銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

富士の湯(東京・南千住)

2023-09-30 06:29:00 | 銭湯
#富士の湯




東京メトロ日比谷線
#南千住駅
▲南千住駅

▲南千住は東京の端っこに位置する



▲南改札口をでて


▲出たところ


▲この階段をのぼり


▲真っ直ぐ進む

▲奥のスロープを降りてもいいが、左に階段があるのでそちらを降りる

▲降りたところ

▲真っ直ぐ進み


▲ここでストップ。左折する

▲左折したところ

▲ひたすら直進



▲交差点にさしかかり

▲いちど奥の横断歩道をわたる


▲水素ステーションの看板が目印

▲右の横断歩道をわたる

▲あとは少し歩けば


▲富士の湯がみえてくる


▲ここは整体院もやってるようだ



▲全景


▲到着



下足箱にサンダルを預けて、自動扉を抜けると、右斜めのところにフロントがある。座るのは、白髪の60代半ばぐらいの男性。
「こんにちは。貸しタオルはありますか?」と訊ねると、一瞬、間があったあとに「後ろにあるよ」と言われる。後ろを振り向くと貸しタオルが何枚も積み重なっていた。
「使い終わったらこっち(フロント)に戻してね」と言われる。
千円を出すと「20円ないの?」と聞かれて「すみません。ちょっとなくて」と言うと、少し笑いながら80円と400円玉を渡してくれた。
愛想は決して良くないけど、気取ったところのない下町の親父さんという感じだ。帰りのときは眠っていた。
男湯は左側で、女湯が右側。


のれんをくぐると、古い銭湯のよくある脱衣場という感じで、特にここにしかないようなものはなかったが、昔の雰囲気を今に残している。
真ん中に長椅子が並び、右奥にドレッサー。ここでもブラックウルフという大正製薬のスカルプケア商品が置いてあった。企業案件がこのような古い銭湯にも及んでいることに驚く。
浴室の入り口横には洗濯機が2つ置いてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉をあけると浴室もまたシンプルな作りで、左側に目を転じるとミストサウナがある。その横には水風呂が併設されてあった。古い銭湯にしては設備が充実し、創業当時は先端をいく銭湯だったのではないかと感じた。
そのミストサウナはというと、通常のミストサウナよりもかなり熱く、下の部分から熱気がでてくるのでふくらはぎが痛くなるほどだった。
ミストサウナの隣にある水風呂はかなり小さく、実質ひとり用。詰めれば2人が入れなくはないが、密着することになる。水温はそんなに冷たくなくて、常温だったかもしれない。


カランは島カランと左右の壁にも並ぶが、はじめからシャワーだったわけではなく後付けだった。それぐらい古い時代に創業した銭湯だったのだろう。
そのシャワーはかなり勢いがあり、設備はきちんとしてると感じた。
カランの下部分にあるタイルはオレンジ色で、かなりビビットな色使い。天井や壁は保守的な色だけに、その差し色が鮮やかだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。右にあるのは狭い薬湯で、この日は緑茶の玉露湯だった。カテキンが2倍あることを強調していたが、皮膚からカテキンを吸収するわけではないので、そこを強調する必要があったのかちょっと疑問だった。
温度は45℃ほどで、まずまずの高温。なにも知らずに足を突っ込んだらかなり熱かったのだが、入った手前すぐに抜け出すのは恥ずかしいので我慢して入った。
こちらは座湯仕様にもなっており、勢いのあるジェットが堪能できる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


左のお隣にある主浴槽は白湯で、機能はバイブラのみ。
温度は少し低めになるが、それでも43℃ほどか。一般的な銭湯としては通常の温度と言えるだろう。
壁のところに湧出口があり、勢いよくお湯が流れていた。


壁絵は店名通り富士山の絵が飾られてある。描いたのは早川利光さんで、署名には15年8月とあった。2009年に亡くなっているので、この15年は平成15年(2003年)のことだろう。
となると、ずいぶん古い絵になるが早川さんの絵だからこそ、そのまま残しているのかもしれない。
写実的な富士山でありながら、海の海岸沿いはデフォルメされた絵柄で、そのコンストラストが面白い。
それとたまたまだと思うのだが、窓から差し込む日差しが富士山の頂上に差し掛かるので、まるで富士山の後光のように輝いていた。


客層は完全に高齢者のみ。仲の良い客同士だとずっとしゃべり続けていた。
肩に刺青を入れた人もいたが、帰り支度のときにその人とロッカーでかちあうとずいぶんと丁重に譲ってくれた。


この地域は来る途中で古いビジネスホテルがひしめき合い、山谷と呼ばれるドヤ街であることが分かった。
この近くには湯どんぶり栄湯という有名な銭湯があるが、あちらは現代風にリニューアルしたのに対して富士の湯は昔の姿を今でも残している。
ドヤ街の真ん中にあった銭湯を当時まま体験できるという点においては貴重な銭湯と言えるだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪
経路 住宅街
周辺の環境 住宅、公園

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、座湯、バイブラ
サウナ ミストサウナあり
温度 43~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者のみ


【案内】

住所
〒111-0023
台東区橋場2−21−7

電話番号
03-3876-9530

アクセス
東京メトロ日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分

休日
金曜

営業時間
14:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

神代湯(東京・柴崎)

2023-09-23 07:26:00 | 銭湯
#神代湯





京王井の頭線
#柴崎駅
▲京王線の柴崎駅



▲こちらは調布駅から新宿方面へと進む側のホーム


▲改札口の目の前に木があるのは珍しい

▲北口の改札口を抜けたら直ぐに左折。駅に沿って歩く



▲左にまだ柴崎駅のホームが見えるが、ここで立ち止まって右折する


▲右にまがったところ


▲すると右側に神代湯がみえてくる。徒歩1分といったところか



▲到着


入り口の横にはアルコールスプレーが置いてあり、必ず手を消毒してくださいと書いてあった。ルールに従ってアルコールスプレーを手に吹き付ける。
下足箱にサンダルをあずけて右の扉を抜けると、かなり広めのロビーが目の前にあらわれる。
真ん中には大きなテーブルがあり、奥に小さなテーブルが2つほど。飲食サービスを想定した休憩所の作りだ。本棚には漫画本が並ぶが、コロコロコミックなどどちらかというと小さな子ども向けのラインナップだった。
券売機は入り口の左右に2つ置いてあり、そこで入浴券520円とフェイスタオルの貸しタオル60円のチケットを購入。
大きなフロントの受付には、高校生か大学生ぐらいの若い女性と年輩の女性が座っていた。あくまでも推測になるが孫とおばあちゃんの関係ぽい感じだった。
チケットを出すと下駄箱の鍵を出してくださいと言われたので、鍵を渡して代わりにピンク色のプラスチックタグを渡される。
入り口ののれんは男湯と女湯がピッタリくっついているので、一瞬戸惑ってしまった。
左が男湯で、右が女湯。


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると左の奥に階段があり、それを下ると脱衣場になっている。
浴室の高さを確保するために半地下にした構造なのだろう。東京のマンション銭湯ではよくある作りだ。
脱衣場は少し広めで、なおかつシンプルな形状をしている。非常に清潔感があり、テーマカラーも明確だ。
ただ装飾性が皆無かというとそうでもなくて、一見すると水玉模様にみえた壁紙が菊の花びらの形をしており、のれんの入り口には椿の花が描かれている。間仕切り壁には本物の花が飾られてあった。こうしてみると見事なまでに女性の感性で作られた空間である。
端っこには宇宙船の椅子のようなマッサージチェア(あんま王Ⅳ。アマゾンでは129000円で販売していた)が置いてあった。ドレッサーのドライヤーは有料(3分20円)で、大正製薬の頭皮ケア商品が目に付く。最近はいろんな銭湯で企業案件を見かける。


浴室の扉をあけると、早速目に飛び込んでくるのは、右にある水風呂。ライオンの口から水が出てくる仕掛けで、深さを確保するための上段構えだった。
詰めれば4人程度でいっぱいになるスペースで、水温は20℃ぐらいとそんなに冷たくはなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右に見えるのが水風呂


反対の左側にサウナがある。こちらのサウナは中規模の銭湯にしては少し広めだ。8人ぐらいは入れる広さで、もちろん別途料金が必要。


出典:東京銭湯ホームページ引用


このサウナの前後に立ちシャワーが2つ設置されている。
一つはハンドシャワーで、もう一つが固定シャワー。ともに出は悪くないが、固定シャワーのほうがサウナ利用者専用として作られる感じがした。
カランは真ん中の島カランと右壁の間仕切りに並ぶが、真ん中はほとんど短くて、メインは壁沿いになる。


室内の浴槽は2つに分かれており、まっすぐ先の奥にあるのと、左側に一つずつある。奥にあるのは、薬湯と熱湯。
この日の薬湯はユッカ濁り湯で、白濁になっていた。温度はかなり抑え気味で40℃ぐらいか。誰もが入れる温度だ。
熱湯はというと、42℃ほどと白湯で特徴はなにもなかった。
この熱湯が不思議なのは、もう一つの左側にある湯船と温度がほぼ同じであることである。
通常は熱湯と命名する場合、その銭湯の中では一番熱い湯船であると思うのだが、まったく差別化されていない。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右が薬湯で、左が熱湯


左側にある湯船は、ジェット関連になっており、一列に寝湯、座湯、ハイパージェット、ボディジェットが並ぶ。それと奥の端っこには電気風呂があった。
この電気風呂はほぼ刺激なし。
温度は先ほども書いたように熱湯とおなじ42℃ぐらいと適温だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右手前がジェット関連の湯船で、左に薬湯と熱湯。右奥に浴室の出入りがある


最後は奥の扉に露天風呂の入り口がある。扉を押して中(外?)に入ると小さいながら石作りの浴槽があった。その周りには椅子が並び、外気浴ができるようになっていた。
とはいえ、この露天風呂はほぼ室内と呼べる空間で、半露天にしても、外気を取り込む部分がほとんど見あたらない。露天風呂の温度は40℃ぐらいと、こちらも低かった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体を通してみると、すべて体に優しい温度設定をしていると言えるだろう。
設備は多岐に渡っているが一つひとつが小さいために、小鉢料理の多い食卓といった様相だった。


客層は、高齢者と若者が半々ぐらいと見事に分かれた構成だった。
高齢者同士でも会話はまったく見られず、ここはあまり客同士の交流はなさそうだった。


室内の装飾性はほぼないに等しいが、フグのような飾り物が一つだけポツンとあって、これはなんなんだろと不思議だった。全体は白で統一されていて、浴室も清潔感がしっかりとある。
天井はカラン部分が低いものの、湯船の箇所は高くなっており、湯気抜きはちゃんと機能していた。


駅から文字通り目の前にあるところで利便性がかなり高く、設備は全部揃っていて欠点が見あたらない。ここにしかないような個性はなかったが、誰もが安心して来ることのできる優しい雰囲気の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 柴崎
経路 駅が見えるほどの近さ
周辺の環境 駅前

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、熱湯、寝湯、座湯、ハイパー、ボディジェット、露天風呂
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(60円)
備え付け あり

◆人
受付 10代の女性と70代ぐらい女性
客層 高齢者と若者


【案内】
住所
〒182-0007
調布市菊野台1−13−1

電話番号
042-489-2641

アクセス
京王線「柴崎」駅下車、徒歩1分

休日
水曜 (祝日は翌日休)

営業時間
14:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

辰巳温泉(大阪・長居)

2023-09-16 07:14:00 | 銭湯
#辰巳温泉





大阪メトロ御堂筋線
#長居駅

▲長居駅



▲とりあえず5番出口にでる

▲5番出口を出たところ


▲長居公園(ヤンマースタジアムがあるところ)を背にして、西方面へと歩く。かすうどんの看板が目印

▲まっすぐ歩き

▲JRの高架線の下をくぐる

▲松屋がみえてくるので

▲松屋の奥にある右の路地へと入る

▲路地に入っていったところ


▲あとは道なりに進んでいくだけだ


▲下町らしい雰囲気



▲辰巳温泉の案内がみえてくる

▲道が広くなってきて



▲到着


▲大阪らしさが全面に押し出したパチンコ屋さんのようなド派手さだ

▲ここはオールナイトの銭湯で、14時に開店して、12時に閉店する


▲下足箱の空間。右手に券売機がある


中に入って券売機でチケットを購入していると、なにやら奥の方から若い男性たちの笑い声が響いている。爆笑というか、笑い声を競ってるかのようだ。
扉をあけて中に入ると、左側にフロントがある。そのフロントの前は休憩所なのだが、漫画喫茶のように本棚がびっしりと並べられ、並べ方もただ整然としているのではなくジャングルジムのように入り組んでいる。その隙間に人が座れるような形になっていていた。
フロントの目と鼻の先は寝っ転がれるような形状をしたスペースで、そこに20代ぐらいのタトゥーを入れたやんちゃそうな三人組がフロントに座る若い受付の女性と和気あいあいと談笑をしてるところだった。


20代前半ほどの愛想のいい受付の女性にチケットを渡すと、「貸しタオルは左にある棚で取ってください」と言われる。レンタルタオルは小サイズながら厚手のタオルで、この時点で当たりの銭湯だと思った。
女湯は左側で、男湯は右側。


のれんをくぐって脱衣場に入ると、明るく柔らかな色調に彩られた空間になっており、古い銭湯のカルチャーと現代の感性が融合しているような印象を覚えた。
ロッカーは右側の壁に並ぶが、真ん中と手前にあるロッカーは簡易的な作り。
おそらく右側が昔からあったロッカーで、簡単な作りがリニューアルしたときに新しく調達したものだろう。
露天風呂にあった辰巳温泉新聞なるものによると、2023年7月の時点で1周年を迎えたとあったので、去年あたりに今の経営者に引き継がれたのかもしれない。
入り口近くには現役のベビーベッドが置いてあったりと、客層の広さを感じた。


浴室の扉を開けると、まず驚いたのは装飾性の高さ。外壁などは古い時代に作られた意匠を存分にいかし、一方で今風の施しもふんだんになされていた。
たとえば天井付近には季節を感じられるようにビニール製のスイカが無数に飾ってあり、子ども向けにはいくつものボールが置いてあった(ただし投げないでと注意書きがある)。
壁一面にはラミネートされた広告が張り巡らされ、この時は日本一のスイカパーティーなるものが企画されていた。スイカジュースなども販売しているようで、サービスの充実ぶりと収益確保に対する隙のなさを感じた。


カランは左右にあるが、左側は3つほどで、右側がメインになる。椅子ははじめから並べられていて、低い椅子と高い椅子とあるが、鏡の位置がかなり低いので鏡を使うなら低いほうがお勧め。
シャワーはプッシュ式で、一定時間で止まるもの。見た目はけっこう古い型式なので、いまのスーパー銭湯がプッシュ式であることを考えると、改めて大阪は時代の先を進んでいたんだなと感じる。 


出典:辰巳温泉ホームページ引用


浴槽は主浴槽が真ん中に鎮座し、手前が深浴槽で、奥が浅浴槽になっている。
浅浴槽のほうは、座湯と電気風呂が並んでいた。



出典:辰巳温泉ホームページ引用
▲こちらは女湯。浴室全体の配色のバランスがすごくおしゃれ


お湯に入ってる人を見ると熱そうにしていたので、大阪で熱湯?と少し疑問に思いながら足を突っ込んだら、想像以上に熱くてアチっ!と叫びそうになった。
45℃まではいかないけど、それぐらいに感じる熱さ。
最近は熱さにめっきり弱くなってしまったので、慣れるまで時間を要した。 


主浴槽の奥には水風呂があり、こちらはかなりキンキンに冷えていて16℃ぐらいはあったように感じた。
その水風呂の右側には半時計回りに曲がる階段があり、こちらに進むと中二階ぐらいの高さにサウナがある。
サウナは追加料金が100円とかなりリーズナブルだった。


出典:辰巳温泉ホームページ引用
▲キンキンに冷えた水風呂


最後に水風呂の左側をみると、小さいながら露天風呂がある。ここは薬湯で赤い色をしていたがなんの薬湯か解説がなくて匂いも微妙に薬品臭かった。
さらに露呈風呂の半分近くをウンコ(いわゆる巻きグソ)の小さなビニール人形が浮かんでいた。こんなところにも茶目っ気と攻めた遊び心がある。
温度は低めで40℃ぐらいなので、これなら誰でも入れるだろう。狭いので浅いのかと思ったら予想よりも深かった。一見すると1人用に見えたが、2人は余裕で入れる。


客層はこうした若者向けの銭湯という感じなのだが、実際は年輩者が大半を占めていた。このあたりに熱いお湯の理由があるのかもしれない。お店は古い常連客の嗜好を尊重し、また伝統の継承の意味もあって残したのかもしれない。


一方で新しい経営者に引き継がれたということで、ポップで洗練された時代の感性と変化を先取りした様子が伺え、とくに細部への気遣いなどは感心する点が多かった。
たとえばシャンプーなどの備え付けは通常だとポンプが置いてあるが、ここでは詰め替えの袋を逆さまにぶら下げられ、先端をプッシュすると使用分だけ出る仕組みになっていた。こうした効率性の追求が随所に感じられた。
そしてなによりも入浴客を楽しませるために様々な仕掛けを施しているところ。真面目にふざけてる姿は大阪の魅力を感じさせてくれる。
現状に満足することなくさらなる工夫を追求するなど、新しい銭湯を考えるうえで刮目すべき銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 長居
経路 西の住宅地を歩く
周辺の環境 住宅地

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ビニールスイカの飾り付け
統一感 あり
置物 ボールやうんこ
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、電気風呂、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 40~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 若者から高齢者まで


【案内】

料金
高校生以上490円 中学生350円 小学生以上200円 未就学児60円
サウナ100円

貸しバスタオル150円 貸しフェイスタオル50円

カード利用

電子決済
可(QR決済も利用可)

営業時間・営業期間
昼14:00〜翌日12:00

休業日
木曜日

電話
06-6654-3953

住所
大阪府大阪市住吉区大領5-10-11

交通アクセス
国道479号経由

※ニフティ温泉ホームページ転載

羽田空港を生み出した神社ー穴守稲荷神社②

2023-09-13 08:27:00 | 日記





今回は穴守稲荷神社が羽田空港に残してきた大鳥居の運命を辿りたいと思います。
大鳥居はアメリカの進駐軍でも手を焼いて引き抜くことができず、しばらくのあいだ羽田空港の駐車場に放置されていましたが、いよいよ国際空港の拡張工事に伴い1999年に取り除かれると、羽田空港の駐車場から800メートルほど先の多摩川のほとりへと引っ越しをしました。

▲最寄り駅は天空橋駅になります

▲モノレールの天空橋駅には鳥居の絵が描かれています

▲周辺の全体図です。上に見えるのは海ではなく多摩川です。その左方向に東京湾があります

▲下が現在地

▲目的地へ行くには、海老取川に沿って多摩川方面へと歩くだけです

▲鳥居は航空入口バス停近くにあります


▲これが海老取川

▲ちなみに反対方面に進むと


▲羽田空港の敷地があり、飛行機を間近にみることができます

▲海老取川沿いを歩きます

▲いまは大規模な工事を始めたばかりらしく、周辺はなにもなくて殺風景でした

▲弁天橋に到着

▲この弁天橋の奥に鳥居がみえてきます


▲海老取川を振り返ります

▲ここは海老取川と多摩川が合流する地点でもあります



▲足元には記念碑があります

▲強制退去から50年の節目に当時住んでいた人たちが集まった集合写真です。この時はまだ移設する前で、羽田空港の駐車場で撮影しています。撮影時は平成5年ということで、写っている方の大半は鬼籍に入ったと思われます

▲この鳥居は戦禍に翻弄された経緯があるためか平和の文字が掲げられています


▲羽田という名前の由来は「島の形が鳥の両翼に似てるからという説」が有力なんだとか。空港を設置するにあたってこれ以上ないピッタリな地名です


▲そして海老取川と多摩川の合流する端っこには謎の建造物が…

▲これはなにかと言いますと、五十間鼻無縁仏像と呼ばれるものです



▲近くにやってきました。目の前にみえるのは多摩川で、その奥は東京湾になります。海と川の境です

▲関東大震災や太平洋戦争の時は火災から逃れるために海に飛び込んで水死した方たちがこの周辺で多くみつかったそうです

▲無縁仏の方たちを弔うために周辺の住人たちがお金を出し合って作ったのがこちらの仏堂です



▲とても静かな場所で、ただ川を眺めている人たちがいる場所でした

▲周辺は高い建物がなく、東京湾から上る初日の出はとても美しく見えるそうです














































武蔵湯(東京・小岩)

2023-09-09 06:57:00 | 銭湯
#武蔵湯




JR総武線
#小岩駅
▲小岩駅




▲改札口

▲改札口を抜けたら


▲右の北口に進む

▲北口を出たら左の線路沿いをひたすら歩くだけだ


▲左に総武線の線路がみえる。新中川(スカイツリーがある)方面にむかう




▲ここでストップ。右の道を歩く

▲そのまま歩くと

▲すこし右側に武蔵湯がみえてくる


▲ふるいタイル絵などが飾ってあった


▲足元には鬼瓦


▲到着


狭い下足箱にサンダルを入れて奥に進むと、右側にフロントがある。
座るのは真っ黒に日焼けした60代ぐらいの親しみやすい感じの男性。
「いらっしゃい」と挨拶をしてくれて、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「無償と有償がありますが?」と聞かれたので無償をお願いすることに。
「使い終わったら畳んで返してくださいね」と言われる。
帰りのときは相好を崩して、「おやすみなさい」(まだ日の明るい17時のときだった)と言ってくれた。
男湯は右側で、女湯は左側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると、もう一つののれんはずいぶんと年季の入ったもので、それを抜けると脱衣場になっている。
あとで調べると2016年にリニューアルしたところらしく、中はかなり新しくて綺麗だった。
スペース自体はそんなに広くなくて、左右の壁にロッカーが並ぶのと、ドレッサーが右端にあるぐらい。
ドレッサーは有料ドライヤーにウェットティッシュが置いてあった。
脱衣場の手前側には扉があって、かなり小さなスペースなのだが、そこに長いすと古いマッサージチェアがある。相当な年代物なので、ここの銭湯自体がかなり歴史の古い銭湯だと分かる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、かなりシンプルな浴室だった。また、少し狭い。
真ん中に島カランがあり、数は4つで、右壁のカランは3つ、左壁は6つと、合計で17個だった。
それに対して入浴客は常時10人以上は入っているので、どんな時もほとんどカランが埋まっている状態だった。
シャワーなどはリニューアルしたばかりとあってかかなり勢いがあり、とても使いやすくて快適。
備え付けのボディーシャンプーで体を洗っていたら、いつまでも落ちない感覚だったので、軟水を使っているのかも。
カランの上には物が置けるように台座が用意されていて、タオルや私物を置くのに便利だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴槽はまた潔いほどシンプルで、メインとなる湯船は左にあり、その主浴槽の右側がバイブラ、左が座湯とハイパージェットが並ぶ。温度は39~40℃ほどと、一般的な銭湯と比べるとかなりぬるめ。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯の浴槽。手前が主浴槽


一方で、その右隣に縦長の湯船は熱湯になっており、こちらは一気に温度があがる。
最初は誰も入ってなくて、どれぐらいなのか足を入れたら思いの外熱く、46~47℃はあるぐらいの熱さだった。まったく入ってなかったわけではないが、それでも長い人で30秒もたたずに抜けていた。よほど熱湯好きではない限りちょっと敬遠してしまう温度だ。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは男湯の熱湯


壁絵は、雪をかぶった山脈が無数に並び、下のほうには海が描かれている。その海の波間に江戸川区のマスコットキャラクターであるお湯の富士が描かれていた。描いたのは田中みずきさん。田中さんは遊び心ある絵が多い。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層はほぼ高齢者だが、一部で20代や30代ぐらいの人もいた。全身に刺青を入れた人も見かけたが、やはりそういう人は高齢者ばかり。
現在は若者のヤクザ離れが顕著らしく、平均年齢は50代半ばという。そのことは銭湯に入っていても実感する。
いまの若い人で全身に刺青を入れてる人はまず見たことがない。


建物自体はかなり古くて、下地部分はすこし老朽化を残していたが、ペンキはきちんと塗り直していたりタイルも綺麗で、ほぼ新しいものだった。
一方で設備は非常に昔ながらのシンプルさを貫き、このへんは評価が分かれるかもしれないが中普請しながら昔のスタイルを堅持した銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小岩
経路 線路沿い
周辺の環境 住宅や販売店

●空間演出
建物外観 古風
壁画・眺望 山岳地帯
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、ハイパージェット、熱湯
サウナ なし
温度 39~47℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒133-0057
江戸川区西小岩1−6−16

電話番号
03-3673-4126

アクセス総武線「小岩」駅下車、徒歩5分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
14:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載