さて、テニミュが終わった後のプリンスオブテニミュの動向について、
一度でもあの青学ジャージの立ち姿に目を奪われていた者としては
見逃すわけにはいきますまい。
ということで、
ジャージを脱いだ王子様こと小越勇輝くん主演、
ネルケプランニング制作、
「サイケデリック・ペイン」東京公演を見てきました。(4/4昼および4/7)
==
ストーリーは一言で言えば荒唐無稽。
ほーんとに!
荒唐無稽だった!
びっくり!!
4/4ソワレ観劇後の私は完全にポカーン!!!
何かわかんないけどすごい圧倒されて終わった!
・・・ところがです。
この舞台、びっくりするぐらい、<後から効く>中毒性があったよ。
ちなみにこの話「ロックバンド」が物語の軸になっているが
私が知っているロックは、なにもかもディフォルメだ。
例)内田裕也による「ロケンロール」発言=ロック
YAZAWA名前入りタオル=ロック
ビジーフォーによる外人モノマネの腕にシャラシャラがついた衣装=ロック
程度の認識だ。
シドヴィシャスは椎名林檎経由で、
ジャニスジョプリンはキス(漫画)経由で
ヴィヴィアンウエストウッドはNANA(漫画)経由で辛うじて知っている
そんなざっくりしか認識しかないマス層が私だ。
フジロックフェスティバル08に職場の人と行ったものの、
あまりの暑さと人の多さと突然の雨と野外での飲食に疲労困憊して
一人だけホテルに帰って27時間テレビを見ていたのが私だ。
ということでロック親和性のひくいわたくし、
モチーフに対してちょっとビビっていたところがあったのですが、
振り返ればとにかく、作中曲として、
一発で脳天を直撃してその後脳内に居座るタイプの歌が多く、
完全に洗脳をしかけてくる。
さすがは森雪之丞×HOTEIである。
「ジーザス!それはないだろうオーマイガー」
「(不協和音からの)お願い 抱いてー」
「ohソフィー 何もかも嘘でもいいんだよー」
「みんなロックがおしえてくれた」
「すいきんちかもくどってんかーい!時は来たれり時は来たれり」
「ニージュウジージュップーン」
「ねえ君そこの君悪いことしたくなあ~い?」
「レッツブギーウギー ヤバそでとっぽいブギーメーン」
見に行った人が全員念仏のように一緒に口ずさんでくれるのが眼に浮かぶ。
反芻しながら口ずさんでいるうちに、自然湧き上がる
「もう一回見たい、、、」という感情。ロックだぜ。
しかも生バンドだ。俳優さんが演奏しているのよ。
(ベースだけちゃんとバンドマンを入れているあたりのバランス感覚)
演奏しているんですよ。見たいでしょ。その姿だけでも。
そして、強烈に印象に残った、「桜田通くんの色気がすごい」問題。
週明け4/7、朝から桜田ブログを遡り「桜田通とは」を考えていたら
もはやいても立ってもいられず
終業後に再びモノレールに飛び乗っていました。
天国の門は天王洲アイルにあるんだぜ。
出演者のことについてだが、なんといっても小越・そして桜田ですよ。
主要キャラクター(カップル?)4名は(※ネタバレやよ)
詩音(人間):小越勇輝
ソフィ(天使のふりをしたアンドロイド):七木奏音
魁人(天使の息子で救世主):桜田通
リナ(たぶんアンドロイド):佃田皆美
ということでふつうの人間は詩音くんしかいないのですが、
小越くんの隙のなさが万全に発揮されているせいか、
詩音くんがなぜかいちばん、プラスチックボーイな感じを受けてしまう
腹とかチラチラ出てたり上半身も裸になったりするのに
隙がないんだよなあ、小越勇輝。
演技が丁寧である。(訓練されている)
彼こそが精密に作られたアンドロイドなんじゃないか という気がしてくる。
しなやかで、丈夫そうでもある。
孤独を抱えていそうな気配が全然ない。
セリフの発声がまっすぐである。
というこのなんだ、またもや磁場のように発生する倒錯感。(?)
ちなみにソフィ役の七木奏音ちゃん。初見でしたが、
びっくりするぐらい綺麗で満遍なくピタッとまとまっているので、
この人もとても機械っぽかった。
彼女は同じネルケプランニングの「セラミュ」ことセーラームーンミュージカルで
セーラーマーズ役とのこと。
若いスターのふたり、
鉄腕アトムとドラミちゃんの組み合わせのような、なんだかそんな感じを
受けました。
生々しさが全然発生しない。この人たち、こわい。
こういう人たちはいったいいつごろ「俗」になるのだろうか。
そもそも、こちらに降りてくるタイプの人たちなのか。
ロッカーなのに生身の実在感がないという不思議な小越くんの雰囲気、
これはねえ。見た方がいいよ。ナウ。
一転、
なんかこの人とっても脆い~~~~~~
抱きしめたい~~~~~~~~~人間だもの~~~~~~~!?
となる、魁人。(桜田くん)
リナとのシーンはもう完全にNANAですから。
00年代前半にJKだったわしの心は鷲掴みですから。
不安定なギターソロまでが愛しいね。
なんでしょうね。
振り返ってみてみると、この演目は「リナ目線」で見るのが
とっても楽しいかもしれない。
ほぼ服の意味をなしていない、裾の長い袖のないカーディガンがすごいお似合いです。
ちょいとつついたら崩れ落ちそうな感じの魅力がたまらないですよ。
色気だだもれだ。
最後の最後で救世主として世界を救う? 破壊する? んだけど
最後まで色気と儚さしかないもんね。
結局博士には魁人がすごく過保護にされてきていたんだなあと思うと面白い。
見守られてた!!
孤独なつもりだったけど、けっこう見守られたおぼっちゃんだった!!
一番強いのは誰なのか、寂しいのは誰なのか、
救っているのは助けられているのは誰なのか、
すべてセリフとして表明している以外の人がそれに当てはまっていくような感じがあって
全体的に、固有の撹乱作用が働いていたような気がする。
とても不思議な気持ちだったのが、
舞台上にいる小越くんと桜田くんが綺麗すぎて、
時々、宝塚の男装女性同士の関係性をみているような気分になってきたことだ。
男性同士の友情か、はたまた・・・
舞台を見つめる目に、倒錯に倒錯を重ねたくなる気持ちだった。
あと、困るのが(訳:楽しいのが)
テニミュのせいで舞台裏も含めた壮大な物語を読まされている気分になってくる件。
「越前リョーマだった時期がある人」という
超なかのひと目線で言えば、詩音と魁人のふたりが分身とも見え、
白と黒の服を着ているのも相まってふたりは陽と陰だなとか、
(雰囲気的にどうやっても同い年には見えないから)兄弟みたいなもんかなとか、
どこまで虚構でどこまで物語だかわからなくなってくる。
「公式だったか二次創作だったか思い出している」という画像が思い浮かぶなあ。
とかいろいろ言う前にこの二人のバランス(キャラクターと身長の)だけで
しばらく霞を食って生きていけそうなぐらい胸がいっぱいだよ。
初演は見ていないけど、
詩音は福士誠治。魁人は綾野剛。
このコンビだったとすれば、かなり今回より骨太だったでしょう。
(それでも芸能界大きくくくれば細身のお兄ちゃんたち枠だけど。)
しかもいのうえひでのり演出だったんだよな。
そして、博士は橋本じゅん。
なんかもう、めちゃくちゃ新感線じゃないっすか。
おそらく、ここと同様のものを期待しながら見たとすると、
今回のネルケ版はきっとかなり 「箱庭」感がしたんじゃないかと思う。
薄味?こじんまり?癖がない?
役者も若くて綺麗。
でもいい意味で、擬似ロックのもとで楽しめる世界観として
まとまり上がっていたのじゃないか。
私は大好きですぜ。
脚本自体はどっちにしても荒唐無稽だと思うので
「骨太冒険譚」とするか「美しいおとぎばなし」とするかという
ことなのかもしれない。演出ってすげーな。(見てない上で言う)
プロジェクションマッピングもよかった。
「水金地火木土天海」のリズムに合わせて映像が切り替わるとことか。
ネルケ制作、映像すごい多用していて楽しいです。
NARUTOもよかったよ、映像。
あとは玉置成実さんすげーな、とか
CD買ってみたら歌詞の「内気娘(シャイ)」と「爆裂嬢(ビッチ)」の
表記がすげーな、とか
PVで小越くんがタバコをふかしているのはなにかすごい悪い事をさせているような
気になるか、とかそんなかんじでございました。
DVD欲しいですね。
一度でもあの青学ジャージの立ち姿に目を奪われていた者としては
見逃すわけにはいきますまい。
ということで、
ジャージを脱いだ王子様こと小越勇輝くん主演、
ネルケプランニング制作、
「サイケデリック・ペイン」東京公演を見てきました。(4/4昼および4/7)
==
ストーリーは一言で言えば荒唐無稽。
ほーんとに!
荒唐無稽だった!
びっくり!!
4/4ソワレ観劇後の私は完全にポカーン!!!
何かわかんないけどすごい圧倒されて終わった!
・・・ところがです。
この舞台、びっくりするぐらい、<後から効く>中毒性があったよ。
ちなみにこの話「ロックバンド」が物語の軸になっているが
私が知っているロックは、なにもかもディフォルメだ。
例)内田裕也による「ロケンロール」発言=ロック
YAZAWA名前入りタオル=ロック
ビジーフォーによる外人モノマネの腕にシャラシャラがついた衣装=ロック
程度の認識だ。
シドヴィシャスは椎名林檎経由で、
ジャニスジョプリンはキス(漫画)経由で
ヴィヴィアンウエストウッドはNANA(漫画)経由で辛うじて知っている
そんなざっくりしか認識しかないマス層が私だ。
フジロックフェスティバル08に職場の人と行ったものの、
あまりの暑さと人の多さと突然の雨と野外での飲食に疲労困憊して
一人だけホテルに帰って27時間テレビを見ていたのが私だ。
ということでロック親和性のひくいわたくし、
モチーフに対してちょっとビビっていたところがあったのですが、
振り返ればとにかく、作中曲として、
一発で脳天を直撃してその後脳内に居座るタイプの歌が多く、
完全に洗脳をしかけてくる。
さすがは森雪之丞×HOTEIである。
「ジーザス!それはないだろうオーマイガー」
「(不協和音からの)お願い 抱いてー」
「ohソフィー 何もかも嘘でもいいんだよー」
「みんなロックがおしえてくれた」
「すいきんちかもくどってんかーい!時は来たれり時は来たれり」
「ニージュウジージュップーン」
「ねえ君そこの君悪いことしたくなあ~い?」
「レッツブギーウギー ヤバそでとっぽいブギーメーン」
見に行った人が全員念仏のように一緒に口ずさんでくれるのが眼に浮かぶ。
反芻しながら口ずさんでいるうちに、自然湧き上がる
「もう一回見たい、、、」という感情。ロックだぜ。
しかも生バンドだ。俳優さんが演奏しているのよ。
(ベースだけちゃんとバンドマンを入れているあたりのバランス感覚)
演奏しているんですよ。見たいでしょ。その姿だけでも。
そして、強烈に印象に残った、「桜田通くんの色気がすごい」問題。
週明け4/7、朝から桜田ブログを遡り「桜田通とは」を考えていたら
もはやいても立ってもいられず
終業後に再びモノレールに飛び乗っていました。
天国の門は天王洲アイルにあるんだぜ。
出演者のことについてだが、なんといっても小越・そして桜田ですよ。
主要キャラクター(カップル?)4名は(※ネタバレやよ)
詩音(人間):小越勇輝
ソフィ(天使のふりをしたアンドロイド):七木奏音
魁人(天使の息子で救世主):桜田通
リナ(たぶんアンドロイド):佃田皆美
ということでふつうの人間は詩音くんしかいないのですが、
小越くんの隙のなさが万全に発揮されているせいか、
詩音くんがなぜかいちばん、プラスチックボーイな感じを受けてしまう
腹とかチラチラ出てたり上半身も裸になったりするのに
隙がないんだよなあ、小越勇輝。
演技が丁寧である。(訓練されている)
彼こそが精密に作られたアンドロイドなんじゃないか という気がしてくる。
しなやかで、丈夫そうでもある。
孤独を抱えていそうな気配が全然ない。
セリフの発声がまっすぐである。
というこのなんだ、またもや磁場のように発生する倒錯感。(?)
ちなみにソフィ役の七木奏音ちゃん。初見でしたが、
びっくりするぐらい綺麗で満遍なくピタッとまとまっているので、
この人もとても機械っぽかった。
彼女は同じネルケプランニングの「セラミュ」ことセーラームーンミュージカルで
セーラーマーズ役とのこと。
若いスターのふたり、
鉄腕アトムとドラミちゃんの組み合わせのような、なんだかそんな感じを
受けました。
生々しさが全然発生しない。この人たち、こわい。
こういう人たちはいったいいつごろ「俗」になるのだろうか。
そもそも、こちらに降りてくるタイプの人たちなのか。
ロッカーなのに生身の実在感がないという不思議な小越くんの雰囲気、
これはねえ。見た方がいいよ。ナウ。
一転、
なんかこの人とっても脆い~~~~~~
抱きしめたい~~~~~~~~~人間だもの~~~~~~~!?
となる、魁人。(桜田くん)
リナとのシーンはもう完全にNANAですから。
00年代前半にJKだったわしの心は鷲掴みですから。
不安定なギターソロまでが愛しいね。
なんでしょうね。
振り返ってみてみると、この演目は「リナ目線」で見るのが
とっても楽しいかもしれない。
ほぼ服の意味をなしていない、裾の長い袖のないカーディガンがすごいお似合いです。
ちょいとつついたら崩れ落ちそうな感じの魅力がたまらないですよ。
色気だだもれだ。
最後の最後で救世主として世界を救う? 破壊する? んだけど
最後まで色気と儚さしかないもんね。
結局博士には魁人がすごく過保護にされてきていたんだなあと思うと面白い。
見守られてた!!
孤独なつもりだったけど、けっこう見守られたおぼっちゃんだった!!
一番強いのは誰なのか、寂しいのは誰なのか、
救っているのは助けられているのは誰なのか、
すべてセリフとして表明している以外の人がそれに当てはまっていくような感じがあって
全体的に、固有の撹乱作用が働いていたような気がする。
とても不思議な気持ちだったのが、
舞台上にいる小越くんと桜田くんが綺麗すぎて、
時々、宝塚の男装女性同士の関係性をみているような気分になってきたことだ。
男性同士の友情か、はたまた・・・
舞台を見つめる目に、倒錯に倒錯を重ねたくなる気持ちだった。
あと、困るのが(訳:楽しいのが)
テニミュのせいで舞台裏も含めた壮大な物語を読まされている気分になってくる件。
「越前リョーマだった時期がある人」という
超なかのひと目線で言えば、詩音と魁人のふたりが分身とも見え、
白と黒の服を着ているのも相まってふたりは陽と陰だなとか、
(雰囲気的にどうやっても同い年には見えないから)兄弟みたいなもんかなとか、
どこまで虚構でどこまで物語だかわからなくなってくる。
「公式だったか二次創作だったか思い出している」という画像が思い浮かぶなあ。
とかいろいろ言う前にこの二人のバランス(キャラクターと身長の)だけで
しばらく霞を食って生きていけそうなぐらい胸がいっぱいだよ。
初演は見ていないけど、
詩音は福士誠治。魁人は綾野剛。
このコンビだったとすれば、かなり今回より骨太だったでしょう。
(それでも芸能界大きくくくれば細身のお兄ちゃんたち枠だけど。)
しかもいのうえひでのり演出だったんだよな。
そして、博士は橋本じゅん。
なんかもう、めちゃくちゃ新感線じゃないっすか。
おそらく、ここと同様のものを期待しながら見たとすると、
今回のネルケ版はきっとかなり 「箱庭」感がしたんじゃないかと思う。
薄味?こじんまり?癖がない?
役者も若くて綺麗。
でもいい意味で、擬似ロックのもとで楽しめる世界観として
まとまり上がっていたのじゃないか。
私は大好きですぜ。
脚本自体はどっちにしても荒唐無稽だと思うので
「骨太冒険譚」とするか「美しいおとぎばなし」とするかという
ことなのかもしれない。演出ってすげーな。(見てない上で言う)
プロジェクションマッピングもよかった。
「水金地火木土天海」のリズムに合わせて映像が切り替わるとことか。
ネルケ制作、映像すごい多用していて楽しいです。
NARUTOもよかったよ、映像。
あとは玉置成実さんすげーな、とか
CD買ってみたら歌詞の「内気娘(シャイ)」と「爆裂嬢(ビッチ)」の
表記がすげーな、とか
PVで小越くんがタバコをふかしているのはなにかすごい悪い事をさせているような
気になるか、とかそんなかんじでございました。
DVD欲しいですね。