中学生のときに読んで衝撃を受け、
以来絶妙に影響を受けながら齢29を迎えようとしている今年、
「キス」(マツモトトモ作)を、改めてデータで買い直して読みはじめた。
いやほんとに急に読みたくなったものでして。
単行本も全巻あるんだけど、実家に置いてあるんすよ。
このマンガは、端的に申しますと
「ツンデレピアノ講師とその生徒(女子高生)の恋や日常やあれこれを
印象的な楽曲のイメージでつなぐスタイリッシュラブストーリー」
です。
いや、でもそれだけじゃないんだよー
作者の乾いた独特の美意識が、他にはない稀有な魅力を醸している。
最初の方とか、絵はさほどうまくないのだけど、
余白の使いかた、間のとりかた、やら
基本的に全員美女と美男で、生身な感じがしないのに
なぜかはさみこまれるギャグに生活感があって、
虚構だけど虚構でない感じ、憧れを抱かせる感じ とかが
たまらん。
16才(女子高生)と24才(ピアノ講師)の関係性も面白く、
カエちゃん(女子高生)が先生(ごしまくん)に追いつこうと必死になっているうちに、
先生がいつのまにか振り回されているんだなぁ。
大人っぽさのなかに若造感があって、たまらん。
ゴシちゃん、かっこいい。
ピアノ講師:五嶋
でも、
アマゾンのレビューにもありましたが、
これが学校の先生と生徒だったら成立しない話だったのでしょう。
単なる生々しい年の差ものがたりになってしまうんだ。
でもそうじゃなくて、先生の「ピアノ」という、『才能』に惹きつけられる少女という、
そこらへんのかぐわしい感じが、
他にないえもいわれぬおもしろさを醸しているのです。
「キス」というあけすけな題名を持ってきてもぜんぜんいやらしさはない、
むしろ様式美のようにも見えるわけです。
(大絶賛)
この「キス」が単行本として出はじめたのが96年、
折しもこの96年というのは、日本恋愛ドラマ史上における金字塔作品、
「ロング・バケーション」が世に放たれ大ブームを巻き起こした年でもあり、
不器用なピアノ講師を演じる木村拓哉当時23才の発する
はにかみ気味なセクシービームにやられてしまった人続出、
ひいては「ピアノを弾く妙齢の男子」に対する女子の目線が一気に
「おぼっちゃまくん」から
「あらまぁこの人ステキかもしんない」に転化した時期である。
(と、自分では思っています。てか妙齢の男子ってなんだそれ)
ローングバケイショーンby南
当時、多感な12才の私もロンバケにはだだハマりし、毎週ビデオに録画、
後に社会人になり財力を身につけた際にはDVDボックスを購入するほどの
好みぶりであった。
「中学生時代に身につけた感覚を人は一生引きずる」
なんて言いますが、
楽器が弾ける男は、情緒の理解が発達していてロマンチック
という刷り込み(妄想?)を「ロンバケ」と「キス」でされてしまった私は
「ピアノ弾ける男性かっけー」という感覚を胸に少女期を過ごした。
(じぶんも10年近く習っていたくせにハ調の曲しか弾けません)
長じて後、そんな男子と付き合ったこともありました。
イヤ、実際中身うっすかったけどね(人のこといえねー)。
まあしかし、ピアノを弾ける男性というのはすんごくセクシーで
自分の中の惚れメーターも大いに下駄を履かされてしまうのです。
いいよなぁ、楽器が弾ける男子。
そんなことをつらつらと考えてしまう。
それにしてもkindleはいろいろと思い出を連れてくるもんだなぁ。
以来絶妙に影響を受けながら齢29を迎えようとしている今年、
「キス」(マツモトトモ作)を、改めてデータで買い直して読みはじめた。
いやほんとに急に読みたくなったものでして。
単行本も全巻あるんだけど、実家に置いてあるんすよ。
このマンガは、端的に申しますと
「ツンデレピアノ講師とその生徒(女子高生)の恋や日常やあれこれを
印象的な楽曲のイメージでつなぐスタイリッシュラブストーリー」
です。
いや、でもそれだけじゃないんだよー
作者の乾いた独特の美意識が、他にはない稀有な魅力を醸している。
最初の方とか、絵はさほどうまくないのだけど、
余白の使いかた、間のとりかた、やら
基本的に全員美女と美男で、生身な感じがしないのに
なぜかはさみこまれるギャグに生活感があって、
虚構だけど虚構でない感じ、憧れを抱かせる感じ とかが
たまらん。
16才(女子高生)と24才(ピアノ講師)の関係性も面白く、
カエちゃん(女子高生)が先生(ごしまくん)に追いつこうと必死になっているうちに、
先生がいつのまにか振り回されているんだなぁ。
大人っぽさのなかに若造感があって、たまらん。
ゴシちゃん、かっこいい。
ピアノ講師:五嶋
でも、
アマゾンのレビューにもありましたが、
これが学校の先生と生徒だったら成立しない話だったのでしょう。
単なる生々しい年の差ものがたりになってしまうんだ。
でもそうじゃなくて、先生の「ピアノ」という、『才能』に惹きつけられる少女という、
そこらへんのかぐわしい感じが、
他にないえもいわれぬおもしろさを醸しているのです。
「キス」というあけすけな題名を持ってきてもぜんぜんいやらしさはない、
むしろ様式美のようにも見えるわけです。
(大絶賛)
この「キス」が単行本として出はじめたのが96年、
折しもこの96年というのは、日本恋愛ドラマ史上における金字塔作品、
「ロング・バケーション」が世に放たれ大ブームを巻き起こした年でもあり、
不器用なピアノ講師を演じる木村拓哉当時23才の発する
はにかみ気味なセクシービームにやられてしまった人続出、
ひいては「ピアノを弾く妙齢の男子」に対する女子の目線が一気に
「おぼっちゃまくん」から
「あらまぁこの人ステキかもしんない」に転化した時期である。
(と、自分では思っています。てか妙齢の男子ってなんだそれ)
ローングバケイショーンby南
当時、多感な12才の私もロンバケにはだだハマりし、毎週ビデオに録画、
後に社会人になり財力を身につけた際にはDVDボックスを購入するほどの
好みぶりであった。
「中学生時代に身につけた感覚を人は一生引きずる」
なんて言いますが、
楽器が弾ける男は、情緒の理解が発達していてロマンチック
という刷り込み(妄想?)を「ロンバケ」と「キス」でされてしまった私は
「ピアノ弾ける男性かっけー」という感覚を胸に少女期を過ごした。
(じぶんも10年近く習っていたくせにハ調の曲しか弾けません)
長じて後、そんな男子と付き合ったこともありました。
イヤ、実際中身うっすかったけどね(人のこといえねー)。
まあしかし、ピアノを弾ける男性というのはすんごくセクシーで
自分の中の惚れメーターも大いに下駄を履かされてしまうのです。
いいよなぁ、楽器が弾ける男子。
そんなことをつらつらと考えてしまう。
それにしてもkindleはいろいろと思い出を連れてくるもんだなぁ。