銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

稲荷湯(東京・石川台)(閉店)

2022-08-27 06:51:00 | 銭湯
#稲荷湯
2022年8月20日閉店






東急池上線
#石川台駅

▲池上線の石川台駅


▲かなりビミョーな場所にある駅だ




▲奥に改札口


▲地図をみると、右が現在地で左にみえる呑川のそばに稲荷湯の文字がみえる


▲歩いて6分ほどの距離


▲さっそく改札口を出たら右の坂道を下っていく


▲生憎の天気で、駅についた途端に雨が降り始めてしまった


▲ここはとにかく坂道の街だ


▲左にみえるのが雪が谷八幡神社


▲八幡神社の真ん中あたりに来ると右に進む


▲右を向いたところ


▲すぐにここでストップして


▲左折




▲右斜めに進み


▲ここを真っ直ぐ歩く






▲突き当たりにきたら右折


▲右に向いたところ


▲直進して




▲ここを左折


▲あとはそのまま進めば


▲稲荷湯がみえてくる。どんなルートを通ってもあみだクジのように歩く必要がある




▲閉店のお知らせ。訪れたのは20日の最終日だった


▲到着


玄関に入ると左右に下足箱があり、左はキータイプで、右奥が木札だった。
横には水槽が置かれ、夏だと涼しい気分にさせてくれる。






▲閉店ということで、常連客が花を贈ってくれたのだろう


扉をあけて中に入れば、右側に受付のフロントがあった。座るのは60代前半ぐらいの女性。
「こんにちは。フェイスタオルの貸しタオルありますか?」とたずねると、後ろから出してくれて1000円札を出したら500円のお釣りが返ってきたので、無料だったようだ。
対応はごくふつうで、まるでこれからも営業を続けるような雰囲気だった。


フロントの横(入り口から見て正面)にはこじんまりとしたロビーが用意され、大きなテレビも置いてある。
女湯は左側で、男湯は右側。
のれんをくぐると、広さはふつうであるが最終日ということで人でごったがえしていた。
なんとか右側にあるロッカーを確保すると脱いだ服をすかさず押し込む。
真ん中には座るテーブルがあり、左側には洗面台と無料で使えるドライヤーが設置してあった。入り口そばにはマッサージチェア。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入ると、浴室はものすごい人であふれ、これが最終日のお別れパワーなのかと感嘆した。
前回来たときはかなり前だったけど、ここまで混雑していた記憶はない。


ここはパイプで区切られた個室仕様のカランが浴室の真ん中に鎮座しており、こんなカランはスーパー銭湯でも見た記憶がない。創業時はかなり先駆的な試みだったのではないかと感じた。
ちなみにこの日はだいぶ混雑していたので結局使うことができなかった。


ほかには右壁から奥にかけてカランが並ぶのと、手前左右にはハンド仕様の立ちシャワーが2つ設置されていた。
カランの出はやはり老朽化のためか出の良いところと悪いところに分かれていた。面白いのは、空いていたところが軒並み勢いが弱かったことだ。やはり常連客たちはどこが良くてどこが悪いのかよく熟知しているようだ。いつもババを引くのは自分みたいな一見さんである。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲パイプでパーソナルスペースを確保している


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲奥には、体が不自由な人向けのカランもあった。随所に気遣いが見て取れる


浴槽は左側に並び、最初の手前にあるのはサウナ。やはり小さなスペースだったが、覗くと綺麗な室内だった。追加料金は500円の印字に線が引かれて、300円とあった。初期の頃は強気の500円だったようだ。それだけ昔はサウナがスペシャルな設備だったのだろう。


そのサウナに隣接してあるのが水風呂。こちらは2人ぐらいが入れるスペースで、水温はかなりぬるめ。おそらく冷却してない水だろう。
そのお隣から湯船になっていて、こちらは主浴槽。浅浴槽で、温度は41℃ぐらいだった。
その奥が深浴槽で、ジェットバスとボディジェットが続く。


そしてここの目玉というべき設備が、黒湯だ。主浴槽の隣に設置された湯船で、詰めれば3人ほどが入れるちいさなスペースだった。
温度は若干低めで40℃ぐらいか。掛け流しで、濃度はまあまあといったところ。ともあれ大田区の代名詞である黒湯があるのは嬉しかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲湯船は小さなけど黒湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯
 

奥にある壁は絵画がなかったものの、一面に張られたタイルが古色蒼然とした風合いを醸しだし、昭和の哀愁感を漂わせていた。
間仕切り側は、のどかな田舎の風景がチップタイル絵で表現されていた。
天井を仰ぎみるとそれなりに綺麗だったので、最近塗り直したのかもしれない。


機械の老朽化を理由に残念ながら閉店になってしまったが、閉店にともなう混雑ぶりは結構なもので、地元の人たちから長く愛された銭湯だったのだろう。
若い人もかなり多く、ここでやめてしてしまうのはすごく勿体ないなと感じさせる賑わいぶりだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 石川台
経路 細い路地を歩いていく
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 自宅兼?
壁画・眺望 田舎の風景
統一感 あり
置物 水槽
照明 明るい

★設備
休憩所 ちいさなロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ボディジェット、黒湯
サウナ あり
温度 40~41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代前半の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒145-0065
大田区東雪谷3−30−14

電話番号
03-3729-4526

アクセス
東急池上線「石川台」駅下車、徒歩6分

休日
水曜

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

皆様の浴場萬盛湯(大阪・動物園前駅)

2022-08-20 05:31:00 | 日記
#皆様の浴場
萬盛湯







大阪メトロ御堂筋線
#動物園前駅

▲御堂筋線の動物園前駅


▲路線図。真ん中の下あたりが現在地

▲工事中だった


▲いまここで

▲とりあえず8番出口にでて動物園前一番商店街というところを目指す




▲8番出口の案内


▲階段をのぼり




▲地上にでたところ。出たら左にぐるっとまわる(写真でみると右側の道をまっすぐ進む)

▲どんどん歩いて


▲ここらへんは簡易ホテルが軒を連ねる




▲突き当たりが動物園前一番商店街


▲右折する


▲とにかくカラオケ居酒屋が多い商店街だ。中国人経営者がほとんどのようで、夜になると年配客が楽しそうに美声(?)を響かせていた




▲ほぼカラオケ居酒屋ばかり


▲居酒屋で覚醒剤を売るなという文字


▲小便するなという文字


▲やるぞ!!とは一体…




▲奥にスーパー玉出の看板がみてきたところでストップ

▲ひだりをみると煙突がみえてくる




▲山王市場通商店街の入り口でもある


山王市場通商店街は昭和の頃から変わらない昔気質(むかしがたき)のお店が多い。朝6時から高齢者が開店の支度をしていた


▲一方でその隣には自壊した建物


▲地球の重力に負けて中腹部分が膨れ上がっている。巨大地震が起きたら簡単に瓦解すると思うのだが…


▲時代の変化を拒絶した空間である












▲到着


開店は朝の6時であるが、実際はすこし早めに開店しているようだった。
のれんをくぐって玄関に入ると、真ん中に飾られた花が気持ちをなごませてくれる。
番台らしく男湯はひだり側で、女湯がみぎ側だった。




とびらを開けるとみぎ側が受付で、座るのは50代半ばぐらいの男性。声が若い感じだったので一瞬30代ぐらいに感じた。
とても落ち着いたたたずまいで真面目な印象をおぼえた。享楽的な商店街の雰囲気と真逆なのが面白い。


貸しタオルをお願いすると有料だったがいくらか失念してしまった。たしかに20~30円ぐらいだった気がする(間違ってたらゴメンナサイ)。タオルには貸しタオルの文字があしらわれていた。


脱衣場をみわたすと、こちらも広めの空間で床はゴザが敷かれ、手前の奥側にかけては洗濯機と乾燥機が並ぶ。その横には巨大な業務用クーラーが稼働し、広い脱衣場もキッチリ冷やしていた。
ロッカーはひだり壁にあり、鍵がやや大きめで特徴がある。
奥にある洗面台は青を基調とした柔らかなデザインが印象深かった。


浴室の扉をスライドさせると、浴室の配置は関東に近い形のものだった。
真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。左手前には立ちシャワーがひとつ。立ちシャワーは、頭上のヘッドと壁にはノズルが取り付けられ、そこからも水やお湯が噴射される。


島カランは土台の部分が重厚な作りで、シャワーを出す操作はプッシュ式である。カランは水部分がやや上に配置され、お湯は下側にあった。
関東では横に並列されているので、ちょっとした違いではあるが大阪らしく感じた。


湯船は先ほども書いたように関東とおなじく奥に配置され、ブロックを積み重ねたような形になっていた。右側が深浴槽で、真ん中は手前が浅浴槽の湯船。その浅浴槽の奥に寝湯のジェットバスがある。水まくらはあったものの機能していなかった。
左端は電気風呂で1人用の広さ。電気の刺激はそんなに強くなかった。


これだけでも十分堪能できるが、ここの目玉はなんいっても屋上に露天風呂があることだろう。
商店街のド真ん中にありながら露天風呂
をつくったとは脱帽である。
浴槽のひだり側に目を転じるとコンクリート作りの階段があって、階段をのぼれば扉がある。その扉をあけるとちょっと狭いけれども、こだわりを感じさせる露天風呂が広がっていた。
湯船は2つに分かれ、ひだりが水風呂。みぎ側が四季の風呂と命名され、塩風呂と書かれてある。手ですくって匂いをかいでみたところ、とくにこれといった匂いは感じなかった。ただ帰ったあとで体から独特の匂いが続いていることに気がついた。なんともいえない温泉のような匂いだった。
朝の開店直後に訪れたので周囲はとても静か。夏であっても空気はヒンヤリしていてとても気持ちよかった。
温度もやさしくて41℃ぐらいだろうか。水風呂のほうはおそらく冷却してないと思うので20℃以上だったと思う。


天井は入り口から奥にあけて高くなっていくが、浴槽部分は中二階仕様だから一階の浴槽部分のみ天井が低い。
壁にはステンドグラスが取り付けられ、外から光が射し込むと柔らかな光をおびて浮き上がってみえる。


客層は自分以外全員高齢者。ほとんど地元の人たちばかりだろう。一方で会話は一切聞こえてこず、女湯も同様でとても静かな空間だった。
動物園前一番商店街は夜になると嬌声が響き、刺激を求める人たちであふれ返る享楽地であるが、萬盛湯はそんな中にあって心のオアシスというべき気持ちを慰めてくれる貴重な空間だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 動物園前
経路 商店街を通る
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ステンドグラス
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ひろい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェットバス、電気風呂、水風呂、露天風呂
サウナ なし
温度 40~41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 真面目
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20~30円ぐらい)
備え付け なし

◆人
受付 50代の男性
客層 高齢者


【案内】
料金

大人(中学生以上)   490円(税込)
中人(小学生)     200円(税込)
小人(0歳から幼稚園児)100円(税込)

営業時間・営業期間
AM6:00~AM0:00

休業日
毎週金曜日

電話

06-6641-9272

住所

大阪府大阪市西成区山王2-14-10

交通アクセス

地下鉄 動物園前駅より徒歩約6分

※ニフティ温泉ホームページ転載

江戸文化を今に伝えるー飛田新地

2022-08-18 06:40:00 | 歴史

独自の風習が息づき、おおくの分野で異彩を放つ大阪。そんな大阪にあってひときわ特異な場所が飛田新地です。





“新地”をご存知ない方もいらっしゃると思うので簡単に説明しますと、遊郭の看板を掲げながら本番行為ができるお店の集まった地域のことをいいます。
名目上は飲食店でありながら、客と女の子が恋愛関係になって店のあずかり知らぬところでエッチをしているというありえないシチュエーションで運営されています。

大阪にはいくつか新地ー五大新地と呼ばれる場所ーがありますが、とくに美形ぞろいとして有名なのが飛田新地(とびたしんち)になります。
本番の性サービスをする場所ならどこでもあるのではないか? と思われるかもしれませんが、ここはそうしたところと一線を画しています。
決定的に違うのは、軒先で若い女性が姿をさらして客を誘惑しているところです。


▲160店舗が軒を連ね、単純に考えて同時に160人の女の子から選ぶことができます。5~15分ほどで控えの女の子と交代するようなので、何人の女の子が在籍しているのか想像もつきません


▲青春通りが一番若い女の子のいるホットスポットで、愛嬌で定評があるのがメイン通り、年上のお姉さんたちがんばっているところは妖怪通り(年金通り)と呼ばれています


ソープランドはお店の中に入ると写真から相手を選ぶシステムなのですが、写真には必ず“修正”が施されており、実際に対面するとアレ?と思うことは少なくありません。
いわゆるパネマジ(パネルマジックの略)と呼ばれるものなのですが、風俗業界の由々しき商習慣になっています。
客もそのあたりは重々承知しているのですが(もちろん納得してないとは思いますが)、実際に会ってみないとわからないという不安は常につきまといます。

その点で飛田新地は“本物”の女性が目の前に座っているので、騙される心配はなく、しかも美形ぞろいとなれば男性たちが色めき立つのも無理はありません。
こうした仕組みは江戸時代の性風俗文化を引き継ぐものであり、現代に生きた伝説と呼べるのかもしれません。


▲最寄り駅のひとつが天王寺駅になります


▲天王寺駅からあべのハルカスを背にして西南方向へと歩きます。写真は来た道を振り返ったところ。右奥にあべのハルカスがみえます


▲歩いて10分ほどで新開筋商店街にたどり着くことができます。写真から見て左側に進むと時計台があり、それが飛田新地への一番の近道になります。
ただ今回は正面方面に向かいます


▲時計台と嘆きの壁です。むかしは身売りされた女郎たちが逃げられないように高い壁で覆われていました。悲しい歴史を今に伝える建造物です


▲商店街の中へと入り


▲ちょっと歩けば飛田新地の入り口がみえてきます


▲飛田新地料理組合の目の前にきました。敷地ではおじいちゃんたちが水まきをしていますが、これが飛田新地を牛耳る人たちです。
ここから雰囲気がガラリと変わり、ネオンが色っぽく輝いています


建物はそれぞれ若干の違いはあるものの原則的にほぼ同じ作りになっており、女性がスポットライトをあびながら正面に座り、その横にはかならず客引きのための仲居さんが佇んでいます。
仲居さんはほとんどが年配女性のために「やり手ババァ」などの愛称で呼ばれています。
基本的に女の子が客に直接声を掛けるのは御法度になっていて、(自分のときは女の子から「そこのメガネ君!」と呼ばれましたが…)、仲居さんがかわりに男性客に声かけます。
「お兄ちゃん!」「ちょっと見て!」「いい子やで!」などが常套文句です。

観察していると、男性たちはそんな声に反応しつつも、チラッとだけ女の子をみます。気恥ずかしさや照れがあるのかもしれません。
通りを歩く男性のほとんどは若者で、2~3人の友人たちと(多いときには7~8人)連れて歩く姿が見られます
決める際にはいきなり見初めるのではなく、良さげな女の子を心に留めながら一巡してこの子と決めるようです。やはり一番いい女の子を選びたいという心理は誰もがもちますよね。
ただあまり時間をかけてしまうと、せっかく決めたのにすでに違う男性客に取られてしまっていたなんてこともあるようなので、なかなか悩ましいところです。
通常の風俗店だと客と女の子の組み合わせは厳重に秘匿されますが、ここではすべてがつまびらかにされます。
印象深かったのは、選ばれた女の子がなんともいえない表情を見せることです。まんざらでもないアヤを含ませた微笑は色っぽかったです。

性サービスに関してもソープランドと新地は異なっていて、ソープランドはたいていのサービスがおこなわれるのに対し、新地は接吻や胸に触ることが禁止されています(女の子によっては一部可のようです)。
できるのは本番のみ。
このあたりで不満に思う男性は少なくないようです。人間ダッチワイフなんて揶揄(やゆ)されることもあります。
ただ逆にいうと、制限をもうけた回転効率の高い仕組みだからこそ全国から粒ぞろいの美形が集まるといえるでしょう。

もう一点興味を引いたのは、値段が一律おなじだということです。
料金は以下のとおり

15分=1万1000円
20分=1万6000円
30分=2万1000円
45分=3万1000円
60分=4万1000円

配分率は50%が女の子、お店は40%、残りの10%が仲居さんだそうです。

一般的に、現代で物価統制例が施されているのは銭湯業界のみと言われていますが、表だって存在を指摘されない新地が事実上の物価統制を敷いているのは興味深い点です。
おなじ風俗という言葉で表現される双方の業界ですが、そこに通底するのは競争よりも共存共栄、言い換えれば組合がきわめて強い力を発揮している組織だからかもしれません。











相模浴場(相模原・相模原)

2022-08-13 12:02:00 | 銭湯
#相模浴場
・風変わりな商店街にある
・鮮やかなヒマワリの壁画
・昭和に彩られた空間





JR横浜線
#相模原駅

▲JR相模原駅。ここは相模原市の中心駅だ

▲路線図をみると橋本と町田の間にある


▲エスカレーターでのぼり


▲改札口


▲右側の南口に進む


▲南口を出たらひだりに向かい




▲モニュメントのところまで進み


▲さらに左側


▲階段をおりて


▲真っ直ぐ進む


▲するとゲオが見えるのでここで右折する


▲曲がったところ


▲真っ直ぐ歩き






▲いったんここで左折する


▲すぐに右を歩いて




▲ここで左折


▲直進する




▲西門という謎の短いアーケードがみえてくる


▲そこを通り抜けて


▲出たところ


▲そのまま直進して横断歩道を渡り


▲渡ったら右を向けば


▲相模浴場がみえてくる


▲コロナが収束してないために人数制限をしてるようだ






▲ちなみに相模浴場がある通りは、なんと道路よりも歩道の方が広い


▲道端には、太郎っぽいモニュメントがあるなと思ったら、


▲やっぱり岡本太郎の作品だった


▲到着


下足箱のところで靴を預けて右側に進めば、目の前にロビーがあり、机のまわりをソファが取り囲む。
左側の受付がフロントで、座るのは40代後半あたりの女性。
優しい口調で、若い頃は可愛らしい顔をしていたのではないかと想像させる女性だった。
「貸しタオルありますか?」とたずねると、「小さいのと大きいのがありますが?」と言われたので小さいのをお願いすることに。
「小さいタオルは30円になります」と言われ、合計で520円だった。
タオルと一緒にロッカーの鍵が手渡され、使い終わったタオルは入り口横のバケットに返す。
女湯は左側で、男湯が右側だった。


のれんをくぐると、やや狭い感じの脱衣場だった。真ん中には島ロッカーがあり、今回自分が使ったのは右側のロッカーだった。
全体的に古いのと、やや雑然とした印象を受ける。
ちょっと変わってるのは、サウナの窓が脱衣場側に向いて、その窓の前にテレビが設置してあったことだ。
トイレは外側の横で、和式だった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入ると、やはり浴室もやや手狭な感じだった。
右手前に先ほどのサウナがあり、真ん中に島カランが並ぶ。左壁のところにもカランが設置してあった。
シャワーは適度な勢いがあって使いやすいのと、サウナの前にある立ちシャワーも問題なし。
ただ、立ちシャワーを使う高齢者が水シャワーを遠慮なく飛ばしてくるので、なんども冷たい思いをさせられた。


出典:相模浴場ホームページ引用


浴槽はL字型で、奥から右にかけて手前にせり出している。
右の手前が水風呂になっており、スペースは2人用の広さ。水温はかなり冷たくて16℃ぐらいだろうか。
その奥が主浴槽で、手前がバイブラ、奥側が寝湯2つと、その横に座湯が2つ並ぶ。水枕はあったが機能していなかった。温度は43℃ぐらいと少し熱めだ。


出典:相模浴場ホームページ引用


そして一番左にあるのが深浴槽で、機能はなにもなし。白湯で温度は41℃ぐらいか。なので長湯する人が多かった。


壁絵はチップタイル絵で、ヒマワリが大胆な構図で描かれている。
上空をトンボが滑空し、夏の終わるを予感させる、華々しさの中に寂しさを滲ませた絵だった。
室内の塗装は、通常の銭湯だと梁の部分が青に塗られ天井などは白く塗られているが、ここは梁部分がグレー。この組み合わせはここが初めてかも。間仕切り壁はピンク色だ。


出典:相模浴場ホームページ引用


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲女湯はアジサイらしい


客層はほぼ高齢者で、その中に少し中年と親子が混じる程度。常にお客さんで満たされ、だいぶ賑やかだった。人気のある銭湯と感じた。


受付の女性は銭湯業界の中では比較的若い方で、昭和というよりも平成の人(たぶん昭和生まれだろうけど、平成時代のほうが人生を長く過ごしてきた方)と思うが、銭湯自体が古いためかやはり色濃く昭和の雰囲気を漂わせている。
商店街は特殊な場所で、それらも含めて一度は訪れる価値のある銭湯だ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 相模原
経路 東南方面
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 昭和の建物
壁画・眺望 ひまわりのチップタイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、寝湯、座湯、深浴槽
サウナ あり(200円)
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 優しい感じ
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け なし

◆人
受付 40代の女性
客層 高齢者や親子

【案内】

住所
〒229-0032 
相模原市矢部1-4-15

電話
042-752-7264

営業時間
15:00〜23:00

定休日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載

COCOFURO たかの湯(東京・雑色)

2022-08-06 06:39:00 | 銭湯
#COCOFURO たかの湯





京急本線
#雑色駅
▲京急の雑色(ぞうしき)駅

▲路線図はこんな感じ。川崎駅と蒲田駅という巨人の間に挟まれたちいさな駅だ



▲階段を降りて


▲奥に改札口


▲改札口を抜けたところ


▲地図を見ると真ん中にお金のマークが見えると思うが、これが芝信用金庫で、そのすぐそばにたかの湯がある。なのでかなり近い距離にある

▲雑色駅を出たら左に向いて


▲COCOFUROたかの湯の看板がみえる


▲左にぐるっと回る


▲すると右に駐輪場がみえるのだが


▲駐輪場の端っこまで行って右に曲がる


▲あとは真っ直ぐ行くだけ




▲左の建物が芝信用金庫で


▲右に目的地がみえてくる


▲マンションのテナントだ






▲到着


ここは元々温泉の素を入れるなどこだわりのあった銭湯(旧隆の湯)だったのだが、すこし前から休業状態になっていて、いよいよ廃業かな?と思ってたら、いきなりCOCOFURO系列の銭湯に生まれ変わっていて驚いた。
自分が知ったのは7月頃で、リニューアルオープンしたのは2022年3月だそうだ。
昨今では後継者不足で店じまいする銭湯が多い中、受け皿となる企業(COCOFUROは楽久屋が運営)が存在するのは有り難いことである。


建物の中に入ると、右側が下足箱で、左に券売機がある。電子マネーが使えると嬉しいのだが、ここは電子マネーが使用禁止とあって残念。


さらに奥の扉をあけると、COCOFURO系列の一号店である「ますの湯」と同様にシックな装いのソファーがところ狭しと並び、壁一面には漫画がズラリと取り囲んでいた。
飲食サービスも豊富なため、来たときも帰りのときも食事をしながらくつろいでる人たちで一杯だった。
受付のフロントは右側で、対応してくれたのは30代後半から40代ぐらいの女性。隣には20代ぐらいの女性が飲食サービスの準備をしていた。
入浴料は480円(2022年7月上旬時点。中旬以降は500円に値上げ)で、オリジナルタオルが130円。ほかにタオルセットなどもあったが、フェイスタオルで十分だったのでそれのみを購入。


ところでこちらは組合に属していない公衆浴場らしく、税金の補助金を受けないかわりに値段設定は自由であるはずなのだが、とりあえず一般の銭湯とおなじ値段で勝負しているようだ。
通例だと、組合に属しない公衆浴場は銭湯とくらべて若干低めの値段設定にする傾向にある。


出典:スーパー銭湯全国検索ホームページ引用


女湯は左側で、男湯は右側。
のれんをくぐると、脱衣場の右側にロッカーがならび、左側に鏡台と洗面台が続いている。
やや狭いかなといった感じたが、元は古いマンション銭湯だったので仕方ないだろう。
鏡台には綿棒とティッシュが置いてあった。さすがに化粧水までは置いてなかったが、これだけあればほぼ文句なし(そもそも化粧水を使ったことがない)


浴室の扉をあけて中に入れば、浴室もまた1号店のCOCOFUROますの湯を彷彿させる落ち着いた佇まいだ。
真ん中に島カランがあるが、その島カランの右側は休憩用の椅子が並んでいる。左手前に立ちシャワーが一つだけ。
その左壁にもカランが並ぶが、奥側も休憩用の椅子が設置され、その頭上には扇風機が稼働していた。体を冷やすのにちょうどいい。
右側を見ると、無料のサウナがある。横には尻敷きマットとサウナハットまで用意されてあった。素晴らしい。
肝心のサウナはというと、やはり無理して作ったためか極めて狭く、暗く、めちゃくちゃ熱い。扉は一つだけだが、保温性はしっかりしている。
しかもなぜかサウナ内で不定期に音楽が流れてくる。自分の時はビートルズのヘイ・ジュードが流れていたが時折邦楽も流れていたり、この演出の意図がいまいち分からなかった。
サウナのマットを交換するときは若い女性が前触れもなく浴室内に入ってくるので、裸体を見られたくない男性はすこし抵抗を感じるかもしれない。


出典:スーパー銭湯全国検索ホームページ引用
▲オートロウリュまでしつらえてある。サウナブームにしっかりと乗っかってるところがいかにも企業経営らしい



浴槽はL字型で、右側が手前に伸びて、奥から左にかけて曲がっている。
手前にあるのは水風呂で、4人ぐらいは入れるスペースだ。意外とそんなに冷たくなくて(たぶん18℃ぐらい)、この辺は安全対策の一環だろう。



出典:スーパー銭湯全国検索ホームページ引用


水風呂の奥が炭酸泉になっている。こちらはここの主浴槽と呼べる一番大きな浴槽だった。4、5人が入っても思う存分手足をのばすことができる。温度も低めなのでかなり快適。
炭酸の濃度はまあまあといったところか。とりわけ高濃度というわけではなかった。ただ、一般の銭湯と比べたら十分に濃度を感じることができる。


最後の左側にあるのが高温湯で、こちらは意外と本格的な熱さだった。たぶん45℃以上はあったと思う。なので足をつっこんでアチッと思ってあまり長湯できなかった。最近は体に優しいお湯しか入らなくなってしまった。
この高温湯の右側(炭酸泉と分ける壁のところ)に座湯の電気風呂がある。
強弱と分かれ、強に手を突っ込んでみたところ普通かなという感じ。なので電気風呂が苦手な人でも、弱なら楽しめると思う。


全体的に灰色を基調とした色合いで、壁はコンクリートの打ちっ放しみたいな感じに仕上がっている。
壁絵は豆タイルで、海岸沿いを描いたもの。緩やかな山の崖が幾重にも折り畳まれ、海辺では小さな船が数隻漂っている。女湯側は少し違う様子に見えたが、男湯側からだとどんな絵なのか確認することができなかった。
天井は若干低いが、そんなに低いわけではなく、マンション銭湯にしてはむしろ高い部類かもしれない。


客層はやはりリニューアルした銭湯ということで、年齢層に偏りがなく、若い人が他の銭湯と比べて圧倒的に多い。
一方でやかましいかというとそんなことはなくて、むしろ静かだった。たまたまそのタイミングだったかもしれないけど、みんなマナーは良かった。


企業経営の銭湯ということで、シンプルかつ真に求められる機能を絞って質を高めており、有限なスペースの使い方は上手だと思った。
一方でリニューアルしたばかりなのにカランのシャワーが不安定で、この辺は不満だった。
元々の設備がダメだったのかよく分からないけど、カランはみんなが長く過ごす場所なのでちょっと残念な点であった。とはいえ、サウナが入浴料込み(追加料なし)というのは素晴らしく、今後とも多くの客たちに支持される大きな強みだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 雑色
経路 すぐ横
周辺の環境 住宅や商店

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 
サウナ あり
温度 38~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入は130円)
備え付け あり

◆人
受付 30代後半ぐらいの女性
客層 多彩


【案内】

施設名 COCOFURO たかの湯施設

タイプ 銭湯(公衆浴場)

住所 東京都 大田区 仲六郷2-27-12

アクセス 京浜急行雑色駅から徒歩2分 JR蒲田駅から1.5km、徒歩18分

駐車場 なし

TEL 03-3739-2644

定休日 3、5,9,11月の第3木曜日

営業時間 6時〜24時(最終入浴:23時30分)

料金 大人 (中学生以上) 480円
小人 (小学生以下) 180円

※サウナイキタイナホームページ転載