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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

寿湯(東京・四ツ木)

2025-05-31 06:51:00 | 銭湯
#寿湯





京成押上線
#四ツ木駅

▲四ツ木駅。キャプテン翼で一色の駅。発車時のメロディーはキャプテン翼のテーマソングで、発車案内は声優を使っている




▲押上から近いのでスカイツリーも間近にみることができる


▲改札口。天井も床下もキャプテン翼のラッピング。徹底ぶりが半端ない


▲下に降りると


▲右にでて


▲線路に沿って立石方面にむかう



▲石崎了の銅像があるところを右に進む。外国人が何人も撮影していて、地球規模の人気なのを実感

▲そのまま直進




▲パーキングがみえてきたら

▲左折する

▲あとは突き当たりまで行くだけ


▲突き当たりにきたら

▲右に寿湯がみえてくる


▲開店したところ


▲到着


開店を待っていると5、6人ほどが待機しており、会話で盛り上がっていた。
定時刻より少し早くシャッターが開き、客たちはなだれ込む。
右の入り口に進むと、目の前は家庭的な雰囲気の休憩所で、左側には受付のフロントがある。
座るのは、70代ぐらいかなという女性。おしとやかな印象でとても感じの良い人だった。貸しタオルをお願いするとすぐに出してくれて、備え付けは中にあると説明してくれた。
女湯は左側で、男湯は右側だった。


脱衣場はふつうの広さで、壁に沿ってロッカーが並ぶ。畳敷きのテーブルと、右奥には横長のささやかな坪庭があった
植物が鬱蒼と茂り、古い大きな木の一部が上に伸びず横に向かってくねっている。老木で重力に逆らえなくなってしまったのだろうか。






浴室に入ると、カランは島カランが横に2つ並ぶ。左壁には、カランが立て列に並んでいた。
シャワーの勢いは良いが、一部メンテナンス不良でヘッドが遊んでいたり、拡散部分が不均等だったりした。
右手前には立ちシャワーがあるが、こちらの使い勝手は良好。
湯船は浴室の右側に設置され、一つの湯船である。形が微妙に細長い台形のようなラインで、奥のほうは幅が広く、手前がやや先細る形になってる。
中をみていくと、奥(左)側が少し深めの座湯。足下がバイブラで、水枕はあるが冷たくなかった。
真ん中はなにもなくて、手前(右)もバイブラ。温度は44℃ぐらいだった。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


浴槽の横には広いガラス窓が取り付けられ、その外には、古き良き時代の田舎の風景が演出されている。藁に柿がぶらさがり、牧歌的な風景で目を楽しませてくれる。なかなか趣向の凝らした空間だ。
入り口のすぐ右手(立ちシャワーの横)にはサウナがあった。別料金とは書かれておらず、そのまま入室。
入ると足下がすこし沈む感覚があり、床の木材がちょっと腐っているかも。
コの字に座席が並び、奥に座ると壁には注意書きがあった。
「サウナでヒゲソリをしないでください」「ギョウザ(ニンニク・ニラ)等を食べ方は、サウナ入りを控えてください」とある。
こうした内容の注意書きは珍しい。過去にクレームがあったのだろう。
温度はかなり低く、盛夏の昼間より涼しいくらいだ。これならそのまま横になって寝れると思った。寝てはいないけど、うなだれる格好でずっと座ってる人がいた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用
▲ノスタルジーを売りにした銭湯なのか60年代頃の洋楽が流れていた


そのサウナの横の先には、扉を抜けると露天風呂がある。
露天風呂は2人ぐらいが入れる大きさで、足を入れたところ、あまりのぬるさに驚く。おそらく35℃ぐらいか。
その横に長いすが置かれ、外気浴ができるようになっていた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


客層は高齢者ばかりだが、みんな挨拶しあってて、かなり交流があるところのようだ。そうした場所なので一見さんが珍しいのか、久しぶりにジロジロみられた。こういう時はマナーに気を使う。
女湯は最初こそ静かだったが、途中で騒がしくなって誰かが踊ってるのか、手拍子みたいなものも聞こえてきた。


壁絵は熱帯魚をチップタイル絵で表現されている。
プリントされた紙ではあるが、浴槽のところにも中島さんの描いた赤富士の絵が張られてあった。
このあたりは下町色が濃厚なので、典型的な下町の雰囲気を堪能できる一方、銭湯自体は色々と趣向を凝らし、多くの人が想像するような昔の銭湯とは一線を画していた。
こうしたちょっと想像を裏切ってくれるあたりがユニークで面白い銭湯であった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 四ツ木
経路 立石方面
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 かなり古い建物
壁画・眺望 田舎の風景、庭
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 家庭的
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、バイブラ、露天風呂
サウナ あり
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じがよい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け あり

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者がほとんど


【案内】

住所
〒124-0014
葛飾区東四つ木4−19−14

電話番号
03-3697-4497

アクセス
京成押上線「四ツ木」駅下車、徒歩5分

休日
金曜

営業時間
15:10−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

価値観に触れる機会ー大阪万博⑤

2025-05-27 06:47:00 | 日記





万博の醍醐味はなんといっても、ふだんは携わることができない外国の文化や芸術、歴史に触れられることです。
今回の大阪万博は、アメリカやフランス、イタリアなどが注目されていますが、その中で肩を並べて人気なのがトルクメニスタンです。
当初こそ注目度は低かったのですが、中央アジアの独裁国家であることや秘密のベールに包まれた国であること、異彩を放つ建物(特に夜のライトアップが美しい)などがSNSで話題になると、人気に火がつきました。
大阪万博が始まる前に一度、NHKの番組でトルクメニスタンが取り上げられていたのですが、街の建物すべてが白く、国家元首の嗜好がそのまま反映されているなどきわめて異様な国でした。独裁国家ゆえに外部からの情報流入を極端に嫌い、一般人はまず入国できないようです。
それゆえに、一生入ることのできない国の実物などが多数展示されていて、好奇心を刺激するパビリオンでした。


大屋根リングから撮影したトルクメニスタン館。多彩な建物がある万博の中であっても目立ちます



▲長蛇の列をなしていました。ただ、アメリカやフランスと比べれば、そんなに待ちません

▲中に入ると、さっそく目の前にあらわれるのは、セルダル・ベルディムハメドフ大統領の肖像画。独裁国家のフォーマットをきちんと踏まえています


最初に案内されるのは、180度に見渡せる湾曲したモニター。ほぼ視野を埋めるように映像が流れ、迫力はとにかく凄いです。
勇ましい音楽とともに怒濤の展開で畳みかけ、威厳あるアナウンスの口調はまさに北朝鮮を彷彿させます。


▲ちゃんと日本語の字幕がつくので、何を言ってるのか分かります


▲CGのクオリティも非常に高く、愛国心を前面に押し出した内容でした。日本への敬意もしっかりと打ち出しています


この映像が終わると二階、三階へと続くのですが、二階は実物の展示物。ここが一番みるべき場所かもしれません。三階はレストランが運営されていて、そのレストランの奥にはテラスが設置され、ここからの眺めも素晴らしかったです。

▲シアターを抜けると

上階にあがる前にお土産屋さんコーナーがあります




▲チョコレートを売ってました。買ってもいいかもと思って値段をみたら2500円ぐらい。瞬時にあきらめました

▲ワンちゃんの刺繍。トルクメニスタンの国犬のアラバイです。アラバイにちなんだ祝日もあるほどで、国をあげて保護されています。逆にほかの犬種は冷遇されているとか


▲解説には、トルクメン絨毯。「勇ましいアルバイー虎とライオンのごとく立つ」とあります。2年の歳月をかけた完全手織り絨毯で、忠誠心、勇気、力強さの象徴とされています


二階にあがると実物の展示があります。文化、風習、町並みの様子や産業などが網羅されていました。

▲二階もかなり広く、エキゾチックな装飾が目につきます


▲植物の紹介


▲世界一白い建物が多い都市としてギネスに認定されています


▲産業関係


▲民族衣装も見ることができます




▲ここでもアラバイがあります


▲こうした貴重なものをそのまま展示されてるのは驚きました



▲三階にあがるとレストラン

▲奥にはテラス


▲大屋根リングが近くにみえます


全体を通してみえてくるのは、独裁国家にありがちな国家元首の偏愛。
その偏愛を国民が共有することを強いられ、強烈な愛国心が醸成されています。ここでいう愛国心というのは、国家元首への忠誠心です。そして、いかに自分たちは力強く偉大な民族であるかが強調されています。
他国のパビリオンでも、自国の主張や文化発信は当然ながらありますが、自分たちこそ絶対に正しく、ほかの価値観を認めない。強烈な自画自賛は、まさに独裁国家であり、元首を絶対的存在と敬うあたりは原理主義的な宗教を彷彿とさせるものでした。


⑥につづく































楽天地スパ(東京・錦糸町)

2025-05-24 07:48:00 | スーパー銭湯
#楽天地スパ




東京メトロ半蔵門線
#錦糸町駅
▲錦糸町駅


▲出入り口

▲地図をみると、左下にある水色の建物が今回の目的地


▲PARCOやTOHOシネマが入る楽天地ビルだ


▲改札口を出ると、2番出口を目指す




▲2番出口をでるところ


▲ここは地下1階。出てすぐの案内のところに楽天地スパの看板がみえる


▲正面右奥にエレベーターがある


▲9階に行くと


▲楽天地スパに到着

▲ちなみに、外観はこんな感じ。右の白い建物が楽天地ビル





到着して自動扉をあけると、左右に下駄箱があり、右側の奥が受付になる。入り口の正面は、年配の女性がマッサージサービスの呼びかけをしていた。
フロントには30代ぐらいの女性と50代ぐらいの女性が立っており、対応してくれたのは30代ぐらいの女性。長い黒髪で前髪はきれいに整っており黒いマスクをして独特の雰囲気を放つ。
「ここははじめてなのですが」と伝えると、「コースは2通りあります」と言われる。通常の一般コースだと入湯税込みで3000円。夜中を過ぎると深夜割り増し料金が+1500円になる。もうひとつが60分コースで、1300円。スパだけにスパっと入ってチャチャッと帰る人用だろう。
自分は体験版として60分で十分だったので、60分コースを頼むことに。さすがに繁華街の一等地料金とはいえ、3000円はお高い。
靴箱の鍵を預かりますと言われ、鍵を出すとロッカーの鍵を渡される。支払いは最後に一括払いする仕組みだ。
浴室は、フロントの対面(入り口の左側)にある。
ここのお店は、男性専用のお店なので、のれんは当然ながら一つのみ。タトゥーを入れた人は入店禁止である。
楽天地スパの歴史は古く、1956年に創業して当時は楽天地天然温泉会館という名前だった。親会社である楽天地の元をたどると宝塚を創設した小林一三が作った会社である。
今でこそ錦糸町といえば東京を代表する繁華街のひとつであるが、創業当時はうらびれた場所でこんなところで娯楽施設を建てるのは狂気の沙汰と思われていたらしい。楽天地は、錦糸町再興を象徴する建物だろう。
こうした古い歴史をもつスパ施設なので運営は健康ランド系と思いきや、昨今のスパ銭のルールを追随している。


のれんをくぐると、脱衣場は白に統一されていて新しく清潔感があり、想像してたよりも広く感じる。ただ、ロッカーは極力詰めて置いてあるので、人とすれ違うときにかなり窮屈だ。
ロッカー自体は縦長で、横幅のある持ち物がある人は厳しいかもしれない。
浴室方面へと進むと、進んだ先の右側にドレッサーが広がる。コンパクトにまとめられていて化粧水やスカルプ関連が並ぶ。このあたりはスーパー銭湯とほとんど変わらない。
進んだ突き当たりに給水機とトイレがあるが、トイレはここだと一つのみ。休憩所のところにもあるが、そこでは服を着ないといけないので、一度脱いでしまうと待つ羽目に。60分という限られた制限では、こうした些細な時間の損失でもやきもきしてしまう。


浴室の自動扉をぬけると、浴室は横に広がっていて、ここもやはり一般のスーパー銭湯と比べたら狭い。一般の銭湯でもここより広いところがあるぐらいだ。
大ざっぱにみると、壁際がサウナで、奥窓際が浴槽である。
細かくみていくと、入ってすぐ正面右の壁沿いところに3つほどカランが並ぶのだが、ピンク色の作業服を着た年配のおばちゃんが世間話をしながらおじさんを世話していた。
いきなりその衝撃的な光景に驚く。最初はあかすりでもしてるのかと思っていたが、どうやらあかすりだけではなく洗体、洗髪もしている様である。
背中流しをする人のことを三助と呼ぶのだが、日暮里にある斉藤湯にいた方が全国でも最後なはずだったので、いつの間に復活したのかと思った。しかも三助がおばちゃんというのも奇妙な感慨である。ポスターには、日本で唯一背中流しのサービスをしてるとあったが、調べるとどうやらほかのところでもやってるらしい。ちなみに料金は、基本コースが10分で1200円。最高値の炭酸やスカルプなども加えると18分で2100円だ。




手前の壁際にも立ちシャワーとカランが並ぶ。立ちシャワーは、2つ並ぶが出はいまいちなのとシャワーのヘッドを安定して置けない。
カランにしてもシャワーを置くシャワーフックが不安定で、使い勝手が悪い。このへんのカランの使いやすさは施設全体の心証を決めたりするので、ちょっと見直してほしいと思った。
ちなみに、ここはナイロンタオルとか使い捨て歯ブラシとかあるのと、シャンプー類も一通り揃っているし、シェービングフォームもある。なので完全に手ぶらでくることができる。
カランはさらに奥にもあるが、こちらは数が多い。ただそれらを加えても数全体は入浴客と比べて少なく、大抵はほとんど埋まってる状況だった。


浴槽は窓際に3つ並んでいる。
手前から見ていくと最初は黒湯。このあたりでも黒湯がでることは知らなかったので意外だった。成分は一応、ナトリウム-塩化物泉のようだ。温度は41℃ぐらいとやや低め。なので最初からすんなりと入ることができた。広さは詰めて8人ぐらいは入れるだろう。
奥の隣にあるのは高濃度炭酸泉で、温度は38℃ほどと濃度はまあまあ。広さは5~6人が入れるぐらいの浅めの浴槽である。
そして一番奥が水風呂。
最初は水風呂と知らず足をつっこんで驚いたが、とはいえそんなに冷たくはなく22℃ぐらい。それなりに広くて8人ぐらいは入れる。
そして浴室の一番奥にある施設は、あかすりのスペースだったが、この時は誰も利用していなかった。


壁際のサウナをみていくと、手前にあるのはよもぎのスチームサウナである。中は狭くて、5人が入ればいっぱいの空間だった。蒸気はそれなりに充満していて、なおかつ熱気もけっこうある。よもぎの匂いもかすかにした。
このスチームサウナの隣にあるのがフィンランド式サウナ。ここはサウナを中心に組み立てられたスパなので、このサウナはかなり広いうえに本格的。自分が入ったときはほとんど人がおらず、こんなに贅沢に使っていいのかと罪悪感を覚えるほどだった。一番真ん中の奥に陣取ると王様気分でテレビを眺めていたら、タイミングを見計らったように、突然怒濤のごとく客が押し寄せてきた。
なになに?と戸惑っていると、そのうちに席はほとんど埋まり、次は赤い長袖を着た若いスタッフが入ってきた。
「換気しますね」とドアをあけて、なぜサウナで換気?!と思ってたら、うちわとタオルを持った別のスタッフが入ってきて、「テレビの音量を落とします」と言い始め、ロウリュが始まるタイミングだったことをようやく理解した。
そのあいだにも次々と客が入ってくるのは止まらず、自分の目算だとせいぜい24人ぐらいが限度かなと思ってたが、スタッフの指示でみんなが肩を寄せ合うと、結果的になんと34人もの人間が入った。もうこの時点で気分は酸欠状態。事前に換気していたのは必然であった(本来は、ロウリュ前に換気するのは温度があがりすぎないための措置)。
「お待たせいたしました」と挨拶がはじまると、「ロリュウがはじめての方はいらっしゃいますでしょうか?」と周囲を見渡す。自分は過去に経験したことはあるけど、かなり昔なので手をあげようかなと思っていたが、誰も手をあげず。気まずく手をあげられないと、「それでは説明を省略いたします」と話が進む。
運営スタッフは二十代ぐらいと若く、非常に手慣れた感じだ。淡々と話すが、丁寧で感じが良い。
「温度はあがりませんが、体感はかなり熱く感じます」と説明しながら、「はじめにワンセットからはじめます」と石に水を注いでいく。何セットあるのか分からないけど、この時点ですでに絶望的な気分に。熱気はすぐには伝わらず、逆にそれが怖かった。静寂な空間の中に、水を垂らして蒸発する音だけが伝わる。
しばらくしてスタッフが両手を掲げて天井近くを扇ぎ始めると、熱気がようやく伝わってきて、「うう」とか「ああ」とかそれぞれ、歓喜のうめき声を上げ始める。自分は黙って冷静を装っていたけど、内心は期待と不安がせめぎ合っていた。
「それでおひとりずつ、3回扇いでいきます」と言い始める。2人のスタッフが上段下段と左右に分かれながら効率的に扇いでいく。扇がれてる人は自分の順番になると両手をあげて万歳の姿で熱気を全身に浴びていた。この独特の作法に困惑しながら、早い段階でサウナに入っていたので厳しい状況を感じ始めていた。若い頃なら限界までチャレンジしてみたかもしれないけど、いままで痛い経験から余裕をもって撤退することの大切さを身に染みていたので、とりあえず最初のロウリュが終了したら出ることに決めていた。スタッフも「無理なさらず途中で出ていってかまいません」と案内している。ただ、一度出たら終わるまでは戻れない決まりのようだ。
自分の番になると、万歳の姿は恥ずかしいので両手を膝に置いたままで受けたのだが、想像したよりもそんなに熱く感じなかった。意外と安全性も考慮されてるのかもしれないと思った。


決めていたとおりロウリュを途中退場すると、自分に続いて出てくる人もおり、結構最後までいるのは大半とは限らないようだ。
サウナの目の前にはいい位置に給水機が設置してあり、細かい配慮に感心。シャワーをあびて汗を流すと、窓際の椅子があいていたので足をかけて座った。浴室内は涼しくないので外気浴が恋しいけど、ビルの最上階なのでそれは無理な注文だろう。
眺めはというと、ガラス窓の下部分はおきまりの白濁のモザイクが入り、座ってる限りだと空しかみえないが、立つと眼下を一望できる。窓ガラスは微妙に多数の傷がついていて決してクリアじゃないが、良い眺めである。


浴室をあがると、先ほどの出入りとはまた別の出口があって、そこを抜ければ廊下のところにマッサージサービスをしている二組がいた。奥は左側がレストランで、右がリクライニングの休憩所。深夜料金を払えば寝泊まりもできるようだ。


▲左がレストラン

▲右が休憩所


全体をみると敷地はかなり狭く、スーパー銭湯のようなサービスを取り揃えるとなると男性専用になるのはむべなるかなである。男女兼用にしてたら、かなり中途半端になったと思われる。
それと女性がいると休憩所なんかでは気兼ねすることもあるので、(スタッフは女性ばかりだけど)思った以上にリラックスできた。


▲レストランのメニューは庶民的な定番料理で、特に値段は高くもなく昭和的なラインナップがいい


まるごとベーコン定食が気になる


こんな感じでコンパクトにまとまっており、廊下にはハンモックがあったりと狭い敷地を極力活用しながら昭和テイストを残しつつも新しさも兼ねていて面白いところだった。そして地下鉄を利用すれば、一歩も外に出ることなくアクセスできるのも非常に便利。
天気の悪い日なんかであれば、ここほど訪れやすい場所はないだろう。色々な面で気に入ったところだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 錦糸町
経路 東京メトロ錦糸町駅の真上
周辺の環境 商業施設、駅

●空間演出
建物外観 テナントビル
壁画・眺望 錦糸町駅前を一望
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビーや廊下
脱衣所 広くて狭い
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 黒湯、炭酸泉、水風呂
サウナ あり
温度 38~41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(料金込み)
備え付け あり

◆人
受付 30~50代女性
客層 若い人から中高年まで


【案内】

料金

■一般コース:2,850円
■60分コース:1,300円
■深夜割増料金:1,500円※24時~5時入店及びご滞在

カード利用
可:VISA、JCB、MASTER、AMEX等

電子決済
可:交通系IC カード、電子マネー、QR 決済
※店舗で確認をお願いします。

営業時間・営業期間
24時間営業
 ・日曜日:23時00分閉店(最終受付:22時30分)
 ・翌月曜:10時00分開店
 ※浴室清掃のため、朝8時30分~10時00分まで、一部ご利用になれません

電話
03-3631-4126

住所
東京都墨田区江東橋4-27-14 楽天地ビル内9F

交通アクセス
東京メトロ半蔵門線錦糸町駅2番出口直結
JR錦糸町駅南口徒歩1分
首都高速7号小松川線錦糸町出口(上り)より都道465号を錦糸町駅方面へ1km

駐車場
60台(有料)

※ニフティ温泉ホームページ転載

価値観に触れる機会ー大阪万博④

2025-05-20 10:01:00 | 日記





大阪万博の予約は、名前こそ予約ですが、実体は「抽選」、「先着」。なので確実にとれるものは一つもありません。毎回、この予約という名の競争を勝ち抜く必要がありました。
とくに先着予約は夜中の24時に解禁されるので、その時間に待ち構えていなければならず大変です。
抽選は日本館。先着予約は、オーストラリア館が獲得できました。オーストラリアは唯一空いていた時間がお昼だったので、お昼時間帯は穴場かもしれません。

今回の大阪万博を巡るうえで迷いがあったのは、あらかじめ徹底的に調べるか、それともあえて調べないかです。
というのも、あらかじめ調べすぎると、知ってることを再確認するだけの体験になってしまうからです。
有名な景勝地を訪れるのも、そうですよね。期待通りの安心感はあるけど、純粋な発見の体験ではない。
なのでパビリオンを決めるときは、あえて事前情報を入れないで入ろうと決めていました。知らないゆえの外れもありますが、発見もある。後で振り返ると、それは正解だったと思います。
さて、オーストラリア館はどうだったかというと…

▲オーストラリアのパビリオンの外観

▲敷地内では女性シンガーがコンサートをやっていました

▲入り口です


▲中に入ると、出迎えてくれるのはユーカリの森。沢山の木が生い茂っている!

▲オーストラリアの森に迷い込んだ疑似体験ができます


▲そしてその先にあるのが、天井に展示されたシアター。先住民たちが描いていた星座を映し出されています


▲最後は、部屋の全体に配置されたデジタルサイネージによって、まるでオーストラリアの大地に足を踏み入れたような没入体験ができます







▲海と空のコントラストが美しいです


先着予約で獲得したオーストラリア館。
入り口のユーカリの森が一番印象に残りました。最後の360度映像もたしかにすばらしかったのですが、この手のシアターは万博全体ではほとんどが採用しているため、途中で食傷気味になります。
改めて、万博に求めているのはわざわざ足を運ぶ理由。映像をみるのではなく、本物の実物と出会いたいという気持ちであることを再確認しました。



▲コーヒーや軽食を提供するスタンドは長い行列ができていました。日本人の食への探求心、拘り、執念はすごいです…




⑤につづく



















天狗湯(東京・平和島)

2025-05-17 07:58:00 | 銭湯 温泉
#天狗湯





京急本線
#平和島駅
▲平和島駅


▲改札口

▲改札口をでたら右にすすむ

▲歩いているのは、平和島駅商店会



▲右奥に大森第二中学校がみえてきたら(サッカー元日本代表の丸山桂里奈が通った学校である)

▲ここを左折

▲環七がみえてくる

▲横断歩道をわたって環七を横切り

▲そのまま真っ直ぐ路地に入る

▲最初の曲がり角を右にすすむ

▲右に向いたところ

▲あとは直進するのみ


▲すると左に天狗湯がみえてくる



▲到着


中に入ると、窓際に長いすが並び、対面(入り口の右側)に受付がある。
座るのは、40代後半から50代前半あたりぐらいの男性。
なぜか手術や調理で使うような青いニトリルゴム手袋をはめていてた。
貸しタオルをお願いしようと思ったが、受付の脇に手ぶらセットが並んでいたので、そちらをいただくことに。
中身は、タオルとリンスインシャンプーと使い切りのせっけん。コンディショナーが入っていないのがいい。
男湯は左側で、女湯は右側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると、よくある普通の真四角の脱衣場であるが、かなり新しい作りの印象。中普請(リニューアル)してそんなに経過していない感じだ。
ロッカーは主に左側に並び、右奥にドレッサー。ロッカーの上にはモニターがあるけど、動画というよりも映像が切り替わって表示さるれサイネージみたいなものだった。このへんが今っぽい。
トイレは手前の引き戸を明けた横にあるが、使うときに点灯スイッチが見あたらず難儀した。懸命に探したら、引き戸の手前の横にあった。


浴室の扉をあけると、まず目に飛び込んでくるのは大勢の人。とにかく人でいっぱいだった(入り口の自転車の数でだいたい想像できたけれども)。
真ん中には島カランがあり、右にもカランが並ぶ。シャワーの出はふつうか、場所によっては物足りない。
浴室みぎの手前にくぼみがあるが、そこに立ちシャワーが2つ並んでいる。カーテンがついていて、拡散具合は壊れてる部分もあるけど勢いはあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴槽は、左側にならびL字型というか、ノの字型というか、そんな感じで弓形になりながら左壁と奥へと続いている。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらも女湯


奥の右からみていくと、深浴槽でハイパージェット、ボディジェット、電気風呂と並ぶ。奥の左壁スペースは湧出口があるぐらい。
温度は42℃ぐらいで、最初に入る時はちょっと熱いかなと感じるていど。
左壁の手前に向かって、真ん中にあるのがここが売りの天然温泉だ。
住所は大田区で、蒲田近辺といえば黒湯が有名だけれども、成分はメタけいさんと重炭素そうだ=重曹である。無色透明で、言われなければ温泉と気がつかない。温度は42℃ほどで、くつろぎの湯と命名されていた。たしかにつくろげる温度である。
余裕で入れば3人で、詰めれば5人ぐらいかなという感じの広さだった。
そして一番手前に水風呂がある。
水風呂は水が終始出しっぱなしで、水温は20℃程度だった。ここも詰めて4、5人ぐらいだった。


天狗湯はサウナもあって、入り口から入ると左側にある。
サウナの中は一般の銭湯にしては広く、10人前後は入れるかもという規模。温度は100℃までいかないけどそれぐらいの近さでかなり熱気がある。建物は古いけど、設備はあなどるなかれである。
こんな感じで、質を伴う設備の充実さから人気なのもうなずける。
個人的に一番印象に残ったのは、そのサウナの対面にある外気浴場だった。
扉をあけて外にでると、思った以上に小さなスペースで、人1人が座るにしてはやや広めだが、2人となると窮屈な感じの微妙なスペースだった。
椅子がはじめから置かれていて、座るとまわりには配水管などが張り巡らされ、古い観葉植物とブロック壁があるのみ。それと床のタイルが汚い。
天井などはもちろんなくて、天気の状況をものに被る。嵐の日なら、天然シャワーを浴びることになるだろう。この日の気温は温暖で空は曇り空。運が良いことに理想的な天気だった。
ひとりだけで半分閉ざされた場所で外気浴をしていると、いろんな考えが自然とわき上がり、なにか考え事をしたいときの理想的な空間に思えた。
ただ、ぼんやり考え事をしていると、しばらくして椅子をもってきた年配男性が入ってきた。
気を使ってわざわざ隅っこに座ってくれたのだが、なにせスペースが狭いのでほぼ密接した状態に。
こうなると、自分の世界に入っていた瞬間から現実に引き戻される。下手にすぐにでると相手を嫌がった風に思わせてしまうので、少し時間をおいて出ていったのだが、やはり他人が入ってくると距離感が近すぎてなんとも微妙な気持ちになる。知り合いや友人などと一緒に入るならちょうどいい場所かもしれない。


もうひとつ、目についたのがでっかい注意書き。
一文字ひと文字をわざわざ紙にプリントして、大きく読めるようにすべてひらがなで表記されていた。
「きんし ゆぶねやみずぶろで あたま かお からだをあらわない」といった内容で、なぜひらがな?と最初は疑問だったのだが、すぐに判明した。
というのも、急ににぎやかになったかと思うと、かわいいおちんちんをぶらさげた小学生の集団が10人ほどやってきたからだ。
どうやら地元の子どもたちらしく、それを意識してなのではないかと思われる。ところが、こうした注意書きがデカデカとあるにも関わらず、かんじんの大人たちは普通に顔を洗ったり、頭を水風呂に沈めたりとやりたい放題。なんだかなぁという気持ちである。


客層は、かなり幅広く園児から小学生、高校生ぐらいから大学生、若者、中年、高齢者と多彩である。
どちらかというと高齢者がメインだけれども、ここまで幅広いところは珍しい。それと地元密着型の銭湯ゆえに自分みたいな一見さんが目立つのか、高齢者からビシバシ直視された。
くわえて残念ながら場所取りが横行。場所取りで半分近くカランが埋まっており使いにくい。このあたりの禁止事項こそデカデカと表記してほしい。
カランの隣に座った年配の男性は、コップでお湯をくむと、口に含んで勢いよく吐き出し、こちらの足に何度も引っかかっていた。総じて客たちのマナーはけして良くないと感じた。
ただ、こうした地元の人たちが集う姿をみると、下町らしさを存分に感じられてほっこりした気分なれた。あとは浴室が綺麗に保たれており、店主のしっかりした仕事ぶりも感じられて全体的には心地よい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 平和島
経路 西方面の住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 渦を模した茶色の外壁
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前のロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ハイパージェット、ボディジェット、電気風呂、天然温泉、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入150円)
備え付け なし

◆人
受付 40代の男性、70代の女性
客層 幅広い年齢層


【案内】

住所
〒143-0015
大田区大森西2−15−3

電話番号
03-3761-0675

アクセス
京浜急行線「平和島」駅下車、徒歩6分

休日
木曜、第三水曜

営業時間
14:30− 

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