白雲去来

蜷川正大の日々是口実

オバマあれま、オバマ遊園地~。

2014-04-27 11:36:19 | インポート

四月二十四日(木)晴れ。

オバマの来日の一番の焦点は、尖閣諸島が日米安全保障の適応対象であるという言質を取ることであるらしい。サムライの子孫である日本人が、かつての戦争当事国であり、各都市への無差別攻撃、原爆で日本人を虐殺した相手に、頭を下げて日本の領土の防衛を頼まなければならないとは、情けない話ではないか。オバマが「尖閣諸島が日米安全保障の適応対象」と言ったからと言って、アメリカが本当に尖閣を守ると思っている人がいるとしたら、全くの平和ボケと言わざるを得ない。私は、今回のオバマ来日で、ある故事を思い出した。豊臣家滅亡の故事である。

秀吉は、晩年に生まれた息子、秀頼を溺愛した。諸大名に幼い秀頼に忠誠を誓わせるために「誓書」を提出させたと言われている。溺愛するあまりわずか六歳にして従二位権中納言に叙任(位に叙して官に任ずること)させた。また秀吉は死の直前にも、家康、前田利家ら五大老と石田三成、浅野長政ら五奉行などから誓詞を取り、遺言状にも息子秀頼の行く末を頼んだ。しかし、元和元年(一六一五)の夏の陣で敗れ、生母である淀殿とともに、大阪城内で自刃して果てる。二十三歳であった。約束なんて、野望の前には単に紙切れ。

オバマの「言質」など、中国の覇権主義、侵略の野望に何の保証もないことを歴史が証明している。フォークランド紛争の時にイギリスは他の国を頼ったか。日本は、日本人自らが守るという気概を見せなければ尖閣どころか沖縄だって危ない。政治家が能天気ではどうしようもない。

ご近所さんから、とても大きな筍を頂いた。こういったものを頂くと、単に食べ物というよりも季節を頂くと言う感じがする。四季のある日本に生まれて良かったと思うのはこんな時である。

筍は時間との勝負。幸いに糠も一緒に頂いたので早速、筍を洗い、余分な皮をはいで茹でた。約一時間、そのまま冷まして水を張ったタッパーに入れて保存。当然夜は筍尽くしの料理。まず油揚げと白滝に筍を入れた炊き込みご飯。私が好きなのは、筍の唐揚げ。醤油、酒、生姜のつゆに筍を三十分ぐらい漬けて置き、小麦粉を絡めて揚げる。筍は茹でてあるので、高めの温度の油でさっと揚げる。もう一品は、わかめを入れた「若竹煮」。ラッキーな夜だった。オバマさんには分かるめぇなー旬の筍のえぐみと歯ざわりは。酔ったついでに歌でも歌うか。オバマあれま、オバマ遊園地~。


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