桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

お仕事探訪②~公認会計士の卵~

2008-09-01 | お仕事探訪
はいどうも☆
サッカー天皇杯福岡県大会決勝を見に行ったら、テレビにちょびっと映ったとか映らなかったとか。


今回はお仕事探訪、第二段!
公認会計士の卵です☆
いってみよう~!

姉小路氏(仮名)
二十代後半♂
大卒 文系




章立ては以下のとおりです。

①公認会計士って
 Ⅰ.どんなお仕事なの?
 Ⅱ.どうやって公認会計士になるの?
 Ⅲ.どこで働いているの?
②採用
③仕事内容 
④仕事環境
⑤総論


では次々いってみましょう☆
 
①公認会計士って

 Ⅰ.どんなお仕事なの?

 企業の財務諸表をチェックし、粉飾決算を行われてないかをチェックするのが主な仕事です。
ホリエモンのいたライブドアは利益を多く見せかけた決算を発表していましたね。
そんな不正を見破って防ぐ役割です。
つまり第三者である監査法人がチェックを行うことで、企業の財務公開情報が正確であると認証されるわけですね。
ちなみにこの財務諸表監査は公認会計士だけに許された独占的業務です。

そのほかの仕事としては、コンサルティング、株式公開支援、税務業務などがあります。




 Ⅱ.どうやって公認会計士になるの?

 まずは公認会計士試験に合格しなくてはなりません。
しかし公認会計士試験は、国家資格の中で司法試験の次に難しい試験だといわれています。
大変ですね~。合格者は通常2~4年勉強するらしいです。

 毎年5月末のマークシート試験
      ↓
   8月末の記述試験(3日間)
      ↓
   11月中旬の合格発表

しかし正確にはまだ公認会計士ではない。
1月からどこかしらの監査法人に入社し働き始めます。

 ここから待っているのは二年以上の補助業務です。公認会計士について仕事を実地で覚えてゆくのです。公認会計士の先輩のお手伝いをするのですね。

 さらにというか、同時に、1~3年かけて実務補修を受けなくてはなりません。監査法人で昼働いている人は夜に学びに行くのです。これは日本公認会計士協会が主催するもので、講義形式にて行われます。
ここでも会計、監査についての知識を叩き込みます。
ここで単位を十分とれば、終了考査が受けられます。ここでも一定の点数を取らないとだめです。

以上のステップを踏んで公認会計士の登録手続きをすれば、晴れて公認会計士になれます。
いや~、道のりは長いですね!!
収入が高いのもうなずけますわ。


 
 Ⅲ.どこで働いてるの?

多くの公認会計士はどこかの監査法人に所属して仕事をしています。
日本においては、もちろん中小の監査法人もありますが、俗に言う4大監査法人が有名です。
すなわち、あずさ監査法人、あらた監査法人、新日本有限監査法人、監査法人トーマツの4つです。これらはそれぞれ一千~六千人の人員を抱えており、かなり大きな企業といえましょう。」

多くの公認会計士はこの監査法人に勤めて修行を積みます。監査法人にそのまま長く勤める人もいれば、個人会計事務所として独立開業する人もいます。
また、一般企業に会計、監査のスペシャリストとして天下るケースも多いです。




②採用 

もちろん面接なども行われます。しかし面接は公認会計士試験合否発表前におこなわれるため、内定通知が出ても、試験に受からなければただの紙切れとなります。

内定が出て、公認会計士試験に受かったら、事務所で働きはじめます。
1月からの勤務です。合格してから程なくして働き始めるために、一月からという少し半端な時期になるのですね。ここら辺は一般の就職と違うところです。

年齢層は、26歳前後がもっとも多いそうです。

男女比は7対3くらいで男のほうが多いです。



③仕事内容
 
先輩の公認会計士について、担当の会社へ赴き監査をしてゆきます。
公認会計士は一人で複数の担当企業を持ち、毎日それらをまわって行くのですね。当然対応するのはその会社の経理や財務担当者です。
他県への出張も多くあります。仕事上、前年の監査書類を持っていく必要があるため、非常に大荷物になります。
泊まりがけの出張の際は、お泊り用具でキャリーバッグ1つ、書類でキャリーバッグ1つの計二つを持ち運ぶ羽目に。
キャリーバッグ2つで、知的な雰囲気の人がいたら、公認会計士の卵だと疑ってみましょう。

多くの企業は3月期決算です。よって必然的に公認会計士の繁忙期は5月のGW前後となります。

仕事の責任は重く、業務量も多いため事務所は深夜になっても誰かしら居るようです。



④仕事環境

 給料はずばり、高いです。まあ難関試験をくぐりぬけて給料安かったら、誰も目指さないでしょうしね。
 姉小路氏の場合は事務所入所一年目にもかかわらず、月給を比べると僕よりはるかに額が上でした。
残業単価も僕の二倍あるし.......  完敗です。
景気の変動によるボーナスの上下もありません。

 見習い期間を終え、正式に公認会計士になると額面がまた大きく上がるらしいです。あとは資格手当てがついたりします。
ただ、住居手当や借り上げ社宅の制度は無いそうです。
 
有給休暇はとりやすいです。
当然の権利として認められます。
ただ、仕事は激務なために女性が育児をしながら働くのは難しいでしょう。

勤務地は選択可能です。一生地元を離れたくない人や、共働き希望の人には良いですね。
ただ、東京より地方のほうが公認会計士が足りてないので、地方配属希望のほうが喜ばれるみたいです。



⑤総論

担当企業の人からは「先生」と言われ、客商売でないため必要以上に頭を下げる機会も無い公認会計士という職業。
よいですね~。

しかし逆に人の喜ぶ顔も見れません。
なぜなら決算か厳正かどうかチェックするのが仕事ですから。
担当企業の経理の人にありがたく思われはしないのです。
「そこら辺が、この職業のつらいとこですね。」
姉小路氏は言いました。

でも、企業の決算の不正を正す、正義の仕事であることに間違いはありません。
公認会計士とは、人に堂々と胸を張れる職業と言えそうですね♪


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