銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松の湯(千葉・浦安)(閉店)

2021-02-27 07:29:00 | 銭湯
#松の湯
2021年2月28日閉店





東京メトロ東西線
#浦安駅
▲千葉県の浦安

▲路線図はこんな感じ




▲階段を降りて





▲改札口の南口にでる


▲でたところ


▲浦安駅を振り返る


▲右に進むと


▲交番があるので、そっち方面に進む


▲交番の裏側が大通り。この大通りに沿って進むだけだ






▲横断歩道も渡り


▲すき屋を横切り












▲駅から歩いて5分ぐらいのところで到着。このまま海方面に向かえば巨大なネズミたちが棲息するエリアがある


▲薪で沸かしてるようだ








▲古風な看板が歴史を物語っている






▲裏側から見た煙突


▲到着


下足箱に靴を入れて中に入れば、目の前がロビーで、奥側にはなにやら物販かなにかなのか割引の文字が見える。そこでは若い女性が座っていて、「いらっしゃいませ」と挨拶をしてくれた。
フロントは左側で、座るのは70代ぐらいの女性。受付の前には先客の女性が立っており、トレイにはお金が置いたまま。店主の女性がスマートフォンで操作している最中だった。よく分からないシチュエーションである。とりあえず待っていると、店主が電話を掛け始めて、そのときに自分が待っているのに気がついたらしく「普通でいいの?」と聞いてきたので、普通ってなんだと思い、「普通とはなんでしょうか?」と聞き返すと、先客の女性に「(電話が)通じないみたい」と伝えた後で、「入浴だけ?」と聞かれたので、とりあえず「はい」と答えてから、「貸しタオルとかありますか?」と訊ねると、「だから!」と怒られた。
「あわせて550円だけど大丈夫?」と聞かれたあとに「手ぶらタオルなら安いからね」とタオルにミニボトルのシャンプーとコンデショナー、ボディソープまで付けてくれた。破格の安さだ。
東京なら、安いところでも700円は余裕で越えていただろう。
「せっかく買ったから持ち帰ってね」と言われて「はい、ありがとうございます」と言うと「いってらっしゃい」と優しく言ってくれた。
気丈だが人情味溢れる女将さんという感じだった。


▲入り口の横にあった案内に気がつかなかった。こっちが「普通じゃない」コースだ


男湯は右側で、のれんをくぐると一般的な銭湯と同じで、壁沿いをロッカーが並び、真ん中に長いすとテーブルがある。
ドライヤーは当然ながら有料で20円。洗面台は小さなタイプのもので、古い体重計と、設備は最低限しかないという感じだ。


扉をあけて中に入ると、薬湯の匂いが漂ってきた。
カランは島カランが一つと、左右の壁にも並び、シャワーのヘッドは小さな首だけが回る古いタイプ。
かなり使い古されたのか勢いはあるものの、ほとんどのシャワーに拡散の歪みがあった。
そして熱い!
シャワーを浴びているだけですっかり体が火照り、もう湯船に入らなくてもいいんじゃないかと思うほどだった。


ここは元々サウナがあったらしく、室内の右端には緑色のタイルに覆われたサウナが鎮座していたのだが、残念ながら故障中の文字が見える。


浴槽は奥にあって、2つに分かれる。
右が広めに確保された主浴槽で、勢いのあるジェットバスが見えた。
黒を混じらせた濁り気味の赤色をしており、漢方薬湯のじっこうだ。ほかの銭湯と比べてずいぶんと色が重い。
足を入れるとかなり熱く感じた。温度計は見当たらなかったが、おそらく45℃以上と思われる。
ここは入る前から入浴客がずいぶん長湯していたのでそんなに熱くないのかな?と思ったけど、単に客が熱湯に慣れているだけか。やはりカランのお湯が熱いと原則的に浴槽のお湯も熱い。


その左となりにあるのが深浴槽でバイブラ仕様。こちらも温度は同じだった。
壁絵は珍しく、将棋の駒が無数に描かれている。
仕切り壁はよくある田舎の湖畔に西洋風の建物が並ぶタオル絵だ。


ここの銭湯は、2019年に公開されたインディーズ映画「メランコリック」の舞台になった場所で、銭湯のアルバイトを始めた主人公が、この松の湯で夜な夜な殺人事件が起きていることを知るという物語である。
ポスターをみると、ちょうど殺害されてる方が男湯のようだ。


出典:メランコリック公式ホームページ引用




たしかに建物はだいぶ老朽化が目立ち、殺人事件が起きても納得しそうな雰囲気である。なかなかここまでくたびれきった建物は珍しいだろう。
松の湯の公式Facebookによると(SNSをやってたことにびっくり)、松の湯は100年の歴史があり、建物は40年前に建てられたとか。もっと古いかと思ってたが…。


松の湯が閉店するのも、こうした老朽化が原因らしい。
一応建前上は長期休業の形式をとっているが、建て直しを余儀なくされてるとなると財政に余裕のあるところが手を差し伸べない限り再開は難しいだろう。


客層は高齢者がメインだったが、若い人を複数見かけた。帰りも大学生ぐらいの若者とすれ違ったので、日頃から若い客が多いところのようである。
浦安市は銭湯が2つのみで、ここで松の湯が消えてしまったら、あとは1つだけになってしまう。
最後に残った銭湯が、地域すべての客を総取りにできると考えたら大間違いで、銭湯が消えるということは、その地域の銭湯文化が消滅することを意味する。
松の湯が消えてしまうことは、浦安市の同業者にとっても不幸なことだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浦安
経路 夢の国方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 将棋の駒
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 最低限の設備
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェット、バイブラ、薬湯
サウナ なし(壊れたまま)
温度 45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 昔の人らしい接客
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(タオルセットは入浴料込みで550円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】
営業時間・営業期間

15:00~23:00

休業日

なし

電話

047-323-6484

住所

千葉県浦安市猫実4-21-3

交通アクセス

浦安駅より車

駐車場

4台

※ニフティ銭湯ホームページ転載

今更ながら個人的なブログの指針

2021-02-26 07:09:00 | お知らせ

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今更ですが、自分なりのブログの方針を(備忘録もかねて)書いてみたいと思います。


投稿のペース
投稿のペースなのですが、週二回もしくは一回を原則としています。
必ず土曜日に投稿し、ストックがあれば火曜日も投稿するようにしています。
ストックが5個を切ったら、週一ペースにしようかなと思っています(ここ最近は、12~14を維持してます)。
このペースに決めた理由なのですが、自分なりに無理せずブログが続けられることと、曜日を決めることで定期的に見てもらえると分かったからです。


ブログの内容
原則はありのままがポリシーです。
銭湯にまつわるメディア記事を読むと、実際に足を運んでみたら印象が全然違っていた(都合のいいことしか書かれてなかった)なんてことが何度もありました。
あくまでも読んでいただける方が有益になるように、よい点もわるい点も率直に書いていく方針です。


コメントに関して
投稿した記事に関してコメントをいただけると大変うれしいです。
ブログを書くにあたっては批判的な内容も載せていますので、自分も批判される窓口は開かないといけないと思い、無条件に「許可する」を設定しています。
いただいたコメントは必ず返信するようにしています。
ただし、たまに見逃してしまうこともあるので、返信がない場合は単に気がついていないだけと思ってください。
批判されたコメントも含め返信しないことはありません。


テンプレート
現在のところ銭湯の写真を冒頭に示して、駅からの道筋をシークエンスで掲載する形式をとっています。
ちょっとずつですが、テンプレートの形は手探りで変えるようにしています。


目指すところ
特にここまで到達したいというのはないのですが、広く色んな方に読んでいただけたら幸いです。
どんなブログにしても基本は消耗品と考えていて、古くなれば消える運命にあると思っています。
gooブログのアクセスサイトをみると、そのほとんどが直近に更新された記事ばかりです。
ブログに限らずですが、新しいものを作らなくなった時こそ本当の価値が問われるのではないかと思っています。
古くなっても読んでもらえる(古くなったときこそ価値があがる)記事を残せたらと思います。


gooブログに関して
率直にもうしあげて、感謝の気持ちしかありません。自分のブログは多数の写真を掲載するスタイルなので、それが可能なのはgooブログだけです。
しかも無料で使わせて頂いているので、これで文句を言ったらバチが当たるのではないかと思うのですが、やはりちょっとだけ言わせてもらうと、写真を投稿するときになぜか順番が逆さになるときが多すぎる!
しかもスマートフォン本体から写真を削除して、投稿する段階になると削除したはずの写真が表示されます。
おそらくgooブログサイトに保管された写真がアクセスされて表示されるのかもしれませんが、現状に満足しつつも改善の余地がまだあるかな?と言うのが偽らざる心境です。
こうした点が大きく改善されたら、これ以上ない最高のブログが誕生すると思うので、是非ともさらなる飛躍と進化を期待したいと思います。

ーおわりー









HOTランドみどり湯(東京・志茂)

2021-02-23 07:01:00 | 銭湯
東京・志茂
#HOTランド
みどり湯








東京メトロ南北線
#志茂駅

▲人生で初めて降りた志茂駅

▲場所は埼玉の県境である。銭湯巡りをしてなかったら一生縁のないところだっただろう


▲階段をのぼり




▲改札口


▲出た先の地図。写真の右下側のところにみどり湯がある

▲路線図。上に見えるオレンジ色の丸が現在地。ちょうど皇居の真上だ

▲改札口を出て右の2番出口を目指す






▲エスカレーターでのぼり






▲地上に出たところ


▲ひだりに向くとオリジナル弁当がみえるが

▲その左脇の道に入る





▲突き当たりを左

▲この通りは志茂銀座というらしいが、銀座のような華やかさは皆無








▲駅の出口から歩いて2~3分といったところ。かなり駅近なところである


▲綺麗なマンション

▲アットホームな感じの手書き案内



▲到着


入り口に入ると、下足箱のスペースにアルコールが置いてあり、やはりコロナ禍ということで消毒してから中に入ってくださいと案内されている。
アルコールで丹念に手を消毒して中に入ると、最初はロビーの広さに驚いた。
一般的な銭湯にしてはずいぶんと広く、サービスも充実してる。
さすがに昨今のような漫画本はなかったけれども、右側には自販機が並び、その前にはテーブルと椅子。
左は手前がフロントで、そのフロントの奥にも複数のテーブルが並び、頭上にはテレビが設置してあった。
菓子類もフロント前にズラリと並び、お風呂上がりの小腹を満たすにちょうどいい具合だろう。


フロントに座るのは50代ぐらいの女性(ホームページの日記コーナーによるとこの年で59歳の誕生日を迎えたとあったが、50代前半かと思った)。
フロント前に立つと、ちょうどスマートフォンをみてたらしく、咄嗟に仕舞う仕草をみせた。
銭湯の受付といえば、テレビで刑事ドラマの再放送をみてるというイメージが強いのだが、50代ぐらいになるとスマートフォンを見てる方が多いのかもしれない。
「こんにちは。すみません貸しタオルありますか?」と訊ねると、「はい、あります」と感じのよい返事をしてくれる。愛想が良くて柔らかな対応。素晴らしい受付だ。
「470円になります」といわれたので、貸しタオルは無料のようだ。「使い終わったらこちらに戻してください」と丁寧に案内もしてくれる。


今回の男湯は右側(2週間ごとに男女の入れ替えがある)で、男と書かれた青いのれんをくぐると、脱衣場もかなり広めのところである。ただ真ん中の手前側に大きな柱がドーンとあるので、このへんはマンション銭湯ならではの構造だろう。


手前側にロッカーが並び、真ん中には座るテーブルがある。左側には椅子がいくつか用意されていて、ここでも休憩できるようになっていた。
右に洗面台。こちらは化粧水が置いてあった。ドライヤーは有料だが、4分20円とほかと比べて若干長く使える。
全体的にやや古さを感じるが、綺麗に清掃されてる印象。所々に熱帯魚のシールが貼られてあったりと、さりげなく優しい演出がホッコリさせてくれる。


扉を開けて浴室の中に入ると、最初は左右にカランが並ぶ。手前左側に立ちシャワーが2つ。こちらはハンドシャワータイプだったが、とにかくシャワーの勢いが強い。
ちょっと痛いぐらいだが、個人的にはちょうどいい。
カランも左右の幅があって後ろをさほど気にしなくていいので使いやすい。ここのシャワーもかなり勢いがあった。


カランを抜けて右側をみると浴槽が並ぶのだが、普通の銭湯にありがちな複数の湯船を肩寄せ合って並ぶのではなく、一つひとつが独立してるのでビックリ。入った最初の印象は「もうスーパー銭湯じゃん!」だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真はなぜか暗い時に撮影されているが、この日訪れたのは13時ちょっと過ぎたったので、採光窓から直接日射しが注ぎ込んできて、めちゃくちゃ明るかった


カランを抜けてすぐ左側にあるのがジャクジー風呂。円形をしており、真ん中から勢いあるバイブラが吹き出している。温度は42℃ほどか。
そのジャクジー風呂の奥にサウナ。
ここは別料金350円と東京価格だ。若干躊躇させる値段である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右側に目を転じると、右の手前にジェット関連の湯船。手前から座湯、ボディジェット、ハイパージェット(ジェットスリム)と表記されていた。こちらも温度は42℃。
このすぐ横に二重扉があって、露天風呂へと続く扉である。


その通路を隔てた先が主浴槽だ。
手前(向かって右)に電気風呂があり、こちらはかなりマイルド。子どもでも入れるだろう。
真ん中はなにもない白湯で、奥(向かって左)に寝湯が並ぶ。お約束通り水枕は機能していなかったが、こちらも42℃ほど。


その裏側に水風呂がある。
冷水風呂と表記されており、手を入れてみたところ16℃前後だろうか。けっこう冷たいと感じた。こちらは2~3人が入れるスペースである。
この水風呂とサウナの間にも扉がある。


扉を開けて先に進むと、なんと外気専用のスペースだ。広さもちゃんと確保してあり、長いすがポツンとあるだけだが、ゆったりできていい。
細かい点ではあるが、背中のところが木材なので、壁に背中を預けても刺激の強い冷たさはない。
これがタイルだったりすると、背中をつけた際に「ヒャァ~」となるが、木材だとそういうことがなくて安心できる。
ここまで計算されたかどうか分からないけど、こういうところも良かった。


先ほどのジェットバスの前にある二重扉を開けると、先述したとおり露天風呂。露天風呂と先ほどの外気用のスペースも扉で隔ててるだけだから行き来することができる。
露天風呂のところも真ん中に外気用の椅子。室内にあるサウナの前にも椅子がある。長湯好きには打ってつけの銭湯だ。


露天風呂もなかなか凄くて、左右(前後)に一つずつある。
右が岩風呂で、3人ぐらいが入れるスペース。温度はここで唯一の40℃とぬるめ。やはり長湯する人が多かった。
左をみると、こちらはなんと桧風呂と書いてある!と思ったけど、木材は縁の部分だけ。さすがに全部ヒノキは難しかったか。
とはいえ、随所に和風らしさを演出されていて、とても清潔感がある。
肝心の湯船であるが、単なる白湯ではなく、解説には「エプソムソルトバス」と書いてある。初めてみる名前だった。
どうやら15~16世紀にイギリスのエプソムという地域で塩に似た成分(硫酸マグネシウム)が見つかって、それがハリウッド女優のようなセレブリティに美容効果があると人気なのだとか。
温度はそんなに高くないと感じたが、入るとけっこう温まる。そんな気がする程度だが、やはり効果があるのかも(?)


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的にみると、清掃が行き届いていて、とても綺麗。しかもマンション銭湯なのに一般の銭湯と比べると2倍以上も広さがあった。設備も素晴らしくコストパフォーマンスは都内屈指。
全体を通して誉め言葉しか見あたらない素晴らしい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 志茂
経路 駅の裏手側
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 飾り付け
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー(広い!)
脱衣所 広い
シャワーの出 かなり勢いがある
浴槽の種類 ジャクジー、座湯、ボディジェット、ハイパージェット、電気風呂、寝湯、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 あり(複数ある)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者や中高年


【案内】

住所
〒115-0042
北区志茂3−25−9

電話番号
03-5249-1426

アクセス
東京メトロ南北線「志茂」駅下車、徒歩3分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:00−23:00
日曜13:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

三筋湯(東京・田原町)

2021-02-20 06:33:00 | 銭湯
東京・田原町
#三筋湯






東京メトロ銀座線
#田原駅

▲田原町駅






▲今回はエレベーターであがる


▲改札口


▲すぐ横にエレベーター


▲上がったところ

▲ここに出てきた

▲田原町は、浅草と上野に挟まれた場所で(ほぼ浅草みたいなものだが)、問屋街として有名である

▲今ここで、右上に向かう

▲目的地は三筋(みすじ)

▲外に出たら右に進む







▲途中で右手に本山東本願寺がみえる

本山東本願寺を横切る


▲まだ真っ直ぐ歩いて




▲ここでストップ

▲目印は、こちらの洋食器販売店のニイミ。これがなかなか凄い

▲ニイミから左の横断歩道を渡る

▲渡った先からニイミを振り返ると


▲こんな貫禄あるオジサンの顔が。肉眼でみると、めちゃくちゃ大きい

▲右にもニイミビル。什器販売って、こんなにビルが建てられるものなのか?!

▲横断歩道を渡ったら真っ直ぐ進む












▲ここらへんで学校がみえてくる



▲東京のグラウンドは土じゃないのがいかにも都会っぽい

 
▲まだ真っ直ぐ進む

▲大通りに来たら、こちらも渡る




▲ここでストップ


▲右に向いたところ

▲真っ直ぐ歩いて






▲ここで立ち止まり


▲左にむく


▲この辺りから三筋だ




▲左に三筋湯がみえてくる





▲建物に沿って左に曲がると







▲到着

のれんをくぐると古典的な番台のところで、男女が左右に分かれている。男湯は右側だ。




▲こっちが男湯


扉をあけて中に入ると、銭湯特有のいい匂いがする。左に番台があり、座るのは70代ぐらいの細身の女性。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、首を横に振って「貸しタオルはやっていないんですよ」とのこと。たぶんコロナの影響だからだろう。
「80円のタオルならありますが」と言われて、80円? 安すぎるから聞き間違いだろうかと一瞬思ったが、「お願いします」と言うと、入浴料あわせて550円(470+80)だった。とても良心価格である。


脱衣場は、真ん中に島ロッカーがあって、右側にもロッカーがある。ここは常連客用のロッカーなどはないため、私物がロッカーの上に所狭しと置かれてあった。
間仕切りには大きな鏡。古い銭湯の典型的な作りであるが、所々に観葉植物が置かれ、とても家庭的な雰囲気だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは池もあって、金魚や鯉が泳いでいる。だいたい小さいのばかりだが、大きい鯉も数匹いて、そのデカいのが時折クルリと回転してお腹を見せながら優雅に泳いでいた。まるで猫みたいだ。
縁側は狭いけれども、お風呂上がりに体を冷やすのにちょうどいい。息が白くなるほど寒い時期だったが、外気浴がとても気持ちよかった。ただし、外壁が低いので、周囲のマンションから丸見えである。


▲外からみると、こんな感じ


トイレはその縁側の端っこにあるのだが、このトイレはかなり要注意である。
たまたま裸で使用したから助かったのだが、用を足して水を流したところ、水洗の勢いがありすぎるせいで、跳ね返りを浴びてしまった。
これで服を着てたらショックだったかも…。裸だからすぐに洗えて問題なかったが、水を流す際はゆっくりツマミをひねるか、自分みたく裸体で使うことをオススメする。


脱衣場を抜けて浴室の扉をあけると、ものすごい湯気に覆われていた。
天井は高く、湯気抜きもちゃんとあるのだが、どうも冬場はこもってしまうようだ。


カランは島が一つと、左右にもある。
手前右側に立ちシャワー。
備え付けも数多く置いてあるのでうれしい。カランの桶などを置くスペースが広いのもよく考えられている。
右のカランはシャワーがないが、その代わりに池の側面がガラス張りになっているので、目の前に鯉を眺めることができる。ずっと鯉を眺めてる高齢者がいた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲水が綺麗なので水槽にみえるが、まごうなき池である。ここまでしっかりと水質管理をしてることに脱帽。
これだけ見ても、三筋湯がいかに清掃に力を入れてるか分かるだろう


浴槽は奥にあって、実質一つ。
右側が主浴槽でバイブラ仕様。
この浴槽は、まわりを溶岩で取り囲まれており、その岩の上から滴(したた)り落ちてくるのと、下手前からはお湯が湧いてくるような演出になっているので、存分に目を楽しませてくれる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲横から見た図。真ん中は白いライトアップがなされているので眩しい


左は深浴槽で、左側側面にハイパージェットが一つ付いていた。なので、実質一人用という感じか。
お湯は白湯で、温度は43℃と標準。
こういう古い銭湯だと、熱いお湯と思い込んでしまうが、普通の温度だったので拍子抜けした。これぐらいがちょうどいい案配である。


客層は、やはり高齢者が多いけれども、若い人も2~3人みかけた。
あまり会話する姿は見られなかったが、挨拶は交わしていたので地元の顔見知り客が多いようだ。


全体的に清潔感があって、白と薄青を基調としているので爽やかな印象がある。
カランや湯船はシンプルだが、池や溶岩などの演出が面白い。
温度は適切で、とても綺麗。
文句なしの素晴らしい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 田原町
経路 南下
周辺の環境 住宅やオフィスビル

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 池、岩
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ハイパージェット
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ 綺麗
貸しタオル なし(80円)
備え付け あり

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒111-0055
台東区三筋2−13−2

電話番号
03-3851-2683

アクセス
都営浅草線「蔵前」駅下車、徒歩8分

休日
月曜

営業時間
15:00−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

やなぎ湯(東京・東十条)

2021-02-16 06:29:00 | 銭湯
東京・東十条
#やなぎ湯





JR埼京線
#東十条駅
▲東京の北端にある東十条駅




▲右にみえるのは新幹線の高架だ

▲路線図はこんな感じ


▲階段をのぼり




▲改札口


▲南口にでると左に向かう






▲坂道を降りていく



▲どんどん降りていって


▲行列にぶつかる。バス停の行列


▲と思いきや、和菓子屋さんの行列だった。草月という名前のお店で、東京どらやきの御三家の一つとして数えられるものらしい(もう2つが、上野「うさぎや」と浅草「亀十」)


▲そのまま真っ直ぐ進み




▲大通りに出たところ。
左、はす向かい、真っ直ぐと道があるが、どっちを選んでも行ける。ただ、地図でみると左斜めに位置してるので、今回は左斜めの道に進む


▲目の前の横断歩道を渡り


▲左斜めの道を歩く






▲ここを右折する




▲すると、もうみえてくる






▲到着




▲階段かエレベーターであがる


▲下足箱のスペースに券売機があった


▲いろんなメニューがある


券売機でチケットを購入して中に入ると、飲食用のテーブルが並び、その左側奥にフロントがあった。

出典:東京銭湯ホームページ引用

テーブルやフロントにはコロナ対策のために透明シートが張られている。受付に座るのは60代前半ぐらいの女性。
対応はいたって普通だった。
男湯は右側で、のれんをくぐると建物が大きい割に脱衣場はふつうの広さである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここでもロッカーの真ん中に透明シートで区切られていた(どれほど効果があるか分からないけど)。ほかには空気清浄機などもある。
右には洗面台。嬉しいことにドライヤーは無料だ。正面奥には露天風呂があって、窓が開かれていてるので脱衣場から覗くことができる。


浴室の扉をあけると、すぐ右手には立ちシャワーが2つ並ぶ。
左側はカランで、手前壁側と真ん中には島カラン。
島カランの向こう側にはカランがなくて休憩用に座れるようになっていた。
ここはスーパー銭湯のようにあらかじめ椅子と桶は置かれてあるので、運ぶ必要がなくて便利。
特筆すべきはシャワーだろう。いままで巡ってきた中でもっとも使いやすいシャワーだった。ヘッドは古いが湯量が多く、圧力もちょうどいいので浴びてて気持ちよかった。


浴槽は奥にあって、左側が主浴槽となる白湯。かなり広めで、一つの湯船の中に複数の設備が用意してある。
白湯の左側にはハイパージェット、座湯、ボディジェットと並び、その横に電気風呂。電気風呂もバイブラ仕様である。
真ん中から右寄りが浅浴槽で、中央に半身浴用の腰掛けスペース。一番右は浅浴槽のボディジェットだ。
温度計には養生テープで×と貼られてあったが、その上にはラミネートで「41.5度設定で沸かしてます」とある。これは面白い試みだと思った。
ほとんどの銭湯はどのような温度設定で沸かしているのか不透明で、こうした説明文があると安心して入れる。
41.5℃が個人的には一番気持ちよく、体も休まる。スーパー銭湯もほとんどこのあたりなので、万人向けとしては正解の温度なのだろう。
ここまでが白湯で、区切られた隣がシルク(白濁の微細泡)風呂。こちらも温度はおそらく同じ41.5℃ほどだろう。
白湯は最大で10人ほど入れて、シルク風呂は4~5人ほど入れる広さ。
そのシルク風呂の裏側にもカランが並んでいた。


出典:東京銭湯ホームページ引用

右奥は、水風呂。こちらもそこそこ広くて、温度はやはりラミネートで17.5℃(記憶が曖昧で間違ってるかも)と表記されていた。
手を入れると冷たく感じたが、温度だけみるとそんなに冷たくはない。
水風呂の手前側にサウナがある。
中を覗くと、この規模にしては広め。
サウナは別料金350円で、個人的にはやや高めと感じる(ただし、この地域では標準)。警告文には無断で入った場合は1000円徴収しますとあるが、実際に取られた人はいるのだろうか?


ここまでが室内で、あとは先ほど脱衣場に隣接した露天風呂がある。
露天風呂は和風の作りで、屋根が掛けられてあるので、雨の日でも利用することができる。
お湯は嬉しいことに炭酸泉。濃度もスーパー銭湯並みにしっかり確保してある。
浴槽の周りには椅子が並ぶので、外気浴もできて素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用

客層は、主に高齢者だが、ちらほら若い人の姿もあった。
男湯では会話をする姿はほとんどみられなかったが、女湯からは話し声がずっと響いており、なかなか賑やかだった。


室内の色使いはピンク色にペールオレンジ(昔で言う肌色)と白を基本色としており、女性的なおもむき。


設備やイラストをみると少し古い感じがするので、おそらく昭和後期か平成初期あたりに作られたものではないかと思う。ただ、それでもしっかり清潔さを保っており、とても綺麗だった。
設備は一つひとつが素晴らしく、久しぶりに大当たりを引いたという気分だった。銭湯が初めての人には強くオススメしたい銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東十条
経路 東へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ステンドグラス
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 素晴らしい
浴槽の種類 バイブラ、ボディジェット、電気風呂、ハイパージェット、座風呂、水風呂、炭酸泉(露天風呂)
サウナ あり
温度 41.5℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の男女
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒114-0001
北区東十条3−5−15

電話番号
03-3919-0364

アクセス
京浜東北線「東十条」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
14:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載