11月晦日の日没は早い。
気仙沼の駅を後にした18:00過ぎは、すでに闇の中である。
その闇の中を進む列車にごとごと揺られていたら・・・・・・いつの間にか爆睡 (笑)
ハッと気が付けば、すでに一関であった。
さて。
毎度お楽しみ、宿泊地での夕食は、宿から数分の場所にある、 三彩館 ふじせい で。
世界遺産の勉強はしていないが、一関の食文化の勉強には余念がない私が、なにより先に目を付けた場所である。
というわけで、独自のもち食文化を持つ一関でいただいた名物料理は、 「ひと口もち膳・雑煮付」
・・・・・・正月を目の前にして、すでに雑煮をいただいてしまいました (笑)
中央に配された甘酢の大根おろしをアクセントに、ひと口サイズの餅が8種。
御雑煮の具は、鶏肉をベースに大根や人参がたっぷり入り、この出汁がまたすっごく美味しい。
これぞまさしく 「餅は餅屋」
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一夜明けると、すでに師走。
あー、もうあと1ヶ月で今年も終わりかー、などという感傷にはまったく浸ることもなく、ホテルの朝食バイキング場へ向かう。
まぁ普通のバイキングではあるのだが、サラダやスクランブルエッグ、パンやコーヒーをとった挙句に、郷土料理の 「はっと汁」 も美味しく頂く (笑)
平成23年6月に世界文化遺産に登録された平泉。
まぁ、勉強不足の私があれやこれや言っても信憑性がありませんので、詳細な説明はさっくり省略 (汗)
平泉駅から、メインストリートをまっすぐ10分ほど歩き、毛越寺 (もうつうじ) の山門を目の前にした右手に広がるのが、観自在王院跡。
奥州藤原氏二代基衡 (もとひら) の奥様による造営。
極楽浄土を表現した浄土庭園なので、中心には池がございます。
去る10月12日には、この場所に野外特設舞台が設えられ、中村勘九郎さん、七之助さん主演で 「平泉歌舞伎」 が、開催されたそうですよ。
演目に 「橋弁慶」 が含まれていたのも、なるほどですね。
毛越寺の山門をくぐると、やはり中央に池が配された浄土庭園がある大寺院があります。
ここは、藤原氏二代基衡 (もとひら) が造営に着手、三代秀衡 (ひでひら) が完成させたもので、全国の浄土庭園の中でも最大規模なものだそうです。
ここはJR東日本のポスターで使われた場所なんですが、吉永さんの隣に己の写真を並べるのは酷なので、風景のみ (笑)
毛越寺より、400円で乗り放題の巡回バス 「るんるん」 を使って、中尊寺へ向かう。
樹齢300~400年と言われる杉並木の表参道・月見坂を、ゆっくりと歩いて本堂へ。
堂内には、藤原清衡 (きよひら) が平和への願いを込めて中尊寺を造営した経緯が、 「子供向け」 に説明してあったのですが、ワタクシはそれを読んでようやく理解できたという為体でございました (爆)
奥州藤原氏の黄金文化を象徴する中尊寺金色堂。
中尊寺参詣のハイライト (笑) ですが、撮影禁止のため、覆堂を外側より撮影。
藤原氏三代が眠るこの場所に、魔物が寄り付かぬよう、黄金の光を充満させたとのことですね。
松尾芭蕉は、藤原氏が滅亡してから500年後にこの金色堂を訪れ、 「五月雨の降り残してや光堂」 という名句を残していますが、本当に美しかったです。
もう紅葉は見られまいと思っていたけど、こんな晩秋の風景も綺麗ですね。
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おまけの逸品。
岩手県大船渡が誇る銘菓・かもめの玉子の黄金バージョン、 「黄金かもめの玉子」
外側は金粉がかかってキラキラ、中身は栗がまるごと一粒。 うまうまでした (笑)