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桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

『新窯工事17日目、炭出し』

2014年08月19日 17時33分34秒 | 新窯工事

窯の乾燥後に炭木を入れて初めての炭焼きをしたものを未だ取り出していなかったので

その炭出しと、建屋の桁補強、建屋内土間の整地を行った。初めての炭とはどんなもの

か興味津々で取り出してみる。小さいのに重い。尻の方を見ると完全に炭化していない

ような色をしており、幸先の良いレポートにはならない。

結果は不完全燃焼の木炭ということになった。それもそのはず、炭焼きと小屋づくりを

同時進行していて、屋根の工事を始める頃に窯内部の温度は260℃になっており目標と

する300℃までまだ半日以上はかかる模様だった。

屋根作業をするのに煙が出ていては仕事にならないとのことから、ここで消火作業をし

てしまった経緯がある。窯が変わってもこの辺りの数字は似たようなものらしく結果の

炭は作業の通り生焼け状態となったもの。炭木の下に敷いた竹材は普通なら炭状態に

るのに、今回はそのまま残っていたこと、炭木の上に居れた枝木と炭木上部に火が

回ったところで作業中止となったものだから半分より上は木炭状態だが、下の方は黒

くなった木のよう。結果は残念だったが窯は理の通りの仕事をしてくれているようだ。

内部の仕上がり状態のチェックをしてみたが表面上の大きな異常は見当たらなかった。

苦労して作った窯、これからの活躍をお願いしたい。

                         左の炭は生焼け

                   窯内部からの景色

              桁の補強作業


『新窯工事の途中経過写真集』

2014年08月18日 17時00分00秒 | 新窯工事

 炭窯工事の事前準備として旧窯の最終作業から大よそ3か月が過ぎた。当時は流石に

火は必須でなくなっていたが、今のように暑いの言葉はなかった。この間にお世話に

った古い窯は取り壊しが終わり、窯土の多くは新しい窯の一部として受け継がれてい

る。この間の変遷を時系列に眺めると成程、よく頑張っている、と力づけられる。

 

 


『新窯工事、シャッター設置』

2014年08月05日 17時00分00秒 | 新窯工事

桑炭会にも居る各方面の専門家、今回はシャッター関係のプロフェッショナルの出番。

先日の瓦葺きで一旦作業は休止となっていいたが、簡単にシャッターを取り付けてしま

った。昨晩、工事の中途完成を兼ねての慰労会に出かける際にこのことを知る。

少しずつではあるが、こうして出来上がっていくと最初の状態がどのようなものだった

のか、記憶が薄くなっていく。

盆を過ぎてから当分は稲刈りなどで忙しい時期になるが、今の時期に終えておく必要の

ある工事があるので急な作業もあり得る。

 

八雲町ポータルサイト 八雲ネットで桑炭会の紹介をしています。

             http://www.yakumo-net.com


『桑炭会の炭焼き行程1、木出し』

2014年08月02日 11時59分04秒 | 新窯工事

 大半の炭焼きグループと同じように桑炭会も木炭の材料となる木は自分たちで切り出し

てくる。会員の持山は勿論、近隣の人の山にも出かけて提供していただく。

山林の荒廃が進む一方、山行きとは疎遠になるから更に荒廃が進む。私たちは材料が入

手できるし、山の持ち主は山が綺麗になるからWin Winの関係が成り立つ。

ただ、私たちのパワーにも限りがあるので危険な場所や運搬に困難を極める所へは遠慮

しているが、それでも材料がなくて困ったことはない。

炭に使う樹は樫(かし)がメイン、次いでどんぐり系(ブナ、ナラなど)だが炭焼きには枝木

や雑木も必要なので、倒した木の小枝を除いて殆どを使う。樫の木は字の如く堅い木で

炭にすると火のつきは悪いが、火がつくと長持ちをする。八雲町の中では桑波地区には

割と多くあり、他地区では全く見られない所もあるから、条件的には恵まれていると思

う。木の伐採はチェーンソーで行い、炭木サイズの倍数の大きさに分断し、小丸太、枝

などに切り分けていく。どんな木でも生の時はとても重たいので車の所まで運び出すの

に一苦労する。時には運搬車で運び出すこともあるが運搬車も入れない山道では人海戦

術となる。


『新窯工事16日目、瓦葺きⅡ』

2014年07月31日 17時52分25秒 | 新窯工事

午前中は暑さが戻り午後からの作業はとんでもない状況になるのではないかと思ってい

たら、昼過ぎから雲行きが怪しくなり、集合時間は軽い一雨の後になった。幸い、大き

な崩れはなかったが屋根瓦の上は滑り易くなっているので簡単な足場用の板が設置され、

その上を歩くようにして作業を進める。

棟に何種類かの瓦を重ね合わせ泥で固定する。例の臭い泥は粘り気が強く瓦の下に敷く

とまるで接着剤のように吸い付く。私たちは職人さんの指示通りに手伝いをしていく。

夕方には屋根作業を終え盆過ぎまで作業を休止することになった。屋根の完成を一段落

として『上棟祝い』とでも呼ぼうか、後日に慰労会を兼ねて猪口にチョコッとの予定。