銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

さつき湯(東京・お花茶屋)

2024-07-13 07:16:00 | 銭湯
#さつき湯





京成本線
#お花茶屋駅
▲お花茶屋駅


▲改札口

▲左が北口で右が南口


▲改札口を出て左手前の階段にまわる

▲出て振り返ったところ


▲出てすぐのところを右にまがる

▲このプロムナードお花茶屋に入っていく

▲とりあえずひたすら真っ直ぐ進む



▲中学校も通り過ぎて


▲突き当たりにきたら


▲左折する


▲左にファミリーマートがあるので、それを目印に立ち止まり

▲右折する



▲すると左にさつき湯がみえてくる






▲到着


中に入ると、通常とは少しばかり変わった作りで、狭い通路を右に進むと奥に下足箱がある。交互に通路がある作りなので、そこから左に進むと受付のフロントがあった。入り口から古めかしくも心地よい雰囲気が漂う建物だ。
受付に座るのは、80代かな?ぐらいの男性。この手の高齢男性になると基本的に愛想を求めてはいけないのであるが、やはり反応が薄く困惑することに。
「こんにちは」と挨拶しても返事がなく、千円札を出すと、「20円、ある?」と聞かれて「すみません、小銭をもちあわせてなくて」と言うと「50円でもいいんだけど…」と小さな声で話ながら、小銭がでるのを嫌がってる様子でいっこうにお釣りを渡そうとしてくれなかった。申し訳なく思いながら、こちらとしても無いものはないので、「すみません…」と謝り、なんとかお釣りをもらうことに。
貸しタオルをお願いすると、テーブルの下から取り出してくれた。どうやら無料だった様子。
ロッカーの鍵はそのテーブルの横に置いてあり、好きなものを持ち出すことができるが、何番がどこ配置か分からないので適当に取る。このロッカーの鍵を取るのは男湯の利用者だけだようだ。
女湯は奥(左側)で、男湯は手前(右側)。
のれんをくぐると、手前と右側にロッカーが並ぶ。
右端には、縁側があるが庭ではなくコンクリートの地面だけ。そこに無数の椅子が積み重なっていた。なにかイベントがあるときに使うものなのだろうか。
真ん中には座るテーブルがあり、左側には洗面台。シンプルで分かりやすい配置の脱衣場だった。


浴室の扉をあけると、浴室もまたそんなに複雑な作りではないが、ミストサウナの設備がある。
手前側の真ん中には、洗い場の島カランがあり、右の壁にも並ぶ。珍しいのは、すべてのカランに椅子とケロリン桶が並べてあることだ。古い銭湯で始めから並べられてあるのは珍しい。シャワーの出はまずまずで問題なかった。
左の壁には、立ちシャワーがなんと5つも並んでいる。黄色い仕切りで区切られていて、なぜこんなに沢山必要なんだろうと思った。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は奥にあって、一つのみ。
その中に、ひだりから座湯、寝湯、バイブラと並んでいる。みぎ端には、高い位置からお湯が流れていた。
温度は42℃ぐらいと普通。古い銭湯の中では、ぬるい方だろう。この日は緑色のお湯で、薬湯でもあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ここは薪で沸かしているようだ


その浴槽の右に先述したミストサウナがあった。
扉をあけると、ミストを噴出する音が鳴り響き、先客が2人。そこに自分が加わると満員になった。
ミストの濃度や温度もそんなに高くなくて、昔ながらのミストサウナといった感じだった。
そこから出て、再びお湯に浸かろうとしたら、浴槽のお客さんから「流さないとダメだよ」と優しく注意された。うっかりシャワーで流すのを忘れていた。
「あ、はい」と従い、シャワーで汗を流しながら、なるほどミストサウナがあるからこれだけ数多く揃えたのかと合点した。と同時にミストサウナから出たあとのルールとしてシャワーを浴びるのは当然で、まったく自分の失念と過失であったが、心の中でこうも思った。
お湯に入ってるときも中で汗をかいているわけで、ミストサウナでも逐次シャワーを浴びなければならないルールは理屈上はどうなんだろうと。
結局のところ、ルールというのは合理的な理由というよりも、可視化されてるかどうかの問題なのかなとも感じた。


壁絵は富士山のペンキ絵であるが、富士山自体はかなり小さく描かれ、絵自体は細長い。緩やかな川の流れと草原が全体に描かれている。歌川広重の四ツ木通引舟道を題材としているようだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者ばかりで、若い人は誰もいなかった。人数もそんなに混んではおらず、静かで終始平穏な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 お花茶屋
経路 プロムナードを北に進む
周辺の環境 住宅街、ゲートボール場

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 きれい
脱衣所 広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、寝湯、バイブラ
サウナ ミストサウナ
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 元気がない
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 80代の男性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒124-0004
葛飾区東堀切3−27−9

電話番号
03-3602-1447

アクセス
京成線「お花茶屋」駅下車、徒歩10分

休日
月曜

営業時間
15:15−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

阿佐ヶ谷温泉 天徳湯(東京・阿佐ヶ谷)

2024-07-06 06:00:00 | 銭湯 温泉
#阿佐ヶ谷温泉
天徳湯




JR中央線
#阿佐ヶ谷駅
▲阿佐ヶ谷駅

▲阿佐ヶ谷のシンボルであるメタセコイアの木。これをみると阿佐ヶ谷に来たと感じる


▲改札口

▲改札口を抜けると北口にむいて

▲左に進む

▲スターロードと呼ばれる道だ


▲まっすぐ進み


▲突き当たりにきたら

▲右折する

▲ゆるやかな坂道をあがり

▲再び突き当たり

▲左に進む

▲あとは真っ直ぐ行くだけ

▲とうふ屋さんがあったり

▲カレー屋さんがあったり

▲ここでようやくみえてくる




▲円安で行くHawaii気分。こちらはハワイをコンセプトにした銭湯だ


▲到着


扉を抜けると、ほかの銭湯と違う作りで一瞬戸惑う。一般的には玄関先に下駄箱があるが、こちらは上がり框(かまち)の右側に設置されていた。
最初に靴を脱ぐと右の下駄箱に靴を入れ、真ん中の受付で対応してもらう。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


受付の横には感じの良い女性がいて、一人ひとりに挨拶を交わしていた。
受付に座るのは、60代ぐらいの女性。
ボーイッシュな髪型で勝手に気さくな感じの人かと思ったが、ことば使いがとても丁寧な方だった。
小さなレンタルタオルをお願いすると、「入浴券とはなくて、入浴料とのセットですね」と確認されて、下駄箱の鍵と交換。「番号を覚えておいてください」と言われ、番号を頭にたたき込む。ただ、帰りの時は顔を覚えてくれていて、番号を伝える前に下駄箱の鍵を手渡してくれた。入浴料520円と貸しタオル50円で、合わせて570円。
周囲を見渡すと、受付スペースの左側には給水機があり、壁には無数のポスターが張ってあった。あとはオリジナルTシャツなども販売している。
男湯は左側で、女湯は右側。のれんには柴犬の絵柄が描いてあったワン。


のれんをくぐると、コンセプト通りと言うべきなのか、ハワイにありそうな観葉植物が所々置かれ、寝転がれる簡易ベットなども置いてある。
展示付近の壁には、この木なんの木のモンキーポッドと虹の写真。頭の中で、「世界ふしぎ発見」のオープニングテーマ曲と日立グループのCM曲が突如として鳴りはじめた。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ロッカーは二種類あり、左の島ロッカーは通常の使用者向けで、手前右にあるのがサウナ客専用のロッカー。縦長で、新しく設置したことがわかる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真の時と比べて若干変わってる


ほかには小さな洗面台と、間仕切り壁には大きな一面鏡。こうした鏡は新しい銭湯でも採用してほしい。
創業80年ということで、1944年頃といえば戦時中の真っ只中。東京大空襲が本格的にはじまった年だ。さすがに一度作り直してるだろうが、それでも古い建物であることは一目瞭然だ。


浴室に入ると、さっそくハワイの曲が流れ、ハワイに来た気分!
とはいかず、なんとも中途半端な手作り感は否めず。
基本的にむかしながらの銭湯をベースとしているので、壁絵にしても和風で、さしずめ和布哇(ハワイ)折衷といったところか。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ただ、ハワイ気分を盛り上げるための工夫は随所にみることができる。
ここでもハイビスカスやヤシの木が置かれ、蛍光灯や窓には造花ならぬ造草がぶら下がっていた。なによりも気分を盛り上げてくれるのはスチールギターの音楽だろう。ハワイの音楽が浴室に響いて、リゾート気分を堪能できる。


カランは島カランが二列並ぶが、左すみのカランはつぶされており、代わりに休憩用の椅子や寝椅子が並んでいた。
この寝椅子の横にはハンドシャワーが取り付けられており、寝ながらシャワーを浴びることができる。なんとも横着な人向けの設備だが、使用したあとに水を流すのにちょうど良くて、たしかに重宝する。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲寝椅子の角度が正直微妙で、もう少しフラットだと良かった


この椅子の手前には水風呂があり、これはもともとあったものなのか分からないが、縁の木材は新しいものだった。
その隅っこのところにビニール配管が取り付けられ水が流れている。
チラーまで使用しているのか分からなかったが、それなりに冷たいと感じた。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


水風呂があるということは、もちろんサウナもある。自分は利用しなかったが、入り口のすぐ右手にあって、入り口はかなり小さく、4人までとあった。
ここまで小さいサウナはちょっと記憶にないかもしれない。銭湯用というよりも家庭用サイズである。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ちなみに、ここは店名が阿佐ヶ谷温泉とあるように泉質が温泉と認められている。療養泉ではないが、メタケイ酸が含まれているので保湿効果や新陳代謝を促進する効果があって、この手の温泉は昔から美肌の湯と呼ばれている。
pH(水素イオン指数)がアルカリ性のために石鹸いらずで、シャワーを浴びてるだけで頭皮や顔の油分が落ちるのを実感できる。
さすがにすっかり落ちるわけではないのだが、適度に油を落としてくれるので冬など乾燥する時期は湯洗いだけでちょうどいいのではないかと思う。


浴槽は奥にあって、おおよそ3つに分かれているが、お湯自体はすべて共有しているのですべて白湯(温泉)で、温度もおなじ43℃ぐらいだった。
左が浅浴槽の寝湯でジェットが噴出しているもの。真ん中はなにもないが、後ろのほうに水枕が左右に伸びている。そしてちゃんと冷たい。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


右が深浴槽で、一部バイブラらしきものがでていたが、たぶん壊れたままではないかと思う。
ここは立ちシャワーもあるが、立ちシャワーも一部壊れていたりと、全体的な経年劣化は否めず。
ハワイの音楽を流すスピーカーもDIYの手作りで設置されてるため、かなり安っぽい部分も各所にみられた。
しかし、いかにお金を掛けずに効果を発揮するのかという点では、投資対効果のお手本のような場所だろう。


壁絵は解釈に戸惑うタイル絵で、和風の絵なのだが具体的にどんな情景なのか言葉にできない抽象性をそなえている。植物をあらわしているのは分かるが、その背景がよく分からない。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


間仕切り壁には、豆タイルで牧歌的な田舎を表現している。
湯船に浸かっていると、入り口の上にはハワイの写真が見える。白くて大きな波頭が浜辺に打ち付け、真っ青な青空が梅雨の鬱屈した気分を癒してくれた。


客層は、開店当初こそ高齢者ばかりであったしそんなに客も入ってないなと思ったのだが、段々と混雑してきてその中には若い人も幾分かいて、それなりに年齢層のバランスが取れたところと感じた。
ここの銭湯はNHKのひるまえほっとという番組に紹介されたようで、深浴槽のところにはNHKのホームページを印刷してラミネートされたものが掛けてあった。
今の経営者は元々銀行に勤めていた三代目で、企業分析や融資などに携わっていたようだ。50代で銀行を早期退職して、実家の傾きかけた銭湯の再建に乗り出した。今までの経験がここでしっかりと発揮されているようだった。


阿佐ヶ谷といえば、荻窪や高円寺、中野などに隣接し、独自の文化圏やサブカルチャーを形成した地域である。
文化的感度の高い人たちが津々浦々から集まる場所なので、商店街を歩いてみても独自の個性を追求したり専門性を好み、ありきたりを良しとしない空気感がある。ここの銭湯もハワイという新しい地平を切り開いたことで、地域にとって親和性ある方向性が打ち出せたのではないかと感じている。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 阿佐ヶ谷
経路 線路沿いをひだり
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 住居兼のビル型
壁画・眺望 ハワイの写真
統一感 あり
置物 ハイビスカス
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場の中
脱衣所 古いが清潔感がある
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯のジェットバス、バイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者メインも幅広い年齢層


【案内】

住所
阿佐谷北2-22-1

電話番号
03-3338-6018
※お電話は午後以降にお願いします

営業時間
15:00〜25:00

定休日
水曜

最寄り駅
中央線阿佐ヶ谷駅 徒歩4分

設備
ジェットバス、バイブラ、水風呂、立ちシャワー、サウナ、コインランドリー

※すぎなみ銭湯ホームページ転載

湘南台温泉らく(横浜・湘南台)

2024-06-29 07:04:00 | スーパー銭湯
#湘南台温泉
らく





横浜市営地下鉄
#湘南台駅

▲湘南台駅。横浜市営地下鉄の終点駅だ



▲改札口

▲左に進む

▲かなり広い通路

▲多目的広場がある。ブレイキンをしている若者たちがいた

▲途中で湘南台温泉らくの広告をみつけた。歩いて2分とあるが、走らないと厳しいだろう

▲エレベーターであがり

▲出たところ

▲右にみえる細道に進む

▲細道を左に行く


▲十字路で立ち止まり

▲右折

▲少し進むと

▲大通りにでる

▲左折する


▲すると左にみえてくる


▲到着

▲この先を通ると入り口だ


入り口は自動ゲートになっており、入る際はなにもしなくても入れる。
入って左の奥に下足箱と、その手前に券売機があった。下足箱はコインリターン式なので100円玉を入れる必要がある。


ここは祭日の時に訪れたのだが、入浴料が980円でタオルセットが300円とかなりリーズナブルな値段だ。
奥にあるフロントに進むと2つの窓口があり、対応してくれたのは耳にピアスをつけた若い男性。
特に説明もなくタオルを渡されておしまいだった。こちらが初めてですとあらかじめ言えば良かったのだが、後で帰り方で戸惑うことになった。
帰る際は、窓口の横に精算機があるので、そこで最初に渡されるロッカーキーをかざして精算したあとにレシートがでる。そのレシートとロッカーキーをフロントに持って行くと、番号を照合してもらいQRコードの紙が渡される。それでゲートを出る仕組みだ。


ここは3階まであって、1階は受付と食事処。2階は館内着(レンタル330円)の人だけが利用できる休憩所で、寝っ転がったり漫画本を読むことができる。1日のんびりする人は利用したいだろう。
3階は浴室になっていて、左が男湯で右が女湯である。


のれんをくぐると建物の規模から想像できたことだが、脱衣場はそんなに広くはなく、島ロッカーがふたつと壁際に並ぶ程度だった。
入り口から見て右の奥に、ドレッサーとトイレがある。
ドレッサーにあるアメニティは綿棒とティッシュ、頭皮ケアローションがあるぐらい。スーパー銭湯に求められる最低限といったところだが、値段を考えたら相応だろう。
ロッカーの奥には自販機があるのだが、パンツや靴下のほかにフェイスタオル(100円)も売っていた。


浴室の扉をあけると、すごくシンプルな作りである。
大きなスーパー銭湯だと必ずある緩衝スペースがなく、すぐ左手に立シャワーが2つ、右に通常の洗い場であるカランが二列並ぶ。
カランのシャワーは、勢いがあるが流れている時間が微妙に短かいかも。短いとは言い切れないけど、もうちょっと長いといいなかという感じ。
浴槽は、奥にあって左右に一つずつある。
左にある湯船はかなり広くて、10人近くは余裕で入れる規模だが、入ってるのは2、3人ぐらいと閑散としていた。
湯川原の温泉をうたっており、れっきとした温泉のようだ。ただ無色透明で匂いもほぼないので、温泉と教えられないと気が付かなかったかも。
温度は40℃と低く長湯ができるので、万人向けならこれが正解だろう。
右にある湯船はジェット湯で、スーパー銭湯だとだいたい複数のジェットがあるが、こちらはおなじジェットが三つ並ぶだけ。温度は39℃とさらに低い。


さすがにスーパー銭湯の看板を掲げているのでこれで終わりではなく、ジェット湯の横に重厚な階段がある。
長い階段を登ると、二階は露天風呂になっている。一階はさみしかったが、二階は多くの人が集まっていた。
ここは炭酸泉と薬湯と寝ころび湯があった。炭酸泉は38℃ぐらいとぬるいけれども、濃度はきちんとあるのでぬくもりを感じられた。
そばには大きなテレビがある。


薬湯は、Uの字をした変わった岩風呂の作りで、この日はゴールデンウイーク中ということなのか、こどもの日を過ぎたにも関わらず菖蒲(しょうぶ)が何束も入っていた。
入湯口のところは前の部分の岩が外れ、触らないでくださいの注意書き。
温度はここも40℃ぐらいだった。


最後の寝ころび湯は少し高めの41℃。
お湯の厚みは少しあるので春先でも寒く感じず、気持ちよくてウッカリ眠りそうになってしまった。
サウナも露天風呂の場所にあり、この寝ころび湯の裏手にある。
扉を開けると、右側のところに水風呂があった。そこそこ深さがあり、水温は16℃前後と冷たい。
サウナは左側で、扉をあけて中に入ると、こちらもそんなに広くなくて詰めて10人前後ぐらいのキャパかなという感じだった。
左の壁のところにテレビがあるが、横幅が狭いのでテレビがすごく近く感じる。
温度はどれぐらいか想像の範囲だが、それなりに熱く感じたので90℃ぐらいはあったかなとは思う。


こんな感じでほかのラグジュアリータイプのスーパー銭湯はもとより通常のスーパー銭湯と比べてもサイズは狭くバリエーションは最低限。
ただ、個人的にはこういうシンプルなほうが好きだし、それによって値段が安いのはもっとうれしい。
わざわざ遠くから来るほどの施設ではないが(ごめんなさい)、高級店と比べても特に見劣る部分はなく、地元の人ならこれで十分ではないだろうか。
値段とサービスの質のバランスが絶妙で、定期的に通うならこういったスーパー銭湯だなと思わされた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 湘南台
経路 西口を出る
周辺の環境 住宅や飲食店

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 神奈川沖浪裏の絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 2階(館内着の人のみ)
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 湯川原温泉、ジェット、薬湯、高濃度炭酸泉、寝ころび湯、水風呂
サウナ あり
温度 39~41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(300円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の男性と40代の女性
客層 幅広い年齢層


【案内】

料金
一般入浴コース[中学生以上]】
 ・平 日:880円[会員800円]
 ・土日祝:980円[会員900円]
※10:00~23:00(最終受付は22:00)
※館内着・タオルセット付
※延長料金:2,000円
 ・通常料金でご入館いただいた方が23:00以降(~翌9:00)も
  ご利用いただく場合に延長料金が別途必要となります。

【こども入浴コース】
 ・3歳~11歳:300円
※対象:オムツのとれたお子様。
※要保護者同伴(18歳以上の同性)
 お子様だけのご利用はいただけません。
※小学生以上の混浴はお断り致します。
※3歳未満のお子様はご入場できますがご入浴は遠慮
 いただいております。キッズスペースをご利用下さい。

【夜間ひとっ風呂コース】
 ・70分:700円
※21:00~23:00(金・土は25:00、最終受付:閉館1時間前まで)
※屋上(露天風呂・サウナ)は閉館1時間前に閉場いたします。
※日曜の夜間営業はありません。
※2階[お休み処]はご利用いただけません。
※時間延長10分以上、プラス500円。
 その後1時間超過ごとプラス500円徴収させていただきます。

【夜間入浴コース[18:00~翌朝8:00]】
 ・2,500円/学生[学生証要提示]:2,000円
※入場料・施設利用料込み(夜間滞在費)
※館内着・タオルセット付
 (タオルセットは大判タオルに変更もできます。)
※日曜日の夜間営業はありません。
※23:00以降に通常入館されたお客様は、夜間の延長料金が必要となります。
※27:00以降は屋上(露天風呂・サウナ)のご利用はいただけません。

【早朝入浴コース[5:00~7:00]】
 ・500円
※月曜日・休館明けの曜日を除く
※タオルセットなし
※3階 脱衣室 浴室のみのご利用となります。
※2階(お休み処)・屋上(露天風呂・サウナ)はご利用いただけません。

営業時間・営業期間
■月~土曜日
 10:00~翌8:00(入浴は7:00まで)
■日曜日・祝日
 10:00~22:00(最終受付21:30)

休業日
毎月第3月曜日

住所
神奈川県藤沢市湘南台2-7-5

アクセス
小田急江ノ島線・相鉄線・横浜市営地下鉄線「湘南台駅」西口A・C出口から徒歩2分
藤沢市北消防署隣り

※ニフティ温泉ホームページ転載

上越泉(東京・中野)

2024-06-22 09:01:00 | 銭湯
#上越泉




JR中央線・総武線
#中野駅
▲JR中野駅

▲いつ来てもすごい混んでる中野駅

▲北口を出たらそのまま直進して、サンモールの中を過ぎていく

▲ゴールデンウイーク前ということで鯉のぼりが飾られてあった



▲中野ブロードウェイにも進む

▲まんだらけがあるところだ

▲シャトレーゼも大盛況

▲奥に行くとさすがに閑散としてくる

▲その一番奥の出口にすすみ
▲外に出たところ。前の横断歩道を渡り

▲左折する

▲そのまま直進



▲リカーショップジョーホの前で止まり

▲右折

▲右の駐車場があるところで左折するのだが…

▲青空駐車場に屋根注意の文字。右の建物は古い蔵だろうか?

▲駐車場のところで左折したところ

▲あとは道なりに進むと



▲左側に上越泉がみえてくる



▲外観からして、かなり古い建物だと分かる

▲立派な煙突も残っていた


▲到着


開店は15:30であるが、定刻になってもシャッターが開かず。開店前は一人の高齢者が待っていたが、そのうちに一人ひとりと増えはじめる。後から来た人たちは始めから時間通りに開かないのを見越していたのだろうか。
さらに5分ぐらい待つと電動シャッターが開き、待っていた人たちは開ききる前になだれ込む。


入り口の扉をあけると最初に目に飛び込んでくるのは、右側にある斜めに設置された受付のフロント。
フロントまわりは雑然としているが、無秩序そうでありながらどことなく統一感がある印象で、いかにも昔ながらの銭湯という感じである。
受付は70代半ばぐらいの小柄な女性が対応してくれる。この女性は気さくな方で、お金を払う時は千円札を渡すと「おつりはヨンパチ(480円)ね」「貸しタオルは無料ですよ、はい」と当たり前のように二枚を渡してくれる。
帰りのときは「髪の毛の後ろが短くてスッキリしてていいわね!」なんて声を掛けてくれた。一人ひとりのお客さんに対して愛想よく親しげだ。そのためなのかGoogleマップの評価はかなり高い。
またこの女性は常に清掃や片づけで動き回っているので、受付にはほとんど座っていない。ただ入り口のそばにセンサーがあるのでフロント前に立つと音が鳴ってすぐに駆けつけてくれる。


入り口から見て真ん中が壁に覆われた休憩所。左右に古いソファーが並び、奥には金魚の水槽とテレビが設置してある。その隙間を埋めるように観葉植物が飾られてあった。
男湯は左側で、女湯は右側だった。


のれんをくぐると、入り口の壁際には長イスが用意され、右に回ると脱衣場になっている。広さはそこそこあって、左壁は通常のよくあるロッカーであるが、右の間仕切り側(裏側が先ほどの休憩所)には縦長のスチールロッカーがあった。
脱衣場にも観葉植物がところどころに置かれ、とにかく植物に囲まれた空間だ。
スチールロッカーのすぐ手前には古風な肩叩き機。この手の肩叩き機は珍しくないが、その中でも群を抜いて古い。まさしくアンティークといった様相だった。


浴室の扉を開けると、やや広めの空間になっており、真ん中には洗い場の島カランがふたつと、右側にもカランが並ぶ。
左壁沿いは手前にサウナの文字が見えるが中は暗く、扉の前には斜めに木材が立てかけられてあった。壊れてからそのままなのだろう。それにしてもかつてサウナがあったとなると、創業当時はかなり最先端の銭湯だったのではないだろか。
そのサウナの横に立ちシャワー。こちらはハンドルタイプで、壁によって仕切られているのでプールのようなシャワー室になっている。


湯船は、浴室の奥にある。
左がバイブラで詰めれば4人ぐらいが入れる浅浴槽。
右側は、深浴槽になっており、座風呂とボディジェットだ。
温度は42℃ぐらいで、この手の古い銭湯ではそんなに高くないと感じた。
サウナがかつてあった名残か、浴室の右奥には水風呂がある。水風呂にしては少し広めで3人ぐらいは入れるかも。この日は夏日だったが水温はけっこう冷たくて、16℃前後かなという感覚。チラーがちゃんと機能しているのかもしれない。


左奥には、露天風呂の入り口がある。
短い通路の先に2人が入れる程度のこぢんまりとした浴槽があった。
こちらは白濁だったので薬湯仕様なのだろう。温度はちょっと高めで43℃ぐらいか。入る時に少し熱く感じた。
通路のところが吹き抜けの青天井なので、空を眺めながらお湯に浸かることができる。


壁絵は、竹林の写真で少し色あせていたため、だいぶ前に貼ったものだろう。
浴室にもやはり観葉植物が所々置かれ、植物だらけの銭湯だった。


客層は高齢者ばかりかなと思っていたら、開店直後こそ高齢者しか目につかなかったものの、途中で若い人たちがどんどん入ってきた。
若いと言っても30代ぐらいなのだが、それでもほかの銭湯と比べたらかなり年齢構成が幅広いところである。
中野という立地も大きく関係してるかもしれないが、この銭湯が持つ魅力も大きな理由だろう。


お店は古いゆえに老朽化を感じるし、決して細かいところまで清掃が行き届いているわけではない。ただ店主の懸命な働きぶりをみていると、そうしたものも味わいとして感じるから面白い。
ぬくもりある風情というのは意図して作れるものではなく、ここはそうしたものがしっかりと息づいていた。古き良き銭湯が今でも都市部に残ってることは本当に貴重であると感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 中野
経路 北西へ歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 竹林の写真
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 ふつう

★設備
休憩所 あり
脱衣所 広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯、ボディジェット、水風呂、露天風呂
サウナ なし
温度 42~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 気さく
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 70代半ばぐらいの女性
客層 幅広い年齢


【案内】

住所
〒165-0027
中野区野方1−51−10

電話番号
03-3388-9445

アクセス
中央線「中野」駅下車、徒歩10分

休日
金曜

営業時間
15:30−25:00


※東京銭湯ホームページ転載

泉天空の湯(東京・羽田空港)

2024-06-15 06:35:00 | スーパー銭湯
#泉天空の湯
羽田空港





京急空港線
#羽田空港第3ターミナル駅
▲第3ターミナル駅。空港線の終点ひとつ手前の駅になる

▲奥に改札口

▲改札口を抜けたらエスカレートに乗る

▲けっこう長い

▲あがったところ


▲右にセブンイレブンがみえる

▲目の前に下りのエスカレートがあるので

▲いちど降りる

▲二階に降りたところ。そのまま真っ直ぐ歩くと

▲羽田エアポートガーデンの入り口がみえる

▲その中へと入っていく

▲道なりに進むだけだ

▲ゆるやかな下り坂になってる


▲左にローソンがみえてきたら

▲ローソンの横奥にホテル(ヴィラフォンテーヌ)の入り口がみえる

▲別角度から撮影したもの

▲ヴィラフォンテーヌの中に入り


▲泉天空の湯の入り口がある



エレベーターがあるので、12階まで上る。泉天空の湯の玄関先に到着し、案内係りの若い男性が「靴をお脱ぎください」と案内してくれる。


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲エントランス


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲受付


靴箱のところで靴をあずけると、靴箱のキーはICタグがついている。
ゲートを通り(通る際はなにもしなくていい)、受付があるので順番を待つ。
対応してくれたのは、大学生ぐらいの若い男性。「はじめてですか?」と聞かれたので「はじめてです」と答えると、靴箱の鍵が財布代わりになっているので、最後に機械で精算してくださいと伝えられる(支払いは現金かクレジット)。
精算したあとにレシートとQRコードの用紙がでるので、QRコードの用紙をゲートにピッとかざして出る仕組みだ。
受付のところでは、ルールを示した紙にサインが求められる。暴力団関係者でないこと、大声で騒がないことが主な内容だった。タトゥーに関しては、外国人客を想定してなのか禁止されていない。


岩盤浴の服やタオルなどは受付に向かって背後に置いてあるので、それらを自分で手にとって持って行く。
受付を出ると、左の手前側が休憩室と岩盤浴の並びになる。
窓からは羽田空港や飛び交う飛行機をみることができる。


▲写真だと分からないが、肉眼だと飛行機がよく見えた


下に見える回廊のようなものが、先ほど歩いてきた羽田エアポートガーデン


▲休憩室の奥や左側に岩盤浴がある

出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲奥の左が受付で、右が休憩室の入り口。背後にも休憩所がある


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲休憩室の中


浴室は、受付を抜けて真っ直ぐ先にあり、奥に進むと左が銀翼の湯で、右が富士見の湯になっている。この日の男湯は銀翼の湯だった。
青いのれんをくぐれば、思いの外そんなに広くない脱衣場で、左側にロッカーがコの字に連なり並ぶ。
下部分は縦長で、上部分は正方形。
ロッカーの使い勝手に良し悪しはさほどないものの、メガネ置きがついてなかったりと、値段が高い割には(入浴料4800円)細かい部分で詰めの甘さを感じた。


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲脱衣場のロッカー


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲ドレッサー


脱衣場の右側にあるドレッサー前には数種類のアメニティが置いてある。使い捨ての櫛や歯ブラシ。ドレッサーのところにシェービングフォームと使い捨てひげ剃りもあった。


奥に進むと浴室の入り口。
小さな緩衝スペースを抜けると、浴室は横長の作りで、入ってすぐの正面には多摩川が眼下に広がる。右方面が上流で、左が下流、河口の汽水域がみえるので川というよりもほぼ海だ。
対岸は川崎で、近年できたばかりの多摩川スカイブリッジが真下に見えた。じつは神奈川県には空港がないのだが、こうしてみるとあえて神奈川に空港を作る必要がないことが実感できる。だって、すぐお隣に羽田空港があるのだから。
ちなみに眺めがいいように思うかもしれないが、ここは外部から見られないように白いドット膜の目隠しがガラス面に張られており、全体的に白くモヤがかかったように見える。眺望は期待するとガッカリするだろう。


浴室の入り口に戻ると、すぐ右手に立ちシャワーがあり、左にはサウナがある。
ガラス面のところには浴槽が並ぶ。
カランは中央付近にあり、入り口近くにないのは珍しい。


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


カランのところに座るとまず驚いたのは、シャワーのヘッドがミラブルゼロだったことだ。しきりにCMで流れてくる高機能シャワーであるが、こちらは生まれて初めて利用した。
結論から言うとかなり使いにくい。
3つの機能を使い分けることができるのだが、一つひとつが中途半端。ストレートは髪を洗うのに使えず、スプラッシュストレートは幅が短く、ミストは水圧が足りなすぎる。
美肌効果があるのか分からないが、これだったら普通のヘッドシャワーのほうが断然使いやすい。
しかもヘッド部分が大きいので握りにくく重たい。高い入浴料を払って不便とは一体どういうことなのか。
しかもこのミラブルゼロが大半を占めていて、奥の端っこにだけ普通のヘッドがあった。結局はそちらのほうへ移動する羽目に。
備え付けも、泉天空の湯のシールが貼られただけで、どのメーカーのシャンプーか分からない。ボディシャンプーは赤い色をしていたり、いかにも安っぽい印象。唯一ほかと違うのはフェイスケアが置いてあったぐらいだろうか。
一応お金を掛けてるのだろうけれども、今までのスーパー銭湯の中ではかなり不満を覚えたカランだった。


湯船は手前から見ていくと、最初にあるのがジェット関連の湯船。
深浴槽と浅浴槽に分かれていて、深浴槽は座湯で、浅浴槽は寝湯だった。
これはスイッチを押すと稼働するもので、温度は38℃ほど。
左に進むと、お次は水風呂。ちょうどサウナの前にある。水温は18℃と一般的に標準の温度だ。広さは余裕をもって4人が入れるぐらいか。

出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


さらに左隣が高濃度炭酸泉になっている。炭酸の濃度は微妙でそんなに高くは感じず。温度は36℃ほどと通常よりも低く設定してある。炭酸は維持するのに低温のほうがいいのでそれを意識したものなのかもしれない。
そして最後の一番奥にあるのが塩化物泉の温泉だ。こちらはかなり濃度が高く、本場の温泉と見紛うものだった。
大田区にある温泉といえば黒湯が有名であるが、それよりもランクが高くみられる塩化物泉を用意したのはさすが。やはり匂いも濃厚で、良質な温泉だと感じた。温度は39℃ほどとぬるめである。

出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


サウナは先ほどの水風呂の前にあり、入り口横に尻敷きマットが置いてある。
中に入ると白を基調とした空間で、そんなに広くなくて10人ぐらいでほぼいっぱいになる印象。
おきまりのテレビが設置してあり、クレヨンしんちゃんが流れていた。
温度もほかのスーパー銭湯と同じぐらいで90℃ぐらいだろうか。ロウリュらしきものもあったがそれがロウリュであるかは分からなかった。


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


さらに浴室と露天風呂へと続く途中のところにミストサウナがある。
このミストサウナは漢方のミストサウナで、日によって違うようだ。
扉をあけると水蒸気が吹き出し、視界はほぼゼロ。慎重に奥に進むと、ようやく小さな椅子がみえてきた。座ると、2、3人の人がいたことが伺えた。
温度はそんなに高くもなく、ゆったりと過ごすことができる。


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用


このミストサウナのスペースを抜けると、露天風呂になる。
外に出ると最初に感じるのは風の強さ。
さすがに12階になると風がめっぽう強い。6月の初旬に訪れたのだが、けっこう寒いと感じた。それぐらいの強風だった。湯船はさざ波が起きていて、初夏でこれなら冬になると耐えられない寒さではないだろうかと思った。


湯船は3つに分かれていて、右にあるのが先ほどの温泉。手前側が通常の温度で40℃ほど。奥が熱湯になり、43.5℃ほどとこちらは結構熱い。それでも利用してる人はちらほらいた。

出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲こちらが通常の温度の温泉


出典:泉天空の湯羽田空港ホームページ引用
▲あつ湯。写真だと眺めがクリアに見えるように錯覚するが、実際はかなりの視界を遮られている



そして、左にねころび湯がある。
ねころび湯のお湯はそんなに厚みがないので、寝ていると風が容赦なく叩きつけてやはり寒い。お湯の温度もぬるめなので、こちらはほぼ夏仕様である。


そして肝心の眺めであるが、やはり露天風呂になると目隠しもさらに強化されて、外の景色はほぼ白い霧に覆われた感じなので溜息しかでなかった。


▲銀翼の湯の眺めは東京湾方面になる


客層は、羽田空港という立地なのと昨今のインバウンド客のせいか外国人とおぼしき人たちが多数みかけた。たまに中国語が聞こえてきたり、ここは多種多様な人種のるつぼだ。
そんな中で日本人の親子であろう小学生一年生ぐらいの女の子とお父さんが仲良く入っていた。そんな場面を見ると、となりのトトロで親子がお風呂に入浴するシーンを外国では賛否両論になってることを思い出した。
登場人物の長女であるサツキは12歳らしいので、たしかに日本でも極めて微妙なシチュエーションではあるが…。
アメリカなどではこうして親子で入浴したのが知られると、間髪いれずに通報されて引き離されるらしい。
ここは日本なので通報されないけど、お父さんと娘が入ってる姿はちょっとしたカルチャーショックを与えるかもしれない。


とこんな感じで、ザッと振り返ってみると、4800円という高い値段相応のスーパー銭湯かといえば、順当とは感じなかった。ほぼ半分は場所代と言ったところだろうか。たしかに休憩所からの眺め(浴室からの眺めではない)はいいけれども微妙に距離があって、飛行機を見たいなら羽田空港の屋上に出ればいいし、全体的な広さや設備、眺めにおいて中途半端な印象は否めなかった。
いまはインバウンド向けの高価格帯が出始めているそうだが、この流れに当てはめるとまさにここはインバウンド向けのスーパー銭湯と呼べるのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 羽田空港
経路 羽田エアポートガーデンを進む
周辺の環境 羽田空港

●空間演出
建物外観 ホテル
壁画・眺望 多摩川
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 各所あり
脱衣所 ふつうの広さ
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 座湯、寝湯、水風呂、高濃度炭酸泉、温泉、寝ころび湯
サウナ あり
温度 36~44℃
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル 料金に含まれている
備え付け あり

◆人
受付 20代の男性
客層 幅広い年齢層と多彩な人種


【案内】

料金
大人(中学生以上)
 4,800円
 (フェイスタオル・バスタオル、館内着、岩盤浴付)
子ども(4歳~小学生)
 2,000円
 (フェイスタオル・バスタオル付)

*深夜料金*
大人(中学生以上) 前日/4,000円
※深夜25:00〜翌5:00の間に在館されている方に自動で課金されます。
※18歳未満の方は、23:00を超えてのご利用はお断りしております。(保護者同伴の場合は可)
※深夜料金はヴィラフォンテーヌグランド/プレミア羽田空港ご宿泊者様へは適用されません。
※詳しくは係員までお問い合わせください。
*ご宿泊者様優待料金*
大人(中学生以上)
 1,600円
 (フェイスタオル・バスタオル付)
子ども(4歳~小学生)
 800円
 (フェイスタオル・バスタオル付)

※岩盤浴ご利用の場合は別途800円

営業時間
24時間
※18歳未満の方は22:00までのご利用となります。
※10:00〜13:00は清掃時間のため、浴場はご利用いただけません。
※深夜1:00〜1:30は機器メンテナンスのため、精算・退館手続きができません。
<岩盤浴>
 13:00~翌9:00
<アカスリ・マッサージ>
 13:00~23:00(最終受付 22:30)

休業日
無休

※毎月1回程度、設備点検のため閉館となる日がございます。施設お知らせよりご確認ください。

電話
03-6459-9770

住所
東京都大田区羽田空港2丁目7-1

交通アクセス
羽田空港第3ターミナル2Fより直結
京急線、東京モノレール「羽田空港第3ターミナル」駅徒歩1分。

※ニフティ温泉ホームページ転載