スカーレット手帖

機嫌のいい観客

カワイクなくちゃいけないリユウ

2012-06-24 | 観劇ライブ記
今週も行ってまいりました。
なぜか怒濤の観劇月間となってしまった6月でございます。

「カワイクなくちゃいけないリユウ」!!


HPこちら


村井良大くん主演の4人芝居でございます。
村井くんのことについては、また機会があったらブログにも書こうと思いますが、
とにかく2011年のわたしの運命の人(勝手に)でして、
突然応援しはじめて1年弱ですが、「醒めながら見る夢」「大江戸鍋祭り」に続いて
芝居を生で見るのは3本目です。

もともと月初から東京でやっていた演目で、
チケットはそちらを早々にゲットしていたのですが
会社の研修がかぶってしまったので、泣く泣く友人に譲り、
改めて兵庫公演のチケットを取ったという二度手間ないきさつをはさみつつ、
いよいよ という感じでみてきました。
きょうで千秋楽だったようです。



以下、感想。ややネタバレ?




~~~~~~~~~~~


若者4人の恋愛とか生活をめぐるやりとり(というかほぼけんか?)を
2時間4人が出ずっぱりのノンストップでやる という体力勝負のストレートプレイ。
ストーリー展開云々 というより、やり取りのディティールをみせるような形の
芝居でした。
東京では360度客席という構成だったのを、兵庫公演でも再現すべく、
前面以外の3方は舞台上に客席を設置しての上演。
冒頭は、出演者4人がその客席の端にそれぞれ座っており、
スポットライトがあたって劇がはじまる というしかけでした。

4人しかいないので、それぞれによるダイアローグとモノローグでお話が進む。
英語の原作を訳しているため、
ちょっと台詞が全体的に「ディラン&キャサリン」みたいではあった。

参考:ディラン&キャサリン

ああ、オレはいままさに自転車から降りようとしている、ああ、降りるところだ




よかったのは村川絵梨ちゃん!!

いいねえ~~

「顔がいまいち」と言われて激怒しまくる女の子の役がまあ、はまっていたこと。
6年ぐらい前に朝ドラの主役をやっていた時は
あんまりパッとしない感じの子だわ~ と思っていたけど、
去年の「醒めながら」のときもそうだったけど
舞台で生きる道を見つけたのかもな と思わせた。
手足が長いので映えるし!
よくテンションを保ちながらキレ芝居を続けられるものだ。


村井くんはほぼ舞台に居て
残り3人の会話をほぼ受け止めるという立ち位置で
すごく台詞が多い気がした。
植原卓也くんと吉川友ちゃん というのこり二人は今回はじめて知ったのですが、
割と存在感があった。
総じて4人とも、若いのにちゃんと足場が固まりつつある雰囲気を醸し出していた。
たぶん4人とも特に劇団出身の人とかじゃないと思うので、
「異業種から来た」感はあったものの、
場数は各キャリアの中でそれなりに積み上げてきていて、
ちゃんと自信をもって芝居をしている感じがすごく伝わってきた。


アフタートークもあったので聞いたのですが、
村井くんはなんだろうなあ、安定感がある。
戦国鍋テレビでも、居るだけでいつもすごく画面が締まる感じがするのだが、
若者に特有の不安定さ(それが往々にして魅力になる)があまりない。
いつも危なげなく場を仕切りますね。
と言って出過ぎるでもなく、いい案配 というようなかんじ。
ちょっと見、子役出身かと思わせるような安定感なのですが
なんでだろうな。
(子役出身じゃないけどね)
いい育ち方をしたのでしょう。あと、すごく気を使っているのかもしれない。
あと、動きや発声を見ていても、体幹がなんかしっかりしているように見える。
大柄ではないんだけど存在感があるように感じるのも、とても良いと思った。
ほめまくりですみません。ひいきなもので…

大江戸鍋は、まあ、ああいうオモシロ舞台だったので
役の入り込みがどうだのいう感じではなかったと思うのですが、
今回はしっかりと役者としての実力発揮したのではなかろうか。
村井くん次作は大物役者競演、カリスマ脚本家による舞台への出演が控えているので、
また見に行きたいと思います。



今回はほんと、全体的に予想外によかったす。80点。
※タイトルだけはなんかだせえからもうちょっと工夫したらいいのに… と思いました。笑

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