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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

月島温泉(東京・月島)

2025-08-02 09:39:00 | 銭湯 温泉
#月島温泉






東京メトロ有楽町線
#月島駅

▲月島駅



▲改札口


▲改札口を抜けたら、そのまま直進して10番出口をめざす。通路は相当長いので割愛


▲10番出口の外にでたところ


▲目の前の横断歩道をわたり


▲そのまま直進



▲すると西仲通りに突き当たる

▲地域安全センターが目印

▲ここでひだりに向けば


▲月島開運観音堂の看板がみえるが


▲おなじ建物の中に月島温泉が入る


▲奥の突き当たりに月島開運観音堂が鎮座している


▲月島温泉は2階。エレベーターか階段でのぼる


▲階段でのぼるとこの入り口があり


▲到着


入り口の扉を開ければ、すぐ左手のところに券売機がある。
メニューが多過ぎるので困惑するが、とりあえず入浴のみの550円を先に購入。そのあとにタオル付きのメニューをみつけて焦るが、貸しタオルのみのチケットもあったのでそちらを購入。
受付は右側の奥にあり、座るのは50代後半から60代前半ぐらいの男性だ。恰幅がよく、白髪の丸刈りだった。
「こんにちは」と挨拶するも、返事はなし。「お願いします」とチケットを差し出すと、「下駄箱の鍵をお願いします」と言われ、貸しタオルと交換。「(タオルを)返すときはカードと一緒に返してください」と言われる。
帰りのときは「ありがとうございました」と挨拶するが、やはり返事はなかった。基本的に無口な方のようだ。
フロント前には横長の椅子が2つ重なるように並び、その右手前側が女湯の入り口で、右奥が男湯だった。


のれんをくぐると、観光地のビル銭湯ということもあってか独特の作りである。和風な感じの通路を通ると、突き当たりがトイレで、右側が脱衣場になる。脱衣場自体はあまり広くない。
ロッカーは左右の壁沿いに並び、洗面台は右奥。ロッカーは意外と新しいと感じた。コインリターン式なので100円硬貨を用意しておく必要がある。
クーラーが利いているのかどうかは微妙な室温で、そのかわりか扇風機と大きなサーキュレーターが稼働していた。


浴室内に入ると、すぐ右手のところに水風呂がある。3人が入れるぐらいのスペースで、手を入れてみたところ20℃ぐらいだ。水風呂に入れるのはサウナの利用者のみと表記してあった。
その水風呂の奥にサウナがあるが、別料金で450円とやや高め。中を覗くと8人ぐらいは入れそうに広さだった。
サウナの奥まったところには、立ちシャワーの痕跡がある。テープで×印が貼られ、シャワーのヘッド部分はぐるぐる巻きになっていた。明らかに使えない状況だった。


カランは入り口から見ると左側の真ん中にあり、奥と左の壁沿いにも並ぶ。
シャワーの勢いはまずまずで問題なし。一部シャワーヘッドのついていないカランがあり、備え付けが一対のみ島カランの上に置かれてあった。


浴槽は左側の手前に設置されていて、ひとつの湯船である。温度はおそらく42℃ほど。
詰めれば6、7人は入れるぐらいのスペースで、正面を向くと、右手前に電気風呂がある。刺激は普通かやや弱め。
真ん中より右側はなにもなくて、真ん中にバイブラ。左側にジェットが2つ並ぶ。
このように狭いながらも基本的なものが一通り揃っていた。
壁にはタイル絵が飾られ、ミッキーマウスとグーフィーが交互に描かれている。


出典:東京銭湯ホームページ引用


天井は低いが、ビル銭湯の宿命なのでこれは仕方ないだろう。古さは感じるものの、汚さは感じなかった。ただ、左奥の扉にはブルーシートで覆われていたり、立ちシャワーがぐるぐる巻きになっていたり、それと注意書きが随所に貼られてあったりと、やや雑然とした印象。
客層はほぼ高齢者で、ほかに一部中高年がいたぐらいだった。高齢者同士だと挨拶が見られた。


店名は正式に「軟水温泉・月島温泉」となっているように、温泉を強調していた。本当に温泉なのだろか?と思うぐらいお湯は無色透明で変哲がないように見えるのだが、たしかに軟水なのは間違いなく、お湯に浸かっていると不思議と心地よさがあった。やはりこれは軟水効果なのだろうか。そのため、つい長湯してしまった。
いままで軟水は単にシャンプーがヌルヌルするだけかと思っていたけど、ここは軟水の効果が実感できる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 月島
経路 西仲通りをめざす
周辺の環境 飲食店

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 小物が沢山
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電機風呂、バイブラ、ジェットバス
サウナ あり
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 無口
清潔さ きれい
貸しタオル あり(60円)
備え付け あり

◆人
受付 50代後半の男性
客層 高齢者がメイン

【案内】
住所
〒104-0052
中央区月島3−4−5−2F

電話番号
03-3531-1126

アクセス
東京メトロ有楽町線「月島」駅下車、徒歩4分

休日
第1・第3・第5水曜

営業時間
14:30-21:30

※東京銭湯ホームページ転載

丸子温泉(川崎・新丸子)

2025-06-21 05:48:00 | 銭湯 温泉
#丸子温泉
2025年6月30日閉店







東急東横線
#新丸子駅
▲新丸子駅


▲改札口



▲右の西口を出る

▲西口を出たら右にすすみ

▲そのまま直進するのみ



▲すると右側に丸子温泉がみえてくる




▲閉店のお知らせ




▲中に入ったところ

▲右に階段がみえるが、こちらは地域の催しなどに利用されていたようだ



下駄箱から男女に分かれ、女湯は左側で男湯は右側。
自動扉をあけると番台なので、受付は左側にある。座るのは30代後半から40代前半ぐらいかという女性。
前はおばあちゃんだった記憶があるので、若い人にバトンタッチしたのだろうか。それとも交代でたまたまだったか。
「貸しタオルありますか?」と聞くと、「ないので小さいタオルなら売ってます」とのこと。そちらをお願いすることに。「備え付けはありますか?」と聞くと、同時に女湯のほうも対応しており、それでもすぐに「ないです」と言って素早く使い捨て石鹸をつけてくれた。入浴料が550円でタオルが250円。石鹸30円で合計830円。想定よりちょっと高くなってしまった。
脱衣場を見渡すと、以前とほとんど変わらず。島ロッカーが二列並び、それだけ。しいていえば手前に自販機と、ゆっポ君の絵本が置かれてあることぐらいか。ただ、クーラーが天井に設置されているので涼しくて嬉しかった。
まえはクーラーがなくて汗が止まらず難儀した記憶が残っていたからだ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室に入ると、元々なのか閉店間近ということなのか、だいぶ混雑していた。 
ただカランの数ははじめから多いので、埋まって使えないということはなく、むしろ余裕すらあった。やはりカランが多いのは正義である。
手前左には、一つだけ立ちシャワーが設置されている。扉付きと珍しい。


浴槽は奥にあって、左右に分かれている。左が黒湯(ナトリウムー水素塩冷鉱泉)で、右が白湯。
右の白湯から見ていくと、白湯の中をさらに詳しくみれば右側がバイブラ、真ん中がボディジェット、左が座湯である。バイブラはかなり勢いがあって、設備の老朽化で閉店とするとは思えない「まだまだ若いもんには負けん!」という感じの現役バリバリであった。
温度は入った瞬間は45℃ぐらいかなと思ったけど、入り続けたら43℃ぐらいかなという感覚になった。一体何度だったのかちょっと分からなくなった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


つぎに左にある黒湯であるが、黒湯の中も左右に分かれてる。
なにが違うのだろう?と思ったが、右側はカエルの口のような湧出口があって、勢いよく黒湯が吹き出ていた。そのお湯を使って肩に当てている人がいた。
左のほうは少し深い浴槽で、蛇口のところから冷鉱泉が吹き出していたので若干温度が低かった。感覚的になるが黒湯の右が47℃ぐらいで、左が45℃ぐらいか。
なので右の黒湯は足を入れると熱いというよりもちょっと痛いに近かった。
浴槽は側面の壁面部分がすっかり黒く染まっているが、縁だけは綺麗な白。せめて縁だけはと掃除してるのだろうか。
ただ、この縁と側面のコントラストが意匠のように見えるので、汚いというよりもおしゃれに見えるから不思議。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


ペンキの壁絵はないものの、タイル絵で花がいくつか描かれていた。
ビル銭湯らしく天井は低く、お馴染みの群青色に染まっている。所々、カビの黒ずみが目立ち、とくに端っこは顕著だった。
浴室は全体的に白を基調としているが、下部分は水色。鮮やかな水色ではなく、ややくすんだ水色だ。
客層はやはり高齢者が中心ながら、若い男性もちらほら目にした。
ちなみに若い人は体が鍛えられていて真っ黒に日焼けしていたので、黒湯の縁に座ってると同化していた。


74年の営業ということで長らく続けていたが、やはり建物の老朽化は以前から明らかだったので、それを建て直すとなると廃業もむべなるかなである。
しかし、駅からのアクセスは良好で、この距離感ならぶらっと立ち寄るのに最適な場所だった。
2階の大広間は地域のイベントに解放するなど、新丸子と一体化した建物だったようで、この地域にとって丸子温泉の廃業は時代の移り変わりを象徴する大きな出来事だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新丸子
経路 駅に沿って多摩川方面に歩く
周辺の環境 線路

●空間演出
建物外観 ビル銭
壁画・眺望 花のタイル絵
統一感 あり
置物 ゆっポくんの絵本
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 黒湯、座湯、ボディジェット、バイブラ
サウナ なし
温度 43~47℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 テキパキとしてる
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入250円)
備え付け なし

◆人
受付 30代後半の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒211-0005 
川崎市中原区新丸子675

電話
044-711-3378

営業時間
15:00〜22:30定

休日
毎週金曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

天狗湯(東京・平和島)

2025-05-17 07:58:00 | 銭湯 温泉
#天狗湯





京急本線
#平和島駅
▲平和島駅


▲改札口

▲改札口をでたら右にすすむ

▲歩いているのは、平和島駅商店会



▲右奥に大森第二中学校がみえてきたら(サッカー元日本代表の丸山桂里奈が通った学校である)

▲ここを左折

▲環七がみえてくる

▲横断歩道をわたって環七を横切り

▲そのまま真っ直ぐ路地に入る

▲最初の曲がり角を右にすすむ

▲右に向いたところ

▲あとは直進するのみ


▲すると左に天狗湯がみえてくる



▲到着


中に入ると、窓際に長いすが並び、対面(入り口の右側)に受付がある。
座るのは、40代後半から50代前半あたりぐらいの男性。
なぜか手術や調理で使うような青いニトリルゴム手袋をはめていてた。
貸しタオルをお願いしようと思ったが、受付の脇に手ぶらセットが並んでいたので、そちらをいただくことに。
中身は、タオルとリンスインシャンプーと使い切りのせっけん。コンディショナーが入っていないのがいい。
男湯は左側で、女湯は右側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると、よくある普通の真四角の脱衣場であるが、かなり新しい作りの印象。中普請(リニューアル)してそんなに経過していない感じだ。
ロッカーは主に左側に並び、右奥にドレッサー。ロッカーの上にはモニターがあるけど、動画というよりも映像が切り替わって表示さるれサイネージみたいなものだった。このへんが今っぽい。
トイレは手前の引き戸を明けた横にあるが、使うときに点灯スイッチが見あたらず難儀した。懸命に探したら、引き戸の手前の横にあった。


浴室の扉をあけると、まず目に飛び込んでくるのは大勢の人。とにかく人でいっぱいだった(入り口の自転車の数でだいたい想像できたけれども)。
真ん中には島カランがあり、右にもカランが並ぶ。シャワーの出はふつうか、場所によっては物足りない。
浴室みぎの手前にくぼみがあるが、そこに立ちシャワーが2つ並んでいる。カーテンがついていて、拡散具合は壊れてる部分もあるけど勢いはあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴槽は、左側にならびL字型というか、ノの字型というか、そんな感じで弓形になりながら左壁と奥へと続いている。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらも女湯


奥の右からみていくと、深浴槽でハイパージェット、ボディジェット、電気風呂と並ぶ。奥の左壁スペースは湧出口があるぐらい。
温度は42℃ぐらいで、最初に入る時はちょっと熱いかなと感じるていど。
左壁の手前に向かって、真ん中にあるのがここが売りの天然温泉だ。
住所は大田区で、蒲田近辺といえば黒湯が有名だけれども、成分はメタけいさんと重炭素そうだ=重曹である。無色透明で、言われなければ温泉と気がつかない。温度は42℃ほどで、くつろぎの湯と命名されていた。たしかにつくろげる温度である。
余裕で入れば3人で、詰めれば5人ぐらいかなという感じの広さだった。
そして一番手前に水風呂がある。
水風呂は水が終始出しっぱなしで、水温は20℃程度だった。ここも詰めて4、5人ぐらいだった。


天狗湯はサウナもあって、入り口から入ると左側にある。
サウナの中は一般の銭湯にしては広く、10人前後は入れるかもという規模。温度は100℃までいかないけどそれぐらいの近さでかなり熱気がある。建物は古いけど、設備はあなどるなかれである。
こんな感じで、質を伴う設備の充実さから人気なのもうなずける。
個人的に一番印象に残ったのは、そのサウナの対面にある外気浴場だった。
扉をあけて外にでると、思った以上に小さなスペースで、人1人が座るにしてはやや広めだが、2人となると窮屈な感じの微妙なスペースだった。
椅子がはじめから置かれていて、座るとまわりには配水管などが張り巡らされ、古い観葉植物とブロック壁があるのみ。それと床のタイルが汚い。
天井などはもちろんなくて、天気の状況をものに被る。嵐の日なら、天然シャワーを浴びることになるだろう。この日の気温は温暖で空は曇り空。運が良いことに理想的な天気だった。
ひとりだけで半分閉ざされた場所で外気浴をしていると、いろんな考えが自然とわき上がり、なにか考え事をしたいときの理想的な空間に思えた。
ただ、ぼんやり考え事をしていると、しばらくして椅子をもってきた年配男性が入ってきた。
気を使ってわざわざ隅っこに座ってくれたのだが、なにせスペースが狭いのでほぼ密接した状態に。
こうなると、自分の世界に入っていた瞬間から現実に引き戻される。下手にすぐにでると相手を嫌がった風に思わせてしまうので、少し時間をおいて出ていったのだが、やはり他人が入ってくると距離感が近すぎてなんとも微妙な気持ちになる。知り合いや友人などと一緒に入るならちょうどいい場所かもしれない。


もうひとつ、目についたのがでっかい注意書き。
一文字ひと文字をわざわざ紙にプリントして、大きく読めるようにすべてひらがなで表記されていた。
「きんし ゆぶねやみずぶろで あたま かお からだをあらわない」といった内容で、なぜひらがな?と最初は疑問だったのだが、すぐに判明した。
というのも、急ににぎやかになったかと思うと、かわいいおちんちんをぶらさげた小学生の集団が10人ほどやってきたからだ。
どうやら地元の子どもたちらしく、それを意識してなのではないかと思われる。ところが、こうした注意書きがデカデカとあるにも関わらず、かんじんの大人たちは普通に顔を洗ったり、頭を水風呂に沈めたりとやりたい放題。なんだかなぁという気持ちである。


客層は、かなり幅広く園児から小学生、高校生ぐらいから大学生、若者、中年、高齢者と多彩である。
どちらかというと高齢者がメインだけれども、ここまで幅広いところは珍しい。それと地元密着型の銭湯ゆえに自分みたいな一見さんが目立つのか、高齢者からビシバシ直視された。
くわえて残念ながら場所取りが横行。場所取りで半分近くカランが埋まっており使いにくい。このあたりの禁止事項こそデカデカと表記してほしい。
カランの隣に座った年配の男性は、コップでお湯をくむと、口に含んで勢いよく吐き出し、こちらの足に何度も引っかかっていた。総じて客たちのマナーはけして良くないと感じた。
ただ、こうした地元の人たちが集う姿をみると、下町らしさを存分に感じられてほっこりした気分なれた。あとは浴室が綺麗に保たれており、店主のしっかりした仕事ぶりも感じられて全体的には心地よい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 平和島
経路 西方面の住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 渦を模した茶色の外壁
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前のロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ハイパージェット、ボディジェット、電気風呂、天然温泉、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入150円)
備え付け なし

◆人
受付 40代の男性、70代の女性
客層 幅広い年齢層


【案内】

住所
〒143-0015
大田区大森西2−15−3

電話番号
03-3761-0675

アクセス
京浜急行線「平和島」駅下車、徒歩6分

休日
木曜、第三水曜

営業時間
14:30− 

※東京銭湯ホームページ転載

堤柳泉(東京・三ノ輪)

2025-04-26 08:32:00 | 銭湯 温泉
#堤柳泉





東京メトロ日比谷線
#三ノ輪駅
▲三ノ輪駅。大河ドラマ「べらぼう」の舞台である吉原の最寄り駅だ


▲改札口

▲外をでたらそのまま直進

▲目の前の横断歩道を渡り

▲渡ったら左折する

▲左に向いたところ

▲あとはほぼずっと真っ直ぐ行く


▲今歩いている道が土手通り。ここの横断歩道から右の公園沿いを歩くと吉原の中心部へと進む

▲今回は銭湯に行くのでひたすら土手通り沿いを真っ直ぐ歩く(こちらは吉原の入り口へ進む道でもある)



▲このあたりで正面にスカイツリーがよく見えてくる

▲まだ歩くと



▲ガソリンスタンドがみえてくるが、ここの道を右に進むと吉原正門があったところにぶつかる

▲ガソリンスタンドの横には吉原の象徴である柳があった

▲見返り柳。吉原を遊んだ客たちが名残惜しんで振り返った場所である

▲ガソリンスタンドの奥にある右の道にすすみ

▲入ったらすぐ左折する

▲あとは少し歩けば


▲右手に提柳泉がみえてくる




▲到着


階段をのぼると、さっそくランナーの写真が額縁に入れられ飾られてあった。店主も走ってるらしく、いたるところにマラソン関係の写真が掲示してある。

▲階段をのぼると

▲このように飾ってあった


▲ふろともというランナーズクラブを作っているらしい


▲こんなグッズも作ってあった


中へ入っていくと、足を踏み入れた最初の空間は休憩所になっていて、それなりに広さを確保してある。
奥のフロントに立つのは、50代半ばぐらいの女性。先客との対応を待っている間、その様子を見ているとちょっと怖い雰囲気があるかもと思いつつ、「こんにちは」と挨拶すると、すかさず「こんにちは」と元気に返事を返してくれる。
「すみません、備え付けはありますか?」と尋ねると、「備え付け?」と怪訝そうに聞き返されて、「えーと、シャンプーとかです」と恐縮しながら応えると、「中にあります!ご自由にお使いください」と笑顔でこたえてくれて内心ホッとした。
「あとはひげ剃りとか必要なものは買っていただきます」と言われて、「タオルは?」と聞かれたので、「タオルをお願いします」とこんなやり取りをした。
タオルはレンタル料が30円。入浴料とあわせて合計で580円だった。
女湯は左側で、男湯は右側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると、脱衣場は広く、壁周辺をぐるっとロッカーが取り囲む。数はかなりあるところだった。
真ん中には座る畳敷きのテーブル。右にはドレッサーがある。
それと脱衣場の横にはベランダにでられる扉が開いている。メッシュが外から張られてあるが、たぶん見えないと思うけど微妙な感じ。
ラジオが流れていて、それだけで安穏とした休日の昼間感が漂う。


浴室の扉をあけて中に入ると、縦長の空間が奥まで続いている。
手前の左にはサウナ。別料金は300円で、中を覗くと6人ほどが入る空間になっていた。
手前の右には立ちシャワー。こちらの立ちシャワーの勢いは弱かった。
さらに奥をみていくと、左の空間には横列にカランが並び、三列ほど続く。
一つだけ柱の部分に個室みたく壁に囲われたカランがあった。


右側の間仕切り壁側は浴槽が設置されていて、いくつかに分かれている。
手前が水風呂。3人ぐらいが入れる広さで、一般の銭湯にしては広め。水温は20℃ぐらいでかなりぬるかった。蛇口から水を出しっぱなしだったのでチラーは使ってないかも。
奥が主浴槽になり、浅浴槽のバイブラが広く用意されていた。温度は41℃ほど。さらに奥にあるのが寝湯のボディジェットが2つ。さらに奥横に深浴槽のボディジェットがあった。
ここまでが同じお湯を共有してるので、全部41℃ほどである。
最後の一番奥には薬湯があった。この日はりんご湯になっていたが、りんごの赤というよりか、どちらかというと紫色である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


室内にはさらにもう一つ湯船があり、それが左側の奥に用意されていた。
こちらは熱湯で2人が入れるぐらいだが、熱湯だった。おそらく45℃ぐらい。主浴槽がぬるいと感じる人もここなら満足するだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


そして一番奥には半露天が用意されていた。ガラガラと懐かしい音がする扉を開くと、すぐ目の前に湯船がある。
石作りで典型的な露天風呂であるが、広さは3人が入れる程度。
温度は一番低くて40℃ぐらいか。
温泉と認められたお湯らしく、地下水を汲み上げているのだろう。実はカランのシャワーで口をすすいでいると、少しヒアルロン酸のような味がした。
ここでもラジオが鳴り響いていて、和風の雰囲気と喧嘩している。


出典:東京銭湯ホームページ引用


横の扉が開いていて、外にでられるようにもなっていた。とはいっても小さなベランダで、足元には人工芝のようなマットが敷いてある。そこでも外気浴ができるが、目の前には丸められたシートがいくつも並び、風情はない。また外から見られないようにすだれが掛かっているものの、外の景色ははっきりと見えた。


ところで先ほどの主浴槽のところでは、間仕切り壁のところに無数のラミネートが張られてあった。そのうちの大半がマラソン関連のものばかり。
店主が相当のマラソン好きらしく、遠征した場所の記念写真がいくつも紹介されていた。
賛否はあるかもしれないけど、店主の趣味や感性がそのまま反映されているのが銭湯の良さだと思っている。
個性を全面に出すことは客を選ぶように思うかもしれないけど、むしろ個性は普遍性である。誰もが同じものばかりを求めてない。違いにこそ存在意義がある。
これからも銭湯らしく個性を発揮し続けてほしいと願っている。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪
経路 浅草方面に土手通りをまっすぐ
周辺の環境 住宅街、裏には吉原

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 マラソンの写真の数々
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広々
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、寝湯、薬湯、熱湯、露天風呂
サウナ あり
温度 40~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 豪快
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者が多いが若い人も

【案内】

住所
〒111-0031
台東区千束4−5−4

電話番号
03-3871-2395

アクセス
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅より徒歩10分
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅よりバス。「吉原大門」下車、徒歩1分

休日
月曜

営業時間
13:00−22:00
日曜、祝日は12:00から営業

※東京銭湯ホームページ転載

脳汁銭湯(東京・蒲田)

2024-12-14 08:22:00 | 銭湯 温泉
#脳汁銭湯
(改正湯)





京浜東北線
#蒲田駅
▲蒲田駅。大田区は東京で一番銭湯がある地域で、その中心に蒲田がある


▲改札口

▲改札口を抜けたら右に進む

▲階段を降りて

▲西口の出口


▲外に出たら右にすすむ

▲そのまま直進



▲奥に横断歩道があり、

▲右斜めに東京工科大学がみえる

▲横断歩道を渡ったら東京工科大学を横切る形で真っ直ぐ進み





▲ここも直進する

▲道なりに歩き

▲突き当たりにドラッグストアーのセイムスがみえてくるので


▲セイムスのところで右折する

▲あとは少し歩けば


▲改正湯がみえてくる。今回はイベントで脳汁銭湯となっている



脳汁銭湯は、パチンコ大手のマルハンが主催したイベント。2024年11月26日~12月8日までおこなわれていた。
新しいファンの獲得を目的としたヲトナ基地プロジェクトというブランディングプロジェクトの一環で、あまたある業界の中から銭湯を舞台に選んだのはやはり昨今の銭湯が存在感を示しているからだろうか?


それはさておき開店時間に到着してみると、予想を越える大混雑。銭湯のイベントでここまで人が集まってるのは初めて見たかもしれない。これもSNSの力だろうか。
そして脳汁というネットスラングを堂々と看板に掲げるあたりに若者への訴求をねらったものを感じた。
建物の外にいる案内係りの人は待ち時間が1時間半ぐらいですと声をあげていた。ディズニーランド並みの待ち時間に、さすがは一瞬迷った。
列は入り口のスロープから伸びて駐車場の奥まで続いている。


▲銭湯に入るためだけにこの行列


建物に入ったのは1時間を少しすぎたあたり。寒風吹きすさぶ中で待っていたので手がかじかみ、頭が痛くなってきた。
ただ、このあとにお風呂に入れるからいいけど、悲惨なのは案内係りの人たちだ。マルハンのTシャツの上に着ているのは、今回のイベントの法被のみ。どう考えても過酷すぎる。






▲LEDのれん。目を閉じても光が透過してくるほどまぶしかった


中に入ると店内は大混雑だ。
客数が多く、案内係りも3~4人ほどいて、ただでさえ広くないロビーはぎゅうぎゅう詰めだった。
受付に座るのは、70代の女性。綺麗な白髪をして気品がある感じ。
かなり前のときは金髪の若い女性がいたりしたが、最近は店主に戻ったのか。一時は、燃料費の高騰を理由に営業日が間引きされたり、開店直後も閑散としていたりと寂しい状況だった。
貸しタオルはなくて、販売品は250円と100円が用意されている。
いまは現金だけでなく電子マネーも使えるのでSuicaで支払ったが、これが間違いであった。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲ネオンアートの記念撮影が目立った


男湯は左側で、女湯が右側。
のれんをくぐって中に入ると、脱衣場の中にも案内係りが3人ほどいた。
ここのロッカーはコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
いつもだと千円札を出して崩れたお釣りがあるから問題ないのだが、Suicaで支払ったので小銭がないことに気がついた。自販機があったから飲み物を買うついでに崩すかと思えば、自販機の10円が切れており千円が使えず。
仕方なく着替えなおして受付で崩してもらうことになった。


今回のイベントは装飾だけでなくクイズの仕掛けもあった。さながら学園祭のような空気感。プロジェクトマッピングなどデジタル技術を投入しているが、原則はアナログ体験である。
入る前に設備案内とクイズ解説をレクチャーされる。
ここでようやく浴室のドアをあけると、いつもと大きく異なり、カランのところは鏡とタイルを縁取ったピンク色のネオンが明滅し、ラブホテルを彷彿とさせる怪しげな雰囲気男女の間仕切り壁のうえには、巨大な脳のバルーンが置かれてある。
奥の壁絵にはプロジェクトマッピングがせわしなく映し出されていた。
富士山の絵を背景に擬人化された脳やタコ、背中が温泉になってる恐竜だったりUFOも飛び交い、ポップ調の可愛らしい絵ながら禍々しくもシュールなものばかりだ。


出典:脳汁銭湯ホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


浴槽は奥にあって、複数の種類に分かれている。
左からシルク風呂、ボディジェット、黒湯+炭酸泉、黒湯、黒湯の水風呂と連なっている。
全体ではひとつの大きな浴槽に見えるがそれぞれ入り口が異なり、奥に進むと段差があったり複雑な作り。
温度はシルク風呂と白湯が43℃ほどで、黒湯は少しぬるめで41℃ほどか。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲壁面には、金魚が泳いでいる。こんな光の点滅で金魚たちは混乱しないか少し心配になった


ボディジェットのところでは、お湯に耳を沈めると音楽が聞こえるという仕掛けがあった。
遊び心があって面白いと思うが、不特定多数の人が入ったお湯に耳を入れるのは衛生観念上どうなのかとちょっと抵抗を感じた。
黒湯+炭酸泉のところには、無数のアヒルちゃんが浮かび、LEDライトが組み込まれている。不規則に点滅するアヒルちゃんはかなり不気味だ。
右端にある黒湯のところではクイズの解説が掲示され、黒湯の地図上には、それぞれ「?」や「!」マークが色別に表示されてある。そのマークの並びをつなげるとなんて書いてあるのか解くというのが初級クイズだった。
黒湯のそれぞれ角のところに立体表記された文字のラバーがぶら下がり、最初は「大」次が「り」「た」「あ」となっていた。それらを読める文字に組み直すと「大あたり」。
これが答え。
上級クイズは、けっこう難しい。
解説のところには、青色の?マークの他に、色の違う!マークが並び、青色の?マークは「た」であったが、残りの二文字がなんなのかヒントがない。
最初はまったく分からず、解説の!マークの位置に意味があるのかと考えてみると、もしかしてアイウエオ順かもと思い、それで探ってみたら「たから」という文字が浮かんできた。
湯上がりの時にスタッフの男性に声をかけられ、近くに寄ってきたので小声で答えたら正解だった。ノベルティとしてもらったのはシール。手荷物になるのは面倒なのでちょうど良かった。こうしたクイズは苦手なのだが、今回だけは運良く解くことができた。


▲左に並ぶのがもらったシール。右が全員に配られた冊子


実はこうした景品交換だけでなく、脱衣場のロッカーのドアをあけると当たりがでる仕掛けもあった。
クイズを答えたあとにはミッションイベントがあって、カードを引くと裏には「善人をさがせ」とある。
善人を探せとは一体?と思いつつ、言われるがままにスタッフのあとについていくと、ロビーのところで善人の姿があるはずだという。

▲分かるだろうか


指名手配者のようなポスターにみえるが、じつはよく読むと自主的に掃除をする善人とかかれてある。
ここでもシールをもらった。
こうした遊び心が随所にみられた。


今回のイベントを体験してみると、想像以上にお金が掛かっていたことが分かる。採算だけ見たら明らかに赤字だろう。マルハンとしては、先細りが予測されるパチンコ業界から多角化を見据えた実験を行っているのだろうか。
のちの報道によると、10日間のイベントで4457人が詰めかけたそうだ(下世話ながら入浴料だけ見ると2,451,350円。このお金は改正湯だけが受け取ったのかちょっと興味深い)。


客層はやはり若い人男女が多く、家族連れも目立った。案内係りの男性は若い女性にどこで知ったのか具体的なSNSまで聞いていた。
一方で昨今はデジタル時代と呼ばれているが、デジタル化が進むことで、むしろこうしたアナログ体験を若い人たちは求めているのかもしれない。
今回のイベントは派手な装飾で目を楽しませてくれたが、入浴に限ってはやはり使い勝手が悪く、お祭り騒ぎに放り込まれた感じ。
とはいえ銭湯の存在感を示す良い機会になっただろうし、今後もこうしたイベントがあったらまた参加したいと思わせてくれる楽しい体験だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 蒲田
経路 西口から歩く
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル銭湯
壁画・眺望 プロジェクトマッピング
統一感 あり
置物 能汁関連
照明 ド派手

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 縦長
シャワーの出 やや物足りない
浴槽の種類 シルキー風呂、黒湯、炭酸泉、水風呂(黒湯)
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル なし
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 若者が中心


【案内】

〒144-0051
大田区西蒲田5−10−5

電話番号
03-3731-7078

アクセス
京浜東北線「蒲田」駅下車、徒歩7分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:30

※東京銭湯ホームページ転載