[東京 6日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は6日、ギリシャの国民投票で欧州連合(EU)が求める緊縮策を拒否する票が優勢となっていることを受け、「引き続き、内外の関係機関との連携を密にしつつ、金融市場の動向を注視していく」との談話を発表した。
総裁は「日本とギリシャの直接の経済・金融上の関係は限定的」と指摘。6日早朝に「ギリシャ問題への対応に遺漏がないよう、政府・日銀の関係当局間で協議を行った」とし、関係機関と連携しながら金融市場を注視していく方針を表明した。
また、麻生太郎財務相は同日、ギリシャで財政緊縮策の受け入れの賛否を問う国民投票で反対多数となったことを受け、「政府・日銀が緊密に連携して、引き続き市場の動向を注視していく」とする談話を発表した。
ギリシャの国民投票は同日の日本時間午前8時の時点で、反対が61.32%と、賛成の38.68%(開票率約97%)を大きく上回っている。
http://www.sankei.com/world/news/150706/wor1507060023-n1.html
慌てる独仏首脳 7日にユーロ圏首脳会議開催へ
欧州連合(EU)のトゥスク大統領は5日、ギリシャの国民投票を受け、今後の対応を話し合うためユーロ圏首脳会議を7日に開くと明らかにした。フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相らが開催を呼び掛けた。
また欧州委員会は5日、国民投票の結果を尊重するとの声明を発表。ユンケル欧州委員長が6日にトゥスクEU大統領、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長と電話会合を行うと明らかにした。
フランス大統領府は5日、オランド氏とメルケル氏がパリで6日夜(日本時間7日未明)に会談すると発表。両首脳は国民投票の結果を分析し、ギリシャ財政危機の解決に向け意見を交わす。(共同)
http://jp.wsj.com/articles/SB10608521192908353573604581090690363984456
ギリシャと欧州の合意、難しい=ドイツ副首相
2015 年 7 月 6 日 08:27 JST
【ベルリン】ドイツのガブリエル副首相兼経済・エネルギー相は、ギリシャ政府が必要性が大幅に高まった支援を獲得するため、国際債権団と合意することができるかについて、疑問を呈した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK06H0P_W5A700C1000000/
ギリシャ国民投票、反対派上回る チプラス首相が勝利宣言
欧州に交渉呼びかけ
- 2015/7/6 5:54
【アテネ=竹内康雄】欧州連合(EU)が求める財政緊縮策の受け入れについて賛否を問うギリシャ国民投票が5日、投開票された。開票率87%の段階で、反対が61%と賛成の39%を上回っている。チプラス首相は同日夜、国民向けにテレビ演説し、「ギリシャは明日(6日)から交渉のテーブルに戻る」と述べ、EUや国際通貨基金(IMF)などの債権団との協議にのぞむ考えを示した。
チプラス首相は「我々は今日、民主主義の勝利を祝う」と述べ、勝利宣言をした。首相は有権者に反対票を投じるよう呼びかけてきたこともあり、「ギリシャは正しい答えをした」と述べた。その上で「勝者も敗者もいない。国民は団結してほしい」と語りかけた。