凶悪な強盗が押し入った家は、サイコパスが棲む館だった、という小説。
悪対悪で多少コメディタッチかと思っていたが、そうではなかった。
片方の悪は自分なりの規範があって男らしさのある人物で、悪ではなく善玉として描かれる。
彼がサイコパスにいたぶられるので、なかなか読むのがしんどかった。
作家が女性だからか、いたぶり方もあまり読んだことのない感じで、どこがどう違う、というのをうまく言葉にできないが、ネチッこくて閉じ込められる恐怖感、みたいなものを感じたし、サイコスリラーで変質者が犠牲者を監禁するシーンは良くあるが、いちばん嫌らしい感じがした。
ラストはややあっけない感じ。
悪い奴にもっとやり返して欲しかったな。
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