銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

仁岸湯(東京・新小岩)

2023-07-29 07:22:00 | 銭湯
#仁岸湯





JR総武線
#新小岩駅
▲新小岩駅

▲階段を降りて

▲改札口

▲出たら右の南口に進む

▲南口を出たところ

▲そのままルミエールに突き進む

▲ルミエールの中。葛飾区と江戸川区にまたがるアーケード商店街だ

▲かなり長いので写真は割愛



▲ルミエールを出たところ

▲突き当たりを左に進み

▲大通りに出て

▲右折する

▲まっすぐ進む

▲途中で小松川境川親水公園を横切る

▲こちらが親水公園

▲親水公園を横切った先に交差点があり


▲左にみえるローソンのところに向かう


▲ローソン


▲ローソンを過ぎたら、あとは真っ直ぐ進むだけだ


▲中学校を通って


▲動物病院がみえてきたら

▲その隣に仁岸(にぎし)湯がある


▲都心の銭湯として珍しく駐車場がある


▲到着


▲下足箱の空間


ここはかなり人気のところらしく、開店前から人が並んでいたのと、帰りの時でもとぎれることなく入浴客が入ってきていた。
下足箱にサンダルをあずけて中に入ると、雑多感がありながら落ち着いたロビーで、その奥に受付がある。
コロナ対策なのか相変わらず透明シートが張られ、座るのは50代半ばぐらいの女性。
愛想を振りまくタイプの人ではなかったが、面倒みの良さそうな下町のおかみさんという雰囲気だった。帰りの時は高齢の女性に代わり、その人も感じの良い対応をしてくれた。
てっきりまだ入浴料が500円だと思い込んで千円札を出したら、お釣りが480円だった。あとで調べると東京の銭湯は2023年7月1日から520円に変わっていた。物価の高騰で仕方ないとはいえ、値上げの間隔がこれほど短いとは驚きだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は奥側で、女湯は手前側。
のれんをくぐると、男女の間仕切り壁が可動式になっている。
左の壁沿いにはロッカーが並び、ドレッサーはその対面にある。
よくあるドレッサーだが、机のところには試供品として大正製薬の育毛剤が置いてあった。商品の詳細が紹介されていたので、メーカーから広告を委託されたのだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、浴室はつい最近リニューアルしたところなのか、とても綺麗なところだった。
全体をみると奥行きのある空間で、右側の間仕切りに浴槽が並び、左壁沿いにはカランが並ぶ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


その奥には重厚な階段があり、のぼると水風呂とサウナが設置されていた。
サウナはそんなに広くないのと、なぜか扉が半開きになって熱気がすごい漏れ出ていた。別料金なので利用しなかったが、漏れ具合からかなり熱いサウナではないかと感じた。
一方で水風呂は、手を入れてみたところ思ってたよりもぬるくて、20℃前後ぐらいかなという感覚。
サウナの扉にはポスターが張ってあり、そこにはサウナの入り方とともに「絶対無理しない!」という文言が強調されていた。お店側もそのあたりはきちんと留意しているようだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲サウナの右扉には色々とポスターが張ってあった


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲サウナの中


こうした啓蒙ポスターはサウナだけでなく、カランでも場所取りを禁止するポスターが張ってあった。
「公共の場所なので譲りあってください」と書かれてある。
おそらく江戸川区の銭湯協会が独自に作成したものではないかと思うのだが、この手の注意書きはほとんど見たことがなかったので、こうして警告してくれるようになったのかと感慨深い。
カランを私物化するの決まって常連客たちなので、経営者側からするとなかなか言いにくい問題だろうなとは思う。ただルールはルールとして公平に求めていくことが、本来のあるべき姿だろう。
それと、ポスターが張ってあるからみんながきちんとルールを守ってるのかといえば、やはり場所取りは一部で見られた。どんなにうるさく言ってもルールを守らない人間は必ず一定数いる。ただ目くじらをたてて完璧を求めたら、それこそルールが目的化してしまう。
本来の目的はみんなが安心して居心地よく過ごせることなので、ルールはその為の手段に過ぎず、ある程度は逸脱を許す寛容さも様々な人と過ごすうえで大切な心構えではないかと思う。


ちなみにここのカランは、ボタボタシャワーで、文字通りお湯がボタボタ流れてくる。ほかのお店だと立ちシャワーではよく見かけるが、通常のカランになるとかなり珍しいと感じた。


浴槽は先述したとおり、間仕切りの右側に並び、手前にあるのは炭酸泉。ここは人工炭酸泉などと表記されているが、控えめな表現とは裏腹にかなり高濃度な炭酸泉だった。スーパー銭湯にもひけをとらない濃度なので、率直にすごいと感じた。スペースはそれほど広くなくて、3~4人でいっぱいになる。


その炭酸泉の隣にあるのが主浴槽となる白湯の湯船で、こちらはかなり広くて10人前後は入れるかという規模。
ゆるやかな曲線を描き、中腹部分がやや膨らんだ形になっている。奥側半分は深く掘り下げられ、その深くなっている部分も膨らんだ線をなぞるように三角形にくり抜かれていた。
手前は半身浴のために浅くなっていて、右側はボディジェットとハイパージェットが横に並ぶ。ハイパージェットから見て奥は歩行湯で、足下には小さな石が敷き詰められている。踏むと痛いやつだが、ここは少し手加減をしていた。
温度は43℃ほどでまあまあの温度。


一番奥にあるのが薬湯で、こちらも薬湯にしてはかなり広めで、詰めれば8人ぐらいは入れるだろう。
温度は高くて46℃前後はあったと思う。なので、ほとんどのお客さんは入っておらず、仮に入ってもすぐに出ていた。
いつも思うのだが、温度が高すぎると色々ともったいない気がする。


壁絵は赤富士で、間仕切りのところを中央にして掲げられている。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層はほぼ高齢者で、一部中高年がいるぐらい。設備はがきちんと揃っているので若い人がいないのは不思議だが、やはり駅から徒歩25分の距離はちょっと気軽に立ち寄れる場所ではないのだろう。


全体的にとても綺麗で、炭酸泉は濃度が高く、啓蒙ポスターが張ってあったりと色々と好感がもてる銭湯だった。ただやはり距離が遠いので、とくに盛夏の道のりはきつかった。
それでも近くに寄る機会があればまた来たいと思える銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新小岩井
経路 南方面にひたすら真っ直ぐ
周辺の環境 住宅、中学校、動物病院

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 赤富士
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ボタボタ
浴槽の種類 高濃度炭酸泉、ボディジェット、ハイパージェット、歩行湯、薬湯、水風呂
サウナ あり
温度 39~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性と80代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒132-0021
江戸川区中央2−7−2

電話番号
03-3652-2307

アクセス総武線「新小岩」駅よりバス。「江戸川区役所前」下車、徒歩5分

休日
火曜

営業時間
14:30−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

読売ランド丘の湯(東京・京王よみうりランド)【閉店】

2023-07-22 06:51:00 | スーパー銭湯
#読売ランド
丘の湯
2024年1月8日閉店




京王相模原線
#京王よみうりランド駅
▲京王よみうりランド駅


▲階段を降りて


▲改札口

▲改札口を出て左に進むと


▲ゴンドラ乗り場がある


▲徒歩やバスでもいけるが、普段乗る機会がないゴンドラ(スカイシャトル)で行くことに

▲ちなみに小田急にも読売ランド前駅というのがあるが、そちらも歩くと20分以上掛かるので、どの駅からアクセスしても乗り物で行く宿命にある


▲チケット売場


片道300円で、往復券だと500円だ

▲グルグルのぼり

▲ゴンドラに乗ったところ。扉は自動で閉まるとあったが、いつまでも閉まらないので焦った

▲出発進行

▲急勾配をかけのぼり




▲想像以上に高くて、しかもかなり揺れるのでめちゃくちゃ怖かった


▲ジェットコースターの中をすり抜けていき


▲大絶叫がこだましていた


▲右に観覧車が見えるが、その観覧車の足下に丘の湯がある


▲ようやく地上が近づいてきて

▲到着


▲ゲートを抜けたら

▲観覧車がある方の右に進む


▲そのまま真っ直ぐ行くだけだ



▲丘の湯に進む階段




▲のぼると駐車場がみえるが、その奥の建物は丘の湯ではない

▲右に観覧車がみえる

▲ここはゲームセンターや自販機、レストランが入ってる施設


▲そこを抜けて


▲ようやく丘の湯がみえてくる。ちなみに、この一帯の丘は古賀政男の代表曲である「丘を越えて」のモチーフになった場所。この付近で桜の花見をしているときに思いついた曲だそうだ



▲入り口からすでにすごい数の人であふれていた


中に入ると、突き進んだ奥が下駄箱のスペースで、右に自販機がある。ちなみに下駄箱はコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
自販機のところではほとんど親子連れが並んでいた。
入浴料は最近になって値上げされたとはいえ、休日料金でも1000円以下はうれしい。ただ、タオルなどは別料金なので、持っていないと追加料金が発生する。


受付は自販機のすぐ横にあり、対応してくれたのは40代ぐらいの女性。帰りの時は男性ばかりと不思議な入れ替えだった。挨拶はみんなきちんとしているので、このあたりはさすがスーパー銭湯。
受付をすぎれば、物販やマッサージ、食事処などといった設備や空間が所狭しと集約されていた。


▲この時は恐竜パークという催しをやっていた


左に見える通路を奥まで進むと、男女別ののれんがみえてくる。手前のスペースは小さな休憩所で、片隅には漫画本(ほとんどがメジャーなタイトルばかり)がビッシリと並ぶ。若い人を中心にほとんどの人がマンガを黙々と読んでいた。


のれんをくぐると、元々狭いこともあるのだろうが、脱衣場はリッスイの余地がないほどの混雑ぶり。
ロッカーはわかりやすい作りで、真ん中に島ロッカーがあり、それを取り囲むように左右の壁にもロッカーが並ぶ。ここもコインリターン式なので100円玉が必要だ。
入り口から子どもの多さは分かっていたが、ずっと子どもの無遠慮な叫び声が響き、ちょっとしたカオス状態に。軽い熱中症状態だったせいもあってか、頭が痛くなってきた。
そそくさと服を脱いで浴室へと進むと、緩衝スペースを抜ければ、通常のスーパー銭湯とおなじく標準的な設備がすべて詰め込まれている。空間はやや狭いので、非常に密着度が高い。
浴室は中央に腰掛け湯が鎮座し、その右側に洗い場のカラン群がある。作りは一般的なスーパー銭湯とおなじだが、シャワーは自分で止められるのがうれしい。一方で、出の悪いヘッドがいくつかあって、若干の不満も。閉店までの期間を考えるとこれらが改善されることはないだろう。


入り口から見て奥にあるのは水風呂とサウナで、水風呂はスーパー銭湯としては冷たくて16℃ぐらいか。
サウナも入ってみると予想以上に熱くて、100℃ぐらいはあったかもしれない。久しぶりに目をあけてるのもつらいと感じるほどだった。


出典:丘の湯ホームページ引用


浴室の左側には、ジェットバスと熱(あつ)湯が並ぶ。
手前にあるのが熱湯で、43℃以上は確実かと思われた。スーパー銭湯は基本的に無難に徹したところばかりだが、ここはだいぶ攻めてるなという印象。
ジェットバスは一通り揃ってるが、ここの設備がおもしろいのは、すべての湯船に湯船の通路があることだ。これは他の銭湯に見られないユニークな点である。


出典:丘の湯ホームページ引用


出典:丘の湯ホームページ引用
▲こんな感じの通路がある


露天風呂の入り口は、浴室に入ってすぐ左側にあり、階段のところでは夏仕様なのか足下に複数の水シャワーが出ていた。ちょっと冷たい程度だが、うれしい気遣いだ。


露天風呂のスペースも決してそんなに広くないが、一通り揃っている。
真ん中にあるのは、円形の微細泡による白濁の湯で、露天風呂では一番のメインとなる湯船。温度は40℃ぐらいとぬるめなので、長湯をしてる人が多い。


出典:丘の湯ホームページ引用


この白濁の湯を取り囲むように複数の湯船が並んでいる。
右から見ていくと、最初にあるのは壷湯で、三つある。こちらはやや大きめなので親子で入れるかもしれない。
温度は40℃ぐらいと低め。


出典:丘の湯ホームページ引用


奥の右にあるのは各地の温泉を再現したものらしく、見た目は白湯だけれども成分が温泉なのだとか。
温度はやや高めで42℃ぐらい。
その温泉の左隣にあるのが寝湯で、寝湯といっても浅浴槽になっていて縁に頭をあずけることができる。温度も低めで、のんびりと浸かることができた。


左隅にあるのは寝ころび湯で、こちらは薄いお湯が流れてて石の枕があるもの。かなり人気の設備だったが、タイミングを見計らって使うことができた。
ガッツリ寝てる人が多く、みんな夏の暑さに疲れてたのかもしれない。


出典:丘の湯ホームページ引用


手前の左側にあるのはミストサウナで、窯の中を演出するためなのだろうが、自分みたいな身長のない人間でも腰と膝を曲げないと入れないので、大柄な人は這いつくばらないと入れないかも。
なんとか二重扉を抜けると、ミストサウナの空間になっており、かなり熱い。ミスト自体は濃霧というほどではなく、視界はそれなりに見通せた。奥に塩があるので、それを体に塗りつけて垢や皮脂をゴシゴシ落とすことができる。


出典:丘の湯ホームページ引用


これらの設備の空いたスペースには東屋の休憩所があり、そこでは若い人たちがみっちり肩を並べて語らっていた。今の時代はどうしてもスマホ片手に話すことが多いので、ロッカーにスマホを預けて話し合える場所があるのは貴重な機会ではないかと思う。
全体的にスペースはやや狭く、それでもあらゆる設備を備えているので、設備に関しては不満を持つ人はいないだろう。
ただ、とにかく小さな子どもや若い人ばかりなので落ち着ける空間ではなかった。叫び声が響いてるだけでなく、後ろから思いっきりシャワーを浴びせられたり、服を来た子どもが走り回っていたりと、まさに遊園地そのものだった。
逆にいえば、子ども連れは多少の無礼講も気にせずに遊ばせることができるだろう。
来年には閉店するということでお別れ効果で人を集めているのか、それとも元々人気があるけど老朽化で店じまいをするのか分からないが、これだけ来店客がいて閉店するのは非常に勿体ない気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 読売ランド前
経路 スカイシャトル
周辺の環境 読売ランド

●空間演出
建物外観 スーパー銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 熱湯、座湯、ハイパージェット、水風呂、白濁の湯、人工温泉、寝湯、うたた寝湯
サウナ あり
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 若者や親子連れ

【案内】

住所
東京都稲城市矢野口3302-8

アクセス
京王よみうりランド駅下車→ゴンドラ「スカイシャトル」で5~10分
もしくは小田急バスで5分
読売ランド前駅下車→小田急バスで10分
新百合ヶ丘駅下車→小田急バスで20分
中央自動車道 稲城ICより稲城大橋経由2km

料金
【平日】
大人820円(会員770円) 小人500円(会員450円)
【土日祝】
大人920円(会員870円) 小人550円(会員500円)

タオルの販売、バスタオルのレンタルあり

営業時間
10:00~24:00(最終受付23:30)

休業日
不定休

※ニフティホームページ転載

第二江陽館(横浜・根岸)

2023-07-15 06:14:00 | 銭湯
#第二江陽館





JR京浜東北線
#根岸駅
▲根岸駅


▲エスカレーターでのぼり


▲改札口


▲地図で見ると左端っこあたり

▲ロータリーの左にすすみ

▲ロータリーを抜けて



▲根岸中学校が突き当たりにある


▲右折したところ


▲大通りにでる


▲左折して


▲しばらくまっすぐ




▲橋がみえてくる

▲川の奥に海がある


▲横断歩道を渡り、右の歩道橋にあがる




▲歩道橋にあがったところ


▲その奥に第二江陽館の煙突がみえる


▲左の階段をおりて


▲右に向く

▲すると第二江陽館がみえてくる




▲到着。第二とあるが、第一はすでに廃業したようだ。今の経営者は最初の経営者から第二を譲り受け、受け継いだ人が生き残った


▲中に入るとなぞのモニュメントが飾ってあった


外観から分かるとおりかなり古いお風呂屋さんだが、古いなりにきちんと手入れをされてることが分かる。
靴をあずけて右の扉をあけると、すぐ目の前にロビーがあり、左側にフロントがあった。
座るのは50代ぐらいの女性。感じのよい対応をしてくれてガーリーな服装でかわいらしい声をしていた。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」と訊ねると、「50円と20円のがありますが?」と後ろにあるバスタオルとフェイスタオルを示したので、「20円でお願いします」とこたえた。ついでに固形石鹸も購入したので合計で550円。
「下駄箱の鍵はありますか?」と聞かれたので下駄箱の鍵を渡すと、代わりにロッカーの鍵を受け取る。
最後に「サウナは大丈夫ですか?」と聞かれる。サウナに入るかどうかまで聞いてくるところは意外と少ないので、丁寧な接客という印象を受ける。
男湯は左側で、女湯は右側。


のれんをくぐると、扉の入り口がかなり狭かったので、大柄の人は要注意。
脱衣場はそんなに広くなくて、真四角のスペースで、左側の壁沿いに茶色のロッカーがある。
右側には簡易的な机と椅子が並び、そこに私物などが置かれてあった。洗面台のところは有料のドライヤーとティッシュ。種類は少ないけどティッシュがあるだけでもありがたい。
ロッカーの隅っこにはテレビがあり、NHKの大相撲を放送していた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こちらは女湯


扉をあけると、そこそこ人はいるという印象。とはいえ、もともと狭いところなので、4~5人程度か。
最初は左に目を向けると横列にカランが並んでいる。
こちらのシャワーは勢いがあって使いやすいが、やや拡散するタイプ。
椅子は入り口の手前と右横にある立ちシャワーのところに大きな椅子が並んでいた。なぜ立ちシャワーのスペースに椅子が置いてあるのかは不明。


右側には浴槽が並び、奥にむかって3つ連なっている。
手前は薬湯のバイブラで、この日はバスフレンドの緑茶だった。もちろん本物の緑茶ではなくて、それ風のもの。
バイブラ仕様で、温度は43℃ほどか。以前来た時はめちゃくちゃ熱くて入れなかったのだが、この時は普通の温度だった。方針を変えたのかも。


その奥が座湯で、こちらも温度は43℃ほどの白湯。
一番最後が主浴槽となるやや広い浅浴槽のバイブラだった。
端っこのところにステンレスの腰掛けが用意され、こちらは座ると半身浴ができる。ここも43℃と標準の温度。
そして浴槽のさらに奥にサウナがある。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲女湯の浴室風景


出典:はまれぽホームページ引用
▲こちらは男湯。右が薬湯で、真ん中が座湯、左は見切れているけど浅浴槽のバイブラがある


サウナは扉をあけると真っ正面に三段の階段が作られ、詰めれば6人ぐらいが座れるスペースだった。やはり狭いので窮屈感は否めない。
こちらは別料金180円で入れるからお得だ。自分は使わなかったので中の様子は詳しく分からないが、昭和の演歌と歌謡曲が交互に流れてるそうだ。


出典:はまれぽホームページ引用


そのサウナの左側、つまり先ほどのカランの壁を隔てた奥のスペースに水風呂がある。
こちらは三角形をしていて、手を突っ込んでみたところキンキンに冷えていた。おそらく16℃ぐらい。
その水風呂の奥にも左右に少ない数だが、カランがある。


壁絵などはなくて、全体を通しても装飾性は見あたらなかった。
華やかさとは無縁であるが、その質実剛健ぶりは個人的に好感が持てた。


客層はほとんど高齢者で、一部で二十代と小学生らしい子も。小学生は大人と同伴というよりも1人で来ているような雰囲気だったので本当に1人で来てるならなかなか渋い子どもである。


じつはこちらの銭湯は1988年(昭和63年)にできた建物らしく、ギリギリ昭和にできた建物だ。ということで昭和と平成の境目がどんな感じだったか分かる貴重な建物ともいえる。
雰囲気はどちらかというと平成に作られた銭湯と特徴が似ているので、あまり昭和感はしないけれども、名残のような部分をうっすらと感じた。
整いすぎず、かといって雑然ともしておらず、安穏とした時代の空気感が漂う銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 根岸
経路 線路沿いに歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なぞのモニュメント
照明 ふつう(採光は明るい)

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭いけどこざっぱりしてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、座湯、
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者や若者、小学生


【案内】

住所
〒235-0014 
横浜市磯子区中浜町4-16

電話
045-751-6330

営業時間
14:10〜23:00

定休日
火曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

綱島温泉湯けむりの庄(横浜・綱島)

2023-07-08 05:16:00 | スーパー銭湯
#綱島温泉
湯けむりの庄





東急東横線
#綱島駅
▲綱島駅


▲階段を降りて


▲改札口


▲出たら左が北口

▲右を向くとバーキンと横浜家系ラーメンがある

▲そのまま直進した突き当たり

▲左に向いたところ


▲直進すると左に駐車場がみえるが

▲かつて送迎バスの跡地だったところ

▲大通りに出たらそのまままっすぐ横断歩道を渡る。写真の右に停留所がみえている

▲右に向いたこちらが送迎バスの停留所。真ん中付近にある黒い車が送迎バスになる

▲ここに停車している


▲15分間隔で運行される。バスというかワンボックスカーなので満員の9人が乗った時点で出発するようだ


そして車に揺られて5~6分すると



▲湯けむりの庄に到着。こちらは入り口

▲駐車場の奥に進むと見えてくる建物

▲入り口

▲エントランスはホテルのようだ


▲右を向いた館内入り口


下駄箱は靴を脱ぐ場所の左側スペースにあり、下駄箱の鍵にバーコードがついている。バーコードを介してサービスを受けて、最後に一括精算するシステムだ。
入り口から入って左側に受付のフロントがあり、対応してくれたのは20代の若い男性。すごく対応が丁寧でさすが大手のスーパー銭湯だと感心した。
初めてかどうか聞かれたので初めてですと答えると、注意事項の書かれた用紙を渡されて、確認したらチェックするように要求される。
ここまでするのかと驚いたが、客を教育するのも優良店の条件なので抜かりなく運営していることが伺える。
岩盤浴を利用するかどうか聞かれたり、タオルや館内着を返す方法なども教えられる(返却はフロント裏にあるボックスに入れ、精算機はその横にある)。


フロントを抜けると、目の前に現れるのは吹き抜けの開放感あるロビーで、適度な距離を置いた椅子が並び、館内服を着た人たちが各々くつろいでいた。
ロビーの隅っこには巨大なぬいぐるみが置かれていて、どうやらベッド代わりにもなるようだ。若い男性が猫のようなポーズで横になって寝ていた。
さらに奥には食事所。とにかく綺麗で優雅で、まるでホテルに迷いこんだような気分。ホテルと違うのはみんな館内服を着てることぐらいか。
とにかく人であふれていて、この時点で人気なのも納得だった。


出典:スーパー銭湯全国検索ホームページ引用
▲左上が送迎バス。右上がエントランス。左下がフロント。右下がロビー 


中央付近にある階段をのぼると、二階にあがって最初に目に止まるのが右側にあるフィットネスクラブ。こちらは原則的に会員にならないと利用できないものだが、非会員の初回限定でなお且つ身分証を提示すれば2200円で利用できるという。この界隈の相場はよく知らないのでお試し価格で入浴料より高いのはどうなんだろう?と思ったが、扱っている機械はイタリア製の有名ブランド「テクノジム社」の最高級ラインに統一しているそうだ。自分からするとチンプンカンプンだが、知ってる人なら納得するかもしれない。
最近はこうしたフィットネスクラブとスーパー銭湯が一体化したところが増えているが、その先駆けとなったのが湯けむりの庄である。


階段をあがったすぐ左側に男湯ののれんがみえる。
のれんをくぐると、最初に撮影機器は使わないでくださいという注意書きがあり、その先にロッカーが並ぶ。
手前は個室のような空間の中にロッカーが壁沿いにコの字に並び、奥に進むと縦型のロッカーが島と壁沿いに連なる。
ロッカーは好きなものを選べるので、浴室の入り口近くを選んだ。部屋の奥にはドレッサーがあって、ドレッサーの数は規模にしては若干少ないかもしれない。


浴室の入り口は右側にあり、中に入ると通路が十字路になっている。なのでおおよそ四つに区分することができる。
左手前がサウナコーナーで、立ちシャワーに水風呂、サウナがくっついている。
水風呂は5~6人は入れる広さで、水温は14℃とめちゃくちゃ冷たい。この手のスーパー銭湯ではかなり攻めた温度だ。こうした設定は、やはりサウナのブームの影響だろうか。しかも黒湯なので贅沢である。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


サウナもめちゃくちゃ広くて、30人ぐらい入れるスペースだった。
横から見るとコの字になっていて、大半が人で埋まっていた。人の数だけでなかなか壮観だった。真ん中の前方には石が積み重なり、その奥にテレビがあった。
今流行りのオートロウリュではなくセルフロウリュなのかと思っていた矢先、横に座っていた中年男性がおもむろに立ち上がると柄杓を手に取って水を丹念にかけ始めた。手慣れた様子から常連客なのかもしれない。
水の蒸発する音がサウナ内にゆっくりと伝わり、少し間をあけてから一気に熱波が襲い始めてきた。どのタイミングでやるかはルールがないようだが、やり過ぎない限りは文句は言われないだろう。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲写真だと実物より広く見せがちだが、写真の通りかなり広かった。ここでもサウナハットを被る人たちが一部みられた


浴室の左の後方にあるのがカラン。スーパー銭湯なので時間の経過とともに止まるものだが意外と長く出るので使い勝手は良かった。勢いもあり使い心地はよい。備え付けはポーラー製の高級そうなもので柑橘類の上品な匂いがした。


右手前は黒湯の湯船で、こちらも広くて10人ぐらいが入れそう。浅めの浴槽で奥には電気風呂がある。弱、中、強と分かれていて、弱は無反応。中もほぼ感じず。強はようやく電気の刺激を感じたが、それでもめちゃくちゃ弱い。これでは低く抑えすぎじゃないだろうか。
温度は温度計だと40℃を示していたが、体感的には41℃ぐらい。
足元がヌルヌルしてて滑りやすいので、入るときは要注意だ。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲こちらが源泉黒湯の浴槽


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲その端っこに電気風呂がある


浴室の右奥にはボディジェットと寝湯のジェットが左右に分かれて並ぶ。ともに白湯で温度は低くて38℃ぐらい。このボディジェットのところにいかにも高級そうな盆栽の松が飾ってあった。繊細なので手を触れないでとある。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


右に進むと露天風呂で、こちらはかなり凝っている。
左手前には黒湯+炭酸泉の湯船で、若干狭いものの8人ぐらいは入れる規模。人気らしく常に人でいっぱいだった。
入ってみると、温度は39℃ぐらいで、炭酸はそんなに濃度が高くない。これなら横浜の大口にある鷲の湯の炭酸泉(こちらも黒湯を使っている)の方がはるかに濃度が高かった。


右に目を転じると、手前につぼ湯が2つ。珍しいことに御影石のつぼ湯で、こちらも中に入ったら足下が滑りそうになる。温度は41℃ぐらいで狭いので手足は伸ばせないが完全な一人用なので気兼ねなく入っていられる。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


露天の真ん中付近には円形の黒湯の湯船が二つ重なっている。
下段の方は浅浴槽で、縁を枕にして寝ながら入ることもできる。中央部は少し深くなって、温度は低めで40℃ぐらい。
上段の方は熱湯仕様で43℃。こちらは若干狭いが、それでも数人は入れる。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用
▲上段のほうの湯船


浴室の一番右にしつらえてあるのがうたた寝湯だ。こちらも黒湯でとにかく黒湯尽くし。しかもみんな超濃厚だから恐れ入る。前後3人ずつで計6人が横になれる。お湯の厚さはかなり低くて背中部分しか触れず、夏場はいいとして、真冬などはかなり厳しいだろうなと思った。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


湯船の隙間にはカウチや椅子、ベンチが無数に並び、休憩に困らない。入浴している人と休憩している人が半々ほどだ。
露天風呂の中央の一番奥にはスチームサウナがある。扉をあけて中に入ると、正面が立ちシャワーで左が入り口。
中に入ると壁一面に椅子が連なり、奥の真ん中に暖房がある。手前には塩のボウルがあるので、塩をで体をこすって垢を落とすことができる。
この手のスチームサウナは大半が蒸気で白い闇に覆われているが、ここは本当にスチームサウナなの?と思うぐらい視界は良好。むしろ蒸気すら確認できなかった。温度は60℃ぐらいと快適。ずっといられるぐらいだった。


出典:綱島温泉湯けむりの庄ホームページ引用


露天風呂の周りはここがビルであることを忘れるぐらい木々が植樹されていて、心落ち着く空間だった。たまたまか知らないけど客層は若い人が多い割にはマナーが良くて騒ぎ声も聞こえてこなかった。平和そのものだ。


客層は高齢者もいるけど、半数以上は若い人。中高年や高齢者は少数派だった。
ロビーで見かけるのは若い女性が多く、ほかのスーパー銭湯と比べても年齢層が全体的に若いと感じた。


ここがオープンした当初はかなり話題になっていて、いつか行こうと思いながらだいぶ時間が経ってしまった。
いま振り返ってみると、なぜもっと早く来なかったのだろう?と後悔するほど良く出来たスーパー銭湯だった。
値段は決して高くないのに質は極めて高く、コストパフォーマンスに関しては全国屈指ではないだろうか。
今となっては設備の一部が相対的に古くなった部分もあるが、とにかくすべてに満足できたので、すぐにでもまた来たいと思える場所だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 綱島、新綱島
経路 送迎バスに乗る
周辺の環境 大通り、商業施設

●空間演出
建物外観 広大な施設
壁画・眺望 観葉植物
統一感 あり
置物 松
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 黒湯、ボディジェット、黒湯炭酸泉、つぼ湯、寝湯
サウナ あり
温度 38~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 すごく丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(料金に含まれる)
備え付け あり

◆人
受付 20~40代の男女
客層 若い人を中心


【案内】

住所
横浜市港北区樽町3-7-61

電話番号
045-545-4126

営業時間
9:00~24:00 (最終受付 23:00)

定休日
年中無休

駐車場
215台無料駐車場完備

大人 (中学生以上)
平日1430円
休日1540円

小人 (小学生)
平日1070円
休日1210円

岩盤浴 (中学生以上)
平日+880円
休日+990円

※スーパー銭湯全国検索ホームページ転載

萬歳湯(横浜・戸部)

2023-07-01 06:28:00 | 銭湯
#萬歳湯




京急本線
#戸部駅
▲戸部駅

▲隣が横浜駅とは思えないぐらい簡素で小さな駅だ


▲階段をおりて


▲改札口を抜けたところを振り返る

▲改札口を出たら左に進む

▲西日をあびながら真っ直ぐすすむ



▲ここでストップ

▲左折する

▲しばらく歩いて



▲ここで再び立ち止まり


▲右折する

▲ちょっと歩けば萬歳湯がみえてくる


▲到着


▲入り口に入ると、「マスクしない方、トラブルおこす方、セキ、ネツ有方、入浴控えてください」とある。
書き方からしてクセのある銭湯だ


玄関に入ると、赤外線のセンサーに引っかかり、ピーポーンと大きな音が鳴る。
感度が高すぎるせいか、靴を脱いでる時も何度か鳴っていた。
最初から男女の入り口が分かれ、右側が男湯で左側が女湯。
扉をあけると、番台の横で50代ぐらいの男性が仁王立ちで待っていた。白い髭をたくわえて逞しい印象を与える。
入浴料を払うと、「石鹸やシャンプーは大丈夫?」とたずねてくれた。
ちなみに、どの銭湯でも貸しタオルをお願いするのだが、ここだけは持参した。
というのも以前来たときはタオルをかりたのだが独特の匂いがして、アレ?と思いつつ返すときに「どうしましょうか?」と聞いたら、「そこらへんに掛けておいて」と言われたからだ。おそらく洗わずに使い回ししているのだろう。その時は年配の男性だったけれども、たぶん方針は変わってないと思われる。
というのも久しぶりに訪ねたのだが、そのカオスぶりは健在だったからだ。
脱衣場にはソファーが置いてあるが、事実上の店主や常連客の座る特別席になっており、テーブルまわりには服やあらゆる物がおびただしく散乱し、文字通り山積みになっていた。先述したとおり至るところにタオルが掛けられ、お店というよりも個人宅に紛れ込んだ感覚である。
ロッカーは脱衣場の奥右側に並び、ロッカーの上にも当然ながら客の私物や観葉植物が無秩序に並べられてあった。ちなみに観葉植物は綺麗に咲いてる花などもあって、この混沌した状況とかなりミスマッチしていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こんな綺麗な状況がかつてあったとは信じられない


浴室の扉をあけると、浴室も当然ながら乱れていて、今まで巡ってきた銭湯の中でダントツで散乱した浴室である。これ以上の無秩序は想像できないほどだ。
真ん中に島カランがあるが、大きな黒いシーツが覆い被さり、この時点で島カランは使えない状況になっている。手前には、もはや使われなくなって久しいであろう客の私物と思わしき様々な遺物が密集して放置され、異彩を放っていた。もちろんゴミ箱は溜まったまま。片づけるという概念をここでは見つけることができない。
左右の壁にもカランがあるが、さすがにこちらは使えるようになっていた。そのカランの上には竿が取り付けられている。これはタオルを掛ける為だろうか?
こんな感じで入った瞬間から唖然とさせられるが、カランのシャワーはきちんと使えて特に問題はなかった。


浴槽は奥にあって、白湯のみ。唯一、右奥にジェットが3つほどついている。
最近の銭湯は種類が多いので細切れにされた湯船ばかりだが、ここは単一でシンプルで広々と使え、古い設備だけどかえって新鮮だった。
老朽化はいちじるしく進んでおり、浴槽のタイルは所々剥がれ、コンクリートむき出しのところに座るとお尻が擦れる感覚がした。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲この写真は一番綺麗だった時だろう


壁絵は富士山が描かれ、サインをみると2021年と書かれている。たしかにそれなりに綺麗でちゃんと塗り替えてることが分かる。浴室まわりも白さが際だち、このギャップが余計に足下の混沌ぶりを強調していた。
壁絵の下には、西洋の家が立ち並ぶ牧歌的な風景が豆タイルで表現され、間仕切り壁のところも豆タイルなのだが、こちらは金魚や鯉が描かれていた。


このように設備や壁絵はしっかりと管理されているのだが、物やゴミが放置されていて個人的にはとても残念だった。
ところで興味深いことにGoogleマップの口コミを見ると評判はすこぶる高い。
ここまで突き抜けるとレトロ好きにはかえって刺さるのだろうか? 
湯船をあがって脱衣場に行くと部屋の中はタバコ臭で充満し、プライベートと公共の線引きは一切なかった。
一方で帰るときは人情あふれる挨拶をしてくれて、良い点でも悪い点でも昭和を堪能できる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 戸部
経路 戸部公園にむかう
周辺の環境 戸部公園

●空間演出
建物外観 昔ながらの破風屋根作り
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 薄暗い

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ごちゃごちゃしてる
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス 
サウナ なし
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 親しげ
清潔さ 汚い
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代と80代ぐらいの男性
客層 高齢者や若者


【案内】
住所
〒220-0051 
横浜市西区中央1-23-3

電話
045-321-2879

営業時間
14:30〜22:00
定休日毎週土曜日

京急戸部駅より5分。戸部公園より1分

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載