銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

天狗湯(東京・西荻窪)

2020-08-29 06:40:00 | 銭湯
東京・西荻窪
#天狗湯







JR総武線
#西荻窪駅


▲吉祥寺の隣にある西荻窪駅




▲階段を降りる






▲改札口をでたところ


▲地図をみると今ここ


▲南口にでる


▲この小さな商店街を通り抜ける







▲出口がみえてきたら


▲左折


▲まっすぐ進む


▲横断歩道を渡り










▲公園も横切り


▲右手にみえるクリーニング屋さんのところを右折する






▲細い道路




▲天狗湯の案内がみえてくる


▲裏側からの全景


▲ここはガスだろうか




▲猫がいる銭湯のようだ。模様がおなじだから、兄弟(もしくは姉妹)か


▲ちょっと太り気味の猫


▲ここを左折する










▲到着


中に入ると、アルコールの消毒液がおいてあり、必ずこちらを手につけてから入ってくださいとある。
ただ、全体的にそんなに神経質になってる様子ではなかった。
下足箱は左奥にあって、中に入ると、目の前が小さなロビーで、左奥にはドリンクやアイスケース。右に受付のフロントがある。座るのは、50代後半ぐらいの男性。対応は丁寧で感じが良かった。
細かいところは案内のラミネートが貼ってあり、親切なところという印象だ。
貸しタオルは30円なので、ちょうど500円のワンコインである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は右側で、のれんをくぐると、さっそく猫が床で寝っ転がっていた。すっかり安心した様子で、たまに入浴客が頭を触ったりするも起きる気配がない。入浴からあがったときは起きていたが、へそ天でお腹を広げてたり、ここまで人間を信頼してるのかと驚いた。
写真では二匹映っていたが、もう一匹は女湯の方だろう。
出口は開いているので自由に出入りできるはずだが、男女に分かれてお勤めしてるとは感心した。


脱衣場は横長で、右端にはマッサージチェアとぶら下がり棒。その横に坪庭が見える。
真ん中には椅子と、畳敷きの座るテーブル。ロッカーはその横に並ぶ。
ここは扇風機がやたら多く、自分みたいな扇風機好きには嬉しい。
全体的にちょっと雑然とした印象も与えるが、色々工夫してる様子が伺える。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、アットホームな雰囲気である。
真ん中に島カランが2つと、左右の壁にもあるが、左のみハンドシャワーとなっている。身体が不自由な人向けの設備だろう。
立ちシャワーも手前にあって、なんとヘッドが3つもある。お湯が左右から出て、水が真ん中のみ。その近くに備え付けがまとめて置いてあった。


浴槽は、奥にあって、一番右が白濁のシルク風呂。温度は40℃ほどとぬるく、夏だと気持ちいい。
その左隣が白湯のミクロンバイブラで勢いがあって、あと半分がジェットバス。42℃ほどで標準温度。
さらに左が熱湯で、手前側には鉱石タイルが埋め込まれており、マイナスイオンが発生すると解説してあった。
奥が深浴槽で、44℃ほど。
最後一番左が、水風呂。温度は、20℃を少し越えてたと思う。かなりぬるめだったが、入ってる人はつらそうに唸り声をあげていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽の右側には、昔の銭湯にあった広告を今風にアレンジしたものがあって、広告を募集していたが、ほとんど天狗湯に関したもの。あまり広告の出稿依頼はなさそうだ。けっこう人気があるところなのだが…。


出典:東京銭湯ホームページ引用


壁絵は、富士山の絵で、額縁に入ってる珍しい形。描いたのは中島さんだった気がするが間違ってたらごめんなさい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


建物は、住宅街のど真ん中にあるところなので、ほとんどが地元の人たちだと思うが、絶えず人が入っており、かなり人気のあるところだった。
その一役買ってるのかここの猫ちゃんズだろう。まったく関心を示さない人もいるが、猫を中心に緩やかな人の輪ができており、微笑ましい光景だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西荻窪
経路 南下
周辺の環境 駅近く

●空間演出
建物外観 昔の建物
壁画・眺望 額縁に入った富士山の絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 猫がいる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 シルク風呂、ミクロンバイブラ、ジェットバス、深浴槽、水風呂
サウナ なし
温度 40~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 50代後半ぐらいの男性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒167-0053
杉並区西荻南1−21−4

電話番号
03-3333-9461

アクセス
中央線「西荻窪」駅下車、徒歩7分

休日
火曜・金曜

営業時間
15:45−23:45

※東京銭湯ホームページ転載

クアパレス(船橋・習志野)

2020-08-22 06:44:00 | 銭湯
船橋・習志野
#クアパレス







新京成電鉄
#習志野駅

▲新京成電鉄の習志野駅。人生で初めて乗った鉄道会社である


▲かなり静かな場所


▲いわゆるベッドタウンと呼ばれるところだろうか




▲JR津田沼駅から徒歩で新津田沼駅に乗り換え、習志野駅までやってきた。津田沼は錦糸町から総武線で千葉方面に向かって30分ぐらい乗ったところ


▲一度階段をのぼる




▲改札口


▲目の前の地図をみると、目立つ商業施設はスーパーのマルエツぐらいか


▲左隅をみると、今回の目的地であるクアパレスの広告を発見


▲地図の左上にあった


▲右が現在地。左がクアパレス。徒歩5分とあるが、実際はもう少し掛かりそう


▲習志野駅。ここは習志野市ではなく、ふなっしーで有名な船橋市である


▲改札口を出て左を歩く


▲マルエツやローソンを横切り




▲そのまま、まだまっすぐ


▲ここで右側に渡る




▲道なりに右折


▲曲がって


▲曲がったところ








▲右に廃墟となった独身寮がみえるが、その裏手にまわる


▲ちょっと進むと


▲左にクアパレスの案内を発見


▲案内通り、右に進む


▲先ほどの独身寮の裏手に来たところ


▲すると、この地域では妙に浮いた建物がみえてくる




▲ラブホテル?


▲この白亜の御殿は、見ただけでなんの施設か分かる人はいないだろう。しかも駐車場が満車。異様である




▲石像のギリシャ風彫刻


▲勇ましく吠えるライオン


▲習志野が誇る浴場施設クアパレスだ


▲周りはこんな団地に囲まれてる


▲入口


▲料金の案内。450円と関東の中では安い。サウナは200円




▲華やかな装飾品で出迎えてくれる


▲下足箱もこんな感じである。半透明なのがちょっとエッチな雰囲気


外観は、見たとおり圧巻のビジュアル。
下足箱のスペースに入ると、とにかく豪華絢爛で彫刻やらまぶしい装飾に覆われ、ピンクのレース風飾り付けの下足箱にサンダルを入れて中に入ると、右手にフロントがあるが、その目の前ロビーも予想通り無数の装飾品が目に飛び込んでくる。


受付には、お金をやりとりするトレイのかわりに小さなトイプードルが二匹佇んでおり、その頭越しでやり取りをしていた。もうなにがなんだか…。
受付に座るのは60代ぐらいの男性で、日焼けした痩せ気味の容貌。
対応は丁寧で、貸しタオルをお願いすると「100円になりますが大丈夫ですか?」と聞かれて、貸しタオルにしてちょっと高いなと思いつつも「お願いします」とかりることに。その際に下足箱の鍵を渡して、代わりにロッカーの鍵を受け取る。
待ってる間にトイプードルが手の甲をペロペロ舐めてくる。
帰りのときは同じく60代ぐらいの女性で、やはり普通の奥さんという感じだった。どちらが主導してこのお店をデザインしたんだろうか?



出典:spa-tokyo-netホームページ引用
▲セレブの自宅のようなロビー


出典:spa-tokyo-netホームページ引用
▲大画面のテレビもある


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲少女趣味とセレブ嗜好がミックスしたような空間。芸能人のサインも所狭しとと飾ってあった


男湯は左側で、中に入ると当然ながら脱衣場もすごいことになっている。
もはや細部に至るまで妥協を許さない狂気の世界だ。
ロッカーは左側に並び、真ん中には巨大な彫刻。仰ぎ見ればシャンデリアの照明がきらびやかに輝いている。周囲をとりかこむ鏡の前にも置物がズラリと並び、左奥の別室にはマッサージチェアが3台も並んでいた。しかもそれぞれタイプが異なり、複数の絵画が目の前に飾られている。右壁にはテレビがあった。
脱衣場もテレビが3台。みんな大きいサイズでそれぞれ違ったチャンネルを映しているものだから、テレビの音だけで賑やかだ。
洗面台は貝の形をしたもので、よくこうしたものを見つけてきたなと感心する。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉は自動扉になっており、開けると浴室も言うまでなく空間を埋め尽くす装飾の数々。
スペースは通常の銭湯と比べてやや広めで、真ん中に島カランが2つ。右側の間仕切りにもあるが、シャワーのヘッドは金色に輝き、ハンドルがピンク色。鏡がおとぎ話に出てくるようなデザインをしていた。
カランのシャワーは細い形状で、口をすすごうとすると、ちょっと痛い。人により好き嫌いは分かれるだろうが、これは自分の好みではなかった。
備え付けもあって、シャンプーやボディシャンプーなどが台座に固定されているので、そこでプッシュして使う。


出典:spa-tokyo-netホームページ引用
▲自分のときはこれとは違っていた。常に改変してるのかもしれない


浴槽も種類が多くて、三重構造までなってるのには仰天した。
まず手前右側は深層海洋水と銘打たれた湯船で、2人が入れるぐらいの小さなもの。濃厚なブルー色をたたえ、匂いからしておそらく薬湯を混ぜたものだろう。温度は40℃とぬるいが、意外と暖まる。
そこから手前真ん中は薬湯で、こちらの温度は42℃ほど。この時は赤色だった。
左側にある水風呂は、とにかく広い!
余裕で7~8人ぐらいは入れるスペース。頭上から水が流れ落ち、さらにLEDが天井付近から色とりどりに点滅している。


出典:spa-tokyo-netホームページ引用
▲手前が水風呂で、奥が主浴槽。一番奥にあるのが大きなテレビ


奥をみると、白湯の湯船で、こちらは主浴槽だ。主浴槽は二重構造になっていて、右にハイパージェット。その奥がラジウム鉱石を通して上からお湯がわき出てくる仕掛けである。
左側をみると、寝湯が3つ並ぶのだが、それぞれ小さなテレビが目の前についていて、水まくらもしっかり冷たい。チャンネルは個別に違うので、好きな番組を席で選べる。


さらに左奥側が一番広い空間になっており、左端には、たしかにシェイプジェット?といった感じの名前の装置がついていたのだが、残念ながらボタンを押しても反応がなかったのでどんなものか確認できなかった。
その奥隣にショルダージェット。さらに奥が電気風呂。スイッチを押すと稼働するタイプだった。
右奥には、座湯で、こちらの水まくらも生きていた。
最も広いところはバイブラで少し深めになっていたが、目の前には大きなテレビが設置されており、戦争映画が放映されていた。
音こそ聞こえてこないが、字幕がついているのでストーリーを追うことができる。水風呂に入ってる人たちはほとんどそれをみていた。


そして、これで終わらないのがここの凄いところ。
サウナも併設してあるが、なんと2種類もあった。中温と高温である。
それぞれ広さも確保されており、ちゃんとした作りだ。


浴槽は全体的に温度は低めで、誰もが入れる温度設定になっている。
このあたりで物足りないと感じる人もいるだろうが、幅広い入浴客を想定してる点で適切なチョイスではないかと思う。


設備もこれ以上ないぐらいのサービスを用意しており、入浴料は450円とコストパフォーマンスが高い。
それゆえに人気なのも頷ける話で、来るときの駐車場が満車。
帰りのときは満車どころか、車道で待機してる車が数台あるほどだった。いかに人気があるか分かる。


客層は高齢者がメインながら、中年層や若い人もチラホラ見かけた。刺青の入った人もかなりいて、このへんのギャップも面白い。


最初は、見た目ばかりに力を入れた銭湯かなと思っていたが、むしろ設備の充実こそ抜きん出ており、その実力は指折りである。とにかく見た目も中身もブッ飛んだ破天荒なところだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 習志野駅
経路 東に向かう
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 お城
壁画・眺望 色々
統一感 あり
置物 彫刻、絵画、テレビ
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 まばゆい
シャワーの出 細い
浴槽の種類 薬湯、バイブラ、水風呂、ハイパージェット、座湯、寝湯、電気風呂、ショルダージェットetc
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の男女
客層 高齢者や中年

【案内】

住所
〒274-0077 千葉県船橋市薬円台4-20-9

休業日
月曜日、祝日の場合は火曜日休み

営業時間
15:00~24:30( 土日祝は 14:00から営業 )

電話番号
047-466-3313

※銭湯ホームページ転載

最近の寄り道(大阪の街と文化)

2020-08-18 06:32:00 | 日記

大阪いってきたでぇ~



ということで、夏休みを利用してちょっと大阪に行ってきました






そびえ立つ高層ビル群が、田舎者の自分を圧倒します



駅前にある市民の憩いの広場



遊び心あるオブジェは、いかにも大阪らしく感じました





駅ビルの中。スケールの大きさに度肝を抜かされました



東京駅よりも規模は大きいかも。。。



上に続く階段がいつまでもあって





屋上に出ると庭園があります



素晴らしい眺めです。奥には山々が連なっています。帰ったあとで目の前の工事現場から人骨がみつかったというニュースがありました



スカイビルです



駅前は非常に賑やかでした



さっそく天王寺(阿倍野、阿部野橋)にいきます。ここはあべのハルカスや動物園があるところです



大阪駅(梅田)から見て真下にあるところですね


大阪は同じ場所なのに、複数の名前がある風変わりな地域でした。
JR大阪駅と乗り換えできる地下鉄や阪急は梅田駅。天王寺にいたっては、阿倍野=阿部野橋です(阿倍野区にあるのに、阿部野橋の“べ”は、部になります)。
横浜でいえば、JR東神奈川駅に隣接する京急の駅がかつて仲木戸と呼ばれてたのと一緒ですね。
なので、なぜ天王寺にあるのにあべのハルカスという名前なの?というのは、そういうことらしいです。狭義では北は天王寺、南側は阿倍野とか。
よそ者には面倒くさいところです(笑)





駅前に、あべのハルカス。やはり同じアベ繋がりで、“安倍”首相が来たときの写真が飾ってありました



外にでたところ



左にみえるのが通天閣です。右のは大阪城ではありません



暑いので地下にもぐります



結局、地上に出ます。天王寺公園



最近はやりの複合施設の公園です





振り返るとあべのハルカスがみえます



天王寺どうぶつえん



通天閣が近くにみえます



その通天閣を目指してしばらく歩くと、新世界に到着



夕方近くは閑散としてました



左が通天閣とありますが、右に行ってもいけます



レトロな映画館がありました



そして通天閣



足下



その横には銭湯



なぜかキリンの置物が…


通天閣から道頓堀をめざします




途中にカップラーメン専門店



そこから暫く歩いていると






アニメイト



メイド喫茶



変わり種Tシャツ



コスプレ



メイド喫茶のコスプレをしたお姉さま達がビラを配ってました








まさか大阪に来たら、秋葉原があるとは思ってもみませんでした

そして丸井の先に進むと、




商店街の中に入っていきます





コロナの影響を微塵も感じさせないすごい人だかりでした





その商店街を抜けた先に







有名な道頓堀です



みんなのイメージする大阪がここにあります



派手さを競ったデコレーション。まさに大阪を象徴する景観です



大阪のソウルフードといえば、たこ焼き





くいだおれ太郎氏


そしてお約束のたこ焼き食べました!




大阪で今一番人気があるとされる「わなか」のたこ焼きです。ネギ、マヨネーズ、踊る鰹節

いつも食べる「銀だこ」とどう違うのか味音痴の自分が解説したいと思います


みなさんご存じのとおり銀だこは、外がカリカリで中がトロトロなのですが、わかな(いわゆる大阪のたこ焼き)は、外がフワフワで中がトロトロです。

それと中のタコがすごく柔らかい!
銀だこは、弾力があっていかにもタコ食ってる感がありますが、わかなのたこ焼きは、えっ、ほんとにタコ入ってるの?というぐらい柔らかい。
これは好みが分かれると思いますが、個人的には柔らかい方が美味しかったです。
くわえてわかなは、ダシの旨味が強く感じられました。より和風な味わいです。
値段は、わかなが500円。銀だこは、590円ぐらい。大阪だとたこ焼きは一般的に300円ぐらいらしいのですが、観光客向けのお店なのか東京価格と変わらなくてガッカリでした!
でも、No.1を掲げるだけあって、とても美味しかったです(銀だこも美味しいです)。


もう一つ東京と比較したいのが、こちら




大阪へ行った人ならばかならず直面するであろうルールの違い。
エスカレーターはどちらに立てばいいのかという問題です。
昨今は、エスカレーターは歩かず立つのがマナーとされてますが、現実には急いでいる人もいるので片方をあけるのが各地共通の文化となっています。
東京に限らず、ほぼ日本全国では左立ち「右空け」が主流なのですが、大阪は逆の右立ち「左空け」となっています。
なので、大阪で慣れた後に横浜に戻ると頭が混乱します(笑)

なぜ大阪と東京(ほぼ全国)は左右が異なるのか。

インターネットで調べてみると、諸説あるのですが、確実にいえるのは阪急梅田が左空けをアナウンスしていたということです。
東京の場合は、自然発生的に生まれたそうです。
では、なぜ自然発生したマナーが右空けになったのか?

個人的に思うのは、右利きの人が多いからではないかと思います。

エスカレーターを観察してみると分かるのですが、「止まってる人」、「歩いている人」は基本的に手すりに掴まっていません。
しかし「走る人」はほとんど、手すりを掴まります。
動いている階段を走るわけですから、ちょっとした危機意識がある。
その時に掴まる手は力が入る利き腕の方がいいわけです。
改札口は、右利きを前提にした作りになっています。
このようなに考えると、急ぐ人にとってどちらが空いてれば合理的かと言えば、大半の人は右側になるのではないでしょうか。

一説によると、大阪が左空けなのは、大阪万博のときにアナウンスされていたのが左空けだったからとも言われています(ヨーロッパでは左空けが主力だったので、それに倣った?)。そうした影響が後々に阪急梅田にも及び、今の日本ではほぼ大阪だけが左空けというガラパゴス文化が生まれたのかもしれません。





湯処あべの橋(大阪・天王寺)

2020-08-15 07:25:00 | 銭湯
大阪・天王寺
#湯処
あべの橋








大阪メトロ御堂筋線
#天王寺駅

▲天王寺。あべのハルカスや動物園、天王寺公園といった大阪の名所が目白押しのところである




▲地図をみると、いまココ


▲エスカレーターであがる。ちなみに大阪では左側を空けるのがマナー。関東(正確にはほぼ全国)と逆である


▲あがったところ


▲改札口


▲改札口を抜けて12か14の出口を目指す






▲案内のとおり真っ直ぐ進む














▲気が付けば、こんなところに出てしまったが




▲方向は間違ってないのでセーフ


▲右側をみると道路越しにドン・キホーテがみえる


▲坂道を下り


▲ここを左折




▲あとは真っ直ぐ進むだけ






▲途中で左をむければ、あべのハルカスがそびえ立つ。日本一の高いビルだ




▲もう左にみえてくる




▲パンダ湯?


▲マンション銭湯のようである


▲コロナへの注意書き


▲“あべの橋”とは、この地域の名前


▲到着


入り口に入ると、マンション銭湯であるが、広めに確保された下足箱スペース。
サンダルを入れようとすると、コインリターン式(100円投入して、帰りは戻ってくる)の下足箱だった。
下足箱の奥には券売機が置いてあり、多彩なコースが用意してある。ここは始めてだから少し迷ったが、貸しタオル(小)+石鹸のコースCを選ぶ。
金額はそれでも510円。


右に目を向けばフロントがあって、受付には若い男女が立っていた。対応してくれたのは男性の方。
見た目は、20代半ばぐらいか。短めの髪に金髪で少しいかつい印象を与えるが、話し口調は丁寧。
タオルを受け取ると、左が女湯で右が男湯だったが、入る前に喉が乾いたので、休憩スペースで水を飲むことに。
左側にある休憩所も広くて、コロナの影響からか椅子が離れて置かれてある。どことなく福祉施設にありそうな雰囲気。
隅っこにはパンダ湯に関連した手作りのミニチュアがあった。
店頭にあったパンダ湯とは、もしかしてこのことなのか?!(浴室にも色々な飾りがあった)




水を飲み終えて脱衣場の暖簾をくぐると、脱衣場もまた広い空間で、横長の作りである。
左側はなにもないスペースで、どちらかというと公共プールを連想させるような地味な作り。右側にはロッカーが並ぶ。
ロッカーは縦長タイプと通常のサイズに分かれており、島の一番下が常連客用。予想通りコインリターン式で、100円をあらかじめ用意する必要がある。


服を脱いで浴室の扉をあけると、まず驚かされたのが、浴室の広さだ。ほぼスーパー銭湯を連想させるワイドサイズ。
ざっくり言うと、真ん中に島カランが奥まで続き、左右にも手前に短めのカランがある。
右側のみに立ちシャワーがあり(ボディジェットタイプ)、その右にあるカランは仕切のあるハンドシャワータイプ。つまりスーパー銭湯と同じ仕様だ。


最初は真ん中の島カランに座ると、プッシュ式なのだが、あろうことか3秒足らずでシャワーが止まってしまう。
極めつけは、入り口左側にあるシャワーで、プッシュボタンを離した瞬間に止まってしまう。こんなんでは使えないじゃないか!
一応、長く出続けるカランもあったのだが、基本的にそうしたカランは常連客が使っていた。


浴槽は先述した通り、左右にある。バリエーションが豊かで贅沢な作りだ。
右側は白湯の湯船で、手前から奥に掛けて座湯2つ、ボディジェット2つ、そしてなにもないのがあって、一番奥が電気風呂となっている。
この日はたまたま銭湯組合が決めたイベントだったのか檜風呂ということで、輪切りされた木のチップが浮かんでいた。さらに奥まで行くと驚いたことに、丸太が何本もそのまま投入されている。
温度も足を入れると少し熱いかな?ぐらいで、ちょうどいい案配である。42℃ぐらいだろうか。


左側の湯船はというと、嬉しいことに温泉だった。
若干濁ったお湯で、おそらく塩化物泉だろう。柔らかい肌触りで、かすかに臭素臭のような匂いがする。
こちらは手前が寝湯2つに奥に掛けてボディジェットが3つ、それと深浴槽で奥が浅浴槽という作りである。
寝湯だけ43℃ほどで、あとは42℃ぐらいだったが、温泉のためか暖まるのが早く感じた。
これだけでも十分だと思うが、奥にまだまだ設備がある。
浴室の左奥がフィンランド式サウナで、右がミストサウナである。その間(ミストサウナ寄り)に水風呂がある。
水風呂は手を入れてみるとけっこう冷たく、16℃前後と思われる。
フィンランド式サウナは別料金なので入らなかったのだが、ミストサウナは入ってみると、めちゃくちゃ熱い。
今まで経験してきた中で、間違いなく“最凶”温度である。
中から出てくる若い男性が全身真っ赤だったので、まさかミストサウナで?と思ったのだが、そのまさかだった。
入った瞬間にムッとする熱さで、その時点でもう逃げ出したくなった。席について呼吸をととのえるが、全身を蒸す熱気のせいで息苦しい気分さえなる。
目をしばたかせるが、熱くて目を開けてるのもツライ!
しばらくするとかなり身の危険を覚え、すぐに出てしまった。


客層は、非常に幅広くて、高齢者も多いが、若者もかなり目立った。刺青を入れた人は一人しか見かけず、大阪だと多いのかなと予想していたが、意外と少なかった。これは地域や個別の銭湯にもよるのかもしれないが。


天井はやはりマンション銭湯ということで低めであるが、平面の広さが十分にあるので窮屈さは感じない。


このようにカランのシャワーにやや難があったものの、ほかの設備はすごく充実してたし、とても楽しく快適だった。
これで450円とはコストパフォーマンスが高い!
右側の浴槽には、「旅先銭湯」というタイトルの本が告知されてて、その地域の銭湯を目指して旅をしようという文句が書いてある。まさに自分のことじゃん!と思ったのだが、今回の旅先銭湯である湯処あべの橋はそうした目的を十分満足させてくれる素晴らしい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 天王寺
経路 ビルをぐるっとまわったところ
周辺の環境 商業ビル群

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 パンダ湯のマンガ
照明 やや薄暗い

★設備
休憩所 フロント前ロビー
脱衣所 広くてきれい
シャワーの出 放出時間がいまいち
浴槽の種類 座湯、寝湯、ボディジェット、電気風呂、水風呂
サウナ あり(フィンランド式、ミストサウナ)
温度 42~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし

◆人
受付 20代の男性
客層 多彩


【案内】
住所
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-7-25

電話番号
06-7890-1126

営業時間
12:00~24:00

休業日
木曜日

交通アクセス
天王寺駅

料金
大人440円 
小学生150円 
乳児60円

※ニフティ温泉ホームページ引用



東京浴場(東京・西小山)(リニューアル)

2020-08-13 08:53:00 | 銭湯
東京・西小山
#東京浴場








東急目黒線
#西小山駅



▲東急目黒線の西小山駅


▲路線図をみるとこんな感じ。目黒線は、東急の中だと地味な路線である。なにせ3つ先の目黒にはスターバックスの本社があるが、目黒線でスタバがあるのはその目黒のみだからだ


▲エスカレーターをのぼる


▲まだのぼって


▲改札口にでたところ


▲地図をみると、すぐ近くに東京浴場の文字がみえる。左に曲がって下(左)にある


▲駅前広場


▲地図の通り左にまがる


▲アーケードに入る






▲ここでストップ


▲左にまがる


▲サミットがみえるが、その真ん前に東京浴場がある




▲マンション銭湯?




▲飲料サービスも充実してる


▲カラフルに改装されている




▲看板は古いまんま


▲ここは朝風呂も5~8時にやっている


▲到着


入り口に入ると、リニューアルした割には下足箱は古く、だいぶ年期の入ったものだった。
左の扉(手動)を開けると、すぐ左手前に券売機がある。
メニューは色々とあるが、今回は入浴料470円と貸しタオル50円のチケットを購入。
フェイスタオルで50円はなかなか高めであるが、やはり値段相応にフンワリしてて質の高さを実感できた。


フロントは右側にあって、対応してくれたのは20代後半か30ぐらいの女性。
入ると「いらっしゃいませ」と言ってくれて、時折笑顔も見せてくれる。
普通の飲食店なら当たり前かもしれないが、銭湯業界の中ではかなり良い対応に感じた。
チケットを渡すと、「下駄箱の鍵を出してください」と言われ、鍵を渡す。代わりにタグを渡されて、「これで下駄箱のと交換しますので」と言われた。
入り口を探していると、「男湯はこちらです」と右側を示される。


脱衣場に入る前に、まず目を引くのがロフトのような梯子まで備えた今風の豪華なロビーだろう。壁沿いをビッシリとマンガ本が覆い尽くし、女湯の入り口手前には最新の雑誌まで用意されている。
さながらミニ漫画喫茶である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場に入ると、リニューアルしたとあってか確かにキレイなのだが、昔のままの設備もかなりある。
まずロッカーがそのまんま古い。体重計も古い。ついでにエアコンまで古い!
と、ずいぶん使い回してるなぁという印象だった。


鏡台は、やはり最近の銭湯らしく綿棒などのアメニティを揃えており、ドライヤーはダイソン製。
せっかくなのでダイソン製の扇風機も用意してほしかったが(扇風機そのものがない)…。


浴室の扉を開けると、まず目の前に飛び込んできたのが、半分に畳まれたビニール製の子ども用プールだった。え?と思ったが、なぜか置いてある。なぜここに?
元々立ちシャワーがあるところなのだが、そこは放置してるようだ。いきなり雑な運営ぶりを感じる。


カランは島カランが2つあって、右側にもカランがある。
左側に目を転じると、こちらにも立ちシャワーがあり、右側と違って使えるものだったが、お湯だけのタイプで、しかもかなり錆び付いたまま。
この設備もそのまんま転用したのだろうが、リニューアルしたのにこれはどういうことなんだろうか?
その左壁沿いには、樽の水風呂が2つ並ぶ。温度は20℃越えぐらいでちょっとぬるい。ととのえて下さいと案内があったが、この温度でととのえるのは難しいだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


話はカラン(洗い場)に戻るが、カランも新しいのか古いのかよく分からない感じで、全部を取り替えたわけではなさそうだった。
シャワーは勢いがしっかりあるものの、とにかく熱い!


出典:東京銭湯ホームページ引用


なんとか体を洗い終えると、浴槽に向かう。
浴槽はほぼ均等に3つに分かれていて、近づいてみると、むかって右が“ぬる湯”とある。
熱いのが苦手なので最初はぬる湯から入るかと足を入れると、かなり熱い。え?これでぬる湯?と思ったのだが、それで44℃近く。第一印象のキックにしてはキツい。


他はもっと熱いのだろうかと恐る恐る隣に入ってみると、なんと46℃。
シビレる熱さである。
新しくリニューアルした銭湯で、ガッツリ昭和の銭湯よろしく熱湯を用意するとは、ずいぶんと思い切った振り方だ。
ある意味この銭湯の挑戦なのだろうが、正直に申すと、これはどうなんだろう?と思った。
なにせ完全に熱湯中毒向けの温度である。
ロビーは、どうみても若者向け。なのに湯船は熱湯を経験してきた高齢者向け。
いまの若い人は基本的に熱いお湯が苦手だから、この温度とロビーの作りでどこに整合性を取るのだろうか?



出典:東京銭湯ホームページ引用


最後に左の深浴槽もジェットバスで46℃。熱いからサッと入ってパッと抜けるが、それでも全身が赤く染まり、汗がしばらく止まらない。


浴室は全体をみると、本当にリニューアルしたのか?という感じで、老朽化した部分を随所に残している。
いずれまた近い将来、手入れが必要なのではないかと感じた。
天井や壁も塗り直していて一見すると綺麗なのだが、よくよくみると穴がそのまだったりする。
壁は油絵がなく白く塗りつぶされてるだけ。お金のやり繰りに苦労があったことを伺わせる。
ここは元々、もっと前にオープンする予定だったらしいのだが、工事の遅れやコロナ渦の影響により遅れに遅れ、ようなく7月下旬にズレこんだようだ。
元々、東京浴場は個人が経営してたところを複数の銭湯を経営する会社がのれをを引き継ぎ、若手に任せてリニューアルオープンすることになった。


店長は、20代前半という若さ。お金を出した会社が思い切って任せたのは素晴らしいと思うが、素直に申せば詰めの甘さを所々に感じる。
若さを武器に他にないアイデアも見せてもらいたかったが、どこか二番煎じの印象も否めない。
同じような経緯でリニューアルした銭湯に「ココフロますの湯」があるが、こちらは完全度が高く、まったくの文句を寄せ付けない仕上がりだった。さすがスーパー銭湯を運営する会社が設計しただけある。
一方で、東京浴場はというとどこか素人ぽさが目につき、全体的に中途半端さがあって、芯となるテーマもみえてこない。
若手中心ということで大いに期待していたのだが、少しばかりガッカリ感の残るリニューアルオープンとなった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西小山
経路 商店街に入ってすぐ
周辺の環境 商店街、スーパー

●空間演出
建物外観 古びた建物
壁画・眺望 タイル絵
統一感 あり
置物 色々
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 微妙
シャワーの出 良いが熱い
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ なし
温度 44~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 しっかりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒142-0062
品川区小山6−7−2

電話番号
03-6421-5739

アクセス
東急目黒線「西小山」駅下車、徒歩1分

休日
火曜

祝日の場合は翌日休

営業時間
5:00−8:00、14:00−26:00

※東京銭湯ホームページ転載