七夕に因んだユニークな茶会に行ってきました。
席主の男性の方とは30年来の茶友です。
小雨ふる中出かけました。最近は七夕の日は天気になったためしがないようです。
寄付では梶の葉を水に浮かせて、星まつりの和歌が書かれた扇が飾られていました。
本席では床の軸がまず目を引きます。なぜなら漢字でも仮名でも絵でもないのです。象形文字のようなもの。
中国の中のナシ族に伝わる東巴文字(トンパ文字)だそうで、書かれた意味は「吉祥如意」。そして書かれている紙がなんと沈丁花を漉いた紙とのことでした。
花入れは唐物で、大振りなのでいろいろな花が彩どり良く入れてあります。香合は星祭から楽器の琵琶。
点前座にはベネチアガラスの水指に氷水が、貝が貼られたようなお盆(これはハワイ製)に盆略点前の設えがされています。建水は椰子の実。
冷たく冷やされたお皿のお菓子は レモン風味のジェリーがサンドされているマカロンのようなもの。
そして薄茶は水出しです。ちゃんと泡が立っている薄茶が平茶碗に出されました。
初めていただく水出し薄茶・・・・美味しかったです。
水出し用の抹茶(粉状)をたっぷり使って点てるのだそうです。
席主の方がいろいろ旅行されて、審美眼をもって集められたお道具の取り合わせ。
旅の思い出が溢れているものでした。
今回の茶会は本当にユニークなものでしたが、こういう趣向も肩がこらずに楽しめるお茶会だと、ご一緒した生徒さんと話しながら帰りました。