本日報告の薬、NT-300(nitazoxanide徐放錠)は、副作用も少なく、耐性もかなり低く、85%減少とかなり優秀。
ニタゾキサニゾは、コンピューター富岳でもはじき出された薬で、駆虫薬でイベルメクチンと同じで前からいいと言われていましたね。
1) NT-300(nitazoxanide徐放錠)は軽症、中等症患者への早期投与により重症化を85%減少させる
2) 大阪・吉村知事が「緊急事態宣言」を要請する考え
3) 大阪の要請を受け滋賀県で患者受け入れ決定
4) 東京:緊急事態宣言を要請する方向で検討
5) 兵庫・京都も緊急事態宣言を検討開始
6) 尾身氏「学校閉鎖という事も当然考えられる」
7) IOC:「大会前後および大会中の感染対策は日本政府および東京都の責任である」
8) 山梨県知事:「五輪なんかやっているところではない」
9) キャンセルで余ったワクチンを会場の医療従事者へ
10) オーストラリアとニュージーランド間では往来自由
11) 米国の過去13か月の死亡者の75%が新型コロナによるもの
<大阪の現状について>
「今はもうすでに非常事態、有事の状態だ。
第1波、第2波、第3波とあった中で、いつが1番危機的な状況かと言えば、きょうだ。
きょうよりきっとあしたのほうが危ない状況だ。
あしたより1週間後のほうが危ない
強い行動抑制をかけても、2週間くらいはきょうよりも危なくなる状態が続く。
それを理解したうえで行動すべきだ」
(大阪医科大学附属病院 浮村聡教授)
<オリンピックで感染拡大した場合の責任の所在について>
「大会前後や大会中のCovidへの対処は日本政府の責任であり、程度は下がるが東京都の責任になる。
IOCとしては、感染拡大や日本国民と(選手ら)の接触を最小限に抑えるため、
政府や東京都、大会組織委員会との合意の上で可能な限りのことをやっている。
その部分には責任がある」
(4/14、IOC調整委員会 ジョン・コーツ委員長)
「オリンピックの方が県民の命より大切だなんていうことはあり得ない。
健康状態に極めて大きな深刻な影響を及ぼすような感染状況であれば、
オリンピックなんかやっているところではない」
(山梨県 長崎幸太郎知事)
●NT-300(nitazoxanide徐放錠)は軽症、中等症患者への早期投与により重症化を85%減少させる
→第3相試験で主要評価項目は達成できませんでしたが、副次項目の重症化進展阻止で上記の結果が出たため、EUA発行を目指すようです
抗原虫薬であるnitazoxanideが幅広い抗ウイルス活性を持つとは知りませんでした。
外来で経口投与可能で、副作用はほとんどなく、古い薬剤ですので安全性の観点からも有利かと。
ウイルスそのものではなく、宿主に作用して抗ウイルス作用を発揮するようです。
そのため、なんと試験管内でもインフルエンザAは薬剤耐性が誘導できない!
IL-6産生抑制作用もあるようです。
これは期待できるか??
Romark Announces Initial Results Of Phase 3 Clinical Trial Of NT-300 Tablets For The Treatment Of COVID-19
https://www.prnewswire.com/news-releases/romark-announces-initial-results-of-phase-3-clinical-trial-of-nt-300-tablets-for-the-treatment-of-covid-19-301268321.html
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・NT-300はCOVID-19の重症化を85%抑制
・Romark社はFDAと連携しており、米国でのEUA(緊急使用許可)発行を予定している
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・Romark社は中等症までのCOVID-19患者を対象とした新薬候補NT-300(nitazoxanide徐放錠, 300mg)のプラセボ対照第3相試験の一次報告を発表した。この結果に基づき、Romark社はFDAと連携しながら、EUA発行を目指す予定である。
・主要評価項目の解析では、sustained responseまでの期間(回復期間の指標)はプラセボ群と変わらなかった(約13日)。事前に定義されていた軽症例でのサブグループ解析では、プラセボ群13.4日(n=129)、NT-300群10.3日(n=116)であり、回復までの期間が中央値で3.1日短縮されていた。
・主要な副次項目の解析では、NT-300の投与により重症化への進展(SpO2<=93%またはP/F ratio<300mmHg)が85%減少した。NT-300群で重症化したのは1例のみだった。
事前に定義されていたCDC基準による重症化リスクが高い群でのサブグループ解析では、重症化が見られたのはプラセボ群5.6%(7/126)、NT-300群0.9%(1/112)であった。
・Romark社のJean-François Rossignol氏(M.D., Ph.D.)は「今回の臨床試験の結果が、早期のNT-300の投与がCOVID-19の重症化を減少させた事は喜ばしい結果だ」、
「外来で投与可能であり、疾患進行を効果的に抑制する経口治療薬が緊急に必要になっている。今回の検討では、重篤化リスクの高い患者に対して、院内で使用するためにEUA発行されたこれまでの治療薬と比較しても、より好ましい結果が得られている」と述べた。
・多施設共同二重盲検RCTで、COVID-19に合致する呼吸器症状をもつ12歳以上の1092例を対象に行われた。参加者は発症から72時間以内に米国内の外来センターで登録され、NT-300錠あるいはプラセボ錠2錠を1日2回、5日間投与された。有効性解析は、baseline時にSARS-CoV-2感染が確認された379例で行った。
・NT-300の忍容性は良好だった。2%以上に発生した唯一の有害事象は下痢だった(NT-300群3.4%、プラセボ群2.2%)。有害事象発生率は両群間で有意差を認めなかった。
・本試験の全結果は査読付きジャーナルに投稿される予定である。医療従事者を含むハイリスク集団でのCOVID-19および他のウイルス性呼吸器疾患の予防効果を検討する追加の臨床試験の結果は、今年半ばまでに発表される予定である。
(nitazoxanideについて)
・NT-300の有効成分であるnitazoxanideは、クリプトスポリジウムやジアルジアの治療薬として開発された。本薬剤は宿主側に作用することで、広汎な抗ウイルス活性を発揮する事が示されている。
・細胞培養系において、nitazoxanideはSARS-CoV-2のspike proteinの成熟阻害作用を示し、それにより細胞の合胞体形成を阻害する。SARSやMERSなどのコロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSVなどの呼吸器系ウイルスの増殖も阻害する事が示されている
・nitazoxanideの活性代謝産物であるtizoxanideに対し、試験管内でインフルエンザウイルスAは耐性を獲得できなかった。これはウイルスの本薬剤に対する耐性化リスクが低いことを示唆している。
・他の研究では、tizoxanideがIL-6を含む炎症性サイトカインの分泌を抑制することが示されている。
・この抗ウイルス活性および抗サイトカイン作用は、ミトコンドリアの機能調節と細胞内のシグナル伝達への影響を介するものであると考えられている。
(NT-300について)
・NT-300は各種ウイルスによる急性呼吸器感染症の予防および治療薬として、第3相試験が行われている治験薬である。現在7000人以上が登録している。
・NT-300の1日600mgの用量は、外来のインフルエンザ患者を対象とした用量決定試験に基づいて選択された。
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●日本の状況
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 405人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210419/k10012983341000.html
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都内で新たに405人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した19日時点の重症の患者は18日から2人増え47人
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本日の全国の感染数・推移
大阪719人、兵庫293人、神奈川142人、愛知124人、埼玉118人、福岡118人、京都110人、千葉106人、
奈良85人、北海道78人、茨城52人、熊本43人、徳島36人、沖縄32人、広島31人、岡山30人、
4月19日 新たに確認された感染者数
https://t.co/90gSdETBQF?amp=1
→大阪・吉村知事が「緊急事態宣言」を要請する考え
今日、「緊急事態宣言」を出しても遅すぎるくらいだと個人的には思うのですが、まだ要請すらしていません。
大阪医科大学附属病院の浮村聡教授のコメントが悲鳴に聞こえます
吉村知事が描いている最悪シナリオは、恐らく現場のそれとはレベルが異なっているのでしょう。
状況はすでに緊急事態宣言などではなく、「ロックダウン」で感染が制御できるのかを見なければならないレベルに来てしまっていると思います。
イギリス変異株に対して、欧州各国はロックダウンでも感染制御できていない事実を前提に戦略を立てるべきです。
大阪 吉村知事「緊急事態宣言」国に発出要請する考え示す
https://t.co/VnkFHO0ven?amp=1
→大阪の要請を受け滋賀県で患者受け入れ決定
府内に病床がない以上、近隣で引き受ける以外に方法はありません。
しかし、この状況まで緊急事態宣言も要請していないという状況を考えると、滋賀県としては納得できない点もあるでしょう。
結果的に滋賀県もこれから急速に医療逼迫へ向かうことになります。
滋賀県知事 大阪医療ひっ迫で看護師派遣や病院で患者受け入れ
https://t.co/tSri5PD8Ns?amp=1
→東京も緊急事態宣言を要請する方向で検討
そのまま見ていればどうなるのかを大阪が先に示しているわけですから、東京がここで躊躇する理由はないはずです。
さらに進んで、一気にロックダウンレベルを決断しても良いというのが私見。
感染を制圧してから、徐々に規制解除するのが一番傷が浅いはずです。
東京都 “宣言”今週中にも要請か 感染拡大に歯止めかからず
https://t.co/xbqPj9fduF?amp=1
→兵庫県も緊急事態宣言を検討
21日に対策会議を開き対応を決めると。
兵庫県も宣言要請検討へ 「できるだけ大阪と同一歩調」
https://t.co/u9zAN0rGDH?amp=1
→京都も「緊急事態宣言」要請に関する議論開始
これで、本日だけで4都府県が議論開始を表明した事になります。
京都府 西脇知事「緊急事態宣言」感染状況注視し要請を議論
https://t.co/Dm6gHWLRB9?amp=1
→尾身氏「学校閉鎖という事も当然考えられる」
出来る事はすべてやり切って、まずは感染拡大を抑えるのが急務かと。
対策開始が遅いほど、制圧までに要する時間が長期化して経済へのダメージが大きくなります。
新型コロナ感染拡大で「学校閉鎖」も=尾身氏
https://t.co/5kIBcwrUD1?amp=1
→オリンピックとCOVID-19とIOCの立ち位置
「大会前後および大会中の感染対策は日本政府および東京都の責任である」
IOC重鎮のオンライン取材での発言のようです。
当たり前のコメントなのでしょうが、その取材に日本のメディアが招待されていなかったため、「国内でほぼ報じられていない」と。
IOC重鎮に本音を聞いた「五輪は開催する」けど「感染拡大なら日本に責任」
https://t.co/sR6TbbbJAk?amp=1
→山梨県知事:「五輪なんかやっているところではない」
この正論をまだ決断できない日本。
政府が状況を把握できていない??
もう気合でなんとかなるレベルを超えてます。
医療従事者の確保など現実的なところで、すでに開催不可能になっていると思うのですが・・・
https://t.co/OBePFKZ8jR?amp=1
→キャンセルで余ったワクチンを会場の医療従事者へ
医療従事者も優先接種対象ですから、全く問題ありません。
キャンセル待ちシステムなど難しい仕組みを作るより、最も簡単かつ理にかなった解決策だと思います。
余ったワクチン、会場の医療従事者らへ 神奈川・大和市
https://t.co/BUkqy0pXdZ?amp=1
→オーストラリアとニュージーランド間では往来自由
入国後の隔離措置もありません。
コロナを制圧して元の生活を取り戻す。
時間がかかってもこれが目指すべき目標だと信じます。
オーストラリア~ニュージーランド 入国後の隔離免除 往来再開
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210419/k10012983001000.html
→米国の過去13か月の死亡者の75%が新型コロナによるもの
例年より60万人死亡者数が多く、新型コロナが最大の原因になっていたと。
13カ月間の死亡者、75%が新型コロナ原因=米国
https://t.co/ssPPQM4aod?amp=1