七月二十日(月)曇りのち晴れ。海の日。
七時に起床。今日は、サリー夫妻から、本牧のプールに誘われている。サリーたちは場所とりで、朝の六時半から並んでくれたらしい。朝食後に、お弁当を作ったり、つまみを作ったりで忙しかった。十時に我が家を出て、本牧へ。このプールのある場所は、私が子供の頃は、間門(まかど)や三渓園下の海で、海水浴や潮干狩りに興じたものだ。
間門と本牧への分かれ道にある小山の上には、かつて間門園という旅館があって、その一室で山本周五郎が海を眺めつつ小説を書いていた。
その間門の海に行くには、三渓園からも階段で海へ下りられた。あまりきれいな海ではなかったが、今では、埋め立てられて、その面影も無い。確かに、国の発展のために、海を埋め立てて、工業地帯を建設するのも、ある意味では仕方ないかも知れないが、美しい海岸線や砂浜を残して行く方が、どれだけ人の心がなごむのか。人間に与える環境の影響が大きいのか。
埋め立ててしまった海を、もう一度海に戻す、といった馬鹿なことを繰り返しても仕方が無い。勉強不足で申し訳ないが、横浜市には、人工海岸以外に、もう自然の砂浜のある海岸が無いのではないだろうか。横・浜の名前が泣いている。
海の日に海洋国家として相応しいような海と環境を作らねば、と思った次第。
子供に、ここのプールの場所は、海だったんだよ、と言ったら、「エエッー」と驚いていた。プールのいつもの場所にはサリー夫妻を始め、いつものメンバーが十五人程がすでに盛り上がっていた。昼近くになって、カンカン照りとなり、絶好のプール日和。と言っても、私はプールには入らずに、もっぱら、飲んでばかりいた。三時に解散。早めの夕食の後は、シャワーを浴びて、すぐに寝た。