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生徒とのやり取りの中で感じたことを中心に、日頃から感じていることや変わった出来事などを発信しています。

英語で話している夢

2019-11-13 21:07:00 | インポート
今日の保護者面談の中で、自分が高校時代に体験した話題になりました。
私が通ったのは帰国子女が全体の7割弱を占める高校でした。私自身はその高校の中では少数派である、地域の公立中学校を卒業した生徒でした。周囲の同級生たちが日常の会話でも英語を使っている中、最初は何を話しているのかさえもわからず、これまでにない環境で戸惑ったことをお話ししながら思い出していました。彼らと同じように英語を話せるように書けるようになりたい、そんな思いでいましたが、当時はインターネットは無く、自宅で手軽に英語の文章を手に入れることは簡単ではありませんでした。キリスト教系の学校でしたので(ちなみに私は無宗教です)、入学時に手渡された聖書が手元にある英文が豊富にある書籍でした。ページの半分が英語、残り半分が日本語でしたので意味が何となくですがわかり、一生懸命読み進めました。
ある日、自分が英語をペラペラしゃべっていました。なんとなく変な感じはしていたのですが、スムーズに話せていることがうれしく思っていました。そこで目が覚め、夢だったことに気付きましたが、英語で夢を見られたことがとても嬉しかったことを覚えています。
このような環境にいたことや1カ月間のホームステイに何度も行かせてもらった頃は、日常会話であれば話すことができ、聞き取ることもできていました。が、仕事に就いてそのような機会が激減し時間が経つと、今ではすっかり英語の力が落ちてしまったことを痛感しています。
色々な体験を積むこと、一時期何かに夢中になって打ち込むこと、これは人生の中でとても貴重な体験だと考えています。今の生徒たちを見ていると、ゲームやスマホには夢中になっているように見えますが、実際に自分が体験して見聞を広げる機会はかえって減ってしまっているようにも思えます。私の目の前にいる生徒たちには、様々な体験とともにほかの物を投げ捨てでも夢中になれるものを見つけてほしいと強く願っています。