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近道は無く,魔法も無い。
確かな技術に裏付けられた実力が大切。

不得意の見極め(社会編)

2014-08-20 08:04:51 | 日記
社会は,地理・歴史・公民・時事に分かれます。時事は,冬休み直前に,その年の時事を集めた「重大ニュース」「ニュース最前線」などが発売されますから,それを読むとして。


地理・歴史・公民の中で,最も不得意な生徒が多いのは,歴史です。記憶する量が多いですから,やむを得ないといえます。


歴史は,まず,大雑把に3つに分けます。貴族の世の中,武士の世の中,明治以降。そして,私は,その3つについて,2ページずつ,暗記用年号を作っています。計6ページで年号の暗記は十分です。A4で作ってますが,1行おきに年号を書くだけでは,下部に余白があり過ぎ,もったいないです。余白に,色々な情報を書きます。例えば,明治以降のところでは,「三種の神器」,「3C」,「貿易摩擦(1960年代,1970年代,1980年代」,「太平洋戦争へ」(満州事変から,5・15,国際連盟脱退,~),「終戦へ」(1945年3月東京大空襲,4月沖縄戦,5月ドイツ敗戦,8月6日,8日,9日,15日)などなど。これを覚えるだけで,歴史の流れをかなりつかめます。


また,資料集も使います。これは,高校生用のものを3冊(日本史2冊,世界史1冊)で説明します。



「君ならどうする?」。生徒に歴史上の主人公になってもらいます。そして,歴史上の人物が行った決断と,生徒の判断を比較します。例えば(これは,数限りなくありますが)。

源頼朝は,平氏に反発する武士たちを集めて勢力を伸ばしたが,平氏に味方する武士達も味方にしなければ平氏に対抗できなかった。どうやって,味方を増やす?


歴史上の「もし(if)」も聞きます。本能寺の変がなければどうなった?秀吉,家康は当然登場せず,鎖国もなかった。日本は,東南アジアへの海洋国家に発展しただろう。海洋国日本と,ポルトガル(単なる運び屋です)とスペイン(征服を考えてます)との対比。そこに,日本産の銀(石見銀山)の果たした役割。ちなみに,2004年の東大二次の世界史の問題は,16世紀から18世紀の銀の流れ(大航海時代)を聞いてます。さすが東大。奥深い問題。


最初は,生徒は私の情報量に圧倒されますが,3カ月もすれば,自分で歴史の面白さを見つけて,楽しんでくれます。


成績は,S塾で偏差値50以下だったのが,全国1位になった生徒も出ました。


社会は,知識の正確性が,一番大事です。周辺の情報を固めるのは,問題となっている知識を正確にするのに有効な方法だと思います。それで,私は,生徒に色々なことを話します。



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