国語職人       社会職人

近道は無く,魔法も無い。
確かな技術に裏付けられた実力が大切。

生徒に合う問題,合う科目

2014-08-21 00:50:23 | 日記
「科目が合って,次に問題だろ~~」,という声が聞こえてきそうですが。


中にはいるのです。その学校の問題に,ジャストフィットの生徒が。




関西系の某塾に小学4年のときから通っていて。小学6年の冬休みから教えた生徒。


全科目偏差値が40以下。お母さんが,子供に怒鳴ったり,オロオロしたり。


国語の問題一緒にやってみると。。。。解き方を知らない。前にも書きましたが,私の解き方は,ワンパターン。選択肢は,ビジュアル化して客観的に判断。記述は4つのパターン。


そのやり方を教えると,本当に,1回の指導で,偏差値が20上がりました。(私が,「かなり出来ますよ,この子。」というと,「ウソでしょ。そんなこと,言われたことないです。」とお母さんがおっしゃるので,その年の他の塾で行われた模試を準備して時間を計ってやってもらったら,国語の偏差値が60以上になりました。)


その生徒は,文庫をやたら読んでいました。それで,言葉のセンスはありました。ただ,国語の問題の解き方を知らなかっただけ。


お母さんが,「今まで,塾は何を教えていたんでしょ。」と言うくらいの変化。



そして,S中の問題が,その子にはジャストフィット。悪くても95点。良ければ,満点。


この学校の問題を逃す手はない。



この学校が第一志望になりました。お母さんが,「(私の)ジャストフィットという言葉で,決めました」と言われました。



今,その高校の3年生になり,内部進学も決まりました。



部活で忙しそうです。




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不得意の見極め(社会編)

2014-08-20 08:04:51 | 日記
社会は,地理・歴史・公民・時事に分かれます。時事は,冬休み直前に,その年の時事を集めた「重大ニュース」「ニュース最前線」などが発売されますから,それを読むとして。


地理・歴史・公民の中で,最も不得意な生徒が多いのは,歴史です。記憶する量が多いですから,やむを得ないといえます。


歴史は,まず,大雑把に3つに分けます。貴族の世の中,武士の世の中,明治以降。そして,私は,その3つについて,2ページずつ,暗記用年号を作っています。計6ページで年号の暗記は十分です。A4で作ってますが,1行おきに年号を書くだけでは,下部に余白があり過ぎ,もったいないです。余白に,色々な情報を書きます。例えば,明治以降のところでは,「三種の神器」,「3C」,「貿易摩擦(1960年代,1970年代,1980年代」,「太平洋戦争へ」(満州事変から,5・15,国際連盟脱退,~),「終戦へ」(1945年3月東京大空襲,4月沖縄戦,5月ドイツ敗戦,8月6日,8日,9日,15日)などなど。これを覚えるだけで,歴史の流れをかなりつかめます。


また,資料集も使います。これは,高校生用のものを3冊(日本史2冊,世界史1冊)で説明します。



「君ならどうする?」。生徒に歴史上の主人公になってもらいます。そして,歴史上の人物が行った決断と,生徒の判断を比較します。例えば(これは,数限りなくありますが)。

源頼朝は,平氏に反発する武士たちを集めて勢力を伸ばしたが,平氏に味方する武士達も味方にしなければ平氏に対抗できなかった。どうやって,味方を増やす?


歴史上の「もし(if)」も聞きます。本能寺の変がなければどうなった?秀吉,家康は当然登場せず,鎖国もなかった。日本は,東南アジアへの海洋国家に発展しただろう。海洋国日本と,ポルトガル(単なる運び屋です)とスペイン(征服を考えてます)との対比。そこに,日本産の銀(石見銀山)の果たした役割。ちなみに,2004年の東大二次の世界史の問題は,16世紀から18世紀の銀の流れ(大航海時代)を聞いてます。さすが東大。奥深い問題。


最初は,生徒は私の情報量に圧倒されますが,3カ月もすれば,自分で歴史の面白さを見つけて,楽しんでくれます。


成績は,S塾で偏差値50以下だったのが,全国1位になった生徒も出ました。


社会は,知識の正確性が,一番大事です。周辺の情報を固めるのは,問題となっている知識を正確にするのに有効な方法だと思います。それで,私は,生徒に色々なことを話します。



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不得意の見極め(国語編)

2014-08-19 07:16:33 | 日記
文章の分類として,物語文と説明文に分けます。

そして,どのような内容の出題が不得意か,を見極めます。

例えば,説明文でいえば,生物,社会,自然,文化,言語,などが出題されます。このうち,言語は,一番難しいですから,言語の説明文で点が取れなくても,あまり心配することはありません。

対策として,そのテーマの説明文を,一気に,十題ほど解いてみることです。大体,その分野の雰囲気が分かります。

そうすれば,「同じことばかり聞いてる」,と生徒が言うようになります。そのころには,不得意が克服されているでしょう。

ただし,適切な講師の説明を聞いたり,解説書を読んだりして,一問ごとに,生徒自身が考えて,納得することが必要ですが。


次に,出題のパターンについて。

これは,記述か選択肢かに分かれます。

私は,記述は4つのパターンで(桜蔭,フェリス以外は)対応できると思います。記述は,生徒に任せる,というのは危険ですから,信頼のおける人(講師,父兄)に見てもらう必要があります。大切なのは,一貫した記述パターンで問題を解く,ということです。


選択肢で大切なのは,文章を読む,ということです。文章に線を引いたり,四角で囲ったりする人もいます。それは,文章を読む手助けに過ぎませんから,絶対視することは出来ません。私は,ビジュアル化して客観的に判断する,という方法をとっています。選択肢の解き方も,人それぞれですから,一貫した方法で解くことが大切です。




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伸びる科目,伸びない科目

2014-08-18 07:22:11 | 日記
良く言われることですが,社会と理科で点を稼ぐ生徒は危険です。

国語と算数で点を稼ぐ生徒は,期待できます。


社会と理科は,暗記が中心となる科目ですから,秋からの追い込みで,何とかなります。

国語と算数は,今までのやり方で点が上がらなかった生徒にとっては,なかなか大変。


国語についていえば,どの分野が不得意か,どのような出題傾向の問題が不得意か,を見極めなければなりません。これは,生徒一人一人違いますから,その生徒を一番良くみている父兄が,判断しなければなりません。



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高校生

2014-08-17 11:11:02 | 日記
今日は,中学受験から(正確には小学校4年から)教えている,開成高校生を教えにいきます。今日教える科目は,世界史と英語。他に,国語(現代文・古文・漢文)と日本史も教えます。世界史は,東大の二次の問題と開成高校で配られたプリントとの比較が中心になります。


中学生・高校生を教えてみて,その学校の雰囲気や教科の出題傾向を探ります。中学受験に生かせないかと。


ただ,予習が大変(^_^;




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