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友人が「蝶々夫人」の鑑賞でMETデビューを希望したので、同行した。ブルグシアターには何回か行っているようだが、11番シアターに行くのは初めてなので、切符の買い方から、休憩時間の昼食、見やすい席なども案内したが、連休明けの月曜日なのに、4列目以降はほぼ満員。並ぶ席などなし。3列目の中央を陣取ったが、1列目も2列目もそこそこ埋まってきた。日本における蝶々さん人気は根強いものがある。着物の似合わない外国人がやっても・・・、と敬遠される方もいらっしゃるけれども、それでは、日本女性は西洋の女王様とか貴婦人とかの役を演じさせてもらえないのか。トゥーランドットのプリンチペは中国人でないといけないのか。などの意見に発展しそうだ。
ともあれ、今回のプリマドンナ、オポライスさんは、初台で蝶々さんを歌ったこともある、METでも立派な蝶々さん歌手である。(つづきはあとで)
間違ってるとは言わない。その通りだから。
どんなに歌が上手くても、あの巨体で着物を着る、そのこと事態が日本文化への侮辱位に思ってる。
だからあのストーリーを西洋版にアレンジ、演出してくんないかな。そんな演出 今までになかったのですか? OPA-Pro!
僕が共演させていただいた「西本真子」さんよかったよ。蝶々さん 正面からやるなら日本人にしてもらいたい。
このたびの、オポライスさんの白無垢、打掛姿も贔屓目に観ても良かったですよ。撫で肩でないのが気になりましたが、私が衣装担当者なら、体に補正の綿や布を当ててそれなりに作るところです。
私たちが着物を着るように、実際に帯でぎゅうぎゅう〆ては、長時間歌えませんから、そこはデフォルメした着物になります。今回もそれはありました。特に2幕は出ずっぱり、歌い続ける役回りなので、普段着の着物との設定なので、上下2部式のもので、下はロングスカートのようなものでした。終幕は花嫁衣装を着て、ピンカートンを待つので、当初の白無垢でした。欲を言えばあるかもしれませんが、それを凌ぐ演技力、歌唱力、熱意が伝わってきて、外国人がやることの違和感なんて微々たるものです。心打つものがあります。
西洋版に置き換えた演出物は、まづ、ないでしょう。日本女性の美徳がテーマとなっているのですから。現代版にアレンジしたミュージカルがありました。名前は忘れて出てきませんが、本田美奈子さんの熱演で有名でした。OPAの「私の坊や」に対するミュージカルでは「命をあげるよ」です。ああ、あれかと思われるでしょう。
続編で書きますが、1幕の終盤、花の2重唱のあと、彼女の巨体をひょいと抱きかかえて、5,6歩あるくのですから、アラーニャもマッチョ運動で日頃鍛えているのでしょうね。
今回の結論、先入観をもたず、観るべきでしたよ。
見どころを、続編で書きまひょ。
(最近コメントがなかったけれど、見てくれてたんですね。)