漁夫生涯竹一竿

八月三日（水）曇り。

また太っちょパパが、ミサイルを撃って日本のＥＥＺ内に落ちたらしい。一体、そんなことをして何になるのか良く分からん。一発幾らするのか知らないが、そんな無駄なことをしないで、国民のために打ち上げ花火を上げるとか、食糧でも配った方がいいんじゃないかと、素人は思うのですが。

釣りに行かなくてからずいぶん経つ。釣りと言っても私の場合は、海釣り、それも堤防の黒鯛専門である。それ以外はほとんどやらない。十年ほど前は、どんなに眠くても、早起きして車を飛ばした。しかし、最近は近くに「釣り場」が少なくなって、出かけれるのが億劫になった。また、9・11のアメリカのテロ以来、海に面した工場や海上自衛隊の基地の中などの立ち入りが制限され、ますます釣り場が少なくなった。置きっぱなしにしておいた、何本もの釣竿やリールを片づけて物置に仕舞った。何年も、部屋の中に置いておいたので、果たして使えるのか疑問だが、まあ、そのうちに機会があったなら試してみたいと思っている。

釣りと言えば、漁夫生涯竹一竿（ぎょふのしょうがいたけいっかん）という言葉がある。禅語らしいが、意味は、漁夫は生計を立てるのに釣り竿が一本だけあればいい。釣り竿一本さえあれば生きていける。必要以上の収穫、蓄えをえようとすると、かえって心は囚われて不自由になって行く。簡素な暮らしに、心の働き、奥深さをみることができる。ハァー汗。とってもそんな心境にはなれない。せめてそんな言葉の書かれた書を眺めながら、時には沈思反省の日を送るぐらいか。そう思いつつ、今日も酔狂亭で月下独酌。