白雲去来

蜷川正大の日々是口実

借問す酒家は 何れの処にか在る。

2024-05-24 12:28:41 | 日記

5月22日(水)晴れ。

朝食は抜いた。昼は、サッポロ一番の「塩ラーメン」にもやしのあんかけを乗せた。夜は、事務所のすぐ近くに出来た「ヤオコー」というスーパーで買ったカツオ、エリンギのから揚げ(失敗だった)、鶏の塩焼き、ナスのおしんこ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて月下独酌。

盟友から、ネクタイの4本セットを頂いた。そういえば、気に入っていたネクタイが虫に食われたのか、劣化なのかは分からないが、ネクタイの先にほころびが出ていた。大して役に立たないが、捨てるには惜しい。正に「鶏肋(けいろく)」だ。盟友は、そのことを覚えていてくれたのかもしれない。最近は背広を着て出かける機会が少なくなったが、それでも4本は有難い。

東京などに行った折に、用事が思いがけずに早く済み、NHKの朝ドラの猪爪寅子風に「はて」と頭を傾げる。馴染みの無い街だし、知っている店もない。近くに住む友人を呼び出そうと思うがまだ陽が高い。どうしようかと思案している時に、思い浮かべるのが有名な杜牧の「清明」という詩である。

「清明の時節 雨紛紛 路上の行人 魂を断たんと欲す 借問す酒家は 何れの処にか在る 牧童遥かに指さす 杏花の村」。

和訳は、清明の季節であるのに、あいにく雨がしとしとと小止みなく降りつづき、道ゆく旅人(私)も愁いに沈み、魂も消えいりそうである。(酒でも飲んでその心を晴らそうと思い)通りあわせた牛飼いの少年に、酒屋はどのあたりにあるかと尋ねたら、はるかかなたの杏(あんず)の咲く村を指さして教えるのであった。(関西吟詩文化協会)

清明の時節でなくとも、知らない街で飲み屋を探そうと思うと、その詩の「借問す酒家は 何れの処にか在る 牧童遥かに指さす 杏花の村」と、つい口に出るのである。

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