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理系は東大から東工大へ?

2017-02-10 | ブログ

 国公立大の2次試験の出願が2月1日締め切られた。昨年までの「文高理低」の流れは今年も変わらないが、難関大の後期日程廃止の影響など、変化も出ている。

 東京大は2月2日時点で、志願者数が9525人と昨年度より約250人多い。倍率が高くなったのは、3.3倍の文I、3.2倍の文II、4.0倍の理IIだ。

「昨年は文IIIの倍率が高く、文I・文IIは(倍率が低くて)2段階選抜がなかったため、今年は志願者が増えたと思います。理系は理Iが減り、理IIが増えました。東京工業大の前期の志願者数が昨年の3892人から4167人へと大幅に増えています。理Iから東工大へ志望変更があったと考えられます」(石原センター長)

 なぜ志望変更が広がったのか。センター試験の国語が難しかったことと両大学の合否判定の違いが背景にある、と石原さんはみる。

 東大は、センター試験と2次試験の合計で合否を決める。東工大はセンターの点数が基準点を超えていれば、2次の点数のみで判定する。今年のセンター・国語(200点満点)の平均点は、昨年より22.43点減の106.96点。国語で失敗した理I志望の生徒が、東工大へ流れたとみられる。

 もう一つ、石原さんが東工大人気の要因としてあげるのが、大隅良典栄誉教授のノーベル医学生理学賞受賞。基礎研究の大切さを訴えるメッセージが受験生の心に響いたのかもしれない。

 京都大は、医学部人間健康科学科が専攻別募集から学科一括募集となった。昨年度は専攻別で1.7~2.7倍だった倍率が、今年度は4.4倍に。名古屋大は、新設の情報学部が倍率3.2倍と人気を集めている。

 大阪大は新たに「世界適塾入試」(推薦入試とAO入試)を今年度から始め、文系・メディカル系の後期日程を新たに廃止した。東大の推薦入試や京大の特色入試も含め、推薦入試やAO入試を広げて後期日程を縮小する動きが続く。

 こうした影響について、石原さんは「一橋大、お茶の水女子大、横浜国立大、神戸大、九州大など難関大の後期日程文系の志願者が増加しています」と話す。

 たとえば、九州大は2月2日時点で、後期の志願者が2755人で前年より100人超増えた。倍率は8.8倍で、前年の8.4倍より上がった。また、大阪市立大は2月2日時点で後期日程の倍率が14.6倍と、前年の10.5倍より大幅に上がった。



最新・私立大一般入試志願者数

2017-02-10 | ブログ

 私大入試が今、真っ最中だ。合格発表も女子大などで始まっている。そこで、最新の私立大一般入試志願者数ランク、2月3日現在=を紹介したい。

 出願を締め切っていない大学も多いが、昨年の志願者を上回る私大が目立つ。大学通信の調査では、主要100大学の志願者は、昨年に比べて9%増えている。

 入試担当者は「今年は昨年に比べて1万人ほど18歳人口が増えていることに加えて、文系人気の高い文高理低の学部人気から、文系学部の多い私立大が人気になっています」という。経済、経営、社会学部など、社会科学系で志願者が増えている。

 それだけではない。大学に詳しい専門家は「大都市の大手大学は入学者を定員通りにすることが(文科省に)求められ、昨年は多くの大学で入学者を減らすため、合格者を減らした。その結果、2月試験が難化して不合格者も多くなり、3月試験の志願者が増えました。今年は、あらかじめ併願校を多くしているとみられます」という。

 定員の1・2倍から2018年に1・1倍にする過渡期なのだ。これを超えると、文科省から助成金がもらえない。

 志願者トップは近畿大。昨年まで3年連続日本一。すでに昨年を6000人も上回り、5年連続の志願者増となった。今年から920人の定員増を行い、少し広き門となった。20年の完成を目指し、東大阪キャンパスの整備が行われ、4月には図書館などが完成。近畿大は、クロマグロの完全養殖などで知られ、受験生の人気も高い。

 2位には、昨年5位だった法政大が1万6000人も増やして躍進した。大学関係者は「センター試験利用入試で、今年から新しく国際文化学部も実施したことで志願者が増えた。」という。

 5位の日本大までが、10万人を超えた。最終的なトップはどこか、今後の出願次第だ。