白雲去来

蜷川正大の日々是口実

日々是好日ではなく口実。

2016-08-29 13:17:03 | 日記
八月二十五日(木)晴れ。

私のこのブログのタイトルは「白雲去来」であり、サブタイトルは「蜷川正大の日々是口実」。ある先輩から、「好日」としないで「口実」というのが、貴方らしくて良い。と言われたことがあった。またある人からは、「毎日飲んで、景気がいいですねぇー」と厭味ったらしく言われたりすることもある。大きなお世話で、確かに毎日飲んではいるが、ほとんどが「家飲み」である。わが陋屋(ろうおく=むさくるしい家・狭い家)をシャレて「酔狂亭」としているが、これをどこかの飲み屋と勘違いしている人がいるのだから、開いた口が塞がらない。もう還暦の半ばを過ぎて、安酒の一杯も飲めない人生なんて、それこそ悲しい。

心ある人は、(都合の良い言い方だ)私が無趣味なことを知っていて、手紙を添えて好物の酒を送ってくれる人がいる。その手紙にはいつも「飲み過ぎには気を付けて下さい」と書いて、「黒霧島」のパックを送ってくれるのだから、感謝と同時に笑みがこぼれる。

昼から長谷川三千子先生の名著『神やぶれたまはず』が文庫(中公文庫)になったと新聞広告で知ったので、辻政信の『潜行三千里』(毎日ワンズ)と一緒に買って、獄中の友に送ってやらうと思い、伊勢佐木町の有隣堂へ。長谷川先生の本は、平積みになっていて嬉しかったが、辻政信の本は、「お取り寄せになります」とのこと。

ディアゴの「戦闘機シリーズ」があって、山本五十六大将の乗った一式陸攻を撃墜した米軍の「双胴の悪魔」と言われた、ロッキードP38ライトニングがあって、買おうかどうか迷ったが、家族の冷ややかな顔が浮かんで、引かれるほどの髪の気もないが、あきらめた。うーん惜しい。

昼食は、有隣堂の近くのインドカレーのお店「モハン」へ。ひそかにアダラカーン(月光仮面の中に出てくるどくろ仮面の手下で、インド人風な男)と呼んでいるのっぽの店長さんがいて、愛想を振りまいていた。「キーマカレー」と「ナン」。九八〇円なり。食後は事務所へ。六時に帰宅。

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山県の豪奢よりも、カツオで焼酎だ。

2016-08-29 12:17:57 | 日記
八月二十四日(水)曇り。

最近、味噌汁の具に「もずく」を使うことが多い。ヘルシーだし、何と言っても安い。魚屋などに行った折に、「もずく」の大型のパックがあると、つい買ってしまう。山芋を擦って、ポン酢と共に「もずく」を入れて食べるのも美味しいし、それをてんぷらにしても良い。飽きないので、我が家では常備の食材となっている。

先日のことだが、友人から、目白の椿山荘での食事に誘われた。残念ながら先約があって、お断りをしたが、実は、私は、あまりこの椿山荘が好きではない。政治家などが、そこでパーティーなどをやると言うことを聞くと、あまり良い気がしない。もちろんそこで働いている人達や、現在の経営者には関係のないことで、これはあくまで私の個人的な感慨なので、気にしないでもらいたい。

山県有朋は、西南戦争がおわると、東京目白の椿山に、一万八千坪の広大な別邸をつくる。このとき三十九歳。現在の「椿山荘」である。「西郷さんはじめ、多くの若者の屍のあとに別荘か」これは、当時多くの人びとが感じたことである。
「月給四〇〇円の中将ぐらいで、よくもこんなに贅沢なものが……」とおもう人もあろう。今日ときめく財界人の中で、これだけの大別荘をつくれる人が何人あろうか。しかも、別荘は一つではなかった。大磯に小淘庵、京都に無隣庵、小田原に古稀庵、小石川水道町に新々亭、麹町に新椿山荘……。「みな公の手に成ったものであって、公が築庭における伎倆は、夢窓国師に譲らざるものがあるとの評判であった」(『公爵山県有朋伝』下巻)と徳富蘇峰は書いている。彼はまた、「公の生活は極めて簡素であった」とも書いている。簡素な生活に、これだけの別荘がいるものだろうか。こういう豪奢さ。数々のスキャンダル。そして陸軍を背景とした政界君臨。天下の浪人は、これを憎んだのだ。『無冠の男』(小島直記著・新潮社)

自伝や他の人が書いた「伝記」と言うものを百パーセント信用してはならないと、伝記作家の泰斗、小島直記氏は言っている。

夜は、カツオを肴に独酌。カツオには、ネギと生姜とニンニクが良く合う。椿山荘に行かなくとも、カツオに、今日の焼酎は、岐阜の怪人に頂いた「農林二号」。つい、ふふふと頬が緩む。

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シンゴジラを見た。

2016-08-29 11:32:23 | 日記
八月二十三日(火)曇り。

冷凍食品はあまり食べることはないが、好きな冷食がある。「中華丼」と「さぬきうどん」の二つ。今日は、その「中華丼」を朝食のおかずにしたが、何のことはない、上下をレンジの中で間違えて、チンしたら、しばらくしてレンジの中で「バン」という爆発音。レンジの中が、中華丼の具が飛び散って、エラいことになっていた。あーあ、おかずはパーになるし、片づけは大変になるし、最悪だった。あらためて「サバの文化干し」と「舟納豆」に「もずくの味噌汁」で朝食。さっと朝食を済まそうと思っていたのに、ことのほか時間がかかってしまった。大好きな「舟納豆」だが、ちょっと量が多すぎて、一人で食べるのには、難儀する。最近は、包丁で半分に切って、食べるようにしている。

古い知り合いの後藤修一さんがフェイスブックで「二回見た」と推薦していた「シンゴジラ」。パソコンで時間を調べたら午前の十一時半の上映がある。桜木町駅前のブルク13と言う映画館に行った。客席は平日とあって六割くらいか。パネルの操作が良く分からないので、日本の映画なのに「字幕付き」の方を選んでしまった。つい字幕を読んでしまうので、煩わしいこと、この上もない。映画は、めちゃくちゃ面白かったが、上映前に時間があったので、アイスコーヒーを飲んでしまったのが、大失敗。トイレが近くなって上映中に二回も行くハメに。歳はとりたくないものだ。

官邸内部のドタバタがリアルで、これがゴジラの来襲ではなくて、中国の尖閣上陸や、北朝鮮のゲリラが原発を襲ったならば・・・。と考えたら、とても笑えなかった。二回、三回と見る人がいるそうだが、ナルホドと思った。それでも個人的には好きなのだが、石原さとみはミスキャストのように感じた。DVDになるのが楽しみである。

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尊攘義軍十二烈士女の慰霊祭

2016-08-29 11:18:19 | 日記
八月二十二日(月)雨。

関東地方に台風が直撃。大雨と強風の悪天候の中で、愛宕神社にて「尊攘義軍十二烈士女」の七十一年祭が執り行われた。「日本を敗戦降伏という未曾有の事態に陥れようとする元凶として、木戸内大臣を斃すべく立ち上がった尊攘義軍十烈士は、しかし事成らず次の手立てのために芝・愛宕山に立て籠もった。取り巻く官憲との攻防が熾烈を極めるなか、義軍の志士たちは天下の情勢を冷静に見極め『承詔必謹』の大義に殉じることを決めることとなる」。慰霊祭の日、十烈士の烈々なる行為に、天も哭けとばかりに台風が帝都を直撃した。今日の慰霊祭ほど、個人的に意義深いと思ったことはなかった。

この「尊攘義軍」の方々に関しては、横山孝平氏が発行している『國の子評論』の特別号に詳しい。是非ともご購読をお願いします。ネットで「國の子評論」と調べますとすぐに出てきます。一部千円。残部僅少。※写真参照。

新橋の居酒屋で直会。二時間ほどで帰宅。

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