#末広湯



大阪メトロ堺筋線
#日本橋駅

▲日本橋駅。道頓堀に近く日本三大電気街のひとつのところでもある

▲改札口

▲地下鉄だけど、さらに地下にもぐり

▲途中は割愛して、8番出入りをでる

▲この日はあいにくの雨日よりだった

▲8番出口をでたら、すぐ右にむく

▲ちょっと歩けば右手に末広湯がある
中に入ると、ちょうど店員さんが正面に立っていて、お客さんを案内をしているところだった。下足箱は両側にあるが、左が赤で右が黒だったので、男女に分かれているのだろう。
下駄箱に靴を預けるが、小さくて狭い。なので、なんとか押し込んで入れた。下足箱の横には券売機がある。
大阪の銭湯は2025年5月時点だと600円。日本一高い値段である。一気に80円も値上げしてきたが、それだけ物価高が深刻ということか。あるいは少しずつ値上げするよりも一度きりに値上げして、しばらくは値上げをしないで済むようにしたとも言える。
それに貸しタオルやシャンプーなどがつく手ぶらセットを頼むと780円。一般の銭湯で780円かぁ…と思っていたが、考えてみるとバスタオルにフェイスタオル、シャンプー、リンス、せっけんとついて追加180円ならお得である。なのでこちらを頼むことに。
受付に座るのは、20代ぐらいの若い女性。笑顔で対応してくれたが、目を合わせてくれなかった。
女湯は左側で、男湯は右側。
のれんをくぐると縦長の脱衣場になっているが、近くには2メートル近い白人男性がいた。そのすぐ横では190センチ近くの日本人男性がいた。
2人ともここの下駄箱にどうやって靴を入れたのだろうかと思った。
ちなみに、湯上がりの時のロッカーの鍵を足首にかけていて取ろうとしたところ、ヒモの部分にあたるスプリングコードがブチっととれてしまった。
銭湯巡りで小さなトラブルはあるが、この手のものを切ったのは初めて。
どうしようかと思ってると、タイミングよく先ほどの入り口で立っていた女性店員さん(たぶん経営者一家の方と思うけど)が現れたので、念のためにバスタオルで下半身を隠して「すみません、鍵のコード部分を切ってしまったのですが…」と言うと、「あ、はい」という感じで軽く受け止めてくれて、店主を呼んでくれると下の棚にある予備コードを取り出してまた受付に消えて戻ってくると、男性店主がすっかり直してくれていた。
「すみませんでした」と女性に恐縮すると、「大丈夫です。よく切れるんです」と言ってくれたが、気遣いでそう言ってくれたのか、それとも本当にそうなのかは分からない。
奥の扉をあけると、浴室も縦長だった。左にカランが並び、右側にもあるが、右の手前はカランが2つだけ。
椅子ははじめから並べられてあるのだが、横に倒して目の前のカランの下に置いてある。
関東地方のような入り口にまとめて置いてあるわけじゃないけど、こっちのほうが合理的(客は楽)だと思う。
シャワーはハンドルを左右に振ると出てくる古い仕様のタイプで、勢いは悪くないが良くもなかった。
カランの上に個別ごとに棚が設置されていたので、そこにタオルやシャンプーを置いたけど、場所取りみたいな形になるので、やはりまとめて置ける棚があるほうが良いと感じた。
浴槽は右側に並び、3つに分かれている。手前から見ていくと、最初にあるのはバイブラの浅浴槽。赤外線が灯っているが、時間の経過とともに色が変わる特殊なものだ。この発想はおもしろい。
温度は43℃ぐらいで、入った瞬間は結構熱いと感じた。3人ぐらいが入るといっぱいになる。
奥のとなりは、深浴槽でこちらは入れて4人ぐらいだろうか。温度はおなじく43℃ほど。深浴槽だけど、先ほどの若い白人男性が腰を落としてなんとか肩まで浸かっていた。深浴槽でもこんな感じだと、日本の家屋は不便に違いない。
最後の奥にあるのはほぼ1人用サイズの湯船で電気風呂。電気の刺激は通常と変わらなかった。
一番奥をみると、右側にはサウナの入り口がある。サウナといっても乾式ではなくスチームサウナ。
扉がこれまたすごい小さくて、普通身長の自分でも腰を90度にかがめて入らなければならなかった。
椅子はL字型に並び、詰めれば5人が入れるけど、実際は3人までぐらいか。
とにかく熱気がすごくて短時間で茹で上がってしまった。
サウナの横には(正面をむいて左側)水風呂がある。こちらも3人ぐらいが入れるかなという大きさで、水温は20℃ぐらいだろう。
大阪の銭湯にしては珍しいのが、壁絵があることだ。壁絵といっても、ペンキ絵ではなくタイル絵であるが、題材は関東とおなじ山岳風景。山があり、下には川が流れている。
日本橋駅のすぐ近くにあり、黒門市場の一画(というか入り口)にある銭湯ということで、コテコテの大阪らしさ爆発の銭湯かと思いきや、東京の銭湯と似た感じなので少し肩すかしをくらった感じもしなくもなかった。
ただ、その運営姿勢はまさに大阪らしい。朝6時から夜中の13時半まで営業している。これが日曜限定でなく、休業中以外は毎日なのだからすごいの一言。熱心に掃除をしていて建物は古いけど綺麗に保たれている。全体を通して仕事の真面目さを感じさせてくれる心地よい銭湯だった。

▲黒門市場の奥にコインランドリーがある


▲黒門市場は、いまやインバウンド向けの商店街。日本人よりも外国人のほうが多かったと思う

▲うどんの値段が、大阪万博の中にあるうどん屋さんより高くて驚いた

【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 日本橋
経路 黒門商店街の入り口をめざす
周辺の環境 黒門商店街
●空間演出
建物外観 長屋?
壁画・眺望 山のタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、赤外線、電気風呂、水風呂
サウナ ミストサウナ
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 定年
清潔さ きれい
貸しタオル あり(円)
備え付け なし
◆人
受付 20代や50代女女性、60代男性
客層 高齢者
【案内】
料金
大人(中学生以上) 600円(税込)
中人(小学生) 200円(税込)
小人(0歳から幼稚園児)100円(税込)
営業時間・営業期間
6:00-25:30
休業日
月曜
電話
06-6641-5965
住所
大阪府大阪市中央区日本橋1-16-5
交通アクセス
地下鉄千日前線 日本橋駅より徒歩約2分
※ニフティ温泉ホームページ転載