銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

万福湯(東京・大崎広小路)

2018-05-26 06:58:19 | 銭湯
東急東横線の池上線で終点の五反田駅一つ手前にある大崎広小路という駅を降りると、歩いて1分も掛からないところに万福湯がある。
駅近でアクセスが非常便利な上に広めの銭湯となっており、女性店主の働きぶりも真面目と、かなり「当たり」な銭湯だった。




▲大崎広小路駅下車。名前は知っていたが、初めて降りたった


▲改札口を出て右側(この時点で万福湯が写っているのに気がついていない)


▲そして写真を二枚目撮ったところで、万福湯を発見。あまりの近さに驚いた


▲典型的なビル銭(もしくはマンション?)


▲万福湯から大崎広小路駅を振り返る。道路を横切ってるのが線路。本当に目と鼻の先だ


▲ビル銭だけど、古風な雰囲気の銭湯だった


のれんをくぐると、狭いスペースの下足箱。下足箱も古くてガタついているので、この時点であまり期待できないかもと予感するが、その予感はいい意味で裏切られる。


右側の男湯の扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのがかなり広い脱衣場。横長で中堅のスーパー銭湯並かそれ以上の広さかもしれない。
受付は番台。囲いに覆われており、まわると40代ぐらいの女性が座っていた。
貸しタオルはないので、手ぶらセットの安い方(140円)を購入。近くのガラスケースに入っているので、自分で開けてくださいと言われる。高い方は210円。


脱衣場は先述した通り、横長で広いのだが、ロッカーはこじんまりとした島ロッカーが点在している印象である。
真ん中には緑色の台に乗ったテレビがあり、その前にテーブルと椅子が並ぶ。それとテーブルにはウェットティッシュや綿棒もある。特に綿棒があるのはお風呂上がりに嬉しい。
一番右端には扇風機。それと左奥にはデジタル式の体重計。無駄に古風にこだわってないところにかえって好感がもてた。


広いので浴室の入り口は2つあるが、左の方から入る。入ると浴室も脱衣場同様に広く、なかなかこれほど広いところはないなと感じる。
それと島カランは3つ。その数からしても広さが実感できる。
ただし、シャワーのヘッドがついているのは真ん中と左右の壁のカランのみ。それ以外の2つの島カランは蛇口だけである。
それと手前側の左右端っこには立ちシャワー。カーテンがついているが、そのカーテンは短いために中途半端にしか覆われない。
それと手ぶらセットにはシャンプー類がついているが、浴室には備え付けもある。


浴槽は、奥にあってシンプルである。
右側の主浴槽がほとんどを占めていて、マイクロバイブラと2つのジェットバス。赤外線があるが、それぐらい。
左の隅っこに深浴槽であつゆ。
主浴槽の方が41℃ほどで、深浴槽の方は、おそらく43℃ほどだろう。
こういう古い銭湯になると熱めのところが多いが、ここは適温である。


それと浴槽に入ると、浴室の天井が緩やかなカーブを沿っていて、色彩豊かなストライプが描かれている。
脱衣場にいたときは気が付かなかったが、滝の写真が飾ってあった(たぶんナイアガラの滝)。ここは浴槽に入ることで気づくことの多い銭湯である。
それと浴槽の絵はタイル絵で海と崖に灯台と赤い屋根の建物。カモメが優雅に飛んでいた。
さらに上にはヤシの木の写真が続いている。もっぱら南国あたりをイメージした作りなのだろうか?


入浴中はほとんど客がおらず、常時3~4人ほど。
広い上に客が少ないので、まったく気兼ねすることなく湯船に浸かることができた。しかも温度がそれほど高くないので長湯にもってこいである。
天井はビル銭にしては高く広いためか音がよく響く。それと客同士の会話がまったく聞こえてこないので、それもあったのかもしれない。


入浴中は、受付の女性が定期的に見回りにきていて、テキパキと動いていた。受付の対応も良かったし、総じて満足度の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大崎広小路
経路 目の前にある
周辺の環境 飲食店
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 海やヤシの木、ナイアガラの滝
統一感 微妙
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場の真ん中
脱衣所 とても広い。
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 マイクロバイブラ、ジェット、赤外線
サウナ なし
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル なし
備え付け あり
◆人
受付 40代半ばぐらいの女性
客層 中高年者


【案内】

住所
〒141-0032
品川区大崎4−2−3

電話番号
03-3491-2409

アクセス
東急池上線「大崎広小路」駅下車、徒歩1分

休日
月曜

営業時間
15:30−24:00
入店は23:30まで

※東京銭湯ホームページ転載

亀の湯(座間・小田急相模原)

2018-05-19 07:44:02 | 銭湯
普段は駅から出発するのだが、今回は変則的に最近オープンしたイオンモール座間を寄って座間市にある亀の湯を訪れた。
古い銭湯で独自の工夫を感じつつも、汚さが目立つ銭湯だった。



▲小田急南林間駅下車




▲バスでイオンモール座間まで


▲イオンモール座間到着




▲土日とあって非常に混雑していた。最近のモールは案内掲示板がほぼタッチパネルと進化を感じさせた


▲そしていよいよ、ここから亀の湯に向けて出発


▲上の写真から左を向いた画像。こっちが南林間方面で


▲さらに左側を向くと小田急相模原方面。この先に亀の湯がある


▲当面は横断歩道を渡ってまっすぐ進むのみ










▲途中でマフラーのような首輪をした猫を発見
 


▲突き当たりを右に進む


▲右に曲がったところ


▲すぐ左折


▲またまっすぐ進み




▲先の十字路を右折


▲曲がったところ






▲この路上を左折


▲あとはまっすぐ行った先に亀の湯がある












▲到着






▲帰りに撮影した遠景


今まで座間市はほとんど来る機会がなかったのだが、歩いてみるとなんとなく昭和の暗さを引きずってるような街だと感じた。


そして今回訪れたのは亀の湯であるが、外観からしてかなり黒ずんでおり、安部公房の世界を体現したような雰囲気である。
入り口に入ると左右に扉と小さな下足箱があり、扉のガラス越しからはのれんが見える。左側を覗くと女の文字が見えたので右側の扉を開けたのだが、受付は番台ではなくフロント。
扉は別段どちらから入ろうが問題なかった。


フロントのあるスペースは休憩所もかねており、そこそこの広さがある。入り口側にテレビと椅子が3脚ほど。ちょうどフロントを背にする形だ。
そして奥にあるフロントは40代前半ぐらいのふっくらとした女性が座っていた。愛想は別段いいわけではなかったが、すごく真面目な対応である。
貸しタオルをお願いすると、「小さなタオルは無料になります」「返却の際はしぼってこちらに戻してください」と言われる。それと貸しタオルを受け取る際は、入浴マナーについて書かれた小さな紙を渡された。


右側にある男湯ののれんをくぐると手前側右にトイレ。奥と右壁にロッカーが並ぶ。それと真ん中には長いすが2脚。左奥が浴室への出入り口だ。
壁は無機質ながらレンガの壁紙を使っている。しかし所々剥がれていて、その安っぽさと劣化感が否めない。それとなんともいえない暗い雰囲気。
浴室出入り口の左右に洗面台と体重計がある。


浴室に入ると、なかなか凄い汚れっぷりだ。コンクリート剥き出しのような天井と壁は黒ずんだカビのようなものがビッシリ張り付いており、その黒ずみの侵略は壁絵にも及んでいる。
床下のタイルも同様で目地は黒ずみ、本来の白さや輝きはほぼ失われていた。


設備は、真ん中にカランがあって、左側には立ちシャワーが4つ並んでいる。右側にもカラン。
それと奥左にはサウナ。サウナは無料である。一応、使用する際は声を掛けて欲しいと掲示物が張ってあった(こういうルールなら、受付の時点で教えてほしかったが…)。
それと右側に浅浴槽と深浴槽。
浅浴槽はジェットが2つついており、左の深浴槽はバイブラ。
浅浴槽がゆるゆで、深浴槽があつゆである。


エチケットの紙を渡されたのでしっかりシャワーで体を洗い流して、いざ浅浴槽の方へ。足を入れた瞬間から結構熱いと感じる。まったくぬるくない「ぬるゆ」のパターンだ。温度計を確認すると16℃だったので完全に壊れていて肌感覚で推測するしかないが、45℃前後の感覚はあった。
さらにあつゆの方に入るが、ゆるゆに慣れてしまえばそんなに変わらない感じである。それでも47℃前後か。
お湯が足りなくなったら水で埋めるのではなく声を掛けてくださいと書いてあった。
色々と注意書きの目立つ銭湯である。


客層はほぼ高齢者。地元の人たちばかりだろう。常時5人ほどがいたので閑散としてる印象はなかった。
それと残念だったのが貸しタオルである。非常に臭かった。おそらく生乾きのまま畳んでしまったたのだろう。これで拭いたのではせっかく洗った体も意味がなくなってしまう。体を乾かすために使った扇風機も埃が被ってたりと、とにかく徹底して清潔感のない銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田急相模原(今回はイオンモール座間から出発)
経路 住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街か畑
●空間演出
建物外観 コンクリート造り
壁画・眺望 西伊豆から富士山を眺める
統一感 ちょっと変わった雰囲気
置物 なし
照明 薄暗い
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 そこそこ広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 浅湯のジェットでぬるゆと、深浴槽でバイブラのあつゆ
サウナ 
温度 45℃、47℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 真面目
清潔さ かなり汚い
貸しタオル あり(臭い)
備え付け なし
◆人
受付 40代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒228-0001 
座間市相模が丘3-67-10

電話
046-254-7654

営業時間
15:30〜23:30

定休日
毎週火曜日

※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

羽衣湯(東京・新宿)

2018-05-12 07:21:14 | 銭湯
JR新宿駅から歩いて20分ほどのところに羽衣湯がある。住所は渋谷区だが、実質新宿の銭湯といえるだろう。近くでは東京都庁を仰ぎ見ることができ、足元は密集した古い住宅街と、そのコントラストが美しい。
そして「都市の空気は自由にする」というが、都市部の特徴をより体現してるのが羽衣湯といえるかもしれない。
同性愛者の溜まり場として有名なこの銭湯は、事実上の店も公認のLGBTが集う銭湯であり、入り口前ではテレビ撮影をしていたりと、いかにも都心にしか見られない風景を見ることができる銭湯だった。



▲新宿駅


▲構内を通っていき













▲西口にでる 


▲最初に目指すのは、モード学園コクーンタワー。学校法人が所有するビルとしては日本で一番高いビルである








 


▲迷いながらなんとか到着。右側にコクーンタワーがみえる


▲そこから都庁方面へと歩く



















▲左側に都庁がみえてくる


▲さらにドンドン進んでいく














▲横断歩道をわたると右側


▲右にわたったところ


▲すぐ左に曲がり


▲古くて大きな産婦人科がみえる


▲そのまま曲がりくねった癖のある道路を進む。ここから住宅街だ






▲分かれ道は右側










▲密集した住宅街のところに突如として大通りに出る。その通りの右側


▲そして左側に羽衣湯。やっと到着。迷ったのでだいぶ歩いてしまったが、普通に歩けば20分ぐらいだったかもしれない


外見は立派なビル銭湯。
入り口に入ると、下足箱は普通なのだが、左側の入り口をみると奥には圧倒されるほどの漫画本が並んでいる。ここは漫画喫茶か?!と錯覚するほど…とまではいかないまでも、一般の銭湯でこれほど揃えてるところはないのではないか?

出典:東京銭湯ホームページ引用

自動扉を開けると、右側にフロントがある。フロントの前に立つと後ろに商品の置かれた棚がすぐ近くに並んでいる。すぐに商品を手にとってフロントに渡せる配慮だろう。

出典:東京銭湯ホームページ引用

棚にはアメニティのほかに菓子類やアルコールのおつまみになるようなものも揃っており、つい色々と眺めてしまった。
それとフロント前の休憩所は広めにスペースを割いており、テーブルがいくつかある。その時は妙齢の女性グループが楽しそうに話していた。


フロントの受付に座るのは60代ぐらいの女性。愛想はないもののしっかり仕事をする女性という印象を覚えた。
貸しタオル(20円)をかりて、下足箱のカギを渡し、代わりにロッカーのカギを受け取る。
この日の男湯は左側で桜湯と命名されていた。
それとここの銭湯はフロントに入るときの自動扉にラミネートの掲示物が張ってあり、「LGBTの方たちはルールを守ってください」とあった。具体的な内容は書いてなかったものの、いわゆる「ハッテン場」にするなということだろう。
これについては浴室にも注意書きがあるのだが、内容は入り口と違って「愛」のあるものだった(あとで詳述)。


さて、そんな感じで今まで感じたことのない不安と緊張感をもってのれんをくぐるのだが、そんな気持ちを払拭するように脱衣場は開放感ある広くて清潔なところだった。
フロント前の色彩感ある賑やかな雰囲気とは一転して落ち着きと調和のとれた空間である。
左側にロッカーが並び、手前真ん中にちょっとした島ロッカー。あてがわれたのはその島ロッカーだった。
それと真ん中付近に椅子が並び、テレビが置いてある。

出典:東京銭湯ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用

そして面白いのだが、普通は脱衣場から浴室を眺めるとだいたい全体像がぼんやりとみえてくるのに、ここは何もみえない。
どうなってるんだ?と思いながら扉を開けると、まず目の前に見えるのが洗濯機。いきなり洗濯機である。そして右側に洗面台。脱衣場にもあったじゃないかと思うのだが、左側に階段。なんと脱衣場を抜けると上にあがるのである。どうりでこれだけ脱衣場が広いわけであると納得。同じ階に休憩所、脱衣場、浴室を作ってしまうと、どうしてもどちらかが割を食ってしまう。移動が面倒ではあるが、こうした贅沢な空間を用意するには仕方のない作りだろう。
そして、無機質でやや生臭く幅広い階段をのぼると、浴室に出る。
出て右側のところはサウナ利用者の休憩スペース。ここもけっこう広い。
そして目の前に立ちシャワーが3つある。左側はす向かいに見えるのが深浴槽。複雑な段差の作りで、手前側に手すりなどがついており、あと奥に電気風呂。温度計はデジタル式で42.5とコンマまで表示。


浴室は外の写真を見ての通り円形になっていて、その円形が男女で分かれているので、男湯も女湯も半円形である。そのため右の壁面に並ぶカランは湾曲に沿って続く。そして浴槽は左側に沿って設置されている。

出典:東京銭湯ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用


さらに奥の方に行くほど段差が高くなっていく仕組みだ。浴室のスペースはそれほど広くないのだが立体的で複雑なために飽きさせない。
深浴槽の上(奥)にはサウナ。その隣には水風呂がある。温度は21℃ほどとぬるめ。そのサウナと水風呂の間に細い通路があり、通路の先が露天風呂となっている。ただ露天風呂はかなり小さい。無理して作った感は否めないが、外気浴好きの自分としてはありがたい。
それと露天風呂入り口には、菅傘が掛けてあった。なにを意図してなのか?
そこのベンチで休憩していると、フロント前の扉に張ってあったものと同じ掲示物(注意書き)を発見。しかしその内容はLGBTの人たちに注意を促すものではなく、むしろLGBTの人たちを守るための内容だった。つまりLGBTの人たちを支援する団体、組織、企業、個人を否定する行動、発言を慎んでくださいといった文面だった。
ここの銭湯はそれだけLGBTの人たち(だいたいゲイの人たちだと思う)が多いのだろう。
客に多いからというのもあるだろうけど、個人的には店側のこうした対応には愛のようなものを感じた。常識的なルールはきちんと守ってもらうけど、そうであればちゃんと受け入れてあげようという姿勢を感じたからだ。


そして露天風呂を出ると、水風呂の上がジェットバスコーナーの浴槽。手前が座湯で、真ん中が謎のくねったジェット。色んな使い道がありそうだが、どう使っていいのか分からなかった。そして奥が寝湯で下からのジェットで誰でも浮くことができると説明してあるのだが、コツがいるのか自分は浮くことができなかった。ちなみに体重は64キロなのでそんなに重いほうではないと思うが…。あと水まくらがあったけど機能していなかった。


天井はビル銭とあって高くはないが、青色で側面はピンク。なんともいえない中性的な色使いだ。左にある建物の中心部分はガラスのブロックで積み上げられており、古風な雰囲気を漂わせている。
カランはすべてハンドシャワーで温度調節のできるタイプ。スーパー銭湯と同じである。あと勢いが強くて使い勝手がよい。設備の見た目はちょっと古いかもしれないけど機能面の不満は一切なかった。
客層は、やはり高齢者がメインであるが若者の割合もけっこう高い。それとお父さんと4~5歳の女の子の親子を二組みた。二組同時は珍しい。客層の幅広さを実感した。
それとLGBT(いわゆるゲイ)の人たちに関しては、たしかにそれっぽいのかな?と思う人もいた。
自分が深浴槽につかっていると目の前の対面に座って足を広げて陰部が見えるような格好をしていたり、じっとこちらを伺う若い人もいたのだが(それぞれ別人)、その人たちがそうだったかどうかは分からない。


そして浴室を後にして銭湯の入り口を出ると、どういうわけかテレビ関係者らしき人がビデオを構えており、その前には高齢の女性三人組が立っていた。
通り過ぎただけなのだが、聞こえてきたのは「こちらに入浴券10枚綴りがあって差し上げます。ただし、お家についていってもいいですか?」というやり取りだった。
女性たちはそう言われて戸惑い、「あなたのうちならいいんじゃない?」とお互いに推薦しあっていたが、その後どうなったかはわからない。
しかしこんなところもやっぱり東京だなあと思い、都心らしさを堪能した銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西新宿5丁目(今回はJR新宿駅から)
経路 モード学園コクーンタワーを経由して都庁を横切り、住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい
★設備
休憩所 漫画本やおつまみ、飲み物が充実してる
脱衣所 広くて清潔
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 深浴槽、露天、水風呂、ボディジェット、寝湯
サウナ あり
温度 42.5℃、41.5℃、40.2℃
棚 あり
男女入れ替え あり
■サービス
接客 まじめ
清潔さ 場所によってまちまち。脱衣場はかなりきれいで、浴室はそこそこきれいで、階段は汚い
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 60代女性
客層 高齢者、若い男性、中年男性、小さな女の子


【案内】

住所
〒151-0071
渋谷区本町3−24−20

電話番号
03-3372-4118

アクセス
都営大江戸線「西新宿5丁目」駅下車、徒歩4分

休日
金曜

営業時間
14:00−25:30

日曜は13時から営業


※東京銭湯ホームページ転載

大黒湯(東京・代々木八幡)

2018-05-05 06:21:30 | 銭湯
小田急の代々木八幡駅を下車して線路沿いを歩き、住宅街の中へ入っていくと大黒湯に到着する。
昭和を色濃く彩った銭湯で、その個性ある佇まいから有名人もよく訪れる銭湯のようである。
お湯は地下水を沸かしているらしく、色々と拘りのあるところだった。


▲小田急代々木八幡駅。現在工事中


▲線路沿いを歩き




▲踏切を渡って振り返ったところ


▲少し線路沿いから離れて


▲左折




▲少し右に曲がって



▲細い道へ入る








▲突き当たりを右に歩き


▲少し歩いて


▲左を向くと、大黒湯の煙突が見える


▲そのまま道なりに歩く




▲マンションの入り口。この入り口と家の隙間が大黒湯の近道だったが、最初は気が付かなかった


▲昭和感あふれる効能をうたった看板


▲入り口が分からなかったので、さらに後ろに回る


▲すると


▲大黒湯の入り口に到着


▲入ってすぐ手前はこんな感じにコインランドリーが並んでいる。
正直小汚い印象は拭えないが、行きも帰りも若い女性が利用してたのは驚いた


ずいぶん入る前からごちゃごちゃしたところだったので、中も相当汚いかなと思ったら案の定、おもちゃ箱をひっくり返したような空間だった。
受付は番台ではなく真ん中に小さなフロントがあり、40代ぐらいの男性が座っている。
貸しタオル(50円)をお願いすると、下足箱の鍵を預けるように言われた。おそらく鍵は貸しタオルの人のみ預けるのだろう(間違ってたらごめんなさい)。


男湯ののれんをくぐると、曲がった奥に脱衣場。入った瞬間からかなりカオス状態になっており、飾り物や置物が四方八方を取り囲んでいる。
絵や啓蒙ポスター、大黒様の置物や芸能人のサイン、ぬいぐるみ、ウルトラマンの人形(入浴客の忘れ物をちゃっかり飾っていた)、韓国からの表彰状など色々である。これらの飾り物に統一感やテーマなどは一切なく、とりあえずあるものぜんぶ飾ったという感じだ。
それと昭和の歌謡曲がずっと頭上に流れていて、それは脱衣場に限らず浴室に入っても同じだった。
さらに注目すべきは、脱衣場の隣に休憩室があったことだろう。休憩室は脱衣場と別室になっていて、なかなか充実している。
やはり雑然としているのだが、ソファーや椅子などがところ狭しと配置されてあった。
それとその休憩室に隣接された部屋がサウナだろうか? サウナは利用しなかったので確認せずに帰ってしまった。


あと驚いたのは自分が脱衣場に到着してすぐの時にインド人のような外国人男性(実際はどこの国の人か分からないけど)が出てきたことである。こういう国際的なところがいかにもTOKYOだなぁという気がした。
自分の住む横浜だと銭湯の中で一度として外国人と遭遇したことはない。


そんな感じで脱衣場を見回したのちに肝心の浴室に入るのだが、まず第一印象は、やはり汚い。それと派手な色彩が目につく。
カランは島カランが2つあって、端っこのみハンドシャワー仕様となっている。
右壁際のカランは面白いことに透明な仕切りがついていて、全部ハンドシャワー。左側は手前側に立ちシャワーが3つも揃っている。シャワーの出力はカランともに悪くない。


浴槽は左側が縦長に水風呂。温度計は確認しなかったが、さほど冷たくなかったのでたぶん16℃前後だろうか。それと水中に色とりどりの光が差し込まれている。
そして隣が座湯のジェットバス。ちょっとした端っこのところに「あわあわ」と表記されてあったが、最後までなんのことか分からなかった。たぶんバイブラだろうけど、ジェットの泡でかき消されているので視認できなかった。
ここまでが浴室の左半分で、「ぬるゆ」と表記されている。しかしどう考えてもフツーに熱い。温度はたぶん44℃前後。


そして右半分のところにミストサウナと電気風呂の「あつめ」の湯船がある。
ガラスとプラスチックの囲いに覆われており、その中は外側からだとよく分からなかったが、中に入ると4人ほどが入れる湯船が左側にあり、右側は階段のみ。ミストサウナと表記されているが、単に天井付近から蒸気を出しているだけなのでサウナと呼べるかどうか議論の余地がありそうだ。
それと浴槽の近くには「あつゆ」とあるので覚悟して入るが、先ほどの座湯と全然変わらない。昔は温度の違いがあったのかもしれないけど、現在はほぼ同じだろう。
湯船のほとんどが電気風呂で、手前側は少しだけ電気のない部分がある。


壁画は、タイルの絵で西洋の山岳地帯と思われるが、こうした絵で飛行機が描かれているのは初めて見た。ミストサウナのところは横側面の壁にタイル絵。
入浴客は大半が高齢者だが、若者の姿もちらほら。あと小学校生ぐらいの男の子が一人で入っていた。
だいたい、入浴客は常時10人前後で、けっこう混んでいた。


基本的に昭和感がむせかえるほど様々なアイテムが主張しているウルサい湯であり、正直言えばもう少し全体的に綺麗にならないだろうかと感じた。
特に浴室になると天井にカビのような汚れが目立っていたり、カランの水アカがびっしりついていたりなど、どうしても汚い部分が目に付く。
しかし不思議なのだが、こういう銭湯ほど意外と若者は多い。これもある意味でその銭湯の個性と呼べるものなのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 代々木八幡
経路 線路沿いを歩いて住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 西洋の山岳地帯のタイル絵
統一感 めちゃくちゃ
置物 色々ありすぎる
照明 普通
★設備
休憩所 一室を丸々用意
脱衣所 雑然としてて色々ある
シャワーの出 普通
浴槽の種類 座湯、電気風呂、
サウナ ミストサウナ
温度 43℃ほど
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 普通
清潔さ かなり汚い
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 40代後半ぐらいの男性
客層 高齢者から若者、小学生くらいまで。外国人もいる


【案内】

住所
〒151-0066
渋谷区西原3−24−5

電話番号
03-3485-1701

アクセス
小田急線「代々木上原」駅下車、徒歩3分

休日
第1、3水曜

営業時間
15:00−25:30
日曜は12時から営業


※東京銭湯ホームページ転載