18巻で完結した。
前巻くらいからヒマラヤで主人公が悪戦苦闘している。
白と黒の絵でそれを描写するちからがすごい。
手塚治虫も子供向けの丸っこい絵ではあるけど、ジャングル大帝の最後のほうも雪山の悲壮さ
をリアルに描写していたと思うけれど、本作は表現では完全に超えている。
あと、安全パイを切ろうとするテンジンと、無理してでも人を助けたい三歩。
どちらにも理があるという描き方で、ニュートラルなのだが当然のことながら三歩を称揚している。
うまく言えないが、男ってのは責任を背負って決断しなければいけないときがあると思う。
三歩は背負っているものって、たぶんあまり大きくない。
テンジンの判断も正しい。
だけど、命をかけてヒラリーステップに挑む三歩に感動してしまう。
俺は高い山に登ったことも無いし、命がけで人を助けたこともないけど、そう思う。
この漫画は傑作だ。
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