
JRもしくは東京メトロ四ッ谷駅を下車して新宿方面に4~5分ほど歩いた路地裏に塩湯がある。ここは1916年(大正5年)開業という歴史ある銭湯だ。

▲四ッ谷駅

▲新宿方面に向かう歩道

▲そのまま真っ直ぐ進む




▲病院を見つけたら道を左に曲がる

▲すると塩湯がみえてくる

▲到着
入り口ののれんをくぐると、男女左右に分かれており、作りは比較的新しい。ただ下足箱は微妙に古く、新旧入り交じった感じだ。
自動扉をあけると、左手に番台。座るのは70代半ばぐらいの男性。この年代の男性にしては珍しく丁寧な対応である。
脱衣場は広くもないが、むかしの銭湯としては通常の広さか。
天井はなんら意匠もなく平凡な感じ。右側と真ん中に古いロッカーが並び、手前に椅子、真ん中のロッカーの裏側もベンチのようになっていて、さらに浴室入り口横にも古い体重計と並んでベンチがある。
左手には洗面台。番台横には小さな冷蔵庫もあり、昭和の銭湯そのものだ。
浴室に入ると、浴室も脱衣場同様にやや狭い。
入って最初に目につくのが壁絵。ペンキ絵ではなくタイル絵になっている。雪を被った山脈の麓には湖畔が広がっている。
個々の配置は、入って左側に立ちシャワーがあり、手前右側にはサウナ。しかし驚きなのは強気の値段設定だ。掲示には「サウナ1000円」の文字がある。
昨今はスーパー銭湯でも1000円以下のところがゴロゴロある中で一般銭湯でサウナ1000円(もちろん入浴料込みであるが)はブルジョア向けである。
洗い場はサウナの裏側まで続いているのでL字型になっていて、真ん中の島カランはカランのみでシャワーがないが、左右の壁側にはすべてハンドシャワーが付いている。勢いもあり使い勝手が良い。
床や壁の色はアイボリーであるが、あとは天井、浴槽のタイルと青系で占められている。
奥に浴槽があって、右から水風呂、バイブラ、座湯が2つと、その左端が深浴槽。
特にバイブラ、水風呂は小さい。
珍しいことに、水風呂以外は全部薬湯だった。
本格的な暑さ以降、久しぶりの銭湯だったのでいきなり45℃の入浴はきつかったが、足を入れたあとは意外とすんなり肩まで浸かることができた。
客層は自分が入ったときは若者と年配者が半々ほど。たまたまかもしれないが、帰り際も小さな子どもを連れたお母さんが入ってきており、若い層にも支持された銭湯なのだと思った。
客同士の会話では、年配者と若者が話し合っていて、こういう世代を越えたコミュニケーションがある銭湯というのはいいなと感じる。地域に密着した銭湯なのだろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 四ッ谷駅
経路 新宿方面へ真っ直ぐ
周辺の環境 オフィス、飲食店、マンションがごちゃ混ぜの地域
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 山脈と湖畔
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 昭和の色合いが濃い
シャワーの出 勢いもあり使いやすい
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、座湯、深浴槽
サウナ あり
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(40円)
備え付け あり(石鹸、シャンプー)
◆人
受付 70代半ばぐらいの男性
客層 幅が広め
【案内】
住所
〒160-0008
新宿区三栄町1
電話番号
03-3351-9179
アクセス
中央線「四ツ谷」駅下車、徒歩3分
休日
月曜
営業時間
15:00−23:00
※東京銭湯ホームページ転載