鹿児島県で震度3の地震発生(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
04月20日 19時26分頃、鹿児島県で最大震度3を観測する地震がありました。 震源地:トカラ列島近海 マグニチュード:2.9 震源の深さ:約20km この地震による津波の心配はありません。
震度3:【鹿児島県】鹿児島十島村悪石島
宮城県内で頻発する地震 宮城沖でいま何が? 専門家が注目する「滑り残り海域」とは?(仙台放送) - Yahoo!ニュース
津波注意報が出された3月20日の地震から1カ月。宮城県内では2月にも最大震度6強を観測した地震がありました。宮城沖、福島沖で頻発する地震の背景でいま何が起きているのか。 東日本大震災から10年の今年。宮城県内では2月と3月にマグニチュード7クラスの地震が相次いで発生しました。2カ月連続で地震が起きた背景に何があるのか、地震のメカニズムに詳しい専門家を訪ねました。 地震の予測手法の開発に取り組む、東北大学の遠田晋次教授です。遠田教授は、2カ月連続の地震は震災を引き起こした10年前の巨大地震の影響だと分析します。 東北大学 遠田晋次 教授 「2月、3月と大きな地震が起こりましたが、これらの地震は東北地方太平洋沖地震の広い意味での余震活動の一部と考えて構わないと思います」 これは2001年から2021年3月までの震災の余震域におけるマグニチュード4以上の地震回数を示したものです。震災前は年平均138回だった地震は、震災直後に激増し、時間の経過とともに落ち着きました。この1年間で208回まで減少しましたが、それでも震災前に比べると回数は多くなっています。 東北大学 遠田晋次 教授 「明らかに10年前の巨大地震の影響を受けた活動がいまも続いているということは確か」 一方で、遠田教授は震災後の地震が限られた範囲に集中していることにも注目します。これは太平洋沖でマグニチュード3以上の地震が起きた場所を青い点で示したものです。左が2006年から2011年、右が2016年から今年2月までを表しています。 東北大学 遠田晋次 教授 「最近5年間を見てみると、この辺にぽっかり、地震が起きていないところがあります」 震災前、まんべんなく分布していた地震の発生場所はその後、10年前の巨大地震の震源域を囲むように集中し、今年2月と3月の地震もこのエリアで発生しました。 東北大学 遠田晋次 教授 「巨大地震で滑りが起きたところはひずみが解放されてしまった、ひずんでいないということですね。その代わり逆に周辺にしわ寄せが行ってしまったということです」 そのうえで遠田教授は、今後、震源の位置によって異なった被害が起きる可能性を指摘します。 東北大学 遠田晋次 教授 「2月、3月の地震は陸に近い、沿岸の深い地震ですね。こういう地震は震源が深いので津波は引き起こしませんけど陸地に比較的近いので非常に強い地震動を引き起こす。逆に太平洋沖の地震活動は、マグニチュード8とかの地震が発生する可能性もあるんですけど、その地震が起きても揺れはそれほど大きくなりません。状況によっては震度2とか3くらいかもしれませんが、津波を引き起こす可能性が高い」 こうしたなか、いま注目されるのが「滑り残り海域」です。これは震災の巨大地震の際、日本列島を載せたプレートの滑り具合を表したものです。赤い色ほど大きな滑り量を示し、震源の赤丸を中心に広い範囲でプレートが滑ったことがわかります。 10年前の巨大地震では宮城県沖の震源域を中心に広い範囲で断層のずれが生じた一方、岩手県沖では大きな断層のずれが起きず「滑り残り海域」と見られています。 そのためこの付近にひずみが蓄積し、今後、巨大地震を引き起こす恐れがあると言われています。 東北大学の日野亮太教授も、この「滑り残り海域」に注目しています。 東北大学 日野亮太 教授 「なぜ滑らずに残っているのかはもともと滑る可能性が低いからかもしれないし、何か妨げる原因があって滑れなくて、次の滑りのためにひずみをためているのかも」 海底に観測器を設置し、地殻変動から地震発生のメカニズムを研究している日野教授。 しかし遠く離れた海上での調査は容易でなく、莫大なコストがかかるため、観測は年1回程度にとどまっていました。そこで日野教授が海洋研究開発機構と4月から新たに導入したのが無人観測装置「ウェーブグライダー」による観測です。 この装置は海底の地殻変動の観測データを通信衛星を介して地上に送ることができるため、課題だったコスト削減と継続的な調査が可能になると言います。 東北大学 日野亮太 教授 「地震がどの程度大きくなるかという長期的な評価と、地震が今にも起きるかもしれないという短期的な評価と、その両方の面でとても大事だと思う。この路線でいけば海底の状況把握もできるようになるはず」 記者リポート 「滑り残り海域が意味するものはひずみの解消なのか、それとも巨大地震の前触れなのか。私たちのあすへの備えのためにも、今後の解明が期待されます」