたが、なんのジャンルだったかすっかり失念してしまった。


浴室の扉は左右に二つあり、扉をあけて中に入ると浴室もまた横幅のある空間になっている。島カランは二つあって、カランのヘッドはそれぞれ違っていた。拡散するタイプと狭いタイプとあるので好みで選ぶことができる。
立ちシャワーは左側に二つ並び、どちらもハンドシャワー仕様だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は奥にあって、すごく細切れに分かれていた。ただ、すべてお湯を共有しているので、実質一つの湯船。
左側から見ていくと、座湯なのだが深浴槽のような形で左側に水枕がついており、ジェットも横から噴出していた。ちょっと変わった作りだ。


お隣はハイパージェットで、ボタンを押すと出てくるもの。勢いも申し分なく、問題なかった。
さらに右隣は打たせ湯のような装置が上についている。ボタンを押そうと思ったが、テープが張られていた。これは明らかに壊れているサイン。一応念のために押してみたが予想とおり稼働せず。
さらに右にもボタンがあるが、設備そのものが取り払われていた。かつてはなんであったのかすらもう分からない。
次の隣は二人ほどが入れるバイブラで、湯船の奥には蛍光灯の光が二つ灯っていた。通常だと赤外線なのだが、ここは明るい光のみ。


そして最後の一番右にあるのが、ここの目玉ともいうべき人工温泉で、玉川温泉をうたっていた。
ラドン発生セラミック装置があるという解説が書かれてあった。隅っこを見てみるそれらしきステンレス製の小さな箱がみえる。そこから人工のラドンを発生させているのだろうか?
となると、先ほどのネコ便が運んで来たものは一体なんだったのかと考えてしまった。
よく分からないけど、とりあえずなにかしらの付加価値はつけていることは間違いなさそうだ。
玉川温泉にある北投石はいまだと天然記念物で手にすることはできないが(法律が作られる以前に保有していたら使える)、こういう形での人工的に再現するところはたまに見かける。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲玉川温泉のブランド力は、銭湯を通じて実感する


壁絵は正面のところがタイル絵があり、こちらは海に浮かぶ諸島が描かれている。
右の壁には林の写真が貼られ、なんの木か分からなかったが写真自体は比較的綺麗だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は全員高齢者で、脱衣場には何人もの高齢者がいたものの、浴室に入る時は誰もいなかった。
しばらく独占状態が続いていたが、しばらくすると数人の客が入ってきた。ただみんな静かに過ごしているの、えもいわれぬ寂しさを感じる空間だった。
設備が複数壊れているのは残念だったが清潔感はちゃんとしており、終始穏やかな気持ちで時間を過ごすことができる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 五反野
経路 南方面に真っ直ぐ
周辺の環境 商店や住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 海や島、林の写真
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 古いが広くて綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、ハイパージェット、バイブラ、人工温泉
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 50代後半の男性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒120-0015
足立区足立4−28−8

電話番号
03-3886-0836

アクセス東武伊勢崎線「五反野」駅下車、徒歩3分

休日
火曜、第一水曜

営業時間
15:00−22:30
変更の場合事前に掲示板で告知


※東京銭湯ホームページ転載

若松湯(東京・五反野)

2023-11-11 06:25:00 | 銭湯
#若松湯




東武スカイツリーライン
#五反野駅
▲五反野駅



▲改札口を出たら

▲右方面の北側に進む。ここをひたすら直進するのみ


▲サミットが見えてくる


▲果物屋さんを過ぎて



▲左側に若松湯がみえてくる。美容室や床屋、コインランドリーなど複数のテナントが入る珍しいマンションだ


▲到着



▲サウナは追加料金がバスタオル付きで280円(入浴料あわせて合計で800円)、タオル無しなら230円(合計750円)。
東京の価格帯を考えるとかなりリーズナブルだと言えるだろう

▲この時は映画のゴジラ-1.0が封切りされていて、タイアップをしていた



入り口に入ると、やはりマンション銭湯のために狭い。
靴を下足箱に預けて奥に進むと、右側のところにフロントがある。


座るのは、60代ぐらいの女性。小綺麗な雰囲気の女性だった。貸しタオルを訊ねると、「小さいのでいいですか?」と聞かれて「お願いします」と答える。
下駄箱の鍵と交換するので出してくださいと言われて鍵を渡し、ロッカーの鍵と交換する。使ったあとのタオルは女湯の前にあるカゴに入れてほしいと言われる。目の前には小さなテレビがあり、位置からして店主専用のテレビといった感じだった。
男湯は左側で、女湯は右側。


中に入ると少し変わった形の空間で、大ざっぱに言えば十字型をしている。
奥が浴室の入り口で、左がロッカーが並び、手前のくぼみにはちょっとした休憩所になっていて漫画本が並ぶ。ラインナップは大人向けのものばかりだった。


ロッカーに服を入れて浴室の扉を開けると、やはり浴室もまた狭い。
狭いが、様々な設備を取りそろえているので華やかな印象を受けた。
カランは島カランが横に据えられ、壁際にあるカランは手前と右の間仕切りにある。壁の奥からは女性たちのにぎやかな声が響いていた。
浴槽は奥にあって、ふたつに分かれている。ただ、下のところで通じているので、実質ひとつの湯船だ。


右側は座湯が二つあって、勢いのあるジェットが噴出していた。左側はミクロンバイブラで、こちらも二人が入れる程度の空間。
座湯のところは水枕がちゃんと機能しており、メンテナンスがしっかりしたお店だと感じた。
お湯の温度は両方とも43℃ほど。


左側を見ると、なにやらアクリル板で囲われた空間がある。
だいたい想像つくものであるが、森林浴と命名された設備で、奥に浴槽があり、手前は座れるベンチがあった。蒸気を閉じこめているので、ちょっとしたミストサウナのような作りである。
お湯の温度は低くて41℃ぐらいだった。


手前の左側にはサウナがある。
そんなに広くはないが、数人は入れる規模で、そのサウナの前に水風呂が併設してある。こちらは二人が入れるぐらいのスペースで、水温は18℃前後ぐらいだろうか。めちゃくちゃ冷たくはないけど、ちょうどいい案配だ。


これだけにとどまらず、浴室の奥右側には扉があって、こちらは岩風呂だった。外気浴を取り込んだ半露天風呂でもある。手前に椅子が左右に二つ並び、奥に岩風呂がある。
薬湯使用にもなっており、この日は漢方の薬湯だった。岩風呂の後ろには灯籠と石が敷き詰められていて、演出にも余念がない。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲この時は小さな子どもが灯籠のところで遊んでいて大人にとがめられていた


壁絵はチップタイル絵で、壁一面に西洋のお城が描かれている。
一方でカランには、現代風のポップな絵が飾られていて、古い感性と新しい感性が同居した空間でもあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者が中心ながら、三十代らしきロン毛金髪の人や親子連れなどもいて、客層の幅はそれなりにある。全身に刺青の入った人もいた。
客同士の活発な会話はさほどなかったけれども、挨拶を交わす姿は何度もみられて、やはり下町らしい安穏とした雰囲気を堪能できる銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 五反野
経路 北に進む
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 チップタイル絵、ポップなイラスト
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 十字型
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、バイブラ、森林浴、水風呂、岩風呂
サウナ あり
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者や親子


【案内】

住所
〒120-0011
足立区中央本町2−19−11

電話番号
03-3886-5230

アクセス
東武伊勢崎線「五反野」駅下車、徒歩6分

休日
金曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

まもなく麻布台ヒルズが開業

2023-11-07 06:31:00 | 日記







2023年11月24日に開業予定なのが、こちら麻布台ヒルズ。
もともとは3月に完成予定だったのですが、三井住友建設の大幅な遅れにより、11月下旬へとずれ込みました(清水建設は予定通り完成)。
麻布台ヒルズが出来るまでの過程を振り返ってみたいと思います。


2022年2月19日

最寄駅は、東京メトロ日比谷線の神谷町駅。中目黒駅から4駅目で、皇居からだと霞ヶ関や虎ノ門をたどった先にあります。
この時はようやく工事の端緒がついた頃でした。地下工事からはじめ、クレーンが林立し、いかに大規模な工事か一目瞭然でした




2022月5月28日


前回から3ヶ月後に訪ねてみると、大まかなシルエットができあがっており、進捗の早さに驚きです




2022月11月19日

内部の工事に時間が掛かるのか、この時は外部に関して大きな進展は見られませんでした




2023月2月24日


はじめて訪れたときから1年が経ち、ようやく完成した姿が具体的に想像できる状況まで仕上がってきました。
左の手前に見える麻布台ヒルズ森JPタワーは2023年の時点で日本一高いビル(325メートル)になります




2023月9月16日

真夏のような残暑の中、ようやくほぼ完成の形がみえてきました



植物と一体化する色使いと柔らかな曲線が特徴的です


まだ部分的な工事は続いていましたが、大半は終了している様子で、一般の人たちも中を歩くことができます




小さな神社もありました



 
東京タワーも眺めることができます



神谷町駅も刷新して、麻布ヒルズと直結できるようになっています





森ビルは虎ノ門周辺から事業を拡大した歴史があり、この地域は原点でもあるようです。
もう10年以上も前になりますが、戦後の混乱期から建築業界を知る解体業者の人と話す機会があり、当時の森ビルはそれなりに強引なところがあったようです。
これだけ会社が大きくなるということは、やはり様々な軋轢は避けて通れなかったことでしょう。ただ、不動産の開発業者として長く君臨し続けた背景には、たんなる拡大路線だけでなく理念が確立していたからではないかと思います。
やはり理想を追い求めなければ、人々の共感はないからです。
その森ビルにとっての集大成が、この麻布台ヒルズに注がれています



















おかめ湯(東京・曳舟)

2023-11-04 07:25:00 | 銭湯
#おかめ湯





東京伊勢崎線
#曳舟駅
▲曳舟駅

▲改札口

▲改札口を抜けたら左の東口にむかう

▲ここはなんと、駅の中に病院がある

▲東口を出たところ

▲イトーヨーカ堂のところに渡って左に直進する

▲ちなみに駅を振り返ると

▲駅に病院があるというよりも、病院の中に駅があるような作りだ

▲イトーヨーカ堂を右にして直進




▲すると右側におかめ湯がみえてくる
 
▲右の建物はなんだろう?と思ったら

▲コインランドリーだった


▲到着



ここは開店時間が16:15で、ずいぶんと中途半端な時間に開店する。おなじ曳舟駅を最寄り駅とする良の湯も15分開店なので、この地域特有の商習慣なのだろうか?
おかめ湯に到着すると、数人の高齢者が並んでいたが、時間になっても開かず。まさか臨時休業だろうかと思っていたら、10分ほど待つとようやく開いた。
ここは入り口から男女にわかれ、左が男湯で右が女湯だった。



扉を抜けてのれんをくぐると、右に受付のフロントがある。
フロント前では50代ぐらいの女性が立っていて、おそらく奥さんだと思われるが、フロントで座って作業している男性(たぶん旦那さん)になにやら説教している最中だった。
お取り込み中なので「貸しタオルはありますでしょうか?」と恐るおそる尋ねると、丁寧な口調に切り替わり「すみません、ないので手ぶらセットで大丈夫でしょうか?」と聞かれた。
手ぶらセットは150円だから、入浴料520円とあわせて670円だった。


脱衣場を見渡すと、とにかく昭和感に充満していた。いまの時代ではとても再現できないだろうなという感じの独特の雰囲気が漂っていた。
真ん中にはテーブルとソファが据えられ、ソファのところには大きなタオルが掛けられてあった。むかしの家ではこんな感じのがあったなあと忘れていた記憶をいきなり掘り起こされた。
まわりには犬や仙人や招き猫といった関連性のない物が隅々に置かれ、テーマ不在な雑多感も昔ながらである。
ロッカーは壁際に並び、島ロッカーも浴室入り口のそばに設置されている。
古いマッサージチェアや体重計はもちろんのこと、横にある庭は枯れた池なのか土が剥き出しで寂れた雰囲気と見事に調和していた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室に入ると、浴室もまた独自の雰囲気を放っている。
通常なら青色が多い天井部分は灰色に塗られ、まるでモノクロ映画に飛び込んだような気分だ。
奥にみえる壁絵はタイル絵で、その上のところは白地に青色のストライプがタイルで表現されている。
右の間仕切り壁にはレンガ調で、チグハグ感が半端ない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


洗い場の設備は真ん中に島カランが二つと、左右の壁にもカランが並ぶ。
カランのシャワーは全くふつうで可もなく不可もなく。
左の壁真ん中あたりには立ちシャワーが二つ並ぶが、こちらもまったく普通の出だった。


浴槽は奥にあって、二つに分かれている。
右が深い浴槽のバイブラで、左が浅浴槽のジェットバス。浅浴槽は赤外線の赤色灯が光っていた。
温度はどちらも熱くて、深浴槽が47℃ぐらい、主浴槽が45℃ぐらいか。
壁のところには「水でうめたら他のお客さんの迷惑になるので早めに止めてください」と書いてあった。深浴槽のところは「熱湯なので水でうめないでください」と書いてあった。とにかく熱湯に信念をもった銭湯のようだ。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲熱いお湯命の銭湯だ


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲お湯は薪で沸かしている


客層は全員高齢者で、開店前のときはお互いにおしゃべりをしていたが、浴室ではほとんど会話がなかった。
ただ、一人だけ機関銃のように周囲の人たちに話しかけてる人がいて、みんなが聞き役に徹していた。


店名のおかめ湯という名前から古風なところだろうなとは想像していたが、想像以上に古風というか、今でもこうした古い感性が残っているのは驚きであった。古い建物でも中身が現代風なのがほとんどの時代、このような銭湯は非常に貴重で、今後ともスタイルを変えずに営業を続けてほしいと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 曳舟
経路 スカイツリーを背にしてひたすら直進
周辺の環境 住宅やコンビニ

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 タイル絵
統一感 なし
置物 色々な置物
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ごちゃごちゃしてる
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ、赤外線
サウナ なし
温度 45~47℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(手ぶらセット150円)
備え付け なし

◆人
受付 50代ぐらいの男女
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒131-0041
墨田区八広1−1−2

電話番号
03-3611-4459

アクセス
京成押上線「京成曳舟」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:30−23:30



※東京銭湯ホームページ転載