銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

2020年の銭湯巡りを総括

2020-12-29 06:15:00 | 銭湯考

この一年も多くの方にブログを読んでいただいて感謝申し上げます。
今回は一年の総括として2020年に巡った銭湯を振り返り、記憶に残った銭湯を改めて紹介したいと思います。


巡った銭湯は、ザッとイベントも含めると11月10日時点で、82店。
すべての店名を書くと大変なので書きませんが、個人的には意外と多く巡ったなと思います。
今年は初めて大阪や熱海の銭湯へ行ったり、コロナ渦ということでいつもと違った街の風景を写真に収めるなど、色々と印象深い年となりました。


アクセス数は、52週×平均週アクセス6000で計算すると、およそ一年全体は30万前後。

▲色々波がありますが、だいたいこんな感じです


トータルでは、11/10時点で、70万アクセスです。ほかの方のブログと比べると微々たる数字かもしれませんが、個人的には大変栄誉ある数字です。
これも日頃見ていただいている方や、コメントを寄せていただいてる方、魅力ある銭湯を日々経営されている方々のおかげだと思っています。


地元の横浜をすべて巡った年は、ランキング形式で総括したのですが、今回もそうした形で2020年を紹介したいと思います。
あくまでも一個人の感想に過ぎないので、軽く流して読んでいただければ幸いです。


5位

大黒湯(東京・北千住)
〒120-0033 東京都足立区千住寿町32-6



威風堂々たる建物に圧倒されるのが北千住にある大黒湯です。
威厳ある外見とは異なり、中は家庭的な雰囲気。肩肘張らず気軽に入ることができます。設備も決して古くなく、レトロ好きでなくても十分楽しめる銭湯です。

4位
黄金湯(東京・錦糸町)
〒130-0012墨田区太平4−14−6



ややもすると保守的な銭湯業界の中で新風を吹き込んだのが、秋にリニューアルオープンした黄金湯。
従来にないコンクリート打ちっ放しの外観に受付がバーのカウンターだったりと、既成の枠組みに収まらない斬新で異彩を放つ空間でした。
設備や装飾も申し分なく、新たな可能性を示した銭湯です。

3位
クアパレス(千葉・習志野)
〒274-0077 千葉県船橋市薬円台4-20-9


誰もが初めて見たときは度肝を抜かされるのが、千葉の習志野にあるクアパレス。これを抜きに日本の銭湯を語れないほど突き抜けた銭湯です。
贅を尽くした建物に豪華絢爛な装飾品の数々。趣味の極地を行く、ある意味で狂気の世界です。
もちろん銭湯としての設備も妥協せず、このような銭湯があることは奇跡のように思えました。
とにかく圧巻の銭湯です。

2位
タイムリゾート町屋(東京・町屋)
〒116-0001荒川区町屋4−4−1


出典:東京銭湯ホームページ引用

今年の銭湯巡りをしてきた中で、一番活気があったのが、このタイムリゾート町屋でした。
店主と客の垣根はほとんどなく、下町の魅力が存分に発揮された銭湯です。建物は正直古びた印象は否めないのですが、開店当時はすごく斬新なところだったんだろうなと思われます。
とにかく、お客さんが元気!
自分が訪れたときはコロナの影響で入店拒否をされる可能性もあったのですが、奇跡的なタイミングで運良く入れたこともあり、印象に残った銭湯でした。

1位
金森湯(東京・町田)
〒194-0012町田市金森3−22−21

出典:東京銭湯ホームページ引用

そして個人的に栄えある一位は、なんといってもこちら。金森湯。
建物自体は小さくて決して見栄えするところではないのですが、店主の人柄、磨かれたカランや湯船。そしてなんといってもアットホームな雰囲気。
何一つとってもすばらしく、心に深く刻まれた銭湯でした。
居心地よい空間は、単に設備が豪華でデザイン性に優れているだけでなく、その人間性が放つ魅力ではないかと改めて再確認する銭湯でした。




このようにランキングにしてみましたが、ほかにもすばらしい銭湯が沢山ありました。以下では、特に個性を放った銭湯をまとめてみました。



ノスタルジック過ぎる銭湯

とにかく古すぎるだろとツッコミたくなるのが、
帝国湯(東京・三ノ輪)
〒116-0014荒川区東日暮里3−22−3


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用

こちらの設備は、昭和初期をそのまま継続して使っていると思われる銭湯で、もはや生きた博物館です。
お湯があまりに熱すぎるので逃げるように出たのですが、もう少しマイルドなら長く堪能したい銭湯でした。


営業時間が短すぎる銭湯
一日の営業時間が実質40分という驚愕の短さなのが、
草津湯(東京・小菅)
〒124-0001 東京都葛飾区小菅1丁目17−3




出典:東京銭湯ホームページ引用

地域の高齢者が遠い銭湯に行くには大変だからということで、1時間を限定に開いているところです。
あくまでも地元の人向けの銭湯なので、外部からお邪魔する際は早くあがる心がけがほしいところです。


接客が神対応過ぎる銭湯
接客が素晴らし過ぎて感銘を受けたのが、
桜湯(横浜・吉野町)
〒232-0033横浜市南区中村町4-287-4


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合引用ホームページ引用


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合引用ホームページ引用


設備自体はそんなに特徴はないなのですが、受付に立たれた女性店主の対応はまさに神対対応。
今まで巡ってきた中で屈指の素晴らしい受付でした。


見晴らしが良すぎる銭湯

眺望がもっとも最高だったのが
準天然光明石温泉(人工)天空の湯(東京・浜松町)
〒105-0022 東京都港区海岸1丁目11−2


出典:アジュール竹芝ホームページ引用


出典:アジュール竹芝ホームページ引用


ホテルの最上階近くにあって、東京タワーや東京湾、レインボーブリッジを一望することができます。
入浴料1000円とやや高めですが、それを払うだけの価値がある場所でした。



まとめ

今年全体を通してみると、新型コロナの影響で通常なら混雑しているところが閑散としていたり、また廃業も相次いだ年となりました。
老舗が次々と消えていくのは大変残念ではありますが、若い人を中心にリニューアル銭湯も多くみられ、変化の兆しを感じる年でもありました。


地域別でみると、個人的に評価を高くしたのが川崎で、東京や横浜と比べても遜色なく、むしろ全体でみた場合は川崎の方が優れているのではないかとさえ感じました。
メディアで登場することが少ない場所ですが、銭湯巡りの際には強くオススメしたい地域であります。


今後、コロナ渦の影響で場合によっては一時的中断もありえるかもしれませんが、少しずつでも新しい銭湯を紹介できたらと思います。
今後とも宜しくお願い致します。






豊川浴泉(東京・雑司が谷)

2020-12-26 06:55:00 | 銭湯
東京・雑司が谷
#豊川浴泉






東京メトロ副都心線
#雑司が谷駅

▲雑司が谷駅。有名なのだと、鬼子母神があるところである




▲池袋と早稲田の間に位置する場所




▲真ん中の囲いの中にはなにがあるのだろう?


▲東急とつながっているので、菊名まで乗り換えなしで一直線で来られる。東急を使ってる身としてはかなり便利


▲今回は、出口3を目指す


▲エスカレーターでのぼると、歴史的な遺構や建築物を紹介したパネルが掲示してある。建物から歴史をなぞれるらしい




▲長いエスカレーターをあがり


▲改札口


▲その改札口を抜けると分かれ道


▲出口3の右側をチョイス




▲まだエスカレーターであがり




▲今度は動く歩道。どんだけ歩くんだ


▲左にエスカレーター


▲ようやく地上に到着。駅が深すぎる


▲出て左に向く


▲しばらく歩くと


▲右にオリジナル弁当がみえてくる


▲そのオリジナル弁当とピンクのマンションの間に入っていき


▲この長い坂道を下っていく










▲お寺を横切り








▲この突き当たりまで来たら左


▲左に向いたところ


▲分かれ道があるが、今度は右側


▲あとは真っ直ぐ進むだけだ


▲ここらへんは酒屋さんが多い






▲道なりに進むと、もう近い




▲ここで見えてくる








▲宮造りの立派な建物


▲日替わりで薬湯もやってるようである


▲夜はこんな感じ




▲到着


入り口前に立つと、お香の匂いが漂ってくる。どうやら室内でお香を焚いているようだ。
中に入って下足箱に靴を預けると、扉を開ければ目の前に小さなロビー。奥に受付のフロントがある。
右のソファでは、年配の男性が座っていて「いらっしゃい!」と覇気のある渋い声で出迎えてくれる。おそらく先代(二代目)の方だろう。
なぜ二代目と分かるかというと、豊川浴泉を紹介した新聞記事が脱衣場に貼られてあって、そこで受付に座る男性が3代目として紹介されていたからだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは2020年4月にリニューアルしたらしくて、入り口からしてとても綺麗だった。
受付の男性は、50代ぐらいで、ほかの銭湯と違ってきちんとした服装をしており、先ほどの2代目の男性ははっぴを着ていた。身だしなみがしっかりしてるところはプロ意識を感じられる。
アメニティは、タオルセットやタオルの販売もあったが、その他には貸しタオルもやっていて、バスタオルが100円。フェイスタオルが50円だった。
脱衣場に向かうと、カレンダーいりますか?と声を掛けてくれた。師走ということで(訪れたのは11月末だったが)カレンダーを配ってるようだ。


男湯は右側で、のれんをくぐると脱衣場はとにかく綺麗。飾り付けは和風を意識したもので、センスも優れている。
業者に頼んだのではなくお店の人の感性で作ったとしたら、中々すごいなと思った。
照明は暖色系で、柔らかい雰囲気。スピーカーからは、ヒーリングミュージックが流されていた。
先ほども書いたように脱衣場ではお香を焚いているので、ほかの銭湯とは一線を画した演出である。
トイレは、縁側(といっても庭があるわけではない)のところ。女湯のところは池があるみたいだが、男なので直接には確認できず。
建物自体はとても古く、天井を見上げると格天井だったりと長い歴史を感じさせる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲リニューアル前の写真


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉を開けて浴室の中に入ると、浴室も当然ながらとても綺麗。
真ん中には島カランがあり、左右にもカランがある。
立ちシャワーは左側で2つ並び、固定とハンドシャワーがあるタイプで、真ん中上にあるハンドルで切り替えることができる。備え付けもあって、サービスがきめ細かい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらもリニューアル前


浴槽は奥にあって、白湯と薬湯に分かれる。
右の白湯がバイブラで、温度は43℃ほどか。その左となりが座湯で、水まくら付きだったが、水まくらは機能していなかった。
そして最後は左にある薬湯で、こちらも温度は43℃ぐらい。
この日はクロモジの湯とあって、クロモジのチップがぎっちり袋につめられて投入されていた。
とくに匂いはなく、見た目もほぼ白湯でお湯の温度もほかとは変わらなかった。


こんな感じで設備自体はそれほど特徴はないけれども、リニューアルしたことで室内はとても綺麗で華やか。
天井は青字に茶色の縁取りで、下側がオレンジや黄色を使われている。
壁絵は古典的な富士山だが、その下には川の流れに沿って扇子が舞っている絵があった。


客層は、やはり高齢者がメインながら中年や若者もちらほら。それと親子連れもいた。


脱衣場には冊子が置いてあり、それを手にとってみると文京区の銭湯を網羅したもので、かなり意欲的な作りだ。情報も多岐にわたって参考になった。










中にはもう廃業してしまった後楽園近くの富士見湯などもあるが、富士見湯は樋口一葉も通ったのではないかという話まで紹介されていた。



文化色が強い地域だと歴史的人物と交流したエピソードなど事欠かないのだろう。
ちなみに豊川浴泉の紹介記事では、四代目(?)の娘さんが登場している。やはり娘さんの意向なども反映されているらしく(お香や飾り付けなど)、そのあたりがほかとは違った理由だったようだ。




親子三代で経営されるということで、伝統と若い感性がともに息づき、清潔感に溢れる素晴らしい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 雑司が谷
経路 坂道を下る
周辺の環境 住宅や飲食店

●空間演出
建物外観 立派な宮造り(初代が大工さんだったようで、吟味した木材が使われているとか)
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 和風の飾り付け
照明 明るく暖かい色

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 綺麗。とにかく綺麗
シャワーの出 若干出の悪いところもあるが、基本的に使いやすい
浴槽の種類 バイブラ、座湯、薬湯
サウナ なし
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ 綺麗
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり(2種類)

◆人
受付 50代の男性
客層 高齢者中心に中年や若者


【案内】
住所
〒112-0015
文京区目白台1−13−1

電話番号
03-3941-7856

アクセス
都電荒川線「早稲田」駅下車、徒歩5分

休日
月曜、金曜
コインシャワー・ランドリーは無休

営業時間
16:00−23:50

※東京銭湯ホームページ転載

おふろの王様海老名店(海老名・かしわ台)

2020-12-22 05:45:00 | スーパー銭湯
海老名・かしわ台
#おふろの王様海老名店






相鉄本線
#かしわ台駅

▲かしわ台駅


▲路線図をみると、こんな感じ。海老名駅の隣にある


▲階段をのぼり




▲改札口


▲改札口を抜けたら左にむかう


▲そのまま進んで



▲横断歩道も渡る


▲横断歩道の先に、おふろの王様の案内がみえる


▲案内に従って右折する


▲しばらく坂道を下ると






▲左に相鉄ローゼンがみえてくる


▲ここは地方のショッピングモールみたいな感じで(実際にここも地方みたいなものだが)、相鉄ローゼンやクリエイトSDなどと駐車場を共有している


▲なのでこのまま駐車場へと入っていく。相鉄ローゼンからだと、右奥におふろの王様がみえる


▲車に気をつけながら歩こう




▲奥まで進み




▲入り口がみえてくる


▲案内板


▲到着


▲対面にはコメダがあった


玄関に入って下足箱に靴を預けようとすると、めんどくさいことにコインリターン式だった。あいにく小銭がないので両替機を探したら、さらにめんどくさいことに券売機で崩してくれとある。
土日の料金が大人950円だから、千円札を投入しても50円しか返ってこない。
この場合は、どうすればいいのだろうか??
今回はタオルも購入したので100円玉が出てきたが、そうでなかったらフロントで両替してもらうしかないだろう。
ここは100円をあらかじめ二枚(脱衣場のロッカーもコインリターン式)用意しておく必要がある。


券売機と下足箱を往復した後に、左にあるフロントに向かうと、受付に立つのは50代ぐらいの女性。べつにもう一人の若い女性も立っていた。
チケットを差し出すと、タオルを出されて、「検温をお願いします」と言われる。
ここの検温器は初めてみるタイプで、戸惑っていると、「おでこを近づけてください」と言われた。
おでこを近づけると(接触させるわけではない)、規定より低い温度だったら「平熱です。お通りください」(だったような記憶)と音声が流れる。
浴室は右側の通路奥だが、前に進むと食事処になっている。その手前に小さな休憩所があって、テレビを取り囲むように長椅子が並ぶ。子ども用の遊技スペースがあったりと、一つひとつはコンパクトだがかなり詰め込んだ印象だ。

 

右側の廊下を歩くと、その廊下手前に散髪屋やマッサージルームが続き、その途中でトイレや飲み物の自販機、最後は寝っ転がれる畳みの休憩所があった。
一番奥に浴室の入り口がある。男湯はその左側。ほかのスーパー銭湯も同様に一番奥に作られているが、通路途中でお金を使わせる仕組みだからだろう。


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場もそんなに広くはなく、またロッカーとロッカーの間は狭いので、後ろの人の服がぶつかってくるなど窮屈感は否めなかった。
右奥には外気に当たることができるスペースがあり、スーパー銭湯で縁側のような場所があるのは珍しい。


奥の浴室扉をあけると、広い浴室が目の前に飛び込んでくる。
ちょうど町田にある同じ系列店のおふろの王様と比べると、1.5倍ほどの広さはあるだろうか。


全体をザッと見渡すと、左側がL字型にカランが並び、右側は同じくL字型に浴槽が並ぶ。
個別に見ていくと手前左には立ちシャワーが2つ。勢いがあって気持ちいい反面、勢いがありすぎるせいか最初は冷たい水が出てくるという難点も。
温度調節も右に回しすぎないでくださいとあるので、場合によっては熱湯になってしまうのかもしれない。


立ちシャワーの奥にはサウナ。
こちらは扉が一つで、開けて中に入るとギッシリ人で詰まっていて座る場所が一つもないので唖然とした。すごい人気だなと思っていると、全員が一心不乱で見てるのは競馬中継で、G1で初めて白毛の馬が優勝したと中継が伝えていた。自分が入ったときはちょうどそうした例外的な時間帯だったのかもしれない。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用
▲コロナ渦とは思えないぐらい肩を寄せ合ってギュウギュウ詰めだった


そのサウナの前(入り口からみて右)に水風呂がある。こちらは階段状になっていて、かなり深めに作られており、そこそこ広め。温度は18℃と標準だ。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用
▲水風呂の裏側に足湯があった


サウナから奥はカランが続き、かなりの数をそろえているので快適。
備え付けは、ボディーシャンプーの他にシャンプーとリンスがちゃんと分かれているのはうれしい。花王製だった。


右の浴槽は、奥側が二列に併設された座湯で、水まくらはしっかり機能していた。一般的な銭湯だと水まくらは大抵壊れているので、管理がガッチリしてるのはさすが大手チェーン店である。
その手前隣がバイブラで、奥に一カ所だけ電気風呂がある。使ってる人がブルブル震えていたので、ちょっと怖くて使えなかった。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用


最後にバイブラ湯の隣が高濃度炭酸泉。
こちらは単に炭酸泉なのではなく、天然温泉に炭酸を加えたものだから、かなり質が高い。炭酸も十分に濃度が高く、常に泡を弾いていた。
こうした合わせ技はスーパー銭湯でもそれほどあるわけではないので、かなりの人気のところだった。実際に自分もここはつい長湯をしてしまった。
白湯は41℃ほど。炭酸泉は39℃ほどだろうか。ほかの施設と変わらない安心できる温度設定である。


ここまでが室内で、二重扉をあけて外に抜けると、露天風呂がある。
この露天風呂も敷地が広く、横長に続いている。
手前右側にスーパー銭湯でお馴染みの壷湯。温泉仕様で、入ってみると塩化物泉の匂いが漂ってくる。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用


奥側に露天風呂が続き、右端にはミストサウナの施設。
入り口がとても低く、おそらく子どもでも屈まないと入れないだろう。
扉を開けると、こちらは二重扉で、とにかく蒸気の多さに閉口した。
真っ白い暗闇状態で、ほかに人がいるのかすら判別不能。元々薄暗いので、恐怖すら感じるほどだった。温度もそれなりに熱く、長くはいられなかった。ただ出入りする人は多かったので、慣れたらクセになる設備なのかもしれない。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用
▲町田のおふろの王様もすごかったので、系列店の特徴か?


露天風呂は左奥からみると、寝ころび湯。ゆるやかな勾配に寝っ転がって、背中の部分にお湯が流れるものであるが、ここはお湯の厚みが薄いので、しばらくしたら肌寒くなった。
寝湯は好きだが、ここはちょっと微妙。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用


その寝湯の手前に、白湯がある。こちらは膝掛けのような石の間に挟まれて入るので、太ってる人は厳しいかも。
併設された形で、ツボ足湯。
スペースはかなり小さく、バリエーションを多くするためにとりあえず作った感がある。真ん中に手すりがあり、その周りを歩くのだが、足下の突起(石ころ)は大したことなさそうと思って入ってみると、かなり痛い。2、3歩あるいて退散した。


そこから隣にあるのが、高い位置に作られた湯船。これは男湯のみそうだ。
手すりのついた階段をのぼると、白湯の湯船になっていて、眺望の良さが売りのようだが、高さが微妙なのでそんなに見晴らしがいいわけでもなかった。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用


ここまでが露天風呂の白湯で、手前側から塩化物泉の天然温泉になる。
最初が掛け流しの湯で、40℃ほどとぬるく、またスペースが狭い。


出典:おふろの王様海老名駅ホームページ引用
▲3人が身を寄せ合って入れる狭さ


隣が、ここで唯一の熱(あつ)湯。温度は42℃ほどで、寒い時期だとこれぐらいなければ湯冷めしてしまうだろう。
その手前側が露天風呂の主浴槽といえる円形の湯船になっている。こちらは大勢が入れるような構造になっているためか、若者の集団が入り浸っていて、自分が滞在していた間は最初から最後まで絶えずおしゃべりをしていた。
最後が足湯。蒸気風呂の隣にあるのだが、端っこにあるためか、これは誰も使っていなかった。


こんな感じで、ほかのスーパー銭湯と比べると基本的な部分は変わらないが、敷地が広いためか人気のあるところだった。
客層は多彩だが、ここではアイランダー系の外国人を初めてみた。ラグビー好きなのでそういう人たちはよく見るのだが、改めて筋力の付き方が全然違うなと妙に感心した。
子ども連れのファミリー層も多く、それと先ほど書いたように若者の集団も。


全体的に管理はしっかりしてるので欠点となるようなところは見あたらず、完成度は高い。駐車場も広く、喫茶店やスーパーが目の前にあって、しかも駅から近いとなれば人気なのも頷ける話だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 かしわ台
経路 西口
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 スーパー銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 
サウナ あり
温度 38~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(円)
備え付け あり

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 多彩


【案内】

住所
〒243-0402 
神奈川県海老名市柏ヶ谷555-1

電話番号
046(236)0268

営業時間
9:00~24:00(最終受付23:00)

※東京銭湯ホームページ転載

柏湯(大久保・東京)

2020-12-19 05:44:00 | 銭湯
大久保・東京
#柏湯







JR中央線
#大久保駅


▲JR中央線の大久保駅。ここからだと新大久保は目と鼻の先だ




▲駅前は飲食店が目立つ




▲階段を降りて、




▲降りたところ


▲改札口を抜けると近くに地図がある


▲柏湯は地図の右あたり


▲外に出ると目の前に横断歩道があり、その奥にココカラファインと名代(なだい)富士そばが見えると思うが、


▲その間の路地に入る


▲しばらくまっすぐ進むと、ナニやらいかがわしい雰囲気が…


▲風俗店やラブホテルを横切り




▲分かれ道は左


▲この狭い道を歩く




▲写真にはうつってないが、人の往来が結構激しい


▲大通りに出たところを右に進む




▲横断歩道も渡り






▲右に地図がみえてくる


▲今はここ




▲右に消防署がみえてきたら


▲左の横断歩道を渡る


▲渡ったら、あとは真っ直ぐ行くだけ


▲もう左にみえてくる




▲なかなか渋い外観


▲年季が入ってると言うべきか…






▲入り口


▲その右側に回ると、こんな階段が


▲かつては地下にサウナがあったようだ






出典:東京銭湯ホームページ引用
▲到着


入り口の階段をのぼると、左側に乾燥機があり、洗濯機が入り口の真横にある。
扉を開けて中に入れば、左側に木札の下足箱。手前はかなり広いロビーが続き、その奥に受付のフロントがあった。
座るのは40代半ばか後半あたりの男性。しっかりした対応である。
貸しタオルを訊ねると有料(50円)ということだったのでお願いすることに。
「シャンプーとか大丈夫ですか?」と聞かれたので「大丈夫です!」とこたえると、「ありますが」ということで、わざわざ小さいボトルタイプのシャンプーとボディーシャンプーを出してもらえた。このときにロッカーの鍵も渡されて、帰りに返す。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は左側で、中に入ると脱衣場も同様に広めに確保されたスペース。造りは縦長だった。
ロビーから感じていたことであるが、独特の匂いがする。むかし母親の実家(新潟にある山奥の田舎)に行ったときに感じた匂いに近いなと思った。おそらく材木の匂いではないかと思うのだが、あるいは別のものだったかもしれない。
とにかく懐かしい感じである。


脱衣場の横には、外スペースにも洗濯機と乾燥機が置いてある。
ほかに扇風機や体重計などがあるが、だいたいそれぐらいか。


浴室の扉をあけると、比較的広めのスペースになっていて、最初に目につくのが壁のモザイク絵。
銭湯は“街の美術館”と呼ばれるが、それを体現するような芸術性の高いモザイク絵である。自分には審美眼の素養はないが、なかなか素敵な絵だと感じた。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


カランは島が2つあって、右の間仕切りにもある。立ちシャワーは左右あり、左側に2つ。右が1つである。
シャワーは古いタイプのヘッドだったが、ちゃんと勢いがあった。
 

浴槽は奥にあってL字型で、左側は手前に延びている。右から深浴槽で、なにもないところと、左に座湯が2つ。
そこで区切られて、左側は浅浴槽で、主にバイブラ。左端っこに一人向けの半身浴の椅子があった。
温度は、深浴槽のところが45℃ぐらい。浅浴槽が44℃ぐらいだろうか。
もしかすると2つとも同じ温度だったかもしれない。


最後が水風呂で、2人ぐらいが入れそうな広さ。温度は18℃前後ぐらいかなと感じた。そんなに冷たいわけではなく、かといってぬるいわけでもなかった。


客層は、ほぼ高齢者で若い人を見かけた記憶はなかったが、ただ客の数はけっこう多い。十数人はいたと思う。


天井はマンション銭湯ということで低めだが、面白いことに真ん中にかけて曲線を描いて低くなる。
外観から想像するように古いところではあるが、汚さは感じさせず、一度リニューアルしてるのか清掃が行き届いているせいか、浴室は新しい印象を受けた。


温度は熱めで慣れてない人はちょっとキツいかもしれないが、慣れてる人なら気持ちよく入れる銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大久保
経路 消防署近くまで行く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古いマンション
壁画・眺望 芸術性のあるタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広め
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、水風呂
サウナ なし
温度 44~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり(個別に貸してもらえた)

◆人
受付 40代の男性
客層 高齢者メイン


【案内】

住所
〒169-0074
新宿区北新宿4−3−7

電話番号
03-3371-4106

アクセス
中央線「大久保」駅下車、徒歩7分

休日
水曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

湊湯(東京・八丁堀)

2020-12-15 06:34:00 | 銭湯
東京・八丁堀
#湊湯








東京メトロ日比谷線
#八丁堀駅


▲路線図をみるとこんな感じ。霞ヶ関と上野の間といったところか






▲目指すはB3


▲地図をみると、右上にある公園近くにある


▲桜川公園方面の階段をのぼる


▲のぼったところに改札口


▲改札口を抜けて左にJR京葉線への通路があるので、そちらに向かう






▲ひたすら進む


▲JR八丁堀駅の改札口を横切り




▲右側の階段をのぼる






▲出たところ


▲右にまわる




▲ちょっと歩くと


▲ここで立ち止まって


▲左折する




▲ここでストップ


▲右折




▲また止まって


▲左を向けば湊湯がみえてくる。白いマンションがそれだ




▲マンション銭湯の中では、かなり幅の狭いマンションである






▲到着


開店5分前に着くと、すでに行列ができていて、ザッと10人ぐらいは並んでいるだろうか。かなり人気のお店のようだ。


定刻キッチリに扉が開くと、人が動き始めるが、まず下足箱のところで流れが止まる。人気はあるけど、それを受け止めるだけのスペースに余裕がないらしい。
しばらく待っていると、なんとか靴を預けることができたが、今度は受付で渋滞。受付は、60代ぐらいの女性が座っていた。しばらく待ったあとで、こういう状況だから挨拶抜きで貸しタオルありますか?と直球で尋ねると、「バスタオルだけならありますが?」と言われ、バスタオルならいいやと思い、横にあった白のフェイスタオル(110円)を手にとってこちらを頂きますと貰った。バスタオルのレンタルも110円らしいのだが、このへんは好みで。
後ろが詰まってるからとにかく早い判断を心がけた。
フロントの横には小さいながらロビーがあり、テレビも頭上に設置してある。
フロント対面にはマッサージチェア。ただし100キロ以下の人のみと書かれてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ここは男女が週替わりらしい


今回の男湯は右側で、のれんをくぐると、今度は脱衣場も行列ができており、たびたび待たされることに閉口してしまう。とにかく全体的に狭い。とくに脱衣場は都内屈指の狭さではないかと思う。
前後にロッカーが並び、3人ずつで合計6人使えばあとは待機。
ここのロッカーは、コインリターン式なので、事前に100円玉を用意する必要がある。


なんとか服を脱いで脱衣場の扉をあけると、妙に薄暗い。デザイナーズ銭湯は暗いところが多いが、ここは一際暗かった。すると常連客ぽい人が、「ひげ剃り(カラン)のところが点灯してないよ。言ってくる」と言って、店主に掛け合い、しばらくしてカランのところが点灯した。元々つけ忘れだったようだ。それでも一般的な銭湯と比べてやや暗めである。


カランは、こんな狭いながら真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランがある。カランはスーパー銭湯のように椅子と桶がすでに用意されていて、シャワーは固定シャワーであるが、最新の設備ということで使いやすい。立ちシャワーは左手前にあって、こちらも最新式。
真ん中の島は3つほどで片面だけ。その奥にジャグジーの円形で3~4人は入れる湯船がある。温度は41℃ほどで、ちょうどいい案配だから気持ちいい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右壁のカランだけ奥まで続き、左側には主浴槽がある。
浴槽は3つに仕切られていて、手前(向かって左)が熱湯で、2人ほどのスペースになっており、温度は45℃ほどとけっこう熱い。
右にあるのが、水風呂。標準的な18℃前後か。
そして真ん中と奥にT字の形で主浴槽。
左隅が電気風呂で、右隅がジェットバスである。
温度はジャグジーとおなじく41℃ぐらいで誰もが入れる温度。
電気風呂にしてもジェットにしても刺激が強くないので、初心者に優しいところである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


通路を奥に進むと、左手にサウナがみえてくる。右は横並びのカランがあり、ここは狭い割にはずいぶんとカランの数を揃えているが、この設計は正解だと思う。
どんな銭湯であれ、湯船にいるよりもカランに座ってる時間のほうが長いので、カランの数は多ければ多いほど動線はスムーズになる。特に狭い銭湯ならなおさらだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じで、湯船に関してはバリエーションは多くなく、どちらかというと最低限を揃えたという感じだが、この狭い敷地をいかに最大限発揮するか考えると仕方ない設計だろう。
むしろこれだけ狭いのにこれだけ客を呼べることに正直驚いた。


建物は全体にシックで、今風である。黒を基調としていて、落ち着いた雰囲気。高級感も漂わせている。
客層は高齢者が目立ったが、若い人や親子も何組かいたので、幅が広い。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは男湯(右)だと見掛けなかったが、似たようなものが通路にあった


ちなみに先ほどの脱衣場では、どうやら常連客の人がシェービングフォームを忘れてたらしく、それを見つけた別の常連客が「このまえ忘れてましたよね!」と話しかけると、言われた高齢者は「いやー、お恥ずかしい」と笑っていたのだが、「それでは失礼します」と言って、言ったそばでまたシェービングフォームを忘れていた。
教えた人は、「また忘れてるよ…」と呆れてたが、自分も忘れ物をしょっちゅうするので気をつけなければと思った。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 八丁堀
経路 海に向かう
周辺の環境 オフィスビルや飲食店

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 近代的
統一感 あり
置物 泡の壁?
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 とにかく狭い
シャワーの出 良い
浴槽の種類 ジャグジー、電気風呂、熱湯、ジェットバス、水風呂
サウナ あり
温度 41℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(110円)
備え付け あり

◆人
受付 60代女性
客層 多彩


【案内】

住所
〒104-0043
中央区湊1−6−2

電話番号
03-3551-0667

アクセス
東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅下車、徒歩7分

休日
土曜

営業時間
15:00−24:30

※東京銭湯ホームページ転載