白雲去来

蜷川正大の日々是口実

紅灯の緑酒に酔う。

2014-04-18 09:59:31 | インポート

四月十六日(水)晴れ。

二時半から私が役員をしている大行社の幹部会議があって東京行き。電車の中での読書は、「祖父たちの零戦」(神立尚紀著・講談社文庫)である。私は、いつも本を三冊併読している。電車やバスで移動中に読む本。車で出かけた時に待ち時間や、待ち合わせの時に読む本を車内に置いてある。移動中や車に置いておく本はほとんどが文庫である。そして自宅でじっくり読む本の三冊が必需品。車の中に置きっぱなしなのは岩波の「李白詩集」。

もちろん移動中に読んでいる本でも、面白くてそのまま自宅で読んでしまうものもある。「祖父たちの零戦」は、そういった思いのする本でとても良かった。もし映画で「永遠の〇」を見たことがあったならば、是非ともこの本を勧めたい。敗戦色の濃い南太平洋で果敢に戦いを続けたゼロ戦のパイロット、進藤三郎、鈴木實の二人の飛行隊長の人生を縦糸に、元搭乗員一二四名への二千時間のインタビューをまとめたドキュメンタリーである。読了後に「永遠の〇」と一緒に書棚に置いておきたい本である。

Photo ※是非ご一読を。

幹部会の終了後は、いつもならば懇親会に出席するのだが、今日は、友人の定年退職と再就職のお祝いがあるので横浜に戻る。このことを大行社の若い人に話したら、「えっ蜷川さんの後輩が定年退職ですか」と怪訝な顔をしていた。考えたならば、私は六十三歳。六十歳定年の後輩がいて当然である。しかし、そう指摘されて少し複雑な気持ちになったのも正直な気持ち。

五時半に関内駅にて待ち合わせ。まずは近くの小料理屋で久闊を除して乾杯。そのうちにもう一人友人が東京から到着。楽しい酒席となった。七時から恒例の「蜷川政経懇」があるので揃って出席。その後二軒転戦。久しぶりに紅灯の緑酒に酔い楚腰と戯れる。日にちをまたがずに帰宅。


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