4月10日(月)曇り。
食欲がなく朝食は、コーヒーのみ。昼食は、愚妻の作ったカレーに福神漬け入り、インスタントのシジミの味噌汁。夜は、タケノコのから揚げ、ししととうとジャコの炒め物、カツオの刺身。お供は「黒霧島」。
現在発売中の『月刊・文藝春秋』(5月特別号)がとてもいい。特集は「私の人生を決めた本」。「読書家81人による史上最強のブックガイド」とある。この歳になると、今更「ブックガイド」などいらないが、学者、俳優、芸人、作家、など様々で、マラソンランナーの有森裕子さんなども書いていおり、それぞれの方たちの人生や性格を垣間見るようで楽しい。かつて私も編集を手掛けていた『大吼』や私の機関誌『燃えよ祖国』で、似たような特集を行ったことがある。
その他「岸田文雄×岡藤正広×中野信子の『脳波鼎談』-日本復活の道」も地方選の最中に読んだので興味深かった。「三浦瑠璃ー独占告白120分ー夫の逮捕で考えたこと」は、『週刊文春』かい。と思わずニヤリとしてしまった。
これまで、読書は数だけはこなしてきたと自負している。読書する体力をつけようと、「一人一殺」ならぬ「一日一冊」をノルマとして、三年余の乱読の生活を続けたこともある。「私の人生を決めた一冊」は、民族派運動に入ったばかりの二十歳の時に読んだ、元慶応義塾の塾長の小泉信三が書いた『読書論』(岩波新書)である。その「読書論」の中で、当時私が最も感動したのが江戸中期の蘭医の杉田玄白等が有名な「解体新書」を翻訳した時のエピソードである。それは「読書論」の「第三章・語学力」の中に書かれたもので、この一文に触れたことによって「格闘して学ぶ」、「いかに本を読むか」という読書に対する姿勢というものを学んだ。しかしながら、最近は「読みやすい」本ばかり選んで読んでいる。しかし、「楽しみ」が、「たしなみ」に変わるかもしれん。