銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

小杉湯原宿(東京・原宿)

2024-05-25 08:02:00 | スーパー銭湯
#小杉湯原宿




JR山手線
#原宿駅
▲原宿駅


▲改札口


▲改札口を抜けてそのまま直進

▲出たところ

▲右に進み

▲左の横断歩道をわたる

▲あとは真っ直ぐ行くだけ

▲奥に表参道がみえる

▲坂道をひたすら下り




 
▲ここでストップ

▲右を向くと目的地のハラカド(東急プラザ原宿)がみえる

▲この時は開店前に来た


▲2022年5月中旬。ちょうど二年前の建設途中の写真






▲完成予想図はこんな感じだった。2023年にはオープン予定だったようだが、少し遅れてしまった

▲2023年9月初旬。ほぼ完成した頃だ




▲屋上テラスからの眺め


▲開放感がすばらしい


▲開店の11時。新規オープンした頃と比べるとだいぶ落ち着いてきたけど、まだ人が沢山きている

▲11時過ぎにようやく動きはじめ


▲中に入ったところ。目の前のエスカレーターは上にのぼるので、裏側にまわる



ここでエスカレーターに乗ろうとしたら警備員さんが立っており、「下の銭湯はやってないのですか?」と聞くと「銭湯はやってるのですが、エスカレーターの通過の準備をしているので数分だけお待ちください」と言われる。
エレベーターもあるので、そちらを利用してくださいと言われたが…。

▲エレベーターはすごい行列


エレベーターを乗るかエスカレーターをしばらく待つか(エレベーターを乗るにしても結局待つのだが)逡巡していると、先ほどの警備員さんが気にしてくれてたようで、通れるようになったと声を掛けてくれた。

▲ありがとうございます

▲もう一つ降りて

▲ようやく小杉湯がみえてきた


▲入り口の横にはビールを提供するカウンターもある。こちらはサッポロビールらしい


▲反対の奥側から撮影。すだれが入り口を覆い、和風の装いだ

▲到着


出典:東急プラザホームページ引用


小杉湯原宿は、東京プラザ原宿「ハラカド」が2024年4月17日にオープンした時から営業しているのだが、この時点では原宿在住か原宿で働いている人などを限定としていた。
本家である小杉湯(高円寺)の人気ぶりを考えるとどれぐらいの人が押し寄せるのか未知数のため制限したと思うが、2024年5月13日から11:00~18:00までは原宿に関係のない人でも利用できるようになっていた。
解禁してから初めての日曜日ということで、さぞかし混雑してるだろうなと思いきや、ほぼ客は見あたらず。受付の人も手持ち無沙汰という感じで、なんだか拍子抜けだった。
フロントで対応してくれたのは、20代前半ぐらいの女性。
「貸しタオルありますか?」とたずねると、「レンタルでフェイスタオルは100円でバスタオルは200円です」と案内される。ちょっと高いなと思いつつフェイスタオルをお願いして、入浴料と合わせて620円(この時の入浴料は、520円)。
受付は後ろ側にもあり、「タオルは後ろで受け取ってください」と言われる。下駄箱はフロントの左側にあって、上がりかまちから靴を脱ぐと、レンタルした人は靴箱の木札を後ろ側にいた女性に渡す。この女性も20代半ばぐらいで、可愛らしい顔立ちをしていた。
終始にこやかに対応してくれて、花王の新商品であるメルトという商品のサンプル(とろシュワ生炭酸シャンプー)を渡してくれた。「水に浸けて使うとさらさらになるんですよ!」と最初はなにを言ってるのか分からなかったが、笑顔で楽しそうに話してくれたので銭湯に入る前から癒された。
ちなみに帰りのときは別の女性だったけれども(たぶん)、これまた美人。これだけ小町揃いなのは、原宿が持つ磁力なのだろうか。
男湯は左側で、女湯は右側だった。


のれんをくぐると、脱衣場に入ればやはり想像通りというか、かなり狭いなというのが第一印象だった。
真四角ではなく、奥が三角形になっているので先細りしている。手前の右側にロッカーが並び、奥の左右はドレッサーが据えられていた。
ドレッサー周りには複数の化粧水のようなものがいくつかあるが、このテの商品は日頃から無縁なので覚えられなかった。ほかにはティッシュや綿棒がある。綿棒は個装で、個装じゃないと誰が手を付けたか分からないので、こうした気配りはさすがだ。
天井を仰ぎ見ると、スケルトンでダクトやコードなどがむき出しで丸見えだった。これはビル全体がそうなっており、いかにも今時らしいデザイン。
真ん中の長いすは畳のゴザが敷かれ、ロッカーも木で作られていたりと、テーマの統一感はしっかりしている。


浴室の扉をあけると、やはり浴室も狭い。地下にあるので仕方ないが、目の前にある洗い場のカランは島カランがひとつと右壁にもカランがあるものの、合計で9しかない。超一等地で営業するには、このキャパシティは無謀すぎる。


シャワーの出はかなり勢いがあって、すこぶる快適だった。固定シャワーである点も好感度が高い。さらに驚いたのは、備え付けの豪華さだ。
ここは花王とタイアップをしているところなので、花王が新発売したメルトという商品のシャンプーとコンディショナーが置いてある。


出典:花王ホームページ引用


日頃は、ワンプッシュだと物足りないので二回ほどプッシュして洗っているが、こちらはワンプッシュで十分。泡立ちが濃密で、香りは主張しすぎずややクラシカルな匂いもその上品さを際だたせていた。仕上がりはシットリとした感じ。今までいろんな銭湯で備え付けを使ってきたが、こんなに豪華な備え付けは初めてだった。
さっそく自宅でも使ってみよと思い、帰りに販売店に立ち寄ってみたら、1760円と値段の高さに愕然。サンプルで貰ったものは、240円ぐらいで売っていた。ずいぶんと大判振る舞いである。
ボディシャンプーや洗顔がビオレで、シェービングジェルや弱酸性の子ども用シャンプーまである。なぜか化粧おとしの洗顔まで置いてあった。
椅子や桶は木できていて、狭いけれどもそれぞれのアイテムへのこだわりは半端ない。

▲新商品のメルト。ハンズで売ってた


▲左はじっこにあるのがサンプルとしてもらえた。手のひらに水をためて、そこに生炭酸シャンプーをかけて、しゅわしゅわと溶けるので、さらにメルトのシャンプーを混ぜるものらしい。この面倒な手続きだと売れるのか少し疑問に感じた


面白いと思ったのが、浴室の左隅にある立ちシャワーだ。ミストによって育肌できるシャワーと宣伝してある。
三段階に変更できて、普通のシャワーもすごく気持ちいいが、ミストはかなりの新感覚。圧力がほとんどなくて肌にとても優しい。これも自宅にほしいと思ってしまった。


浴槽は、左壁と奥にある。
メインになるのは左側で、手前(向かって左)にあるのが小杉湯名物のミルク風呂だ。独特の匂いがした。
温度は41~42℃程度なのか、最初はちょっと熱いと感じるけどすぐに慣れたらずっと入れる気分。
奥(向かって右)の湯船は白湯で、あつ湯だった。足を入れたら、半端なく熱くて驚いた。最近の銭湯だとあつ湯を名乗ってもせいぜい44℃程度なのだが、こちらはそれ以上あったと思う。
そして奥にある浴槽が水風呂。
水温は15℃ぐらいとかなり冷たい。
これで温冷交互浴するのが小杉湯のならわしであり、醍醐味だ。
こんな感じで浴槽は合計で3つあり、一つひとつが4人ぐらい入ればほぼいっぱいになる。
このへんをふまえると、10人前後までが快適なパーソナルスペースを確保できる限界か実際は、脱衣場まで見渡すと倍以上の人がいたかもしれない。



出典:東急プラザホームページ引用


壁絵は富士山の絵で、このあたりはみんながイメージする銭湯をしっかりと踏襲している。描いたのは中島盛夫さん。御年79歳。そろそろ現役引退も視野に入ってくる年齢である。
浴槽の横には、小杉湯原宿新聞なるものが張ってあって、自分が来たときは二号まで掲示してあった。手書きで一見すると拙い感じであるが、文章はちゃんと推敲された面白い内容だった。


客層は幅広く、日本人だけでなく外国人もいた。ほとんど会話がなくて静か。
自分が入ったときは数人しかいなくて、快適でいいなと思ったが、15分ぐらい過ぎたあたりからやはり徐々に人が増え始め、キャパシティの限界突破まで近づいていた。入るなら早い時間帯に来ることをお勧めする。


原宿のど真ん中にできたビルに銭湯が入ったということで多くのメディアに取り上げられていたが、銭湯が今後も生き抜くうえでおもしろい試みだと思う。
ここが成功すれば、ほかの商業施設やテナントビルでも銭湯の入る流れが生まれるかもしれない。
花王とのタイアップも最高だった。
高級シャンプーなどが使えるのはこうした場所ならではであり、個人的にはいっそうのこと花王が新商品を宣伝できる銭湯を作ってほしいとさえ思った。
ただ、ここで問題なのはやはり人が集まる原宿にも関わらず浴室が極端に狭いことだろう。東京の中でも指折りの狭さ。実験的な試みであることから仕方ないと思うのが…。
それに関して休憩所や受付の広さと浴室の広さのバランスが偏っていたのが気になった。休憩所を狭くすれば浴室は確保できたはずだ。


▲アンダーアーマとコラボしたランニングロッカーとストレッチができるペース


▲畳敷きで寝っ転がることができる


ここは銭湯として許可された公衆浴場ではないので、法的にはスーパー銭湯のような扱い。自治体から補助金が出ていないから銭湯よりも高い値段設定をしていいはず(すべき)だが、経営者は銭湯としてこだわり、同じ値段設定で続けている。これはなかなか勇気ある判断ではないかと思う。
しばらくは色々とあるだろうけれども、今後どういう形に変わるにせよ、銭湯の可能性が広がってくれることを切に願う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 原宿
経路 表参道方面へ歩く
周辺の環境 テナントビル

●空間演出
建物外観 奇抜なビル
壁画・眺望 富士山のペンキ絵
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 畳の寝転がれるスペース
脱衣所 狭いが綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ミルク風呂、熱湯、水風呂
サウナ なし
温度 41~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 若い女性たち
客層 多様な年齢層


【案内】

料金
大人520円 [12才以上]
中人200円[6才以上12才未満(小学生)]
小人100円[6才未満(未就学児)]

営業時間・営業期間
7:00~23:00

休業日
木曜日

住所

東京都渋谷区神宮前六丁目31番21号 東急プラザ原宿「ハラカド」地下1階

交通アクセス
JR 山手線「原宿」駅 徒歩4分
東京メトロ千代田線・ 副都心線「明治神宮前」駅 徒歩1分
東京メトロ千代田線・半蔵門線・銀座線「表参道」駅 徒歩8分

※ニフティ温泉ホームページ転載

横浜青葉温泉 喜楽里別邸(横浜・こどもの国)

2024-05-18 06:57:00 | スーパー銭湯
#横浜青葉温泉
喜楽里別邸




東急こどもの国線
#こどもの国駅
▲こどもの国線のこども駅。始発の長津田駅から二駅目で終点だ

▲日曜日だったけど、なぜか制服をきた女子高生の集団が押し寄せていた

▲電車は子どもが喜ぶような牧場仕様

▲改札口

▲出て振り返ったところ

▲出たら左にむかい

▲そのまま直進するだけ



▲横断歩道も渡り



▲左に横浜青葉温泉がみえてくる


▲広い駐車場。この奥に入り口がある







▲到着


横浜青葉温泉は、2024年3月20日にオープン。訪れたのは5月中旬だったので、出来立てホヤホヤの時に訪れた。


中にはいると、玄関先のところで温和そうな40代半ばぐらいの女性が立っており、顔をみるなり丁寧にお辞儀して、「下駄箱は右側になります」と案内してくれる。
下駄箱の鍵は精算する際の精算バンドになるので、なくさないように注意しなければならない。
鍵をもって受付に進もうとすると、先ほどの女性が再び声を掛けてきて「招待券などはお持ちですか?」と聞かれたので「いえ、ないです」と首を横に振ると、「それでは鍵をかざしてお入りください」と言われた。言われたとおり下駄箱の鍵をゲートにぴッとタッチして入る。Suicaの要領だ。
ゲートの横には精算機があるので、帰りのときはその精算機で会計を済ませる。そして再び鍵をゲートにかざして出る仕組み。
受付を通らずに中に入ることにやや不安を感じたが、やってみるとこっちの方が楽かも。
やり方が浸透すればお店も人を減らして人件費が抑えられるだろうし、お互いにウインウインである。


ゲートを抜けると、さっそく目の前には食事処がある。とにかく食べてお金を落としてほしいという店側の思いが伝わる。やはりスーパー銭湯の経営を維持するのにこうした仕掛けが必要なのだろう。

▲カレーうどんが名物らしい。だいたい千円前後が多かった


ゲートのすぐ脇のところには自販機があり、長いすも並ぶ。ここで入浴する前に小休憩もいいかもと思って、自販機をみると、飲み物はほぼ通常の値段だったが、ハーゲンダッツが390円に驚いた。ガリガリ君の値上げにも悲鳴をあげてる身としては、この値段では気軽に食べられない。ほかに瓶の牛乳などが売っていた。
長い通路を歩き、その途中ではマッサージや休憩所、軽食コーナーなどがあり、そうした誘惑を振り切り、奥の浴室の入り口へと入っていく。


脱衣場はきわめてシンプルで縦長となっていた。ロッカーの鍵は下駄箱の鍵と連動していないので適当に空いてるところを選ぶ。
ドレッサーは奥にあり、アメニティは化粧水や乳液など最低限。個人的には綿棒とティッシュがあれば満足なので、これで十分である。
肝心のタオルであるが、ない人は自販機で購入するしかない。フェイスタオルが200円でバスタオルが300円だった。レンタルをしないのはやはり入館時の手続きを省くためか。


浴室の扉をあけると、開放的な印象。
ちなみにここは古民家をテーマとしており、脱衣場から浴室にしろ天井は黒い梁が組み込まれ、パイプなども黒く塗られている。
浴室は入って左側に立ちシャワーがあり、右側はサウナ。
そのサウナの入り口横に水風呂がある。90センチぐらいの深さがある水風呂で、昨今の刺激を求める層に応じてなのか、かなり冷たい。肌感覚だと15~16℃前後か。

出典:喜楽湯ホームページ引用
▲水風呂。写真はすべて女湯なので、記憶とちがう印象


サウナは、ダブル熱風ロウリュサウナの看板が掲げてあった。名前だけでたじろぎそうだが、入ると通常の状況でもかなり熱い。そして案の定ビッシリと人が入っている。サウナハットを被ってる人もおり、サウナが文化として定着してる感じがした。


洗い場のカランは手前の左側に並び、壁際はコの字に沿って、真ん中に島カランがある。カランは従来通りの作りでなんら目新しさはなし。シャンプー類は高級そうな匂いがした。


浴槽はカランの前にある左の奥側と、右は先ほどの水風呂の奥に熱湯がある。
注目すべきは、関東最大級の高濃度炭酸泉と胸を張る浴槽。
高濃度炭酸泉の湯船としてはかなり広めであるが、注目すべきはその炭酸泉の奥にある寝湯だ。これは従来にない設備と言っていいだろう。
以前から炭酸泉に寝湯があればいいのにナァと思っていたら、ついに実現してくれた。枕の部分はマット感触で柔らかいので安心して頭を預けることができる。
目の前の仕切部分は本来だとガラス張りであるが、すべて取り除かれてあるので風の通り道になり、解放感があって気持ちいい。
そのため炭酸泉の寝湯は、ここ一番の人気のスポットだった。気持ち良さのあまりに爆睡中の人もいた。実際に入っているとお湯のベッドという感じだ。
 

出典:喜楽湯ホームページ引用


出典:喜楽湯ホームページ引用
▲炭酸泉の寝湯


炭酸泉の左側がジャグジーのスペースで、ボディジェットや電気風呂、ハイパージェットなどがある。温度は40℃ぐらいか。


出典:喜楽湯ホームページ引用

浴室の右奥にある熱湯は、42℃ほど。そんなに広くもなく、地味で利用客も多くなかったが、個人的にはこれぐらいの温度がちょうどいい。


露天風呂は二重扉を抜けると、まず最初にその景色を見入ってしまう。
借景のように竹林が露天風呂を覆い、里山の中に来たような気分。といっても実際にこのあたりはまだ緑豊かで、こどもの国や緑山スタジオがあるので、こうした場所を見つけて作ったのだろう。


露天風呂の特徴は、ゆったりと外気浴ができるように手前のスペースを広く確保しており、椅子とリクライニングチェアが無数並ぶ。
浴槽は奥にあり、かなり広くてお湯は温泉のようだった。

▲成分はナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉らしい


竹林の湯と命名されていたが、来た時はまだ正式には認定されていないらしく、温泉自体は仮認定扱い。
ちなみにここの温泉(仮)は無色透明で匂いもほとんどなく、正直温泉らしい感じはしなかった。


出典:喜楽湯ホームページ引用


浴槽は2つに分かれていて、ひだりの主浴槽が40℃ぐらい。みぎの小さいほうが41℃ぐらいだろうか。
最後に、右にあるのが寝ころび湯で、入ると枕は石だったので硬いが、お湯は40℃ぐらいとぬるくて気持ちいい。
先ほどの炭酸泉の寝湯も良かったが、個人的にはこっちのほうが好みだ。


出典:喜楽湯ホームページ引用


ところでここはこどもの国駅が最寄り駅であるが、小学校以下の入浴は禁止となっている。そのため送迎バスには大人だけの入浴施設と書かれてあったが、小学校以上は入れるので、もちろん子どもは普通にいる。
それと不思議に思ったのは、男湯に小さい女の子が入っていたことだ。神奈川県の条例だと混浴はおおむね7歳以上から禁止なので、女の子がいること自体おかしい。小学校一年生(6歳)ならギリギリセーフではあるが、やはり誤解を招かないためにも混浴は禁止にすべきだろう。


こんな感じで一部で疑問に思うところもあったが、全体を通してみるととにかく清潔さはすばらしく、今までの中でもっとも綺麗な施設だった。それもそのはずで、常に複数の従業員が巡回して清掃や片づけに勤しんでいた。
教育も徹底しており、すれ違うたびに逐一丁寧に挨拶をしてくれる
値段はスーパー銭湯の中ではリーズナブルなところなのでさほど期待していなかったのだが、この値段でこの質の高さは正直驚かされた。
設備はほぼ従来通りであったものの、ここのシステムはスーパー銭湯の完成型をみた思いだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 こどもの国
経路 左に直進するのみ
周辺の環境 竹林

●空間演出
建物外観 普通のスーパー銭湯
壁画・眺望 竹林
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 休憩処
脱衣所 縦長
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、熱湯、高濃度炭酸泉、ジャグジー、電気風呂、露天風呂、寝ころび湯
サウナ あり
温度 39~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 すごく丁寧
清潔さ めちゃくちゃ綺麗
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 幅広い年齢


【案内】

料金

大人(中学生以上)
 平日 1,100円/土・休日 1,300円
 特定日 1,300円
小学生
 平日 700円/土・休日 800円
 特定日 800円
<温熱房(岩盤浴)>
 平日 500円/土・休日 600円
 特定日 600円
 (フリータイム制/岩盤浴着・大判タオル付)

販売タオル:200円
販売バスタオル:300円

2024年6月1日より料金表が変わりまます。
大人(中学生以上)
 平日 1,100円/土・休日 1,300円
小学生
 平日 700円/土・休日 800円
<温熱房(岩盤浴)>
 平日 500円/土・休日 600円
 (フリータイム制/岩盤浴着・大判タオル付)

販売タオル:200円
販売バスタオル:300円

カード利用
可(MUFG,DC,UFJ,Nicos,VISA,Mastercard,JCB,American Express,Diners Club)

電子決済
不可

営業時間・営業期間

9時~24時(最終受付23時)
<お食事処「彩キッチン ゆらり」>
[月~木・日]
10時30分~23時(ラストオーダー22時30分)
[金・土・祝前日]
10時30分~23時30分(ラストオーダー23時)
<カフェ『ここちCafé』>
11時~22時

休業日
年数回メンテナンスのため休館する場合がございます。

電話
045-961-2626

住所
神奈川県横浜市青葉区奈良四丁目5-1

交通アクセス
<電車でお越しの方>
東急こどもの国線こどもの国駅より徒歩7分
<車でお越しの方>
東名高速道路
 横浜青葉ICより約20分(7.5km)
 横浜町田ICより約25分(9km)

※ニフティ温泉ホームページ転載

天神湯(東京・中野)(リニューアル)

2024-05-11 06:42:00 | 銭湯
#天神湯
2023年12月8日
リニューアル




JR中央線・総武線
#中野駅
▲JRの中野駅

▲下車すると、音鉄さんを発見。スピーカーにマイクを当てて録音していた

▲北口の改札口をめざし

▲北口を出て振り返ったところ

▲改札口を出たら右に進む。ちょうど桜が散る時期に訪れたので、左の桜の木が葉桜に移行する最中だった



▲線路沿いを歩く



▲一度、突き当たりにきて

▲右の道なりに歩く

▲ひたすら線路沿い


▲ここでストップ

▲パイナップルが目印

▲左の路地にすすみ

▲すぐに十字路があるのでそれを右

▲右にむいたところ


▲あとはまっすぐ進むだけ

▲ここらへんで煙突がみえてくる

▲立派な煙突である

▲住宅を兼ねた建物のようだ

▲左から来て右に入り口がある


▲到着


のれんをくぐって中に入ると、コの字の通路になっており、時計まわりにグルッと進む。左手にある下足箱にサンダルをあずけてフロントの前に立つと、座るのは70後半から80代ぐらいかな?の男性。渋い顔立ちで、対応も毅然としていた。
「こんにちは」と挨拶したあとに、「貸しタオルありますか?」とたずねると、「はい」と後ろに向いて手にとってもらい、「バスタオルですか?」と聞かれてので、「フェイスタオルで」と答えたが「え?」と聞き返されたので「小さいタオルでお願いします」と言い換えた。
男湯は左側で、女湯は右側。


のれんを抜けると、その先は引き戸になっており、開けたら閉めてくださいとの文字がある。
脱衣場はリニューアルしたとあって、テーマが一貫し、洗練された空間に生まれ変わっていた。
真ん中には島ロッカーが据え付けられ、右の間仕切りにもロッカーがある。
こちらはコインリターン式ではなく鍵のみなので、面倒がなくていい。
ただ、鍵は持ち帰らないでくださいとの注意書き。鍵の持ち帰り問題は21世紀の4分の1が過ぎても決定的な解決策がないままだ。客がみんな顔見知りならカゴが一番の正解だろう。脱ぐ場所も選ばないし。それか下駄箱の鍵とロッカーの鍵を連動させるか。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右にある伊藤園の自販機は電子マネーが使える。老舗の銭湯にも徐々に時代の変化が浸透している



脱衣場に入って左側のほうには坪庭がある。この日は気温が高かったため扉は開けっ放しで外から風が入ってきて気持ちよかった。庭は綺麗に剪定されており、趣のある風景。天井からは低いところまで電飾が下げられ、お洒落ポイントになっている。

出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲池では鯉がおよいでいた


浴室の扉をあけると、メインとなる浴室は部分的な中普請にとどめているようだ。奥にある富士山の壁絵と浴槽自体はほぼ変わってない。変えたのは、シャワーとタイル張りぐらいか。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


▲女湯


洗い場のカランは3つ並び、右側は壁沿いで、真ん中に島カランがある。
左にも島カランがあるが、そのカランの左裏に小さな浴槽があった。
こちらは高温湯で、45℃ぐらい。久しぶりの熱湯だったので最初は刺激が強く感じたが、慣れると気持ちいい。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こういう配置の浴槽は珍しい。人目を気にする人はいいかも。夏は低温湯に代わるそうだ


カランのシャワーは新調したと思われるのだが、一部で拡散してしまってるヘッドがすでにあって、半年もたたずに不具合が出るものなのか。
立ちシャワーは入ってすぐ右手にあるが、こちらは最新式の大きく平べったい四角のヘッド。勢いは微妙だったが、体全体を洗うのにちょうどいい。


浴槽は先ほどの高温とは別の奥に、主浴槽がある。水風呂と中温湯が並ぶ。
水風呂は右側で、手を突っ込んでみたところ思ったよりもぬるい。おそらくチラー(循環冷却器)を使わず水をそのまま入れているだけだろう。それだと季節に応じて温度は変動する。スペースは詰めれば3人ぐらいが入れる広さだった。


左側の中温湯は正方形になっており、そのうち右半分が浅浴槽で、左半分が深浴槽かつジェット関連の設備である。
手前にあるのがハイパージェットで、真ん中が横から噴出する通常のジェット、そして一番奥にあるのが電気風呂。電気の強さは微弱であった。
中温湯はおそらく42℃ぐらいかなという温度で、最初の足に入れたときに少し熱く感じた程度なので長湯に最適。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲この温度でも熱がってる人がいた


壁絵は古典的な富士山の絵で、みんなが銭湯でイメージする姿そのものだ。
壁絵の下には昔ながらの金魚のタイル絵が描かれている。寓話的な優しさが滲みでたノスタルジックな絵柄。
天井は高く、新しく塗り直したためか光を反射して気持ちいい清潔感がある。



リニューアルしたということで、設備を一新したのかと思っていたが、実際は使えるものはそのまま残していて大きな目新しさはなく、新調した銭湯にありがちなラグジュアリー体験もなし。
ただ、レトロな雰囲気は残しつつ装いを変えたリニューアルなので、歴史の継承という点では良かったと思う。
最近はリニューアルすると流行りのサウナを取り込むところが多いけれども、銭湯はやはり風呂屋としての矜持を貫いてほしいと思っているので、ここは自分好みの新装開店だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 中野
経路 東の住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 統一感がありキレイ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 高温湯、ハイパージェット、ジェット、電気風呂、水風呂
サウナ なし
温度 42~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 渋い
清潔さ キレイ
貸しタオル あり(たしか無料だった気がしたけど間違ってたらごめんなさい)
備え付け あり

◆人
受付 70代後半ぐらいの男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒164-0001
中野区中野5−10−10

電話番号
03-3387-2657

アクセス中央線「中野」駅下車、徒歩7分

休日
木曜

営業時間
15:00−23:30
(最終受付23:00)

※東京銭湯ホームページ転載

変容する渋谷のランドマーク

2024-05-05 06:46:00 | 日記

100年に一度の再開発中と言われているヤーシブこと渋谷。昭和を代表する作家の遠藤周作は、この街はいつ来ても工事をしていると呆れたように随筆に書いていたが、活発な新陳代謝は令和になっても止まらず。100年に一度の開発も少し加速しただけで、一段落しても止まることはないだろう。

海外メディアが東京を話題にする時に必ず映し出される渋谷スクランブル交差点は、外国人にとって刷り込まれた東京の象徴であり、土産話のために必ず立ち寄らなければならない義務と使命感にかられた場所だ。
スクランブル交差点を正面から見下ろせる絶好の撮影スポットSHIBUYA TSUTAYAは、海外旅行者にとって約束の地。日本でもっとも外国人密度の高い場所である。
この渋谷TSUTAYAは長いあいだ中普請をしていたが、2024年4月25日にリニューアルオープンし、ふたたび外国人の溜まり場と化している。



▲工事をしてた頃

▲そしてリニューアルオープンした


▲外国人たちの多くは笑いながら撮影している。何千人も同時に交錯する状況は笑ってしまうほど非日常的な風景なのだろう

▲こちらは中に入った1F。アニメの推し活の空間となっていた

▲2Fがくだんのスターバックスである。ちなみに渋谷駅周辺にはスタバが18店舗もあるそうだ。大杉だろ


スタバに来て思い出したことが2つあった。ずいぶん前になるが、スタバの中から外を撮影したら、「撮影しないでください!」と眉をつり上げた若い女性店員に強い口調で制止されたこと。べつの若い女の子たちは店内で自撮りしてたのに…。
もうひとつは、東京の中心地にあるスタバほど店員さんがみんな若くて美人であることだ。失礼を承知でいうと、軒並み同じ顔にみえる。おそらく外見に関する男目線の採用基準があるのかも。地方のスタバはどうか知らないけど、東京はヒエラルキーの高い場所に行くほど露骨になる。最近ではルッキズム(外見重視主義)批判の風潮があるが、ここでは無縁だ。
さらに、付け加えるならみんな英語が堪能である。外国人ばかりが相手ならたしかに英語は必須だけど、一体どういうルートを使えばこうした人たちを集められるのか。

▲ほとんど外国人ばかりなので、異国に来た気分。天井付近のデジタルサイネージでは豆の生産からコーヒーに至るまでの物語が展開されている。緑のテーマカラーも珈琲豆に基づいたものだろう

▲エスカレーターの反対側には

▲スクランブル交差点を一望できる

▲下からはこんな感じ

▲こちらは2019年の写真。リニューアル前はガラス面に席が並べられてあった。この席に座ってたときに隣の知らないお兄さんから、三井住友銀行はどこですか?と尋ねられたことがある

▲2020年の写真。今は解体している東急から撮影

▲コロナ渦の時。誰もいない

▲空席を映し出す防犯カメラの映像。
そんな時代も遠いむかしのように、渋谷は再び活気を取り戻した

▲3F、4Fは、シェアラウンジ(半個室の貸しスペース)。いま蔦屋が各地で広げてる業態だ。ここだと1時間1650円で、延長は30分825円。
本質的にやってることは漫画喫茶と変わらないので相場としてかなり強気の価格設定だが、ソフトドリンク飲み放題にパンやスナック食品も食べ放題。アルコール飲み放題だと2200円になる


▲このように漫画本が並んでいる

▲5Fがポケモンカードゲームの出来る場所となっている




既視感が強く、ここでしかできないものはほとんどないかなという印象。
リニューアル前の方が文化的な遺産をきちんと継承しており、ここでしか出会えないものが多かった気がする


▲リニューアル前のTSUTAYA

▲最近までVHSのレンタルをしていた





▲エロ系も健在。VHSやインターネットの普及はアダルトコンテンツが大きな原動力となったと言われているが、こういう清濁あわせ呑む文化こそ持続可能な文化ではないかと思う


ちなみにであるが、このTSUTAYAに行った帰りに横浜線に乗っていたところ、突如としてにぎやかな関西弁の女性の声が聞こえてきた。ゴールデンウイーク中だから関西から来た観光客なのかなと思っていたら、小柄な白人女性がレプリカユニフォームを着た日本人の親子に話しかけていた。コテコテの関西弁で。おそらく大阪に拠点を置くスポーツチームのユニフォームだったので、懐かしくなって関西弁で話しかけていたのかもしれない。
それに対してお父さんは英語で答えており、日本のグローバル化の一端を垣間見た思いだった。
食べ物(博多の天ぷら美味しい!)やポケモンのこと、阪神ファン(優勝してうれしかった)であること、家族のこともあけすけに語っていた。聞き耳立ててたわけじゃないけど、自然に聞こえてきたことを弁解させてもらう。
こうした人たちをみると、日本文化が引き寄せる影響力の強さを感じると同時に、日本文化はますます様々な国の人々を呼び寄せて電車で遭遇したアメリカ系関西人のように、出自文化と日本文化を掛け合わせたユニークな人たちを生み出していくのかもしれない。
いままさにインバウンド向けに日本文化の発信へと舵を切った渋谷TSUTAYAであるが、このような施設がますます日本の多様性を加速させるだろう。

富の湯(東京・柴崎)

2024-05-04 08:47:00 | 銭湯
#富の湯






京王線
#柴崎駅

▲京王線の柴崎駅

▲改札口の前に木が植えてある

▲北口をでたら、南口方面にむかうので踏切をわたり

▲そのまま真っ直ぐ




▲左に青木屋がみえてきたら立ち止まり右折する

▲右折したところ

▲再び直進する


▲今では珍しい公衆電話


▲川の橋をわたる




▲まだ直進して

▲セブンイレブンの駐車場のところで止まり、左折する

▲左折したところ

▲あとは真っ直ぐいくだけ

▲大きな煙突がみえてくる



▲入り口はどこだろ?と思ったら

▲壁に挟まれた通路があった

▲細長い通路を歩くと

▲右に向けば入り口が見える




▲到着


富の湯は日曜日限定で8~12時の朝風呂をやっており、訪れたのはその朝風呂をやっている時だった。
下足箱に靴を預けて自動扉の奥へと進むと、目の前にフロントがある。
座るのは、30代半ばぐらいのおしゃれな佇まいをみせる男性。対応も落ち着いており、しっかりした人という印象をもつ。
貸しタオルをお願いすると、「100円です。フェイスタオルで大丈夫ですか?」と聞かれた。フェイスタオルのレンタルが100円はちょいと高いかもと思ったが、サウナは入浴料込みで720円だから良心的な値段でやってるところだ。
タオルをレンタルしたときは下足箱の鍵(木札)をお店の人に預ける。一般的には交換用のタグが渡されるが、ここではなにも無し。大丈夫かなと思ったが、帰りの時はちゃんと覚えてくれていた。


フロントにむかって左に目を転じると、はす向かいが休憩所になっていて、テレビやソファーが並ぶ。入り口付近にはなぜかキウイが販売されていた。
その休憩スペースの椅子に座っていた年輩女性が、受付の男性に夫が予定時刻になっても戻ってこないので探してほしいと相談していた。
脱衣場に入ると、ちょうど受付の男性も追いかけるように入ってきて、先ほどの旦那さんの名前を連呼していた。運良く浴室からあがったタイミングで遭遇していたが、そこまで面倒を見てあげなきゃいけないのかと同情した。


脱衣場は古い建物で昔ながらの脱衣場という感じなのだが、よくよく見るとちょっとセンスが変わっている。振り子時計の背景はピンク色のストライプ模様で壁一面を覆っていた。
照明はシャンデリア風で、和なのか洋なのか古いのか新しいのかコンセプトの軸がみえてこない。
奥のくぼみには小さな部屋がひとつあって、下にはゴザが敷かれている。そこにマッサージチェアと古いテーブルがポツンと置かれてあった。
体重計は2つあり、ひとつはデジタル体重計で、もうひとつは古いアナログ体重計なのだが、アナログの方は乗るたびに全然違う体重を示していた。




▲手前にある部屋。まるで昭和の一般家庭にあるような雰囲気


浴室の扉をあけると、まず目に飛び込んでくるのは入浴客の多さだ。朝風呂でもこれだけ賑やかとなると、夕方も相当混んでるのだろう。
洗い場の配置は真ん中が島カランで、左壁沿いにもカランが並ぶ。
左の手前は立ちシャワーがふたつ。
カランにしても立ちシャワーにしても勢いがあって使いやすかった。
右側に目を転じると、手前にあるのがサウナで、その隣奥に水風呂がある。
水風呂は詰めて2~3人。余裕をもたせると2人ぐらいかなという広さだ。水温は冷たすぎず20℃前後だろう。


▲サウナの中


主浴槽は浴室の奥にあって、大まかにふたつに分かれている。
左側が深浴槽の座湯になっており、温度は41℃ぐらい。右隣は浅浴槽で電気風呂とバイブラが併設されてある。
奥壁にあるお湯の湧出口には石が転がっていたが、なにも解説はなかったのでふつうの石コロだろう。
こちらも温度は41℃ほどで快適。日差しこそ直接は入ってこないものの明るい時間帯のお風呂は少しばかりの背徳感と贅沢な気分にさせてくれる。


▲男湯


▲女湯


外にはささやかながら、露天風呂も用意されていた。
水風呂と浴槽のあいだに挟まれた右側に扉があり、そちらを開けると横の空間に外気浴の椅子がふたつ並ぶ。奥には日替わり薬湯の露天風呂があった。
露天風呂は2人しか入れないような小さなスペースだけれども、ちょうど三本のシュロの木が真っ青な空の中を風に吹かれて小刻みに揺れていた。
こちらの温度は気持ち高めで43℃ぐらいだっただろうか。しかし外の空気が冷たいときに訪れたので快適だった。

▲見上げれば煙突がみえる


▲外から撮影した写真。この左壁の内側に露天風呂がある


富の湯の壁絵は題材が少し変わっていて、満月の夜の湖畔が描かれている。水面に浮かぶ満月の姿が印象的だ。
客層はほぼ高齢者であったが、30~40代ぐらいの人もちらほら。帰りの時には家族らしき人たちも見られて、地域に根ざした銭湯だと感じた。


富の湯のホームページには狛江にある銭湯と紹介されているが、狛江駅から歩くとなると30分もかかる。
なので最寄り駅は京王線の柴崎になるが、それでも歩いて15分。柴崎の裏手には歩いて1分で到着する神代湯があるので、銭湯巡りを趣味としている人間じゃないとなかなかあえて富の湯を選ぶ人はいないかもしれない。
しかしそうした不遇の立地ながら入浴客が多かったということは、地元民から愛されている銭湯の証だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 柴崎
経路 南下する
周辺の環境 集合住宅、公園、給食センター

●空間演出
建物外観 コンクリート造り
壁画・眺望 月明かりの風景
統一感 なし
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 和洋折衷?
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、電気風呂、バイブラ
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 30代の男性
客層 高齢者がメインで、夫婦や親子


【案内】

住所
〒201-0001
狛江市西野川4−5−14

電話番号
03-3488-2272

アクセス
京王線「国領」駅下車、徒歩10分

休日
月曜

営業時間
14:00−24:00
日曜は8:00−12:00も営業

※東京銭湯ホームページ転載