銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

【お知らせ】一時中止させていただきます。

2019-10-15 10:10:04 | お知らせ
いつも読んでいただいてありがとうございます。

ここ2、3カ月は火、土に投稿すると決めていたのですが、プライベートの用事やもう一つの趣味であるラグビーに時間を割かれて銭湯に行く時間が確保できていないため、ラグビーワールドカップが終了するまで投稿を止めさせていただきます。
11月2日からまた開始したいと思います。

よろづ湯(東京・吉祥寺)

2019-10-12 08:49:21 | 銭湯





吉祥寺駅を下車すると、歩いて5分ほどの商店街によろづ湯がある。
昭和の遺構をそのまま残したような古い設備の銭湯だった。

【よろづ湯】をザックリいうと
◎ジェットバスあり
・とにかく昔のまんま
・客層は若者がメイン
・お湯が熱くない





▲吉祥寺駅構内。改札口方面へ向かう


▲振り返ったところ


▲改札口




▲改札口をでると、目の前にはスターバックス。中二階にスターバックスを作ってしまうとは、さすが吉祥寺




▲駅の玄関口。人の出入りが激しい


▲ところで後ろが騒がしいなと思って振り向くと…


▲ワッショイワッショイしてた




▲秋祭りである



ちなみに…




▲おなじ日に渋谷もお祭りで御輿をかついでいた


▲スクランブル交差点でも






▲ワッショイワッショイ




▲吉祥寺に話を戻す。
実は京王線だと目的地から反対方向に出てしまうので、下をくぐる必要がある


▲なのでここを抜けて




▲出たところ。このまま真っ直ぐ進めばサンロード入り口


▲本来なら、ここから右に進めばいいものをサンロードに入ってしまった。
なぜ間違ったのかというと






▲ここを右






▲真っ直ぐ先に進めれば間違ってないのだが、横断歩道がなかった(地図をみただけでは分からなかった)


▲なので一度右にまわって


▲目の前にある横断歩道をわたる




とすると…
  


▲さっきのサンロード入口前から右に向いたところなのだが




▲それで横断歩道にたどり着く(結論。サンロードには入らない)


▲横断歩道を渡り


▲左に行くと


▲一風堂がみえる。ここを右折する


▲曲がったところ




▲左を向くと煙突がみえる


▲なかなか渋い建物





▲ここを左








▲到着






▲のれんの表裏が間違ってないだろうか?


入り口に入ると、男湯は左側。経験則だと男湯は右側がほとんどなので、左は珍しい気がした。
よくある松竹錠の下足箱にサンダルを入れて扉を開けると、受付は番台。
座るのは、60代前半ぐらいの男性。おっとりした対応だった。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「ないんですよぉ~」と申しわけなさそうに言われ、購入するしかないということで、140円のシャンプーとボディシャンプー付きのを購入。ほかに220円のタオルもあった。


脱衣場は、真ん中に島ロッカーがあって、左にもロッカー。間仕切りには大きな鏡。浴室入り口前に洗濯機が一つと、その右に洗面台。左に体重計がある。
トイレは、小さな縁側に出たところの消火器がある右手。もちろん和式で、まったく絵に描いたような古典的な銭湯である。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯

変わったところといえば、その坪庭に小さな水槽があって、そこに金魚を入れてる若い人がいたぐらいか。


扉をあけて中に入れば、本当にむかしの作りといった感じである。
島カランが2つあって、左右の壁にもカランがあるものの、シャワーがあるのは右の間仕切りのみ。ほかは蛇口だけなので、おのずと人は右側に集中する。
とはいえ、自分が入ったときは先客が2人のみで、しかもその2人はすぐに出てしまったので、ほとんどの時間が貸し切り状態だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


奥に浴槽があって、2つに分かれている。どちらとも白湯だが、左の方が広めで、端っこにジェットバスが2つついていたが、設備と呼べるのはそれぐらい。
あと右側が深浴槽。


カランのシャワーがかなり熱めだったので、浴槽もさぞかし熱いだろうなと覚悟を決めて足を入れてみたところ、「アチー!!」となるかと思ったら、ぜんぜん普通だった。42℃ほど。
古い銭湯は基本的に熱いので、拍子抜けした。
しかし右側の深浴槽はさすがに熱いだろうなと足を入れてみたところ、「アチー!!」となるかと思ったら、こちらもぜんぜん熱くない。同じか、もしくは43℃ほど? たぶんほとんど変わらないだろう。
そのあたりの理由は、もしかすると客層にあるのかもしれない。
というのも、ここは若者がほとんどだったからだ。
なにせ吉祥寺は、つい最近まで若者が住みたい街ナンバーワンに輝き続けた街である(たぶん商業的なバイアスの掛かったアンケートだろうけど)。
高齢者もいないわけではなかったが、見たのは一人のみ。
なので、そうした客層にあわせると必然的に低くせざるをえなかったのかもしれない。若い人は慣れてないと熱い湯船に入れないので。
改めて、銭湯はその街の特性とともに生きる場所なんだなと思った。


屋根は高くてほかと変わらないが、いかんせん黒ずみがいたるところにあって、全体的に老朽化を感じた。
カランのシャワーも見るからに後付けされたものなので、おそらくそんなに古くない時代までシャワーはなかったのだろう。
 

壁絵は、これまた古典的な富士山で、その下にあるタイルのモザイク絵も富士山と、富士山と富士山の組み合わせである。
間仕切りのタイルは、模様の中に葡萄が浮き上がる少しユニークなもの。
趣向が感じられるのはこのへんぐらいだろうか。


出典:東京銭湯ホームページ引用

途中で、若者の三人組がやってくると、一度に三人と自分がシャワーを使い始めたら、なんとチョロチョロしかでなかった。たった4人が使って息切れである。
このへんは後付けされたシャワーの宿命なのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 吉祥寺
経路 北口右側
周辺の環境 飲食店

●空間演出
建物外観 昭和の建物
壁画・眺望 富士山&富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 昔のまんま
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ なし
温度 42℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 おっとり
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(円)
備え付け なし

◆人
受付 60代前半ぐらいの男性
客層 若者がほとんど


【案内】 

住所
〒180-0004
武蔵野市吉祥寺本町1−18−9

電話番号
0422-22-3235

アクセス
中央線「吉祥寺」駅下車、徒歩3分

休日
土曜

営業時間
16:00−24:30

※東京銭湯ホームページ転載


港北の湯(横浜・新横浜)

2019-10-08 07:07:41 | スーパー銭湯





JRもしくは市営地下鉄の新横浜駅からバスに揺られてIKEA近くまで行くと、そのそばに港北の湯がある。
酒屋さんが経営しているものの、完成度の高いスーパー銭湯だった。

【港北の湯】をザックリいうと
◎とりあえず全部揃ってる
・酒屋さんが経営
・ビル型垂直構造
・地元愛で経営




▲新横浜駅の改札口




▲朝の時間帯なので閑散としているが、この日は横浜国際競技場(日産スタジアム)でニュージーランド対南アフリカの試合がある日だった






ちなみに、夕方頃になると







▲ラグビーファンでにぎわっていた(これはまだマシな頃の写真)


▲駅ビルの入り口を出たところ


▲右に向くと


▲バスの案内板


▲⑤の300系統の仲町台行きのバスに乗るので、


▲ここの⑤のところにいく


▲階段をのぼって


▲ここの右










一方で裏技…?も



▲先ほどの階段


▲上って




▲左に曲がり






▲この先をズームすると


▲IKEA行きの無料バスがある。IKEAに用事があって、かつ港北の湯に行く人ならば、こちらを利用した方がいいだろう



そしてバスに乗って10分ほど




▲新開橋というバス停で降りる


▲目の前がIKEAだ




▲そのIKEAの反対側を向くと


▲左はす向かいに港北の湯


▲その隣に見える看板が、港北の湯を経営してるツカサ




▲横断歩道を渡って




▲左の横断歩道も渡る






▲港北の湯を見上げる




▲右に入ると入口




▲駐車場の奥に


▲ツカサ


▲入口に入ると階段


▲もしくはエレベーター




▲受付の階に到着


下足箱のスペースは一部がバリアフリーになっている。それとここはコインリターン式なので100円が必要。もちろん両替機もそばにある。
その下足箱の近くには、床屋とマッサージルームが並ぶ。
通路には椅子が複数並び、ちょっとした休憩所として使え、さらに奥は食事処。左に受付だ。チケットは通路にある券売機で購入する。
券売機の隣に自販機が並ぶが、安い商品だと350ml缶のカルピスが80円!
コカ・コーラ系統は10円安いぐらいだが、それでもすべて廉価価格。
このへんは酒屋が経営している強みだろう。


ここはビル銭なので、上にあがる必要がある。
男湯は三階で、女湯は四階。


三階に到着して男湯ののれんをくぐると脱衣場になるが、配置は特に特徴もなくて真ん中に島ロッカー。その周りをぐるっとロッカーが並ぶ。
ちなみにここもコインリターン式なので、100円が必要。


それと洗面所やトイレなどもあるが、残念ながらアメニティは乏しかった。あるのはティッシュのみ。
くわえて喫煙所が併設されている。
喫煙者には嬉しい施設だが、扉を開けると若干煙が漏れてくるので、このへんはちょっと考えものだ。


浴室の入口に入ると、少し狭い通路になっており、右に立ちシャワーが2つ。立ちシャワーの横にはサウナ。
そのサウナであるが狭い割には段差があるので意外と収容能力が高い。
入り口は二重扉と抜かりなく温度も高めなので、ちょっといるだけで汗が吹き出してくる。


出典:港北の湯ホームページ引用
▲実物は写真ほど広くは見えない


その対面(左側)にあるのが寝湯。おなじ浴槽内でエステバスと座湯が併設。38℃とぬるめだ。
さらにその奥隣に水風呂。つまり、サウナからすると斜め前にある。
掛け湯もサウナ側と水風呂側に一つずつあって、なかなか便利。冷水機もあるので客が効率的に動けるように考えられている。


出典:港北の湯ホームページ引用


そのサウナより奥に進むと、今度は右側が洗い場で、島カランがあって、その周りの壁をぐるっとカランが並ぶ。


浴室左側には、一番奥にあつ湯。といってもそこはスーパー銭湯なので42℃ほどだが、ブラックシリカの浴槽である。ブラックシリカとは北海道で産出される遠赤外線を放射する石なのだが、そのせいかポカポカする気分になる。
その右隣は、不思議の湯と表記されているものの、ようするに不感の湯。36℃とかなり低め。
隣同士の浴槽で6℃も差があるのは珍しいだろう。


出典:港北の湯ホームページ引用
▲左奥があつ湯で、右手前が不思議の湯


ここまでが室内で、室内だけでもかなり充実しているのだが、外も同じぐらい充実している。真ん中にある二重扉を開けると露天風呂が目の前に広がる。


すぐ左手が炭酸泉。この炭酸泉はそんなに濃度が高くないものの、一般の銭湯と比べれば高め。詰めれば6人ほどが入れそうな広さで、やはりここが一番人気。


出典:港北の湯ホームページ引用


その炭酸泉の前に円形で上段下段と繋がった黒湯の浴槽。かなり濃厚な黒湯で、温度は41℃と気持ちいい。


出典:港北の湯ホームページ引用


その黒湯の奥に寝湯。こちらも黒湯で若干薄く見えるが、お湯の厚みが薄いためだろう。角度の案配が素晴らしく、温度の適温さとあいまってウトウトと眠くなった。


出典:港北の湯ホームページ引用


露天風呂の入口に戻ると、今度は手前右側が薬湯。40℃ほどで広さもそこそこある。その薬湯の上に壺湯が2つ。壺湯も黒湯だ。


出典:港北の湯ホームページ引用


出典:港北の湯ホームページ引用


その壺湯の奥にミストサウナ。単にミストだけでなく、天然ラジウム鉱石を使ったものである。
中に入ると最初に立ちシャワーがあり、さらに奥の扉を開けるとかなり低温のミストサウナになっている。
実はここは元々、塩サウナだったため定間隔に蛇口があって、座る場所をそれで流すことができる。
扉上には小さな液晶テレビがあるが音がちょっとうるさかった。


出典:港北の湯ホームページ引用


とこんな感じで駆け足の紹介となってしまったが、スパ銭に求められる機能はすべて網羅していると言えるだろう。


客層をみると、訪れたのは昼間の時間帯だったが、ほぼ高齢者。
場所が駅から微妙に遠いので、大半は地元の人たちか車で来る人たちだろう。
ここにしかないスペシャルなものはないので遠方から客を引きつけるまでには至らないだろうが、本業が酒屋さんなのに、設備、ホスピタリティ、サービスとその完成度は高く、不満がほとんど見つからないスーパー銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新横浜
経路 バスでIKEA近くまで
周辺の環境 IKEAやツカサ

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 通路
脱衣所 ふつう
シャワーの出 良い
浴槽の種類 網羅してる
サウナ あり
温度 36~42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(260円)
備え付け あり

◆人
受付 40代から50代の男女
客層 中高年や若者


【案内】

料金

【通常】
 大人800円 (土日祝900円 )  こども(4才以上)420円(土日祝470円)
【よる割(23時以降)】
大人650円 (土日祝750円 )

電話

045-470-0026

住所

神奈川県横浜市都筑区折本町248

交通アクセス

1. 横浜市営地下鉄「新羽駅」より横浜市営バス41系統、「中山駅前 川向町折返場」行乗車【新開橋】バス停下車
2. 横浜市営地下鉄・JR「新横浜駅」より横浜市営バス300系統「仲町台」行乗車【新開橋】 バス停下車
港北ICよりすぐ

※ニフティ温泉ホームページ転載


ふくの湯(東京・本駒込)

2019-10-05 07:09:33 | 銭湯





東京メトロの南北線にある本駒込駅を降りると、田端方面へと歩いた先に、ふくの湯がある。
デザイナーズ銭湯で細部にこだわった芸術性の高い銭湯だった。


【ふくの湯】をザックリいうと
◎壺湯、薬湯あり
・デザイナーズ銭湯
・伝統と革新の融合
・和のテイストがお見事


▲本駒込駅を降りると、エレベーター入り口方面へ


▲エレベーターで上がったところ


▲エレベーター前の地図。田端方面へ歩く


▲なのでこっち





▲小学校を通って


▲まっすぐ行くだけ





▲ここはお寺が多い








▲途中にあった地図




▲もうみえてくる


▲上を見あげるとマンションか


▲到着


▲入り口横にベンチ


▲階段をのぼる


▲身障者向けの機械も


バリアフリーにも配慮した階段を登って入り口の扉を開けると、すぐ目と鼻の先にフロント。足下の玄関もバリアフリーだ。
受付に座るのは、80代ぐらいの女性でトーンは低いものの、おっとりした感じの対応である。
ここは受付で支払うのではなく、券売機でチケットを購入する。
右手に自販機があり、お金を入れるのだが、なぜか手持ちの100円玉が受け付けてくれない。しつこく繰り返してると、子どもみたくムキになった姿が哀れに思ったのか「変えましょうか?」と言ってくれた。
綺麗な100円玉を丁寧に選んでくれて、それで問題なくチケットを購入。


出典:tabatime.netホームページ引用


ここは男女入れ替えがあるらしく、この日は右側の「弁財天の湯」というところが男湯だった。
のれんをくぐって中に入ると、外観同様に綺麗な脱衣場である。
目の前に大きな座るテーブルがあって、手前にはベンチ。左右の壁にロッカーがあって、右手に洗面台。左にドライヤーとこの辺はよくある設備。
ただ、ほかと違うのは、一つひとつに芸術志向がみられる点だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ロッカーを見ても、表記が漢字やひらがなだったり、演出が細かい。
洗面台もふつうの洗面台ではなく、趣向の凝らした陶器で作られている。
見ればみるほど細かな演出で、労力を掛けて作り込んでることが分かる。
そんな脱衣場を抜けると当然ではあるが、浴室もかなり拘った浴室だ。


全体的には少し狭いのだが、まず目に飛び込んでくるのが、六角形の島カラン。座ると互いのスペースはやや狭いながら、それほどぶつかる感じはしない。


出典:tabatime.netホームページ引用


左右の壁にもカランがあって、奥に浴槽。それと、壺湯があるのは驚きだった。


出典:tabatime.netホームページ引用
▲一般の銭湯で壺湯は珍しい


壺湯は右側の上がり部分にあって、入ってみると胸より上あたりの深さ。スーパー銭湯より少し小さめか。
この日はラムネ湯ということで、お湯は群青色をしていた。
本物のラムネは透明のはずだが、ここは青味が強すぎる。ラムネというよりもガリガリ君ソーダ味色だ。


浴槽は、縁の部分が木で作られており、中はタイル。
浴槽は二つに分かれているが、そんなに違いは無かった。右が広くて隅っこに座湯のジェットバスがあり、左が狭い方で少し深めの浴槽になってるバイブラ。ともに42℃ほど。壺湯もだいたいそんな感じの温度だった。


出典:tabatime.netホームページ引用


浴室をザッと眺めてみると、木がふんだんに使われていて、間仕切り壁はカランのタイル上に木の板で仕切られており、その板には七福神の神様で紅一点の弁財天さんが楽器を奏でながら宙を漂っている。


出典:tabatime.netホームページ引用
▲こちらは現代的な絵


小窓には木の格子がはめ込まれており、そうした演出が和のテイストを強く感じさせる。
それと、タイルにも多彩な表情を与え、柱の部分には菱形の文様が使われるなど様々なデザインが施されていた。
タイルの色は、小豆色と木の色、淡い橙色、壁画は鮮やかな極彩色なので、伝統的な雰囲気を醸しながら現代的なポップ調が面白い。
まさに伝統と現代の融合。主張する部分もあるが、総和的には落ち着く空間である。
ちなみに壁画は、富士と鷹。
松にとまって片方の羽を広げる鷹と、燃え盛るような赤富士。その構図と対比が鮮やかで大胆。浴室のデザインとしっかり共演している。


そんな先鋭的なデザイン空間であるが、客層は意外にもほぼ高齢者だった。もちろん時間帯によっては違ってくるだろうが。
入浴したのが11時半頃で、12時の時点でほとんどガラガラだったが、みんなお腹が空いて出て行ってしまうのだろう。かくいう自分も空腹を感じたので、そそくさと出てしまった。ゆっくり浸かりたいなら、早めに昼食をとってこの時間帯を狙うのがオススメだ。


水風呂がなくて、シャワーも若干ぬるめだったのでそのあたりは残念ではあるが、温度は適温だったし、また来たいと思える銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 本駒込
経路 小学校を横切り、まっすぐ
周辺の環境 商店や住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 富士山と鷹
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 壺湯、ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 おっとりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル なし(円)
備え付け あり

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 ほとんど高齢者


【案内】

住所
〒113-0022
文京区千駄木5−41−5

電話番号03-3823-0371

アクセス
東京メトロ南北線「本駒込」駅下車、徒歩5分

休日
無休

営業時間
11:00−24:00
土曜、日曜、祝日は8:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載


栄湯(東京・用賀)

2019-10-01 06:56:25 | 銭湯





東急田園都市線の用賀駅を降りて商店街を抜けると、住宅街に入れば古風な建物の栄湯がみえてくる。
老朽化が著しく熱いお湯の銭湯だった。

【栄湯】をザックリいうと
◎サウナあり
・気難しい感じの店主
・とにかく徹底的に汚い
・かなり熱めのお湯




▲用賀駅の改札口


▲駅の地図をみるとこんな感じ。右下に小さく栄湯の文字が見える


▲北口は改札口を出て右側




▲この上にあがる


▲上がって振り返ったところ


▲商店街方面に進む






▲ここを右折する


▲曲がったところ


▲そのまままっすぐ行けば








▲到着


下足箱に靴を預けて中に入ると、目の前に落ち着いた感じのロビーがあって、左側にフロント。
受付をするのは、70代半ばぐらいの男性だろうか。終始、険しい表情である。
貸しタオルをお願いすると、帰りはフロントに返すように言われる。


のれんをくぐって中に入ると、けっこう古い銭湯だなという印象だ。
ロッカーには所々テープが貼られており、どうやらそれが鍵のないロッカーを示しているらしい。
左端には旅館にありそうなテーブルと椅子があって、そのテラスの奥にトイレ。坪庭はそのまんま自生に任せてる感じだ。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


浴室に入ると、少し広めの空間になっており、真ん中に島カランが2つあり、左右の壁にもカランが並ぶ。
立ちシャワーは、右側に2つ、浴室左にはサウナと隣接する形でもう1つあった。
なので合計で3つも立ちシャワーがある。ただし、手前右側はお湯のハンドルが壊れていたので水しかでない。
ほかにもカランはメンテナンス不備が目立ち、シャワーは勢いがあるのに明後日方面に出たりと使い勝手が悪い。


そして奥に浴槽があって、浴槽は3つに分かれている。
一番広いのが真ん中で、噴水のような形の湧出口があり、ジェットバスが左右についている。
その主浴槽の右が深浴槽で、左が薬湯。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲女湯


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲男湯

真ん中と座湯(右)が体感的に46、7℃ほどで、左が42℃ほどだろうか。
とにかく熱いので、ほとんどの人が入っていなかったのだが、自分がみたときは幼稚園児ぐらいの子どもと若いお父さんが入ろうとしていた。
お父さんは、おまえ頑張って入ってみろ的に発破を掛けていたのだが、そのお父さんも足しか入れておらず、息子の手前上我慢してるのは明らかだった。
男の子は無謀にも挑戦していたが、やはり「アツいアツい」と言うと、身をよじりながらすぐに出てしまった。当然だ。
熱湯に慣れてそうな常連客だって、半身浴から始めてようやく入れるような温度なのだから…。


それとここの特徴は、とにかく汚い!
立ちシャワーのヘッドが焦げ付いたような真っ黒に錆びついていたのと、カランは水アカがびっしり張り付いており、浴槽の縁は塩素で白くお化粧されていて、前面はドロドロの赤茶けたアカが覆っていた。脱衣場の壁紙も至る所が剥がれており、ここまで徹底的に汚いのも珍しい。
というか正直、閉口した。
看板には、「皆様に愛される公衆浴場」とあったけど看板に偽りありだ。
こんな汚さは愛せない。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲こういう写真でも水アカ?塩素?が確認できる


壁画は、和風の建物なのに描かれているのは夕凪の海にヨットが漂う場面。
客はほぼ高齢者。用賀にあって駅から近く、立地場所はとても良いのだが、これだけ汚いと若い人の足は遠のくだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 用賀
経路 商店街を歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 
壁画・眺望 夕凪の海のタイル絵
統一感 なし
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 汚い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ、薬湯
サウナ あり
温度 46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 気難しい
清潔さ 汚い
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代後半
客層 高齢者


【案内】

住所〒158-0097
世田谷区用賀4-31-3

電話番号
03-3700-8102

アクセス
東急田園都市線「用賀」駅下車、徒歩5分

定休日
月、火曜営業

時間
16:00〜23:30

※せたがや銭湯ガイドホームページ転載